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第二章 学園生活の始まり
107. 長期休暇に向けて
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パーティーが終わって一週間後。ついにこの時がやってきた。
「思ったよりも早かったね」
「夏の長期休暇まであまり時間もありませんし」
「それもそっか」
カイエンとのんびり話しながら向かうのは、ロジャード先生の研究室である。学園の森での事件以降、まったく話のなかった魔法実技の特別措置が今日行われることとなった。
ちなみに、前と違って内容はまったく聞かされておらず、研究室に来いとしか伝えられていない。
「何やらされるんだろうね?」
「ロジャード先生なら……魔法薬かもしれませんね」
「魔法薬!」
そういえば、最初の特別措置でも魔法薬の材料を集めるやつだったっけ?魔法薬っていわばポーション的なあれだよね?うわぁ、めっちゃ見たい!
この世界に転生してからは見たことないからなぁ……
「魔法薬って研究室にある!?あるよね!?」
「いえ、知りませんが……」
カイエンが珍しく狼狽えているけど、この興奮を抑えることはできない。まぁ、本性は知られてるから問題ないでしょ。
「また魔法薬の材料集めとかかな?」
「現在、素材がある森は立入禁止なのでそれはないかと」
ああ、そうだった。カイエンが侵入者によって負傷していたことや、多くの木々がなぎ倒されていたことにより、危険だとして立入禁止になってるんだったな。
まぁ、木々をなぎ倒したのはなんとなく想像がつくけど、カイエンにケガを負わせたほうは何もわからないし。
カイエンがロジャード先生に話していた内容によれば、子どもを見かけて、黒くて丸い物質が爆発してケガしたらしいけど……子どもが人間なのか神器なのかで話はかなり変わってきちゃう。
それに、その爆発した物質のこともまだわかっていないらしい。
わかっていないというのは、当事者の私にはある程度伝えられるだろうとエルクトお兄さまが言っていて、何の音沙汰もないということから推測しただけなんだけど。
「……急に静かになりましたね」
「あっ、うん。ちょっと考え事してて……」
お陰でポーションの興奮がすっかり収まりましたよ。
でも、特別措置の内容は気になる。
「素材集めじゃないなら、魔法薬を作る手伝いとか?」
「魔法薬を作るには相応の魔力を使うのでアナスタシアさまには難しいかと」
「そっかぁ……」
魔力しょぼいもんね、私……。でも、素材集めでもない、魔法薬作りでもないとなると、本当になんなんだろう?
そもそも魔法薬は関係ないのかな。いやでも、魔法の実技の埋め合わせなら魔法関係じゃないとダメだよね?
そう考えたとき、カイエンに対してふと疑問が浮かぶ。
「なんでそんなに詳しいの?」
学園に入る前から魔法の勉強はしていたけど、魔法薬のことは教えてもらってないからまったく知らない。
王族の私でさえこうなのに、伯爵家……それも妾の子のカイエンが教わるような内容とは思えない。
「本人に直接お聞きになればよいかと」
カイエンの言葉にうん?となって顔を上げると、目の前にはドアがあった。
どうやら、話したり考え事をしているうちに着いてしまったらしい。
全然気づかなかったよ。
「ロジャード先生、参りました」
カイエンがドアをノックしながら中にいるであろう先生に呼びかける。
「どうぞ入って~」
緩い返事が返ってくるのとほぼ同時にカイエンは勢いよくドアを開けた。
ちょっとは遠慮しろ!
「失礼しま……」
部屋の中を見た私は、それ以上言葉を続けることができなかった。
床は資料らしき紙や服が散乱しており、歩くところはない。机と思われる場所にも道具やら紙やらが積み重なっていた。
そして、部屋に無造作に置かれたソファに、ロジャード先生は寝転がっていた。服はシワだらけで、顔には日差し避けか本を広げたまま乗せている。
前世の私も怠惰な方ではあったけど、ここまでひどくなかったぞ!?
