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公爵令嬢?それがどうした!
第12話 気にしない
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さて、どうしようか。悪役令嬢だから?破滅回避をしようって気なんて起きない。人間なんて、いつかは死ぬものでしょ?断罪されたから何だって言うんだ?
唯一心配だと思う事は、お金だけど、それも私の前世のアイデアを元にいろいろ売りに出せば何の問題も無いと思う。
結論、破滅回避は必要ない!!
私は私のやりたいように生きれば良い。
まずはリフォームからしますか!リメイクを優先していて後回しにしてしまっていたしね。
「お嬢様、お加減はどうですか?」
「もう大丈夫。食事はここに持ってきて」
「かしこまりました」
もう食事は楽しみになっている。私が食の改革をしたお陰で、めちゃくちゃ美味しくなっているからだ!
まぁ、私が教えたレシピ以外は出すなと言っているから当然だけど。
でも、バランス良い食事を取るために、スープやドレッシングの作り方も教えています。
パパさんも、食事が美味しくなったと言っていました。
しばらく会っていなかったし、久しぶりにママさんに会いに行ってみますか!
……えっ?この流れならパパさんだろって?嫌というほど会っておりますもの。それに、ママさんは少し体調が悪くなりやすい方でして。定期的に見ておきたいのです。……まぁ、別の理由もありますけど。
ママさんの部屋はパパさんの部屋の隣にあります。
「お母さん!」
「あら、いらっしゃい。私の可愛い娘」
はぁ……眼福……!
ママさんの方に駆けよって、ぎゅっと抱きつく。
ママさんからは良い匂いがします。それに、ものすごく美人なんですよ!
「今日はどうしたの?」
「お母さんに会いたくなっちゃった!」
心が荒んでいたので、ママさんの癒しパワーで心にゆとりを戻します!
ちなみにだけど、私は髪の色をママさんから、瞳の色をパパさんから受け継いでいます。
紺色に深い海のような色の瞳。清楚系美人のイメージがピッタリ合っているママさんです!
「アリアナ。エリーもここにいたのか」
入ってきたのはパパさんでした。私はママさんのお膝の上で抱かれたまま、パパさんにおはようの挨拶をする。
「エリー、お父さんのところには来ないのか?」
「お母さんをまだ補給できていないから無理!お父さんは充分すぎるほどあるからしばらくはお母さんにしか抱きつかないから!」
私がそう言うと、パパさんは目に見えて落ち込んでいる。パパさんには癒し成分が欠片も入ってないもん!ママさんに抱きつきたいと思うのは当然でしょう。
さて、家族の団欒を終えたところで、『Dual Eyes』の事を整理してみますか!
『Dual Eyes』は、その名の通り、二色の瞳が特徴です。と言っても、オッドアイという訳ではありません。
特殊な魔力の波長で、見方や光の加減で瞳の色が二色に見えるのです。私の場合は緑と黄色になります。
そして、魔道具屋であった美少年も攻略対象です。だから私は名前を知っていた訳ですね。
他にも攻略対象はいますよー。私は全てのルートを攻略し、コンプリートしているので、誰がどんな性格なのかも隠し要素なども知っています。
攻略対象の前に、悪役令嬢であるエリカの事をまとめてみましょう。
悪役令嬢の過去はというと、まずは10歳になってから始まります。なので、まだ乙女ゲームは始まっていないという訳ですね。
ママさんがエリカの10歳の誕生日に亡くなってしまうのです。ティアンゴルグ家を恨んでいる者が刺客を送り、私の代わりに殺されてしまうからです。
その時にパパさんは、仕事が忙しくお城に泊まる日が続いていたため、刺客が来ていた事には気づきませんでした。騎士様達は、睡眠薬を盛られていて気づかなかったという設定です。
……うん?刺客がどうやって睡眠薬を盛るんだって?実はですね、ティアンゴルグ家にお仲間さんが忍び込んでいたのですよ。着実に人脈を築いていたので、パパさんもママさんも疑いの一片も持ちませんでした。もちろん、騎士様達もです。
それから、パパさんのエリカへの溺愛ぶりが加速しました。もう城に泊まり込みはしなくなったし、エリカが望めば何でもしたんです。ママさんがいない寂しさを感じさせないために。
そのせいで、悪役令嬢エリカが出来上がったという訳ですね。
さて、その刺客さんは捕らえてしまいましょうか。別に破滅が怖いという訳ではありません。ママさんはとっても美人で性格も最高なんですよ!そんな人を失うなんて、私には耐えられないのです。
ですが、証拠もなく刺客である使用人を捕まえる事は出来ません。ならどうするか。向こうに出して貰えば良いという結論にいたりました。
「でね──」
その刺客は楽しそうに笑って会話している。前世の記憶が無ければ、あの人が刺客なんて思いもしなかっただろう。
でも、画面に映っていたのはあの人で間違いはない。騎士達が眠らされていたという事は、他の使用人や、この屋敷に勤めている人達も眠らされていたと考えられる。でも、エリカを逃がそうとしていた使用人があの人なんです。つまり、唯一起きていたという訳。
では、なぜ私を逃がしたのか。この人は、絶対にママさんを殺したかったのです。外から来た刺客が命じられたのは、私の暗殺です。つまり、先に私が殺されてしまえば、その刺客はこの屋敷に来る事は二度とありません。そのため、私を逃がしたという訳ですね。
なぜママさんを殺したいのか分からないけど、あの優しいママさんを失う訳にはいかない。
絶対にあの人が刺客だという証拠を見つけてみせる!!
