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第二章 学園生活の始まり
104.
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パーティーも終盤に差し掛かったころ、私はすっかり疲れはてて会場の外に出ていた。やったことといえばカイエンとルージアとお父さまと話したくらいなのに、ものすごく疲れた。
会場は今ごろ、ダンスで盛り上がっている頃だろうか。さすがに私は子どもすぎるのとパートナーがいないから元々踊る予定はないけど、お兄さまたちは誘われたりするのかな?多分、引き受けないだろうけど。
「アナスタシアさま」
私を呼ぶ声がして振り返ると、カイエンが小走りで私のほうに向かってきていた。
「会場を離れるのならどなたにお伝えください」
「いや~……えっと、一人になりたくなっちゃって」
いや~、ごめんごめんと軽いノリで言いそうになったけど、ザーラに王族は謝らないと言われたことを思いだし、言葉を変えた。
お陰で、言い訳しているようにしか思えない不信感のある返しになってしまった。
でも、カイエンはこちらを見据えこそすれ、追究してくるようなことはせず、ふぅと軽くため息をつく。
「ルージアに関してはまともに相手をなさる必要はありませんよ。自分に都合のいい解釈しかしないので真面目に話そうとするだけ無駄ですから」
「そ、そうなの……?」
確かにちょくちょく斜め上の解釈を披露していたけども。
でも、それも夢見がちな子どもならあり得るかなぁで留まるレベルだし、そこまで言われるほどかと言われるとそうでもないような気がする。
まぁ、ハーステッドお兄さまのへし折る発言ですらプラスの解釈をしたのはすごいけど。
「私に対してもテストで不正を行ったことにしようとしてきたくらいなので」
「いや、それは疑いたくなるのもわからなくないけど」
だって、カイエンは勉強せずに全教科満点をやってのけた天才なのだ。
私が知っているカイエンは学園、それも教室での姿だけなので、もしかしたら家か学園のどこかで勉強しているのかもしれないけど、それならルージアは知ってそうな気もするし、学園内のどこかであっても独学なのは変わらない。
「あれは伯爵の指示で仕方なく点を取ったまでです」
仕方なくって……
世の受験生から鉄バットで殴られそうな発言をするカイエンに私は呆れてしまう。
カイエンがこういう性格なのは今に始まったことじゃないけど、もう少し自重してもらいたい。
「そういうのは心の内に秘めておかないと」
「ご安心を。アナスタシアさまの前でしか口にしませんので」
「いや、私の前でも言わないでよ!」
やっぱりカイエンの私に対する扱いが雑な気がするよ!?私はカイエンの主のはずなのに!
「ご歓談中失礼いたします」
聞き覚えのある声が聞こえて、私とカイエンは声がしたほうに視線を向ける。
そこには、美しく着飾られたエリシアさんが立っていた。
ストロベリーブロンドの髪はアップにしてあり、エメラルドグリーンの瞳に合わせたと思われる深緑のドレスがよく似合う。
いつもつけている花の髪飾りもパーティーに合わせたのか、いつもよりも装飾が華美になっている。
カイエンはエリシアさんの存在に気づいたとたんに後退して、後ろに控えるように立った。
私に対処を押しつけたな?