私はその光景に絶句し、カイエンは頭を抱えていた。
「……ロジャード先生」
「ああ~、カイエン。そこら辺に座ってーー」
ロジャード先生が体を起こすと、本はずり落ち、カイエンのほうに視線を向ければ、必然とカイエンの隣にいた私と目が合う。
しばらく無言の時間が続いたが、我に返ったようにハッとすると慌てて乱れた服を整える。
その素早く正確な動作は明らかに手慣れている動きであり、お城の侍女たちにも匹敵しそうだ。
「失礼いたしました、アナスタシア王女殿下」
「い、いえ……お気になさらず」
ロジャード先生って、プライベートだとこんな感じなのか……普段はきっちりしてるのになぁ。
でも、なんかフウレイに近いものを感じるから、私は気にならないけど。
「王女殿下もいらしたということは、特別措置の件ですか?」
「あなたが日時指定したはずですが?」
「そ、そうでしたっけ?」
ロジャード先生は何かを探し始める。慌ただしい人だ。
というか、先ほどから気になってることがある。
「なんか、気心が知れている感じがするんですけど」
仲がいいというわけではなさそうだけど、お互いに素をさらけ出しているような気がする。
ロジャード先生なんてカイエンのこと名前で呼んでたし。
「私はフォークマー伯爵家の魔法使いでしたからね」
「えっ、そうなんですか!?」
まさかの繋がり!魔法の実技の授業ではそんな素振りなかったから気づかなかったよ!
……うん?ということは……
「カイエンが魔法薬にいろいろ詳しかったのって、ロジャード先生から聞いたからなの?」
「そうですよ」
「でも、その……」
少し言いにくくてしどろもどろになっていると、カイエンがはぁとため息をつく。
「フォークマー伯爵家はルーメン派閥の幹部ですから、フォークマーの血筋は例外なく魔法を習わされます」
「そうなんだ……」
まぁ、他の家の事情に首を突っ込んだりはしませんけど、カイエンもいろいろと大変なんですね。
「では、なんで学園の教師に?」
「伯爵夫人の不興を買って追放されたためです。仕事はしないと生きていけませんから、教師になりました。この学園は実力さえあれば経歴は問われませんから」
うわぁ、何をやらかしたのかめちゃくちゃ気になる。好奇心というよりは、反面教師にしたい気持ちが強い。
というか、教師って経歴不問なの?貴族も通う学園なのに不用心すぎない?
「では、雑談はこれくらいにして本題に入りましょうか」
「は、はい」
おっと、いけないいけない。本来の目的を忘れちゃダメだ。
「魔法の実技の特別措置なんですけど、もう時間もあまり残っていませんし、すぐに終わらせられるものがよいかと思いまして」
ロジャード先生はそう言うと、奥のほうから何かを持ってきて、私たちの手の上に乗せる。
それは、カラフルな石のようなもの。でも、その色はくすんでいるように見える。
カイエンはそれをしばらく見つめた後、ロジャード先生に尋ねる。
「これは……魔力石ですか?」
はい、新たなワードが出てきましたよ~!なんですかそれは。
「カイエン、魔力石ってなに?」
「魔力石は魔力のこもった石のことで、魔法具の動力源です。魔力をこめることで使用することができます」
つまり、電池みたいなものってこと?魔力をこめて使用できるというのは便利かも。
カイエンの説明に付け加えるようにロジャード先生が説明してくれる。
「色がくすんでいるものは、魔力が尽きてしまったものなんですよ」
ほー、なるほど……って、なんか嫌な予感がしてきたんですけど。
「お二方には、この魔力石に魔力をこめてもらおうかと」
嫌な予感は、見事に的中した。
「あの……私は魔力量が……」
「存じております。ですので、時間をかけてくださってかまいませんよ」
いや、時間がないからすぐに終わらせられるやつにしたんじゃありませんでしたっけ?矛盾してることに気づいてる?
「大丈夫です。アナスタシアさまでも一週間もあれば終わると思いますから」
カイエンはそう言いながら光り輝く石をロジャード先生に渡した。
あれってもしかして……
「はい、結構です。カイエンは終わりですね」
自分だけ速攻で終わらせやがった!やっぱり魔法の実力を隠しているとしか思えないんですけど!