唯一心配だと思う事は、お金だけど、それも私の前世のアイデアを元にいろいろ売りに出せば何の問題も無いと思う。
結論、破滅回避は必要ない!!
私は私のやりたいように生きれば良い。
まずはリフォームからしますか!リメイクを優先していて後回しにしてしまっていたしね。
「お嬢様、お加減はどうですか?」
「もう大丈夫。食事はここに持ってきて」
「かしこまりました」
もう食事は楽しみになっている。私が食の改革をしたお陰で、めちゃくちゃ美味しくなっているからだ!
まぁ、私が教えたレシピ以外は出すなと言っているから当然だけど。
でも、バランス良い食事を取るために、スープやドレッシングの作り方も教えています。
パパさんも、食事が美味しくなったと言っていました。
しばらく会っていなかったし、久しぶりにママさんに会いに行ってみますか!
……えっ?この流れならパパさんだろって?嫌というほど会っておりますもの。それに、ママさんは少し体調が悪くなりやすい方でして。定期的に見ておきたいのです。……まぁ、別の理由もありますけど。
ママさんの部屋はパパさんの部屋の隣にあります。
「お母さん!」
「あら、いらっしゃい。私の可愛い娘」
はぁ……眼福……!
ママさんの方に駆けよって、ぎゅっと抱きつく。
ママさんからは良い匂いがします。それに、ものすごく美人なんですよ!
「今日はどうしたの?」
「お母さんに会いたくなっちゃった!」
心が荒んでいたので、ママさんの癒しパワーで心にゆとりを戻します!
ちなみにだけど、私は髪の色をママさんから、瞳の色をパパさんから受け継いでいます。
紺色に深い海のような色の瞳。清楚系美人のイメージがピッタリ合っているママさんです!
「アリアナ。エリーもここにいたのか」
入ってきたのはパパさんでした。私はママさんのお膝の上で抱かれたまま、パパさんにおはようの挨拶をする。
「エリー、お父さんのところには来ないのか?」
「お母さんをまだ補給できていないから無理!お父さんは充分すぎるほどあるからしばらくはお母さんにしか抱きつかないから!」
私がそう言うと、パパさんは目に見えて落ち込んでいる。パパさんには癒し成分が欠片も入ってないもん!ママさんに抱きつきたいと思うのは当然でしょう。
さて、家族の団欒を終えたところで、『Dual Eyes』の事を整理してみますか!
『Dual Eyes』は、その名の通り、二色の瞳が特徴です。と言っても、オッドアイという訳ではありません。
特殊な魔力の波長で、見方や光の加減で瞳の色が二色に見えるのです。私の場合は緑と黄色になります。
そして、魔道具屋であった美少年も攻略対象です。だから私は名前を知っていた訳ですね。
他にも攻略対象はいますよー。私は全てのルートを攻略し、コンプリートしているので、誰がどんな性格なのかも隠し要素なども知っています。
攻略対象の前に、悪役令嬢であるエリカの事をまとめてみましょう。
悪役令嬢の過去はというと、まずは10歳になってから始まります。なので、まだ乙女ゲームは始まっていないという訳ですね。
ママさんがエリカの10歳の誕生日に亡くなってしまうのです。ティアンゴルグ家を恨んでいる者が刺客を送り、私の代わりに殺されてしまうからです。
その時にパパさんは、仕事が忙しくお城に泊まる日が続いていたため、刺客が来ていた事には気づきませんでした。騎士様達は、睡眠薬を盛られていて気づかなかったという設定です。
……うん?刺客がどうやって睡眠薬を盛るんだって?実はですね、ティアンゴルグ家にお仲間さんが忍び込んでいたのですよ。着実に人脈を築いていたので、パパさんもママさんも疑いの一片も持ちませんでした。もちろん、騎士様達もです。
それから、パパさんのエリカへの溺愛ぶりが加速しました。もう城に泊まり込みはしなくなったし、エリカが望めば何でもしたんです。ママさんがいない寂しさを感じさせないために。
そのせいで、悪役令嬢エリカが出来上がったという訳ですね。
さて、その刺客さんは捕らえてしまいましょうか。別に破滅が怖いという訳ではありません。ママさんはとっても美人で性格も最高なんですよ!そんな人を失うなんて、私には耐えられないのです。
ですが、証拠もなく刺客である使用人を捕まえる事は出来ません。ならどうするか。向こうに出して貰えば良いという結論にいたりました。
「でね──」
その刺客は楽しそうに笑って会話している。前世の記憶が無ければ、あの人が刺客なんて思いもしなかっただろう。
でも、画面に映っていたのはあの人で間違いはない。騎士達が眠らされていたという事は、他の使用人や、この屋敷に勤めている人達も眠らされていたと考えられる。でも、エリカを逃がそうとしていた使用人があの人なんです。つまり、唯一起きていたという訳。
では、なぜ私を逃がしたのか。この人は、絶対にママさんを殺したかったのです。外から来た刺客が命じられたのは、私の暗殺です。つまり、先に私が殺されてしまえば、その刺客はこの屋敷に来る事は二度とありません。そのため、私を逃がしたという訳ですね。
なぜママさんを殺したいのか分からないけど、あの優しいママさんを失う訳にはいかない。
絶対にあの人が刺客だという証拠を見つけてみせる!!
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