カイエンとは後で話し合うとして、今はエリシアさんだ。
「ラフィティクト公爵令嬢、どうしましたか?」
「少し風に当たりに来たのですが、アナスタシア王女殿下のお姿が見えましたので」
理由になってるようで理由になってない返答が返ってくる。
社交界のマナーでは、私に声をかけられたり、私と目があったりしたのなら挨拶をしないと無礼になるけど、相手が気づいていなければ気づいていないふりをしたところで問題はない。
むしろ、目上の相手に自分から声をかけることは滅多になく、声をかけられるまで待っているのが暗黙の了解のようになっており、マナー違反ではないけど、人前でそのような行為を行えば眉をひそめられる。
そんな暗黙の了解をエリシアさんが知らないはずがないんだけど。
「そうでしたか。では、私たちは戻りますので、どうぞごゆっくり」
「王女殿下も出られたばかりでしょう?私はすぐに戻るつもりですから、お気遣いをいただく必要はございません」
私が立ち去る素振りを見せると、エリシアさんはさりげなく引き止めてくる。
学生会議でのエリシアさんの様子といい、今の態度といい、私に接触しようとしているのは間違いなさそうだ。
エルクトお兄さまからの情報では、陰影の塔への侵入者がラフィティクト公爵と関係していて、私の神器のことを勘ぐって探ろうとしているかもしれないらしい。
今回の件も、私を追ってきた可能性がある。じゃないと、私が出たばかりなんてわかるはずがないから。
ラフィティクト公爵家に関しては、まだ不確定な情報しかないから、エリシアさんからなんとか引き出せないだろうか。
カイエンはこちらの事情を知らないので、なるべく離れていてもらいたい。
私がジェスチャーで下がるように促すと、カイエンには通じたようでさらに距離を取ってくれる。
「では、せっかくのパーティーですので、少し話しましょうか」
「王女殿下が望まれるのなら」
私の提案にエリシアさんが乗っかってきてくれた。
さて、ここからどうしよう?情報を引き出したいとは思っているけど、あまりに露骨すぎるとさすがに怪しまれるだろうしなぁ……
「ラフィティクト公爵令嬢はご家族とパーティーに来られたのですか?」
「はい、兄と姉と共に。父と母は私たちよりも遅く出ましたが、もう会場には着いていると思われます」
あっ、お兄さんとお姉さんがいるんだ。まぁ、この国は一夫多妻が当たり前だし、兄弟がいないほうが珍しいくらいだから、いてもおかしくないか。
ラフィティクト公爵家の令嬢や令息が学園に通っているなら噂話とかを聞きそうなんだけど……パーティーが終わったら兄姉たちに聞いてみようかな。
「公爵と夫人も来ているのですね」
「はい。陛下が来られるのならと」
国王が来るから出席した。貴族としては最もらしい理由だけど……本当にそれだけなんだろうか?
「王女殿下も他の殿下方と会場入りされておられましたよね。ヴィオレーヌ王女殿下の手を取っていたように見受けられましたが」
「ええ、お姉さまが提案してくださいまして」
これは、どういう意図で聞いているのだろう?私と家族の関係を探ろうとしている?それとも、別のことを私では気づかないくらいに遠回りに聞いているのだろうか。
「……のですね」
エルシアさんが何かをボソリと呟いたけど、小さすぎて最後のほうしか聞こえなかった。
「あのーー」
「お引き止めして申し訳ございませんでした。失礼いたします」
私が聞き返すよりも先に、エリシアさんは一礼をして会場のほうに引き返していく。
結局、いい情報は手に入らず……か。
「ここにいたか」
「エルクトお兄さま」
エリシアさんと入れ替わるようにしてエルクトお兄さまがやってきた。もしかしたら今来た風を装っているだけで、近くで隠れて待ってたかもしれないけど。
「お兄さまも風に当たりに?」
「いや、お前を探しに来た。そろそろ奴らが暴走しかねないからな」
「……そんなに時間は経っていないと思いますけど」
お兄さまの言う奴らが私の想像通りなら、暴走しかねないというお兄さまの言葉を疑ったりはしない。
でも、いくらなんでも早すぎないだろうか。私が外に出てから十分くらいしか経ってないんですけども。
「暇さえあればお前の元に向かおうとする奴らにとっては数分でも酷だ」
「ですが、そろそろ妹離れしてもよいと思うのですよ」
私としては、妹や娘として可愛がられるのは嬉しいし、私も家族のことは好き。
