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第二章 ユニークスキル
22. 少年式 1
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月日は流れ、僕は晴れて六歳となった。つまりは、ついに少年式を行うことになったのである。つまりは、僕の伝説のスキルも、未知のスキルも公のものとなるのだ。
「はぁ……やりたくない」
「そうは言っても、少年式は国民の義務だもの。行かなかったら来年になるだけよ」
ぐぬぬ。参加辞退は許してくれないのか。でも、考えてみれば当然だ。この少年式で行う選定の儀は、才能のある子どもを発掘するのにまたとない機会と言える。
『疾走』のようなパッシブ能力のないスキルは、本人ですら無自覚な場合が多く、金のたまごとなり得る子どもはわんさかいることだろう。
国の発展を担う逸材が現れるかもしれないというのに、辞退を許すわけないよね。
「でも、僕のスキルのことばれちゃうんじゃないの?」
「それなら大丈夫よ。ルイは、リーリアさまと一緒にやるから」
…………はい?
「だ、だれとやるって?」
「リーリアさまよ。ルイと同い年でしょう?当主さまが、友人がいたほうが娘が安心するだろうから、一緒にやってほしいって」
「でも、リーリアさまはお貴族さまでしょ!?」
平民と貴族の少年式、少女式は内容は同じでも行う理由ややり方が違う。
まず、平民は住民登録を行う必要がある。六歳の子どもは、神殿まで出向き、魔力の奉納をもって国民として登録し、その領地に住民税を納める必要があるのだ。
農民の場合は収穫物、商人の場合は売り上げの一部などである。この登録を済ませていないと非国民とみなされ、物の売り買いなど日常生活を送るのが困難となる……らしい。
らしいというのは、僕は今まで不便らしい不便は感じたことがないので、あまり実感がないためだ。でも、母さんや父さんはそう言って嫌がる僕を少年式に行かせようとしていたから、不便なことがあるのは確かだと思う。
貴族は、そもそも生まれた瞬間から魔力の奉納により登録は済ませてあるので、この行程は省略される。
例外は、私生児や養子の場合である。ある程度成長してから自らの子とするため、貴族としての登録が済んでいないからだ。
平民の登録は税金のためだけど、貴族の登録は貴族名鑑というものに記載するためだ。貴族名鑑というのは、貴族の名前を連ねた名簿のようなものであり、それに名前が載っていないと貴族として認められないので、爵位を継いだり結婚するといったことができなくなるのだとか。
登録の仕方も、貴族は普通に魔力を捧げるのに対し、平民は金属製のカードみたいなものに血を垂らす必要があるそうだ。
その金属製のカードはいわゆる身分証のようなもので、いろいろと契約したりするには必要不可欠のものらしい。
母さんもそのカードを使って針子の雇用契約を結んだのだとか。
「ルイは、魔力量が平民にしては多いから、選定の儀は貴族と同じ方法がいいだろうという計らいもあるらしいわ」
「そっか……」
そう言われると反論が思いつかない。
選定の儀も、平民と貴族で違う。平民は魔力が少ない人間が多いため、僕がおじいちゃん先生のところで行った検査キットのようなものを使う。
あれらは、あくまでも適性のある魔力の色、魔力の強さ、スキルがわかるだけの簡易的なものだとか。
理由としては、そちらのほうが早く値段が安いため、人数が多い平民相手には適しているのと、詳細を知れる道具は必要な魔力量が多いため、平民ではそもそも使うことができないというのもあるらしい。
でも、僕は平民としては魔力量が多く、貴族用の検査道具も使えるようで、それなら未知のスキルもあるし、そっちのほうがよくない?となったそうだ。
「リーリアさまの儀式は人も最低限だから、スキルが大勢に知られる心配もないって」
「……わかった」
言葉通りに受け取るなら、僕の心情を気遣ってくれる心優しい言葉だけど、裏を返せば、僕のスキルが公のものとなってしまえば、学園行きはもちろんのこと、『複製』のスキルを狙って多くの者が僕を狙うのは免れないという脅しでもあるのだろう。
要は、こちらの命令を聞くなら黙っててやると言っているのだ。
「それじゃあ、行きましょうか」
「はーい」
スキルが公にならないだけましだと思い、僕はいつの間にか迎えに来ていた馬車に乗って会場に向かった。
◇◇◇
馬車が止まり、僕が降り立ったのは神殿ーーではなく、お屋敷である。
「母さん。神殿行くんじゃなかったの?」
「他の平民とリーリアお嬢さまの式の時間は違うの。ルイはリーリアお嬢さまと一緒にやるから、もう少し待ってて」
「え~、それなら、もう少し家にいてもよかったじゃん」
