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第二章 学園生活の始まり
110.
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私の魔法の実技の特別措置が終わり、学園に通う必要がなくなった。
つまりは、私に時間ができたということだ。
そんな矢先、私の離宮に四人のお兄さまたちがやってきた。
なんでわざわざ四人で来たんだろうと思っていると、ハーステッドお兄さまが用件を話してくれる。
「約束のお出かけしよ!」
「お、お出かけですか……?でも……」
私が視線を向けるのはシルヴェルスお兄さま。他三人はともかく、次期国王であるシルヴェルスお兄さまは理由もなしにふらっと出歩ける立場ではない。
「大丈夫。今度の視察の準備って理由を作ってきたから」
だから、理由は作るものじゃ……って、うん?
「視察ってなんですか?」
私が首を傾げると、シルヴェルスお兄さまはエルクトお兄さまのほうに視線を向ける。表情は変わってないけど、教えてないのかと訴えているのだろう。
お兄さまもその視線の意図を感じ取ったのかはぁとため息をついて答える。
「話すつもりで来たらお前たちが勝手についてきたんだ」
エルクトお兄さまの用件はその視察について話すためだったのか。
あのお兄さまがわざわざ私に話しに来るのなら、何かありそうだけど、なんなんだろう?
「地方視察だよ。三年に一度、都から離れた地方の領地に監査を兼ねた視察を行っているんだけど、今年は学園の長期休暇に行くことになったんだ」
シルヴェルスお兄さまがエルクトお兄さまに向けていた視線を私に戻して説明してくれる。
ふむふむ。つまるところ、王族としての公務というわけか。なら、名ばかり王女の私は関係なーー
「それで、今年はアナも一緒に行かない?」
「……えっ?」
関係ないと思っていた時期が私にもありました。
シルヴェルスお兄さまの言葉に私は頭が真っ白になる。
「わ、私もですか?」
どうにか絞り出せたのはその言葉だけだった。
否定してくれ、とわずかばかりに抱いていた希望はシルヴェルスお兄さまの満面の笑みで打ち砕かれる。
「うん。道中にはきれいな湖とか花園とかもあるから楽しめると思うよ」
「それはさすがに……」
視察って、旅行じゃないですよね?観光気分で行くところじゃないですよね?
そんな浮かれた気分で来られたら、迎える貴族たちも快くは思わないだろう。まぁ、私が視察としてついていったとしても何もできないだろうけど。
「そもそも、なんで私に来てほしいんですか?」
その質問にはハーステッドお兄さまが答えてくれる。
「今回の視察は僕たちも一緒に行くことになったんだけど、その間ずっとアナと離れ離れになるのは嫌だし」
「えっ?そうなんですか?」
こういうのって、少人数で行くものじゃないの?あまり大勢で押しかけるともてなすほうも大変だろうに。
「今回の視察は魔力枯渇についての調査という名目もあるから、人数は多いほうがいいってことみたいだよ」
だから余計に長引きそうなんだよねと不満を漏らすハーステッドお兄さまの言葉で、私は以前、エルクトお兄さまに聞かされた魔力枯渇事件を思い出す。
地方の各地で複数人がまとめて魔力枯渇により昏倒した。原因はわかっていないけど、十中八九あの指輪がやらかしたことだろうと私や神器たち、多分エルクトお兄さまもそう思っている。
その調査を兼ねてるってことか。エルクトお兄さまが私に話そうとしたのはもしかしたらこれのことかも。
指輪には逃げられちゃったけど、魔力枯渇事件の現場に行けば、何か手がかりがあるかもしれない。
「わかりました。一緒に行きます」
「じゃあ、今度のお出かけのときに一緒に準備しようね」
「今度ですか?」
てっきり今から行こうとか言い出すと思ってたから、思わず聞き返してしまう。
「今日は提案しに来ただけだから。お出かけの準備できてないでしょ?」
「は、はい。そうですね」
意外……と言ったら失礼だけど、こういうときは常識的だよね、お兄さまたち。
『常に非常識な奴が言うと失礼だな』
『ちょっと!』
非常識なところはあるかもしれないけど、常にってわけじゃないでしょさすがに!
というか、お兄さまたちがいるところで話しかけてこないでよ!
『話したいことがあってな。そこの黒髪は残しておけ』
そこの黒髪……?
