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第二章 ユニークスキル
23. 少年式 2
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リーリアさまとのお茶会を楽しんでいると、ついに時間がやってきた。
あくまでも主役はリーリアさまなので、僕はオマケとしてついていく。ちゃんと儀式はやるけどね。リーリアさまの儀式を終えた後に、さらっとやる感じらしい。どうせなら前座がよかったんですけど。
「ルイ、ちゃんと見ててよ?」
「わかってますよ」
屋敷に出てから、かれこれ十回は同じセリフを聞いている。今回の儀式は、リーリアさまの希望により、僕と母さんも同席することになった。
平民の儀式の話は母さんや父さん、レオンから聞いていたけど、貴族の儀式は知らないから、少しワクワクしている。
最も仲が良いと言っても過言ではないリーリアさまの晴れ舞台だから余計にだ。
「リーリアさまは、ほしいスキルとかあるんですか?」
「う~ん……スキルはわかんないけど、白魔法を使ってみたい!」
「それって、母さんが持ってるやつですか?」
「うん!」
リーリアさまは満面の笑みで頷くけど、僕は理由がわからない。母さんが白魔法を持っているんだから、別に欲しがる必要はなさそうだ。母さんに頼めば使ってくれる。それとも、物語とかで白魔法に憧れがあるんだろうか?
「なんで白魔法がほしいんですか?」
「だって、お母さまの病気を治せるかもしれないじゃない!」
笑顔でそう言うリーリアさまに、僕は何も返せない。
リーリアさまのお母さん……奥さまは、僕がリーリアさまと交流を始めてから、ずっと体調を崩したままらしい。
最初は風邪をこじらせただけだったみたいだけど、なかなか改善の兆しが見られないそうだ。
白魔法を使える母さんにも治せないかという話が来たみたいだけど、そこまで魔力が多くない母さんでは、治すことはできなかったらしい。
だからこそ、リーリアさまは白魔法を欲しがってるんだろうけど……そう都合よく手に入るとは、僕には思えない。手に入ったとしても……あっさりと治せるものかもわからないし。
「……そうですね」
絞り出せたのは、その一言だけだった。
◇◇◇
儀式が始まる数分前。僕は観客なので、会場入りしておくように指示されて、母さんと一緒に会場に用意されたソファに座った。リーリアさまは後方の大きな扉から入場してくるらしい。
事前に母さんに聞いた通り、本当に人数は最低限らしく、僕たち以外には三人しか見当たらない。
本来なら無関係の僕たちは一番後ろになるみたいだけど、リーリアさまたっての希望があり、真ん中あたりに座っている。さすがにそれ以上は難しいそうだ。
最前列は、他の人たちが座っている。
母さんやレオンたちから聞いた話では、平民の儀式はあらかじめ儀式を受ける子どもが集まって、そこに神官がやってくるみたいなんだけど、神官らしき存在はすでに祭壇と思われる場所に立っている。
始まりすらも、平民と貴族は違うみたいだ。
「リーリア・ヴァレリーさまが入場いたします」
会場内にその声が響くと、後ろのドアがそっと開かれる。そして、領主さまとディアナさまにエスコートされるように、リーリアさまが入場した。
僕は、あることが気になり、母さんにそっと耳打ちをする。
「母さん、なんでディアナさまも一緒なの?」
領主さまがエスコートするのはわかる。実のお父さんだし。でも、なんでディアナさまもあんな風に入ってくるのかわからない。
普通なら、僕たちと同じように座って待ってるんじゃないだろうか?
「本来なら、ディアナさまがいらっしゃるところには奥さまがいるのよ。でも、奥さまは出席できないから、ディアナさまが代理をなさってるの」
「そうなんだ」
なるほど。本来なら両親に挟まれるけど、奥さまが出席できる状態じゃないから、ディアナさまがやってるのか。
リーリアさまは、いつもの天真爛漫な様子は微塵もなく、洗練された動きだ。リーリアさまの年齢を考えると、相当練習したんだろうな。
バージンロードを歩いていき、祭壇へと続く段差の前に立つ。エスコートはここまでなのか、領主さまとディアナさまはリーリアさまの側から離れて席につく。
リーリアさまは、顔をあげて、ゆっくりと階段を登り始めた。階段を登りきり、神官と向き合うと、神官が口を開く。
「リーリア・ヴァレリーさま、お手を」
神官のその声が聞こえてしばらく、リーリアさまを中心に光が溢れる。
色は、青っぽいのと黄色っぽいもの、後は黒っぽいもの。でも、黒には見えなかった。それどころか、少し鈍く、金属っぽい気もする。
こ、これってもしかして……!
「リーリアさまの魔力は六等級。魔法は青魔法、黄魔法、銀魔法をお持ちです」
やっぱり銀!銀は確か、空間系統の魔法が使えるはずだ。国に一人いたらいいほうというレベルの希少さなのに、こんなに近くにいるとは。
驚いてるのは僕だけではないらしく、最前列にいる人たちや、領主さまとディアナさまも表情を変えている。
唯一この状況を理解できているかわからないのは、白魔法がなかったことが不満なのか口を尖らせているリーリアさまだけだ。
「スキルは『速読』『詠唱破棄』になります」
スキルの名前を伝えると、神官は何かをリーリアさまに渡す。それは、金属板のようなものだ。もしかして、あれが母さんの言っていたカードかな?
「では、リーリアさまはお席のほうへ」
あっ、終わったんだと思ったところで、うん?と疑問が浮かぶ。
終わったんなら、普通はここを出ていくんじゃないの?なんで席に向かう必要が?
