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13 弟妹たちのお泊まり
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波瀾万丈な一日だったような気がする……。公爵家に来て、いろんな人と交流をして……弟妹たちとマギルーラみたいなことをしたせいで、お屋敷を破壊して……。
ちゃんと直しておいたから、大丈夫よね?公爵様は知らないはずだから、なんとかごまかせるわよね?
いや、知らないなら、ごまかす必要もないのか?でも、レーラたちが話さない可能性もないとは言えないし……。
……まぁ、ばれたらばれたで、どげざとやらでもして謝ろう。そして、たとえ離縁になったとしても、なんとか領民たちへの援助だけでも続けてもらおう。
「おねーさま。つづき、よんで」
「あなたたち、まだ帰らないの?」
本を突きつけてくる妹に、私は疑問をぶつける。
もうすぐ夕方だ。もう帰らないと、晩餐に間に合わないだろう。
「ねーさま、きいてないの?ぼくら、ここにとまるんだけど」
「……はっ?」
とまる……泊まる!?いやいや、初耳なんだけど!?
「お、お父様の許可は……」
「もらってきたよ?」
メイはそう言って、どこにしまってあったのかわからない紙切れを取り出した。
そこには、お父様の直筆で、外泊を許可するという旨が綴られていた。
あの人のことだから、脅されて書いてそうだな……。そういうことをやるみたいだからなぁ、この子たち。実際に見たことはないから、絶対とは言いきれないけど。
「でも、公爵様の許可もないといけないし」
「こうしゃくさま、いまはいないんでしょ?なら、いちばんえらいのはねーさまだから、ねーさまがいいっていえばべつにいいじゃない」
メイの、まるでこっちがおかしいという言い分に、私は頭を抱える。
ジルとメイはこの結婚が契約とは知らない。そして、結婚式で誓いを立てないと、正式な夫婦としても認められないというのも知らないのだろう。
いわば、私がやろうとしているのは、婚約者の家に自分の家族を無許可で招き入れることと変わらない。
さすがに、それは問題になる気がする。でも、出張先を教えてくれなかったから、手紙も届けようがない。
私がどうするべきかと頭を悩ませていると、コンコンとドアのノックの音が響く。
「奥様。今よろしいでしょうか?」
「ええ。どうぞ」
声の感じからして、多分シアンだろうと予測はたてているものの、誰だろうという思いで返事をする。
入ってきたのは、予想通りシアンだった。
「シアン。どうしたの?」
「少々お聞きしたいことがございまして」
「なに?」
私に答えられることなら、何でも聞いてくれていいけど……。そんな何かを聞かれるほどに物知りというわけでもないんだけどなぁ。
「先ほどの、屋敷や地面を修理したあの魔法は、なんなのでしょうか?」
「あぁ、あれは逆行という無属性魔法です。生物以外の時間を巻き戻せるんですよ。なぜか生き物の素材である服もきれいになりましたし、いまいちよくわからないんですけどね」
私は、そんなことかと思いつつも説明した。要約したけど、意味はなんとなく伝わったはずだ。
私の説明を聞いたシアンは、少し呆けてはいたものの、すぐに持ち直した。私の説明がわかりにくかったのかな。
「その魔法は、ジルスタ様やメイロード様も?」
「いいえ。魔力消費量が多くて、二人では魔力が足りないから無理なのよ。成長すれば多くなるから、大きくなったら使えるかもしれないけど」
「おねーさまは、むかしっからつかえたってきいたけどな~?」
成長すれば使えるという部分に、メイが反応してしまい、ふてくされながらボソッと呟いた。
「あ、あれは、レンディアお兄様の教え方が上手だったからよ!というか、誰から聞いたのよ!?」
昔の話ができるとなると、人物は限られてくる。メルビアは、不用意に人のことを話したりする性格ではないし、お父様もそういうことはしないし、私ではないし……
「れんでぃあ!ふぃーはすごいだろう?っていってた!」
「そ、そう……」
あの人か……!いや、別にいいのだけど、弟妹たちにも妹自慢ならぬ従妹自慢してるんじゃないだろうな……?