私が視線を上に向けると、お兄さまたちの色とりどりの髪色が目に入る。
黒髪なのはエルクトお兄さまだけ。エルクトお兄さまを残せってことは神器関係かな?
「エルクトお兄さまもお話があるんでしたよね?」
遠回りにエルクトお兄さまを誘ってみる。
ストレートにエルクトお兄さまと二人で話したいなんて言ったら、あのお兄さまたちは意地でも居座ろうとしてくるだろうから。
居座らなくても部屋の外で聞き耳を立てるくらいはしそうだもん。
聞かれたらまずいと言っても、どうしてと聞かれたらうまく答えられる気がしないし。
「……ああ、そうだな」
察しのいいお兄さまは私の意図に気づいてくれたのか、私の言葉に乗っかってくれる。さすがです。
でも、あのお兄さまたちが素直に引き下がるはずもなく。
「えー?兄上のお話は視察の件で終わりじゃないの?」
不満げにしているハーステッドお兄さまにエルクトお兄さまは淡々と告げる。
「それとは別の件だ。さっさと出ていけ」
「僕たちがいれば何か問題でも?」
シルヴェルスお兄さまがエルクトお兄さまを訝しむように見る。ハーステッドお兄さまも疑いを向けているけど、ルーカディルお兄さまは表情が変わらないせいでわからない。
エルクトお兄さまは軽くため息をついて、シルヴェルスお兄さまたちに何かを話している。
でも、声が小さいのかよく聞こえず、口を動かしているのがかろうじてわかる程度だ。
「……そういう理由でしたら」
「仕方ないね~」
「……兄上が適任」
先ほどまでエルクトお兄さまを訝しんでいたシルヴェルスお兄さまが納得したように引き下がり、ハーステッドお兄さまとルーカディルお兄さまも同意している。
一体、何を言われたんだ?
「わかったならさっさと行け」
「はい。行くぞ、ハーステッド、ルーカディル」
シルヴェルスお兄さまが二人の背中を押すようにして部屋から連れ出そうとしている。
「わかってるよー。アナ、じゃあね~」
「……次は、外出の時」
ハーステッドお兄さまとルーカディルお兄さまが手を振ってくれたので、私も振り返しておく。
ルーカディルお兄さまの尊さはみんなといると軽減されるから、微笑まれても問題ない。
三人が出ていって、残されたのは私とエルクトお兄さま、後は神器のみ。
「それで、話についてなんだが」
「あー、それは……」
私はライのほうに視線を向ける。エルクトお兄さまはそれで察しがついたのか、はぁとため息をつく。
「少し待て」
お兄さまはそう言うと、なぜか部屋を出ていってしまう。
お兄さまの言葉も行動も理解できずに呆然としていると、ライが話しかけてきた。
『多分、追い払いに行ったんだろ』
『何を?』
『隠れてる奴らだ。敵意は感じねぇから、お前の影の護衛じゃねぇのか?』
「えっ!!?」
予想外の言葉が飛んできて、私は思わず叫んだような大声が出てしまう。
今、影って言いました!?いや、影がなんなのかはわかる。表舞台には出てこず、情報収集や潜入捜査、護衛を行ったりする存在。
だから、王女の私を護衛するというのもなんらおかしないことではない。けど……
『……ねぇ、その影っていつからいた?』
『俺がこの城に来たときにはもういたな』
そんな前からですか!?気づかない私も鈍すぎる……って、いやいや、そこじゃない。
影が護衛してたってことは、私がプライベート空間だと思って過ごしていた私室でのことを知られているということで、つまりはライたちとの会話も聞かれてるってことで……
めっちゃヤバい!下手をすればお父さまやお母さまの耳にも入ってるよね!?
『大丈夫だ。いつもあの王子が追い払ってるし、追い払えないときは防音魔法を使ってるからな』
防音魔法って確か、風魔法の一つだよね。風をドームのように覆って、外側の音を遮断したり、内側の音が外に漏れないようにするやつ。
魔力の消費量は少なくて、比較的メジャーな魔法みたいだけど、私は使えません。私はせいぜい、そよ風を十秒くらい発動できるだけだからね。
エルクトお兄さまも風属性の魔法が使えるから防音魔法を使えるんだろう。
お兄さまのお陰で今までバレてなかったみたいだけど、今後はもっと気をつけなければ。
『あの決意はいつまで続くかな』
『一週間持てばいいほうだろうな』
神器たちの失礼すぎる言葉によって心に火が着いた。
絶対に隠し通してやるからな!!