ロジャード先生はあまり驚いている感じがしないから、なんか知ってそうだよね。普通にカイエンって名前呼びしてるから、伯爵家の魔法使い以上の付き合いがありそう。
「じゃあ、私が終わるまで付き合ってもらうとしましょう」
私は、帰ろうとしていたカイエンの服の裾を掴む。カイエンは嫌そうな顔をしていたものの、私が逃がす気がないのを悟ったのか、仕方ないといった風にその場に留まった。
さて、いろいろと言いたいことはあるけど、とりあえず真面目に課題をやりますか。
「思ったよりも早かったね」
「夏の長期休暇まであまり時間もありませんし」
「それもそっか」
カイエンとのんびり話しながら向かうのは、ロジャード先生の研究室である。学園の森での事件以降、まったく話のなかった魔法実技の特別措置が今日行われることとなった。
ちなみに、前と違って内容はまったく聞かされておらず、研究室に来いとしか伝えられていない。
「何やらされるんだろうね?」
「ロジャード先生なら……魔法薬かもしれませんね」
「魔法薬!」
そういえば、最初の特別措置でも魔法薬の材料を集めるやつだったっけ?魔法薬っていわばポーション的なあれだよね?うわぁ、めっちゃ見たい!
この世界に転生してからは見たことないからなぁ……
「魔法薬って研究室にある!?あるよね!?」
「いえ、知りませんが……」
カイエンが珍しく狼狽えているけど、この興奮を抑えることはできない。まぁ、本性は知られてるから問題ないでしょ。
「また魔法薬の材料集めとかかな?」
「現在、素材がある森は立入禁止なのでそれはないかと」
ああ、そうだった。カイエンが侵入者によって負傷していたことや、多くの木々がなぎ倒されていたことにより、危険だとして立入禁止になってるんだったな。
まぁ、木々をなぎ倒したのはなんとなく想像がつくけど、カイエンにケガを負わせたほうは何もわからないし。
カイエンがロジャード先生に話していた内容によれば、子どもを見かけて、黒くて丸い物質が爆発してケガしたらしいけど……子どもが人間なのか神器なのかで話はかなり変わってきちゃう。
それに、その爆発した物質のこともまだわかっていないらしい。
わかっていないというのは、当事者の私にはある程度伝えられるだろうとエルクトお兄さまが言っていて、何の音沙汰もないということから推測しただけなんだけど。
「……急に静かになりましたね」
「あっ、うん。ちょっと考え事してて……」
お陰でポーションの興奮がすっかり収まりましたよ。
でも、特別措置の内容は気になる。
「素材集めじゃないなら、魔法薬を作る手伝いとか?」
「魔法薬を作るには相応の魔力を使うのでアナスタシアさまには難しいかと」
「そっかぁ……」
魔力しょぼいもんね、私……。でも、素材集めでもない、魔法薬作りでもないとなると、本当になんなんだろう?
そもそも魔法薬は関係ないのかな。いやでも、魔法の実技の埋め合わせなら魔法関係じゃないとダメだよね?
そう考えたとき、カイエンに対してふと疑問が浮かぶ。
「なんでそんなに詳しいの?」
学園に入る前から魔法の勉強はしていたけど、魔法薬のことは教えてもらってないからまったく知らない。
王族の私でさえこうなのに、伯爵家……それも妾の子のカイエンが教わるような内容とは思えない。
「本人に直接お聞きになればよいかと」
カイエンの言葉にうん?となって顔を上げると、目の前にはドアがあった。
どうやら、話したり考え事をしているうちに着いてしまったらしい。
全然気づかなかったよ。
「ロジャード先生、参りました」
カイエンがドアをノックしながら中にいるであろう先生に呼びかける。
「どうぞ入って~」
緩い返事が返ってくるのとほぼ同時にカイエンは勢いよくドアを開けた。
ちょっとは遠慮しろ!
「失礼しま……」
部屋の中を見た私は、それ以上言葉を続けることができなかった。
床は資料らしき紙や服が散乱しており、歩くところはない。机と思われる場所にも道具やら紙やらが積み重なっていた。
そして、部屋に無造作に置かれたソファに、ロジャード先生は寝転がっていた。服はシワだらけで、顔には日差し避けか本を広げたまま乗せている。
前世の私も怠惰な方ではあったけど、ここまでひどくなかったぞ!?