レンディアお兄様には、まだ怖くて結婚のことは話せていない。お兄様に話したら、公爵様の出張先に飛んでいってまで、公爵様を殺しにかかりそうだから。
私を大切に思ってくれているのは嬉しいけど、限度というものがあるのではないかと思ってしまう。
「レンディア……とは、近衛騎士だった国境警備隊所属の方ですか」
「ええ、そうよ。私とは違って、属性魔法すらも自在に操れるわ。何か気になることでもあるの?」
正確な数字は忘れたけど、十万人に一人とか、それくらいの天才と呼ばれているそう。属性魔法と言われる、火と氷を操れる。私の使う無属性も使えるけど。
そんなんだから、近衛騎士という立場ではあるけど、今は国境警備隊に所属している。だったというのは、今は地方騎士だから。城に自由に出入りできる地方騎士というのが、レンディアお兄様の立場だ。
お兄様を敵に回して、無事だった人を私は見たことがない。公爵様は、魔法騎士団長を務めるくらいだから、大丈夫だとは思うけど、どこかで私の結婚のことを知ったお兄様が暴走しないか心配だ。
お兄様は国境付近にいるから、情報が入るまで時間はかかりそうだけどね。
「いえ、優秀な騎士だと小耳に挟んだことがありまして。奥様のお知り合いですか?」
「ええ。私たちの従兄よ。お父様の弟である叔父様のね。向こうのほうが年は3つ上だったはず」
騎士としてのお仕事が忙しいのか、そこまで頻繁には会わないから、年齢差もはっきりとしていないのよね。
私が従兄の姿を思い浮かべていると、シアンが爆弾発言をする。
「それでしたら、結婚式の招待状をお送りしては?」
「絶対に呼ばないわよ!知らせもしないわ!神聖な結婚式に死人を出すつもり!?」
「レンディア様はどのようなお方なので……?」
「私たちを好きすぎる人……かな」
自惚れていると思われるかもしれないけど、本当にそんな感じだ。
あくまでも話に聞いた程度だけど、私を誘拐した者たちを消したそうだから。社会的にではない。物理的にだ。
もし、陛下がお兄様の性格を知っているのであれば、よりにもよって公爵様を結婚相手にさせた理由もわかるというものだ。
本来は、公爵と男爵では差がありすぎる。私がアリジェントの血筋だから、できただけのこと。それくらいに、身分差というものは厳しい。
メイのことも、爵位があり、それなりの実力を持った優秀な人を婚約者にするのだろう。おそらくは、お兄様が都にいない間に。あの人は、私たちのことになれば、王様にも容赦なく斬りかかるから。
失礼な態度を取っていないかとか、こっちが無駄にドキドキしてしまう。
「れんでぃあがね~、おねーさまとこうしゃくさまがけっこんしたってしったら、れんでぃあ、かなしくなるよ!」
「しのうとするとおもう」
結構二人が怖いことを言っているけど、私はそれを否定することができないどころか、それだけで済めばいいと思っている。
あのお兄様は、隣国がきな臭い動きをしているというのに、戦力を減らすようなことをしてしまいそう。
「そうですか……。では、公爵様にはお話ししないようにという旨のお手紙を書いておきますか?ちょうどお屋敷の様子を報告するつもりでしたので……」
「えっ?公爵様がどこにおられるのかわかるの?」
「ええ。アリジェント王国の国境警備隊の砦におられると思いますよ」
「えっ……?ええぇえええぇええええ!!?」
まずいまずいまずい!!!しばらくは大丈夫かなとのんきに考えていた私を殴りたい!
死人が!死人が出る!公爵様が死ぬだけならまだいい!……いや、よくはないけど。でも、無関係な人までも巻き込んでしまうかも!怒っているときのお兄様は魔法の制御ができないから!