でも、それはあくまでも家族という枠組みの中にあって、それを逸脱するほどのものを望んでいるわけではない。
お兄さまたちは、どう考えても私の想像する家族の枠組みを遥かに超えている。
「奴らにできると思うのか?」
「………………できる、と……思います」
「間が空きすぎだ。自信がないなら口に出すな」
お兄さまの容赦のない言葉に少しがっくりとしていると、お兄さまがとたんに私の体を引き寄せた。
私はお兄さまの体にダイブするようにしてもたれかかると、片腕でホールドされる。
「お、お兄さま!?どうしたんですか?」
私が慌てて顔をあげると、お兄さまはどこか遠くを見ているようだった。その目線は、どこか冷たく感じる。
でも、すぐに私のほうに顔を向けて、私を離す。
「ーーいや、何でもない」
あのお兄さまに限って、私を抱き寄せておいて何でもないは絶対にないでしょ。
「会場に戻るぞ、アナスタシア。カイエンもついてこい」
「は、はい」
「かしこまりました」
私は、お兄さまの後についていくと、カイエンがすぐ側まで寄ってきた。
そして、小声で私に尋ねてくる。
「お話ししなくてもよいのですか?」
「うん、大丈夫」
私は間髪入れずにそう答えた。だって、どうせ隠れて聞いていたか、後で私に聞いてくるくらいはするだろうし。
お兄さまのことよりも、私はカイエンのほうが気になる。
「カイエンは知りたくないの?」
わざわざエリシアさんが私に話しかけてきたことや、お兄さまが突如として取ったあの謎の行動。
今の短時間でも気になることは多いだろうに。
「話していただく必要はございません」
カイエンは淡々と答える。たった一言の返事だけど、それもまたカイエンらしい。
「そっか。わかった」
きっと、気にならないわけではないのだろう。でも、私から無理に聞き出すことはしないみたいだ。
まぁ、聞かれたところで返事に困るからありがたいけど。
「じゃあ、パーティーが終わったら特製のお菓子よろしくね」
「……かしこまりました」
カイエンは仕方ないという風な顔をして了承してくれた。
よし、カイエンのお菓子をご褒美に、最後まで頑張りますか!
会場は今ごろ、ダンスで盛り上がっている頃だろうか。さすがに私は子どもすぎるのとパートナーがいないから元々踊る予定はないけど、お兄さまたちは誘われたりするのかな?多分、引き受けないだろうけど。
「アナスタシアさま」
私を呼ぶ声がして振り返ると、カイエンが小走りで私のほうに向かってきていた。
「会場を離れるのならどなたにお伝えください」
「いや~……えっと、一人になりたくなっちゃって」
いや~、ごめんごめんと軽いノリで言いそうになったけど、ザーラに王族は謝らないと言われたことを思いだし、言葉を変えた。
お陰で、言い訳しているようにしか思えない不信感のある返しになってしまった。
でも、カイエンはこちらを見据えこそすれ、追究してくるようなことはせず、ふぅと軽くため息をつく。
「ルージアに関してはまともに相手をなさる必要はありませんよ。自分に都合のいい解釈しかしないので真面目に話そうとするだけ無駄ですから」
「そ、そうなの……?」
確かにちょくちょく斜め上の解釈を披露していたけども。
でも、それも夢見がちな子どもならあり得るかなぁで留まるレベルだし、そこまで言われるほどかと言われるとそうでもないような気がする。
まぁ、ハーステッドお兄さまのへし折る発言ですらプラスの解釈をしたのはすごいけど。
「私に対してもテストで不正を行ったことにしようとしてきたくらいなので」
「いや、それは疑いたくなるのもわからなくないけど」
だって、カイエンは勉強せずに全教科満点をやってのけた天才なのだ。
私が知っているカイエンは学園、それも教室での姿だけなので、もしかしたら家か学園のどこかで勉強しているのかもしれないけど、それならルージアは知ってそうな気もするし、学園内のどこかであっても独学なのは変わらない。
「あれは伯爵の指示で仕方なく点を取ったまでです」
仕方なくって……
世の受験生から鉄バットで殴られそうな発言をするカイエンに私は呆れてしまう。
カイエンがこういう性格なのは今に始まったことじゃないけど、もう少し自重してもらいたい。
「そういうのは心の内に秘めておかないと」
「ご安心を。アナスタシアさまの前でしか口にしませんので」
「いや、私の前でも言わないでよ!」
やっぱりカイエンの私に対する扱いが雑な気がするよ!?私はカイエンの主のはずなのに!