時間が遅いのは別にいい。領主さまのお嬢さまであるリーリアさまが、平民たちと同じ空間にいるのはいろいろと問題があるのだろうということはわかるし、リーリアさまと僕しかいないのなら、わざわざ分かれてやるよりも同時にやったほうが効率もいい。
だけど、それならもう少しのんびりしてもよかったのではと思う。
これから戦場に向かうも同然の覚悟で挑もうとしていたのに、不完全燃焼になってしまった。
「だって、ルイとお話ししたかったもの!」
後ろからぎゅっと抱きついてきたのは、リーリアさまだった。どうやら、出迎えに来てくれたらしい。
リーリアさまとは、あれからずっと仲良くさせてもらっている。交流を続けるうちにリーリアさまも明るくなってきて、一緒に庭を散歩したこともあった。
仲良くなりすぎて、交流しない日は文通をするようになったくらいだ。僕も、リーリアさまのことは友だちであると同時に、妹のように思っている。
「お久しぶりです、リーリアさま。本日はとても素敵な装いですね」
リーリアさまが現れてしまったので、僕は外向きの顔を作る。
三歳の時からリーリアさまの話し相手となっていた僕は、平民の子どもには似つかわしくない言葉遣いとマナーを身につけてしまった。文通も行うようになってからは、字も読めるようになった。
順調に平凡な子どもを脱却してしまっているのだ。
でも、衣装が素敵というのはお世辞でもなんでもない。リーリアさまにとって生まれて初めての公での晴れ舞台だからか、とてもきれいな格好をしている。
リーリアさまは、白銀に濃紺の瞳ととても神秘的な容姿をしているけど、さらに淡いスカイブルーのドレスがリーリアさまの容姿を引き立てる。
領主さまの容姿が藍色に濃紺なので、白銀は奥さま譲りなのかもしれない。ディアナさまの容姿を考えると、瞳は紫だろうか。
「これね、ルーシーが作ってくれたの。ルイのも、ルーシーが作ったの?」
「はい、そうです」
僕のは、白のシャツに、肩紐がついた、いわゆるサロペットみたいな紺色のズボン。
事前に、母さんからどんなデザインがいいか聞かれて、適当にそれっぽいのをいくつかデザインしたんだけど、母さんが晴れ舞台だからと張り切ってしまい、平民とは思えない上等な代物となってしまった。
これ、お嬢さまたちのドレスを作ったときに余った布を使ったんじゃないの?怖くて聞けないけど。
母さんは、そのなかでもこの肩紐がついているのが気に入ったらしい。この辺りでは見かけないから、多分存在しない服なのに、よく再現できたものだ。
「ねぇ、ルーシー。お兄さまのも作ってくれない?」
「お坊っちゃまが望まれましたら」
「うん、わかった」
さすがに本人の許可なく服を作るわけにはいかないので、母さんはやんわりと断りを入れる。リーリアさまもすぐに引き下がった。
リーリアさまは、母さんにもとても懐いている。今は、ディアナさまに加えてリーリアさまの針子もしているくらいだ。そのため、僕が屋敷に来るときは、大抵は母さんも一緒。
母さんとリーリアさまが交流するようになったのは、一年くらい前から。
リーリアさまとお話ししているときはずっと立っているだけの母さんがどうしても気になってしまい、母さんも交流に巻き込んだのがきっかけである。
本当に大した思惑はなかったんだけど、リーリアさまの針子もやるようになって、結果的に我が家の収入は増えた。
「ルイ。少年式が始まるまで、またいつものお茶会しましょ」
「ああ、いつものあれですか?今日は誰がいるんですか?」
「ロアとアンナとリュークはいるよ」
ロアとアンナは元々リーリアさまの持っていたぬいぐるみ。そしてリュークというのは、僕がプレゼントした母さんお手製のレッドフォックスのぬいぐるみである。
さすがは『裁縫』スキルを持つ母さんなだけはあって、初めてだというのに見事なまでの再現度でした。
そのぬいぐるみに、リーリアさまはリュークと名付けて、大切にしてもらっている。
「では、今日はその三人と僕たち二人だけにしておきましょう。少ない人数も楽しいと思いますよ」
「うん。今日はそうしましょう。おいしいお茶を用意させるから、楽しみにしていて」
リーリアさまは笑顔でそう言いながら僕の手を握って、屋敷のなかに誘導する。
「はい」
僕は、同じように笑顔で返事をして、屋敷のなかに入った。
「はぁ……やりたくない」
「そうは言っても、少年式は国民の義務だもの。行かなかったら来年になるだけよ」
ぐぬぬ。参加辞退は許してくれないのか。でも、考えてみれば当然だ。この少年式で行う選定の儀は、才能のある子どもを発掘するのにまたとない機会と言える。
『疾走』のようなパッシブ能力のないスキルは、本人ですら無自覚な場合が多く、金のたまごとなり得る子どもはわんさかいることだろう。
国の発展を担う逸材が現れるかもしれないというのに、辞退を許すわけないよね。
「でも、僕のスキルのことばれちゃうんじゃないの?」
「それなら大丈夫よ。ルイは、リーリアさまと一緒にやるから」
…………はい?