「今すぐに書きましょう!ついでに、弟妹たちの宿泊の許可も……」
「かしこまりました。便箋を取ってきてまいります」
シアンは、そう言って出ていったけど、私の頭の中では、お兄様の暴走の姿しか浮かんでいない。
公爵様……大丈夫かな……?
ちゃんと直しておいたから、大丈夫よね?公爵様は知らないはずだから、なんとかごまかせるわよね?
いや、知らないなら、ごまかす必要もないのか?でも、レーラたちが話さない可能性もないとは言えないし……。
……まぁ、ばれたらばれたで、どげざとやらでもして謝ろう。そして、たとえ離縁になったとしても、なんとか領民たちへの援助だけでも続けてもらおう。
「おねーさま。つづき、よんで」
「あなたたち、まだ帰らないの?」
本を突きつけてくる妹に、私は疑問をぶつける。
もうすぐ夕方だ。もう帰らないと、晩餐に間に合わないだろう。
「ねーさま、きいてないの?ぼくら、ここにとまるんだけど」
「……はっ?」
とまる……泊まる!?いやいや、初耳なんだけど!?
「お、お父様の許可は……」
「もらってきたよ?」
メイはそう言って、どこにしまってあったのかわからない紙切れを取り出した。
そこには、お父様の直筆で、外泊を許可するという旨が綴られていた。
あの人のことだから、脅されて書いてそうだな……。そういうことをやるみたいだからなぁ、この子たち。実際に見たことはないから、絶対とは言いきれないけど。
「でも、公爵様の許可もないといけないし」
「こうしゃくさま、いまはいないんでしょ?なら、いちばんえらいのはねーさまだから、ねーさまがいいっていえばべつにいいじゃない」
メイの、まるでこっちがおかしいという言い分に、私は頭を抱える。
ジルとメイはこの結婚が契約とは知らない。そして、結婚式で誓いを立てないと、正式な夫婦としても認められないというのも知らないのだろう。
いわば、私がやろうとしているのは、婚約者の家に自分の家族を無許可で招き入れることと変わらない。
さすがに、それは問題になる気がする。でも、出張先を教えてくれなかったから、手紙も届けようがない。
私がどうするべきかと頭を悩ませていると、コンコンとドアのノックの音が響く。
「奥様。今よろしいでしょうか?」
「ええ。どうぞ」
声の感じからして、多分シアンだろうと予測はたてているものの、誰だろうという思いで返事をする。
入ってきたのは、予想通りシアンだった。
「シアン。どうしたの?」
「少々お聞きしたいことがございまして」
「なに?」
私に答えられることなら、何でも聞いてくれていいけど……。そんな何かを聞かれるほどに物知りというわけでもないんだけどなぁ。
「先ほどの、屋敷や地面を修理したあの魔法は、なんなのでしょうか?」
「あぁ、あれは逆行という無属性魔法です。生物以外の時間を巻き戻せるんですよ。なぜか生き物の素材である服もきれいになりましたし、いまいちよくわからないんですけどね」
私は、そんなことかと思いつつも説明した。要約したけど、意味はなんとなく伝わったはずだ。
私の説明を聞いたシアンは、少し呆けてはいたものの、すぐに持ち直した。私の説明がわかりにくかったのかな。
「その魔法は、ジルスタ様やメイロード様も?」
「いいえ。魔力消費量が多くて、二人では魔力が足りないから無理なのよ。成長すれば多くなるから、大きくなったら使えるかもしれないけど」
「おねーさまは、むかしっからつかえたってきいたけどな~?」
成長すれば使えるという部分に、メイが反応してしまい、ふてくされながらボソッと呟いた。
「あ、あれは、レンディアお兄様の教え方が上手だったからよ!というか、誰から聞いたのよ!?」
昔の話ができるとなると、人物は限られてくる。メルビアは、不用意に人のことを話したりする性格ではないし、お父様もそういうことはしないし、私ではないし……
「れんでぃあ!ふぃーはすごいだろう?っていってた!」
「そ、そう……」
あの人か……!いや、別にいいのだけど、弟妹たちにも妹自慢ならぬ従妹自慢してるんじゃないだろうな……?
