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第二章 ユニークスキル
36. 家族関係
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僕の言葉に、母さんは凍りついたようだった。まぁ、態度が変わったから当然だろうね。
リーリアさまの話し相手であり、領地にとって有能な力を持っていて、二心を抱いていないから許されているだけで、普通なら無礼に当たる。
「……ルーシーは席を外してくれ」
「は、はい」
母さんを退席させて、僕と二人きりになる。こういうところは気が利くんだよな。
「リーリアのことだが、正直に言うなら君に依存しすぎのように思う。私が話し相手に任命したとはいえ、少し度が過ぎている」
「では、なぜ僕に依存しているかわかりますか?」
「君が唯一の友人だからだろう?あの子は内向的だし、君以外に年頃の近い者と話す機会もなかった」
やっぱり、わかっていない。貴族なら仕方のないことなのかもしれないけど、これではリーリアさまは僕に依存しっぱなしだ。
平民である僕とは、私的な交流は持たないほうが貴族であるリーリアさまのためだ。平民と私的に関わることをよしとしない貴族は多いことを考えると、今後リーリアさまがどのように見られるのか容易に想像がつく。
「リーリアさまは領主さまが思っていらっしゃるほど内向的ではないと思いますよ」
初対面のときも、最初は見知らぬ子どもである僕を警戒しているように見えたけど、少し言葉を交わすだけで明るく話すようになっていた。
何度も僕を屋敷に呼んで楽しそうにしているところから考えても、リーリアさまは社交的なほうだと思われる。
なら、なぜ領主さまは内向的だと思っているのか。
それは、領主さまが忙しくて、交流を持てていなかったからだろう。時間をかけて関係を築くことができなかったために、お互いに何を話せばいいのかわからないに違いない。
「リーリアさまの好きなドレスの色をご存じですか?好きな花は?好きな食べ物は?何か一つでもご存じですか?」
僕が畳み掛けるように言うと、領主さまは黙り込んでしまう。やっぱり知らないか。
「僕は全部言えるんですけどね。リーリアさまがお話ししてくれましたから」
領主さまは苦虫を噛み潰したような顔をする。少しは自分の罪深さがわかったか。
「リーリアさまとは、一日の間にどれほど交流をしているのですか?」
「最近は……夜に時間ができたら話す程度だな」
「時間は?」
「……十分くらいだと思う」
一日でわずか十分!?短すぎにもほどがある。そりゃあ僕に依存したくもなるよ……
「率直に言わせていただくと、交流時間が短すぎます。最低でも一日の間に一時間は取るべきです」
「だが、それでは業務のほうが……」
家庭よりも仕事ですか。ふーん。ほーん。僕や母さんをよく呼び出してるのに時間がないですか。ふーん。ほーん。
『大英断』なんて複合スキルを作ってあげたのに、ろくな判断ができてないじゃないか。
どうでもいいから交流を持てと言いたいけど、それで領主としての仕事を疎かにされては、困るのは僕たち領民だ。
僕の進言で家族が困るのは避けねば。
「では、食事を共にされてはいかがですか。朝食と夕食くらいはゆっくりとお食べになるでしょう?」
昼食はさすがに忙しいだろうから無理して付き合わせるつもりはない。でも、朝食と夕食は調整しやすいのではないだろうか。
「今すぐにとは言いません。ですが、リーリアさまの誕生日の時くらい一緒に過ごす時間を取ってください。リーリアさまが一人で過ごしたくないために僕を連れていこうとしたことをご存じなのでしょう?」
領主さまの口ぶりからして、そこまで知らないことは想像がつく。だけど、知らないなんて絶対に言わせない。知らなかったから仕方ないなんて考えを持たせるものか。
僕も前世は鍵っ子だったから、一人でいる寂しさはよくわかる。授業参観を見に来てくれて、運動会の応援をしてくれて、当たり前のように家族が側にいる同級生が、どれほど羨ましかったことか。
だから、リーリアさまにはこれ以上同じ思いをさせたくない。初めてできた同世代の友だちだから。
「リーリアさまも、本当は家族にお祝いしてもらいたいに決まっています」
「……そうだな」
僕の言葉に領主さまは同意する。そして、僕に頭を下げた。