「だ、だれとやるって?」
「リーリアさまよ。ルイと同い年でしょう?当主さまが、友人がいたほうが娘が安心するだろうから、一緒にやってほしいって」
「でも、リーリアさまはお貴族さまでしょ!?」
平民と貴族の少年式、少女式は内容は同じでも行う理由ややり方が違う。
まず、平民は住民登録を行う必要がある。六歳の子どもは、神殿まで出向き、魔力の奉納をもって国民として登録し、その領地に住民税を納める必要があるのだ。
農民の場合は収穫物、商人の場合は売り上げの一部などである。この登録を済ませていないと非国民とみなされ、物の売り買いなど日常生活を送るのが困難となる……らしい。
らしいというのは、僕は今まで不便らしい不便は感じたことがないので、あまり実感がないためだ。でも、母さんや父さんはそう言って嫌がる僕を少年式に行かせようとしていたから、不便なことがあるのは確かだと思う。
貴族は、そもそも生まれた瞬間から魔力の奉納により登録は済ませてあるので、この行程は省略される。
例外は、私生児や養子の場合である。ある程度成長してから自らの子とするため、貴族としての登録が済んでいないからだ。
平民の登録は税金のためだけど、貴族の登録は貴族名鑑というものに記載するためだ。貴族名鑑というのは、貴族の名前を連ねた名簿のようなものであり、それに名前が載っていないと貴族として認められないので、爵位を継いだり結婚するといったことができなくなるのだとか。
登録の仕方も、貴族は普通に魔力を捧げるのに対し、平民は金属製のカードみたいなものに血を垂らす必要があるそうだ。
その金属製のカードはいわゆる身分証のようなもので、いろいろと契約したりするには必要不可欠のものらしい。
母さんもそのカードを使って針子の雇用契約を結んだのだとか。
「ルイは、魔力量が平民にしては多いから、選定の儀は貴族と同じ方法がいいだろうという計らいもあるらしいわ」
「そっか……」
そう言われると反論が思いつかない。
選定の儀も、平民と貴族で違う。平民は魔力が少ない人間が多いため、僕がおじいちゃん先生のところで行った検査キットのようなものを使う。
あれらは、あくまでも適性のある魔力の色、魔力の強さ、スキルがわかるだけの簡易的なものだとか。
理由としては、そちらのほうが早く値段が安いため、人数が多い平民相手には適しているのと、詳細を知れる道具は必要な魔力量が多いため、平民ではそもそも使うことができないというのもあるらしい。
でも、僕は平民としては魔力量が多く、貴族用の検査道具も使えるようで、それなら未知のスキルもあるし、そっちのほうがよくない?となったそうだ。
「リーリアさまの儀式は人も最低限だから、スキルが大勢に知られる心配もないって」
「……わかった」
言葉通りに受け取るなら、僕の心情を気遣ってくれる心優しい言葉だけど、裏を返せば、僕のスキルが公のものとなってしまえば、学園行きはもちろんのこと、『複製』のスキルを狙って多くの者が僕を狙うのは免れないという脅しでもあるのだろう。
要は、こちらの命令を聞くなら黙っててやると言っているのだ。
「それじゃあ、行きましょうか」
「はーい」
スキルが公にならないだけましだと思い、僕はいつの間にか迎えに来ていた馬車に乗って会場に向かった。
◇◇◇
馬車が止まり、僕が降り立ったのは神殿ーーではなく、お屋敷である。
「母さん。神殿行くんじゃなかったの?」
「他の平民とリーリアお嬢さまの式の時間は違うの。ルイはリーリアお嬢さまと一緒にやるから、もう少し待ってて」
「え~、それなら、もう少し家にいてもよかったじゃん」
時間が遅いのは別にいい。領主さまのお嬢さまであるリーリアさまが、平民たちと同じ空間にいるのはいろいろと問題があるのだろうということはわかるし、リーリアさまと僕しかいないのなら、わざわざ分かれてやるよりも同時にやったほうが効率もいい。
だけど、それならもう少しのんびりしてもよかったのではと思う。
これから戦場に向かうも同然の覚悟で挑もうとしていたのに、不完全燃焼になってしまった。