レンディアお兄様には、まだ怖くて結婚のことは話せていない。お兄様に話したら、公爵様の出張先に飛んでいってまで、公爵様を殺しにかかりそうだから。
私を大切に思ってくれているのは嬉しいけど、限度というものがあるのではないかと思ってしまう。
「レンディア……とは、近衛騎士だった国境警備隊所属の方ですか」
「ええ、そうよ。私とは違って、属性魔法すらも自在に操れるわ。何か気になることでもあるの?」
正確な数字は忘れたけど、十万人に一人とか、それくらいの天才と呼ばれているそう。属性魔法と言われる、火と氷を操れる。私の使う無属性も使えるけど。
そんなんだから、近衛騎士という立場ではあるけど、今は国境警備隊に所属している。だったというのは、今は地方騎士だから。城に自由に出入りできる地方騎士というのが、レンディアお兄様の立場だ。
お兄様を敵に回して、無事だった人を私は見たことがない。公爵様は、魔法騎士団長を務めるくらいだから、大丈夫だとは思うけど、どこかで私の結婚のことを知ったお兄様が暴走しないか心配だ。
お兄様は国境付近にいるから、情報が入るまで時間はかかりそうだけどね。
「いえ、優秀な騎士だと小耳に挟んだことがありまして。奥様のお知り合いですか?」
「ええ。私たちの従兄よ。お父様の弟である叔父様のね。向こうのほうが年は3つ上だったはず」
騎士としてのお仕事が忙しいのか、そこまで頻繁には会わないから、年齢差もはっきりとしていないのよね。
私が従兄の姿を思い浮かべていると、シアンが爆弾発言をする。
「それでしたら、結婚式の招待状をお送りしては?」
「絶対に呼ばないわよ!知らせもしないわ!神聖な結婚式に死人を出すつもり!?」
「レンディア様はどのようなお方なので……?」
「私たちを好きすぎる人……かな」
自惚れていると思われるかもしれないけど、本当にそんな感じだ。
あくまでも話に聞いた程度だけど、私を誘拐した者たちを消したそうだから。社会的にではない。物理的にだ。
もし、陛下がお兄様の性格を知っているのであれば、よりにもよって公爵様を結婚相手にさせた理由もわかるというものだ。
本来は、公爵と男爵では差がありすぎる。私がアリジェントの血筋だから、できただけのこと。それくらいに、身分差というものは厳しい。
メイのことも、爵位があり、それなりの実力を持った優秀な人を婚約者にするのだろう。おそらくは、お兄様が都にいない間に。あの人は、私たちのことになれば、王様にも容赦なく斬りかかるから。
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結構二人が怖いことを言っているけど、私はそれを否定することができないどころか、それだけで済めばいいと思っている。
あのお兄様は、隣国がきな臭い動きをしているというのに、戦力を減らすようなことをしてしまいそう。
「そうですか……。では、公爵様にはお話ししないようにという旨のお手紙を書いておきますか?ちょうどお屋敷の様子を報告するつもりでしたので……」
「えっ?公爵様がどこにおられるのかわかるの?」
「ええ。アリジェント王国の国境警備隊の砦におられると思いますよ」
「えっ……?ええぇえええぇええええ!!?」
まずいまずいまずい!!!しばらくは大丈夫かなとのんきに考えていた私を殴りたい!
死人が!死人が出る!公爵様が死ぬだけならまだいい!……いや、よくはないけど。でも、無関係な人までも巻き込んでしまうかも!怒っているときのお兄様は魔法の制御ができないから!
「今すぐに書きましょう!ついでに、弟妹たちの宿泊の許可も……」
「かしこまりました。便箋を取ってきてまいります」
シアンは、そう言って出ていったけど、私の頭の中では、お兄様の暴走の姿しか浮かんでいない。
公爵様……大丈夫かな……?
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