「ご歓談中失礼いたします」
聞き覚えのある声が聞こえて、私とカイエンは声がしたほうに視線を向ける。
そこには、美しく着飾られたエリシアさんが立っていた。
ストロベリーブロンドの髪はアップにしてあり、エメラルドグリーンの瞳に合わせたと思われる深緑のドレスがよく似合う。
いつもつけている花の髪飾りもパーティーに合わせたのか、いつもよりも装飾が華美になっている。
カイエンはエリシアさんの存在に気づいたとたんに後退して、後ろに控えるように立った。
私に対処を押しつけたな?
カイエンとは後で話し合うとして、今はエリシアさんだ。
「ラフィティクト公爵令嬢、どうしましたか?」
「少し風に当たりに来たのですが、アナスタシア王女殿下のお姿が見えましたので」
理由になってるようで理由になってない返答が返ってくる。
社交界のマナーでは、私に声をかけられたり、私と目があったりしたのなら挨拶をしないと無礼になるけど、相手が気づいていなければ気づいていないふりをしたところで問題はない。
むしろ、目上の相手に自分から声をかけることは滅多になく、声をかけられるまで待っているのが暗黙の了解のようになっており、マナー違反ではないけど、人前でそのような行為を行えば眉をひそめられる。
そんな暗黙の了解をエリシアさんが知らないはずがないんだけど。
「そうでしたか。では、私たちは戻りますので、どうぞごゆっくり」
「王女殿下も出られたばかりでしょう?私はすぐに戻るつもりですから、お気遣いをいただく必要はございません」
私が立ち去る素振りを見せると、エリシアさんはさりげなく引き止めてくる。
学生会議でのエリシアさんの様子といい、今の態度といい、私に接触しようとしているのは間違いなさそうだ。
エルクトお兄さまからの情報では、陰影の塔への侵入者がラフィティクト公爵と関係していて、私の神器のことを勘ぐって探ろうとしているかもしれないらしい。
今回の件も、私を追ってきた可能性がある。じゃないと、私が出たばかりなんてわかるはずがないから。
ラフィティクト公爵家に関しては、まだ不確定な情報しかないから、エリシアさんからなんとか引き出せないだろうか。
カイエンはこちらの事情を知らないので、なるべく離れていてもらいたい。
私がジェスチャーで下がるように促すと、カイエンには通じたようでさらに距離を取ってくれる。
「では、せっかくのパーティーですので、少し話しましょうか」
「王女殿下が望まれるのなら」
私の提案にエリシアさんが乗っかってきてくれた。
さて、ここからどうしよう?情報を引き出したいとは思っているけど、あまりに露骨すぎるとさすがに怪しまれるだろうしなぁ……
「ラフィティクト公爵令嬢はご家族とパーティーに来られたのですか?」
「はい、兄と姉と共に。父と母は私たちよりも遅く出ましたが、もう会場には着いていると思われます」
あっ、お兄さんとお姉さんがいるんだ。まぁ、この国は一夫多妻が当たり前だし、兄弟がいないほうが珍しいくらいだから、いてもおかしくないか。
ラフィティクト公爵家の令嬢や令息が学園に通っているなら噂話とかを聞きそうなんだけど……パーティーが終わったら兄姉たちに聞いてみようかな。
「公爵と夫人も来ているのですね」
「はい。陛下が来られるのならと」
国王が来るから出席した。貴族としては最もらしい理由だけど……本当にそれだけなんだろうか?