つまりは、私に時間ができたということだ。
そんな矢先、私の離宮に四人のお兄さまたちがやってきた。
なんでわざわざ四人で来たんだろうと思っていると、ハーステッドお兄さまが用件を話してくれる。
「約束のお出かけしよ!」
「お、お出かけですか……?でも……」
私が視線を向けるのはシルヴェルスお兄さま。他三人はともかく、次期国王であるシルヴェルスお兄さまは理由もなしにふらっと出歩ける立場ではない。
「大丈夫。今度の視察の準備って理由を作ってきたから」
だから、理由は作るものじゃ……って、うん?
「視察ってなんですか?」
私が首を傾げると、シルヴェルスお兄さまはエルクトお兄さまのほうに視線を向ける。表情は変わってないけど、教えてないのかと訴えているのだろう。
お兄さまもその視線の意図を感じ取ったのかはぁとため息をついて答える。
「話すつもりで来たらお前たちが勝手についてきたんだ」
エルクトお兄さまの用件はその視察について話すためだったのか。
あのお兄さまがわざわざ私に話しに来るのなら、何かありそうだけど、なんなんだろう?
「地方視察だよ。三年に一度、都から離れた地方の領地に監査を兼ねた視察を行っているんだけど、今年は学園の長期休暇に行くことになったんだ」
シルヴェルスお兄さまがエルクトお兄さまに向けていた視線を私に戻して説明してくれる。
ふむふむ。つまるところ、王族としての公務というわけか。なら、名ばかり王女の私は関係なーー
「それで、今年はアナも一緒に行かない?」
「……えっ?」
関係ないと思っていた時期が私にもありました。
シルヴェルスお兄さまの言葉に私は頭が真っ白になる。
「わ、私もですか?」
どうにか絞り出せたのはその言葉だけだった。
否定してくれ、とわずかばかりに抱いていた希望はシルヴェルスお兄さまの満面の笑みで打ち砕かれる。
「うん。道中にはきれいな湖とか花園とかもあるから楽しめると思うよ」
「それはさすがに……」
視察って、旅行じゃないですよね?観光気分で行くところじゃないですよね?
そんな浮かれた気分で来られたら、迎える貴族たちも快くは思わないだろう。まぁ、私が視察としてついていったとしても何もできないだろうけど。
「そもそも、なんで私に来てほしいんですか?」
その質問にはハーステッドお兄さまが答えてくれる。
「今回の視察は僕たちも一緒に行くことになったんだけど、その間ずっとアナと離れ離れになるのは嫌だし」
「えっ?そうなんですか?」
こういうのって、少人数で行くものじゃないの?あまり大勢で押しかけるともてなすほうも大変だろうに。
「今回の視察は魔力枯渇についての調査という名目もあるから、人数は多いほうがいいってことみたいだよ」
だから余計に長引きそうなんだよねと不満を漏らすハーステッドお兄さまの言葉で、私は以前、エルクトお兄さまに聞かされた魔力枯渇事件を思い出す。
地方の各地で複数人がまとめて魔力枯渇により昏倒した。原因はわかっていないけど、十中八九あの指輪がやらかしたことだろうと私や神器たち、多分エルクトお兄さまもそう思っている。
その調査を兼ねてるってことか。エルクトお兄さまが私に話そうとしたのはもしかしたらこれのことかも。
指輪には逃げられちゃったけど、魔力枯渇事件の現場に行けば、何か手がかりがあるかもしれない。
「わかりました。一緒に行きます」
「じゃあ、今度のお出かけのときに一緒に準備しようね」
「今度ですか?」
てっきり今から行こうとか言い出すと思ってたから、思わず聞き返してしまう。
「今日は提案しに来ただけだから。お出かけの準備できてないでしょ?」
「は、はい。そうですね」
意外……と言ったら失礼だけど、こういうときは常識的だよね、お兄さまたち。
『常に非常識な奴が言うと失礼だな』
『ちょっと!』
非常識なところはあるかもしれないけど、常にってわけじゃないでしょさすがに!
というか、お兄さまたちがいるところで話しかけてこないでよ!
『話したいことがあってな。そこの黒髪は残しておけ』
そこの黒髪……?