「君の言う通り、私は家族との時間が足りていなかった。気づかせてくれて感謝する」
「いえ、リーリアさまと兄のためですので」
僕は聖人君子なんかではない。今回のことは、リーリアさまを前世の僕と重ねたことへの同情と、レオンの誕生日を全然祝えなかったことへの八つ当たりみたいなものだから。
それが領主さまにとってプラスに働いたのは、あくまでも結果的にでしかない。
「だが、どうしても早急に片づけなければならない仕事が残っていてな。夕暮れには終わるだろうから、それまでリーリアの相手を頼んでもいいだろうか?」
「……それでは兄をお祝いする時間がありません」
僕を取られたくないという思いからだとしても、リーリアさまはレオンを迎え入れたくはないようだった。だから、少しの間だけ家に帰ってお祝いして、とんぼ返りすればいいかと思ったんだけど、そうは問屋が卸さないということか。
家族との約束は破りたくないんだけどな。
「なら、君の兄も屋敷に呼ぶか?」
「よろしいのですか?」
「ルーシーを針子に迎えた時点で、彼女の家族も含めて身辺調査は済ませているからな。屋敷に招くことはできる」
母さんがディアナお嬢さまの針子になったのは今から五年ほど前。その時にはもうレオンは生まれていたはずだ。
本人が優秀でも、家族に問題があっては、領主のお嬢さまの針子になどなれるはずもない。
母さんがディアナお嬢さまの針子になれている時点で、レオンは領主さまの安全基準を満たしているのだ。
「ですが、リーリアさまが反対なさるのでは?」
あのトラブルからまだそこまで時間が経っていない。ほとぼりが冷めているとも思えないのだ。
「リーリアには、君からそれとなく話を通しておいてほしい」
「それはかまいませんが……今のリーリアさまには僕の言葉も届かないかもしれませんよ?」
子どもというのは強情なものだ。一度決めたことはなかなか覆そうとしない。特に、今回のようなケースでは。
「もちろん、私からも話はしておく。ディアナも誘おうと思っているから、それも合わせて伝えてくれ」
「はい、わかりました」
そういうことなら、僕が一肌脱ぐとしよう。
「では、ルーシーを連れてリーリアの部屋に向かってくれ。家にいる家族には使いをやっておく」
「ありがとうございます。では、失礼いたします」
僕は領主さまに深く一礼をして部屋を出た。
リーリアさまの話し相手であり、領地にとって有能な力を持っていて、二心を抱いていないから許されているだけで、普通なら無礼に当たる。
「……ルーシーは席を外してくれ」
「は、はい」
母さんを退席させて、僕と二人きりになる。こういうところは気が利くんだよな。
「リーリアのことだが、正直に言うなら君に依存しすぎのように思う。私が話し相手に任命したとはいえ、少し度が過ぎている」
「では、なぜ僕に依存しているかわかりますか?」
「君が唯一の友人だからだろう?あの子は内向的だし、君以外に年頃の近い者と話す機会もなかった」
やっぱり、わかっていない。貴族なら仕方のないことなのかもしれないけど、これではリーリアさまは僕に依存しっぱなしだ。
平民である僕とは、私的な交流は持たないほうが貴族であるリーリアさまのためだ。平民と私的に関わることをよしとしない貴族は多いことを考えると、今後リーリアさまがどのように見られるのか容易に想像がつく。
「リーリアさまは領主さまが思っていらっしゃるほど内向的ではないと思いますよ」
初対面のときも、最初は見知らぬ子どもである僕を警戒しているように見えたけど、少し言葉を交わすだけで明るく話すようになっていた。
何度も僕を屋敷に呼んで楽しそうにしているところから考えても、リーリアさまは社交的なほうだと思われる。
なら、なぜ領主さまは内向的だと思っているのか。
それは、領主さまが忙しくて、交流を持てていなかったからだろう。時間をかけて関係を築くことができなかったために、お互いに何を話せばいいのかわからないに違いない。
「リーリアさまの好きなドレスの色をご存じですか?好きな花は?好きな食べ物は?何か一つでもご存じですか?」
僕が畳み掛けるように言うと、領主さまは黙り込んでしまう。やっぱり知らないか。
「僕は全部言えるんですけどね。リーリアさまがお話ししてくれましたから」
領主さまは苦虫を噛み潰したような顔をする。少しは自分の罪深さがわかったか。
「リーリアさまとは、一日の間にどれほど交流をしているのですか?」