その疑問は、次の神官の言葉で解ける。
「では、続いてルイさま。こちらに」
まさかのぶっ続けですかーー!?
あくまでも主役はリーリアさまなので、僕はオマケとしてついていく。ちゃんと儀式はやるけどね。リーリアさまの儀式を終えた後に、さらっとやる感じらしい。どうせなら前座がよかったんですけど。
「ルイ、ちゃんと見ててよ?」
「わかってますよ」
屋敷に出てから、かれこれ十回は同じセリフを聞いている。今回の儀式は、リーリアさまの希望により、僕と母さんも同席することになった。
平民の儀式の話は母さんや父さん、レオンから聞いていたけど、貴族の儀式は知らないから、少しワクワクしている。
最も仲が良いと言っても過言ではないリーリアさまの晴れ舞台だから余計にだ。
「リーリアさまは、ほしいスキルとかあるんですか?」
「う~ん……スキルはわかんないけど、白魔法を使ってみたい!」
「それって、母さんが持ってるやつですか?」
「うん!」
リーリアさまは満面の笑みで頷くけど、僕は理由がわからない。母さんが白魔法を持っているんだから、別に欲しがる必要はなさそうだ。母さんに頼めば使ってくれる。それとも、物語とかで白魔法に憧れがあるんだろうか?
「なんで白魔法がほしいんですか?」
「だって、お母さまの病気を治せるかもしれないじゃない!」
笑顔でそう言うリーリアさまに、僕は何も返せない。
リーリアさまのお母さん……奥さまは、僕がリーリアさまと交流を始めてから、ずっと体調を崩したままらしい。
最初は風邪をこじらせただけだったみたいだけど、なかなか改善の兆しが見られないそうだ。
白魔法を使える母さんにも治せないかという話が来たみたいだけど、そこまで魔力が多くない母さんでは、治すことはできなかったらしい。
だからこそ、リーリアさまは白魔法を欲しがってるんだろうけど……そう都合よく手に入るとは、僕には思えない。手に入ったとしても……あっさりと治せるものかもわからないし。
「……そうですね」
絞り出せたのは、その一言だけだった。
◇◇◇
儀式が始まる数分前。僕は観客なので、会場入りしておくように指示されて、母さんと一緒に会場に用意されたソファに座った。リーリアさまは後方の大きな扉から入場してくるらしい。
事前に母さんに聞いた通り、本当に人数は最低限らしく、僕たち以外には三人しか見当たらない。
本来なら無関係の僕たちは一番後ろになるみたいだけど、リーリアさまたっての希望があり、真ん中あたりに座っている。さすがにそれ以上は難しいそうだ。
最前列は、他の人たちが座っている。
母さんやレオンたちから聞いた話では、平民の儀式はあらかじめ儀式を受ける子どもが集まって、そこに神官がやってくるみたいなんだけど、神官らしき存在はすでに祭壇と思われる場所に立っている。
始まりすらも、平民と貴族は違うみたいだ。
「リーリア・ヴァレリーさまが入場いたします」
会場内にその声が響くと、後ろのドアがそっと開かれる。そして、領主さまとディアナさまにエスコートされるように、リーリアさまが入場した。
僕は、あることが気になり、母さんにそっと耳打ちをする。
「母さん、なんでディアナさまも一緒なの?」
領主さまがエスコートするのはわかる。実のお父さんだし。でも、なんでディアナさまもあんな風に入ってくるのかわからない。
普通なら、僕たちと同じように座って待ってるんじゃないだろうか?
「本来なら、ディアナさまがいらっしゃるところには奥さまがいるのよ。でも、奥さまは出席できないから、ディアナさまが代理をなさってるの」
「そうなんだ」
なるほど。本来なら両親に挟まれるけど、奥さまが出席できる状態じゃないから、ディアナさまがやってるのか。
リーリアさまは、いつもの天真爛漫な様子は微塵もなく、洗練された動きだ。リーリアさまの年齢を考えると、相当練習したんだろうな。
バージンロードを歩いていき、祭壇へと続く段差の前に立つ。エスコートはここまでなのか、領主さまとディアナさまはリーリアさまの側から離れて席につく。
リーリアさまは、顔をあげて、ゆっくりと階段を登り始めた。階段を登りきり、神官と向き合うと、神官が口を開く。
「リーリア・ヴァレリーさま、お手を」
神官のその声が聞こえてしばらく、リーリアさまを中心に光が溢れる。
色は、青っぽいのと黄色っぽいもの、後は黒っぽいもの。でも、黒には見えなかった。それどころか、少し鈍く、金属っぽい気もする。
こ、これってもしかして……!
「リーリアさまの魔力は六等級。魔法は青魔法、黄魔法、銀魔法をお持ちです」
やっぱり銀!銀は確か、空間系統の魔法が使えるはずだ。国に一人いたらいいほうというレベルの希少さなのに、こんなに近くにいるとは。
驚いてるのは僕だけではないらしく、最前列にいる人たちや、領主さまとディアナさまも表情を変えている。
唯一この状況を理解できているかわからないのは、白魔法がなかったことが不満なのか口を尖らせているリーリアさまだけだ。
「スキルは『速読』『詠唱破棄』になります」
スキルの名前を伝えると、神官は何かをリーリアさまに渡す。それは、金属板のようなものだ。もしかして、あれが母さんの言っていたカードかな?
「では、リーリアさまはお席のほうへ」
あっ、終わったんだと思ったところで、うん?と疑問が浮かぶ。
終わったんなら、普通はここを出ていくんじゃないの?なんで席に向かう必要が?
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