「だって、ルイとお話ししたかったもの!」
後ろからぎゅっと抱きついてきたのは、リーリアさまだった。どうやら、出迎えに来てくれたらしい。
リーリアさまとは、あれからずっと仲良くさせてもらっている。交流を続けるうちにリーリアさまも明るくなってきて、一緒に庭を散歩したこともあった。
仲良くなりすぎて、交流しない日は文通をするようになったくらいだ。僕も、リーリアさまのことは友だちであると同時に、妹のように思っている。
「お久しぶりです、リーリアさま。本日はとても素敵な装いですね」
リーリアさまが現れてしまったので、僕は外向きの顔を作る。
三歳の時からリーリアさまの話し相手となっていた僕は、平民の子どもには似つかわしくない言葉遣いとマナーを身につけてしまった。文通も行うようになってからは、字も読めるようになった。
順調に平凡な子どもを脱却してしまっているのだ。
でも、衣装が素敵というのはお世辞でもなんでもない。リーリアさまにとって生まれて初めての公での晴れ舞台だからか、とてもきれいな格好をしている。
リーリアさまは、白銀に濃紺の瞳ととても神秘的な容姿をしているけど、さらに淡いスカイブルーのドレスがリーリアさまの容姿を引き立てる。
領主さまの容姿が藍色に濃紺なので、白銀は奥さま譲りなのかもしれない。ディアナさまの容姿を考えると、瞳は紫だろうか。
「これね、ルーシーが作ってくれたの。ルイのも、ルーシーが作ったの?」
「はい、そうです」
僕のは、白のシャツに、肩紐がついた、いわゆるサロペットみたいな紺色のズボン。
事前に、母さんからどんなデザインがいいか聞かれて、適当にそれっぽいのをいくつかデザインしたんだけど、母さんが晴れ舞台だからと張り切ってしまい、平民とは思えない上等な代物となってしまった。
これ、お嬢さまたちのドレスを作ったときに余った布を使ったんじゃないの?怖くて聞けないけど。
母さんは、そのなかでもこの肩紐がついているのが気に入ったらしい。この辺りでは見かけないから、多分存在しない服なのに、よく再現できたものだ。
「ねぇ、ルーシー。お兄さまのも作ってくれない?」
「お坊っちゃまが望まれましたら」
「うん、わかった」
さすがに本人の許可なく服を作るわけにはいかないので、母さんはやんわりと断りを入れる。リーリアさまもすぐに引き下がった。
リーリアさまは、母さんにもとても懐いている。今は、ディアナさまに加えてリーリアさまの針子もしているくらいだ。そのため、僕が屋敷に来るときは、大抵は母さんも一緒。
母さんとリーリアさまが交流するようになったのは、一年くらい前から。
リーリアさまとお話ししているときはずっと立っているだけの母さんがどうしても気になってしまい、母さんも交流に巻き込んだのがきっかけである。
本当に大した思惑はなかったんだけど、リーリアさまの針子もやるようになって、結果的に我が家の収入は増えた。
「ルイ。少年式が始まるまで、またいつものお茶会しましょ」
「ああ、いつものあれですか?今日は誰がいるんですか?」
「ロアとアンナとリュークはいるよ」
ロアとアンナは元々リーリアさまの持っていたぬいぐるみ。そしてリュークというのは、僕がプレゼントした母さんお手製のレッドフォックスのぬいぐるみである。
さすがは『裁縫』スキルを持つ母さんなだけはあって、初めてだというのに見事なまでの再現度でした。
そのぬいぐるみに、リーリアさまはリュークと名付けて、大切にしてもらっている。
「では、今日はその三人と僕たち二人だけにしておきましょう。少ない人数も楽しいと思いますよ」
「うん。今日はそうしましょう。おいしいお茶を用意させるから、楽しみにしていて」
リーリアさまは笑顔でそう言いながら僕の手を握って、屋敷のなかに誘導する。
「はい」
僕は、同じように笑顔で返事をして、屋敷のなかに入った。
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