私はその光景に絶句し、カイエンは頭を抱えていた。
「……ロジャード先生」
「ああ~、カイエン。そこら辺に座ってーー」
ロジャード先生が体を起こすと、本はずり落ち、カイエンのほうに視線を向ければ、必然とカイエンの隣にいた私と目が合う。
しばらく無言の時間が続いたが、我に返ったようにハッとすると慌てて乱れた服を整える。
その素早く正確な動作は明らかに手慣れている動きであり、お城の侍女たちにも匹敵しそうだ。
「失礼いたしました、アナスタシア王女殿下」
「い、いえ……お気になさらず」
ロジャード先生って、プライベートだとこんな感じなのか……普段はきっちりしてるのになぁ。
でも、なんかフウレイに近いものを感じるから、私は気にならないけど。
「王女殿下もいらしたということは、特別措置の件ですか?」
「あなたが日時指定したはずですが?」
「そ、そうでしたっけ?」
ロジャード先生は何かを探し始める。慌ただしい人だ。
というか、先ほどから気になってることがある。
「なんか、気心が知れている感じがするんですけど」
仲がいいというわけではなさそうだけど、お互いに素をさらけ出しているような気がする。
ロジャード先生なんてカイエンのこと名前で呼んでたし。
「私はフォークマー伯爵家の魔法使いでしたからね」
「えっ、そうなんですか!?」
まさかの繋がり!魔法の実技の授業ではそんな素振りなかったから気づかなかったよ!
……うん?ということは……
「カイエンが魔法薬にいろいろ詳しかったのって、ロジャード先生から聞いたからなの?」
「そうですよ」
「でも、その……」
少し言いにくくてしどろもどろになっていると、カイエンがはぁとため息をつく。
「フォークマー伯爵家はルーメン派閥の幹部ですから、フォークマーの血筋は例外なく魔法を習わされます」
「そうなんだ……」
まぁ、他の家の事情に首を突っ込んだりはしませんけど、カイエンもいろいろと大変なんですね。
「では、なんで学園の教師に?」
「伯爵夫人の不興を買って追放されたためです。仕事はしないと生きていけませんから、教師になりました。この学園は実力さえあれば経歴は問われませんから」
うわぁ、何をやらかしたのかめちゃくちゃ気になる。好奇心というよりは、反面教師にしたい気持ちが強い。
というか、教師って経歴不問なの?貴族も通う学園なのに不用心すぎない?
「では、雑談はこれくらいにして本題に入りましょうか」
「は、はい」
おっと、いけないいけない。本来の目的を忘れちゃダメだ。
「魔法の実技の特別措置なんですけど、もう時間もあまり残っていませんし、すぐに終わらせられるものがよいかと思いまして」
ロジャード先生はそう言うと、奥のほうから何かを持ってきて、私たちの手の上に乗せる。
それは、カラフルな石のようなもの。でも、その色はくすんでいるように見える。
カイエンはそれをしばらく見つめた後、ロジャード先生に尋ねる。
「これは……魔力石ですか?」
はい、新たなワードが出てきましたよ~!なんですかそれは。
「カイエン、魔力石ってなに?」
「魔力石は魔力のこもった石のことで、魔法具の動力源です。魔力をこめることで使用することができます」
つまり、電池みたいなものってこと?魔力をこめて使用できるというのは便利かも。
カイエンの説明に付け加えるようにロジャード先生が説明してくれる。
「色がくすんでいるものは、魔力が尽きてしまったものなんですよ」
ほー、なるほど……って、なんか嫌な予感がしてきたんですけど。
「お二方には、この魔力石に魔力をこめてもらおうかと」
嫌な予感は、見事に的中した。
「あの……私は魔力量が……」
「存じております。ですので、時間をかけてくださってかまいませんよ」
いや、時間がないからすぐに終わらせられるやつにしたんじゃありませんでしたっけ?矛盾してることに気づいてる?
「大丈夫です。アナスタシアさまでも一週間もあれば終わると思いますから」
カイエンはそう言いながら光り輝く石をロジャード先生に渡した。
あれってもしかして……
「はい、結構です。カイエンは終わりですね」
自分だけ速攻で終わらせやがった!やっぱり魔法の実力を隠しているとしか思えないんですけど!
ロジャード先生はあまり驚いている感じがしないから、なんか知ってそうだよね。普通にカイエンって名前呼びしてるから、伯爵家の魔法使い以上の付き合いがありそう。
「じゃあ、私が終わるまで付き合ってもらうとしましょう」
私は、帰ろうとしていたカイエンの服の裾を掴む。カイエンは嫌そうな顔をしていたものの、私が逃がす気がないのを悟ったのか、仕方ないといった風にその場に留まった。
さて、いろいろと言いたいことはあるけど、とりあえず真面目に課題をやりますか。
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