「王女殿下も他の殿下方と会場入りされておられましたよね。ヴィオレーヌ王女殿下の手を取っていたように見受けられましたが」
「ええ、お姉さまが提案してくださいまして」
これは、どういう意図で聞いているのだろう?私と家族の関係を探ろうとしている?それとも、別のことを私では気づかないくらいに遠回りに聞いているのだろうか。
「……のですね」
エルシアさんが何かをボソリと呟いたけど、小さすぎて最後のほうしか聞こえなかった。
「あのーー」
「お引き止めして申し訳ございませんでした。失礼いたします」
私が聞き返すよりも先に、エリシアさんは一礼をして会場のほうに引き返していく。
結局、いい情報は手に入らず……か。
「ここにいたか」
「エルクトお兄さま」
エリシアさんと入れ替わるようにしてエルクトお兄さまがやってきた。もしかしたら今来た風を装っているだけで、近くで隠れて待ってたかもしれないけど。
「お兄さまも風に当たりに?」
「いや、お前を探しに来た。そろそろ奴らが暴走しかねないからな」
「……そんなに時間は経っていないと思いますけど」
お兄さまの言う奴らが私の想像通りなら、暴走しかねないというお兄さまの言葉を疑ったりはしない。
でも、いくらなんでも早すぎないだろうか。私が外に出てから十分くらいしか経ってないんですけども。
「暇さえあればお前の元に向かおうとする奴らにとっては数分でも酷だ」
「ですが、そろそろ妹離れしてもよいと思うのですよ」
私としては、妹や娘として可愛がられるのは嬉しいし、私も家族のことは好き。
でも、それはあくまでも家族という枠組みの中にあって、それを逸脱するほどのものを望んでいるわけではない。
お兄さまたちは、どう考えても私の想像する家族の枠組みを遥かに超えている。
「奴らにできると思うのか?」
「………………できる、と……思います」
「間が空きすぎだ。自信がないなら口に出すな」
お兄さまの容赦のない言葉に少しがっくりとしていると、お兄さまがとたんに私の体を引き寄せた。
私はお兄さまの体にダイブするようにしてもたれかかると、片腕でホールドされる。
「お、お兄さま!?どうしたんですか?」
私が慌てて顔をあげると、お兄さまはどこか遠くを見ているようだった。その目線は、どこか冷たく感じる。
でも、すぐに私のほうに顔を向けて、私を離す。
「ーーいや、何でもない」
あのお兄さまに限って、私を抱き寄せておいて何でもないは絶対にないでしょ。
「会場に戻るぞ、アナスタシア。カイエンもついてこい」
「は、はい」
「かしこまりました」
私は、お兄さまの後についていくと、カイエンがすぐ側まで寄ってきた。
そして、小声で私に尋ねてくる。
「お話ししなくてもよいのですか?」
「うん、大丈夫」
私は間髪入れずにそう答えた。だって、どうせ隠れて聞いていたか、後で私に聞いてくるくらいはするだろうし。
お兄さまのことよりも、私はカイエンのほうが気になる。
「カイエンは知りたくないの?」
わざわざエリシアさんが私に話しかけてきたことや、お兄さまが突如として取ったあの謎の行動。
今の短時間でも気になることは多いだろうに。
「話していただく必要はございません」
カイエンは淡々と答える。たった一言の返事だけど、それもまたカイエンらしい。
「そっか。わかった」
きっと、気にならないわけではないのだろう。でも、私から無理に聞き出すことはしないみたいだ。
まぁ、聞かれたところで返事に困るからありがたいけど。
「じゃあ、パーティーが終わったら特製のお菓子よろしくね」
「……かしこまりました」
カイエンは仕方ないという風な顔をして了承してくれた。
よし、カイエンのお菓子をご褒美に、最後まで頑張りますか!
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