「最近は……夜に時間ができたら話す程度だな」
「時間は?」
「……十分くらいだと思う」
一日でわずか十分!?短すぎにもほどがある。そりゃあ僕に依存したくもなるよ……
「率直に言わせていただくと、交流時間が短すぎます。最低でも一日の間に一時間は取るべきです」
「だが、それでは業務のほうが……」
家庭よりも仕事ですか。ふーん。ほーん。僕や母さんをよく呼び出してるのに時間がないですか。ふーん。ほーん。
『大英断』なんて複合スキルを作ってあげたのに、ろくな判断ができてないじゃないか。
どうでもいいから交流を持てと言いたいけど、それで領主としての仕事を疎かにされては、困るのは僕たち領民だ。
僕の進言で家族が困るのは避けねば。
「では、食事を共にされてはいかがですか。朝食と夕食くらいはゆっくりとお食べになるでしょう?」
昼食はさすがに忙しいだろうから無理して付き合わせるつもりはない。でも、朝食と夕食は調整しやすいのではないだろうか。
「今すぐにとは言いません。ですが、リーリアさまの誕生日の時くらい一緒に過ごす時間を取ってください。リーリアさまが一人で過ごしたくないために僕を連れていこうとしたことをご存じなのでしょう?」
領主さまの口ぶりからして、そこまで知らないことは想像がつく。だけど、知らないなんて絶対に言わせない。知らなかったから仕方ないなんて考えを持たせるものか。
僕も前世は鍵っ子だったから、一人でいる寂しさはよくわかる。授業参観を見に来てくれて、運動会の応援をしてくれて、当たり前のように家族が側にいる同級生が、どれほど羨ましかったことか。
だから、リーリアさまにはこれ以上同じ思いをさせたくない。初めてできた同世代の友だちだから。
「リーリアさまも、本当は家族にお祝いしてもらいたいに決まっています」
「……そうだな」
僕の言葉に領主さまは同意する。そして、僕に頭を下げた。
「君の言う通り、私は家族との時間が足りていなかった。気づかせてくれて感謝する」
「いえ、リーリアさまと兄のためですので」
僕は聖人君子なんかではない。今回のことは、リーリアさまを前世の僕と重ねたことへの同情と、レオンの誕生日を全然祝えなかったことへの八つ当たりみたいなものだから。
それが領主さまにとってプラスに働いたのは、あくまでも結果的にでしかない。
「だが、どうしても早急に片づけなければならない仕事が残っていてな。夕暮れには終わるだろうから、それまでリーリアの相手を頼んでもいいだろうか?」
「……それでは兄をお祝いする時間がありません」
僕を取られたくないという思いからだとしても、リーリアさまはレオンを迎え入れたくはないようだった。だから、少しの間だけ家に帰ってお祝いして、とんぼ返りすればいいかと思ったんだけど、そうは問屋が卸さないということか。
家族との約束は破りたくないんだけどな。
「なら、君の兄も屋敷に呼ぶか?」
「よろしいのですか?」
「ルーシーを針子に迎えた時点で、彼女の家族も含めて身辺調査は済ませているからな。屋敷に招くことはできる」
母さんがディアナお嬢さまの針子になったのは今から五年ほど前。その時にはもうレオンは生まれていたはずだ。
本人が優秀でも、家族に問題があっては、領主のお嬢さまの針子になどなれるはずもない。
母さんがディアナお嬢さまの針子になれている時点で、レオンは領主さまの安全基準を満たしているのだ。
「ですが、リーリアさまが反対なさるのでは?」
あのトラブルからまだそこまで時間が経っていない。ほとぼりが冷めているとも思えないのだ。
「リーリアには、君からそれとなく話を通しておいてほしい」
「それはかまいませんが……今のリーリアさまには僕の言葉も届かないかもしれませんよ?」
子どもというのは強情なものだ。一度決めたことはなかなか覆そうとしない。特に、今回のようなケースでは。
「もちろん、私からも話はしておく。ディアナも誘おうと思っているから、それも合わせて伝えてくれ」
「はい、わかりました」
そういうことなら、僕が一肌脱ぐとしよう。
「では、ルーシーを連れてリーリアの部屋に向かってくれ。家にいる家族には使いをやっておく」
「ありがとうございます。では、失礼いたします」
僕は領主さまに深く一礼をして部屋を出た。
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