私が視線を上に向けると、お兄さまたちの色とりどりの髪色が目に入る。
黒髪なのはエルクトお兄さまだけ。エルクトお兄さまを残せってことは神器関係かな?
「エルクトお兄さまもお話があるんでしたよね?」
遠回りにエルクトお兄さまを誘ってみる。
ストレートにエルクトお兄さまと二人で話したいなんて言ったら、あのお兄さまたちは意地でも居座ろうとしてくるだろうから。
居座らなくても部屋の外で聞き耳を立てるくらいはしそうだもん。
聞かれたらまずいと言っても、どうしてと聞かれたらうまく答えられる気がしないし。
「……ああ、そうだな」
察しのいいお兄さまは私の意図に気づいてくれたのか、私の言葉に乗っかってくれる。さすがです。
でも、あのお兄さまたちが素直に引き下がるはずもなく。
「えー?兄上のお話は視察の件で終わりじゃないの?」
不満げにしているハーステッドお兄さまにエルクトお兄さまは淡々と告げる。
「それとは別の件だ。さっさと出ていけ」
「僕たちがいれば何か問題でも?」
シルヴェルスお兄さまがエルクトお兄さまを訝しむように見る。ハーステッドお兄さまも疑いを向けているけど、ルーカディルお兄さまは表情が変わらないせいでわからない。
エルクトお兄さまは軽くため息をついて、シルヴェルスお兄さまたちに何かを話している。
でも、声が小さいのかよく聞こえず、口を動かしているのがかろうじてわかる程度だ。
「……そういう理由でしたら」
「仕方ないね~」
「……兄上が適任」
先ほどまでエルクトお兄さまを訝しんでいたシルヴェルスお兄さまが納得したように引き下がり、ハーステッドお兄さまとルーカディルお兄さまも同意している。
一体、何を言われたんだ?
「わかったならさっさと行け」
「はい。行くぞ、ハーステッド、ルーカディル」
シルヴェルスお兄さまが二人の背中を押すようにして部屋から連れ出そうとしている。
「わかってるよー。アナ、じゃあね~」
「……次は、外出の時」
ハーステッドお兄さまとルーカディルお兄さまが手を振ってくれたので、私も振り返しておく。
ルーカディルお兄さまの尊さはみんなといると軽減されるから、微笑まれても問題ない。
三人が出ていって、残されたのは私とエルクトお兄さま、後は神器のみ。
「それで、話についてなんだが」
「あー、それは……」
私はライのほうに視線を向ける。エルクトお兄さまはそれで察しがついたのか、はぁとため息をつく。
「少し待て」
お兄さまはそう言うと、なぜか部屋を出ていってしまう。
お兄さまの言葉も行動も理解できずに呆然としていると、ライが話しかけてきた。
『多分、追い払いに行ったんだろ』
『何を?』
『隠れてる奴らだ。敵意は感じねぇから、お前の影の護衛じゃねぇのか?』
「えっ!!?」
予想外の言葉が飛んできて、私は思わず叫んだような大声が出てしまう。
今、影って言いました!?いや、影がなんなのかはわかる。表舞台には出てこず、情報収集や潜入捜査、護衛を行ったりする存在。
だから、王女の私を護衛するというのもなんらおかしないことではない。けど……
『……ねぇ、その影っていつからいた?』
『俺がこの城に来たときにはもういたな』
そんな前からですか!?気づかない私も鈍すぎる……って、いやいや、そこじゃない。
影が護衛してたってことは、私がプライベート空間だと思って過ごしていた私室でのことを知られているということで、つまりはライたちとの会話も聞かれてるってことで……
めっちゃヤバい!下手をすればお父さまやお母さまの耳にも入ってるよね!?
『大丈夫だ。いつもあの王子が追い払ってるし、追い払えないときは防音魔法を使ってるからな』
防音魔法って確か、風魔法の一つだよね。風をドームのように覆って、外側の音を遮断したり、内側の音が外に漏れないようにするやつ。
魔力の消費量は少なくて、比較的メジャーな魔法みたいだけど、私は使えません。私はせいぜい、そよ風を十秒くらい発動できるだけだからね。
エルクトお兄さまも風属性の魔法が使えるから防音魔法を使えるんだろう。
お兄さまのお陰で今までバレてなかったみたいだけど、今後はもっと気をつけなければ。
『あの決意はいつまで続くかな』
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