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22. 魔物の棲む森 4
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わたくしは、養父さまとルーク、そして砦の騎士たちとともに、森の中へと入りました。
まだ外の景色は見えており、日の光が入っているため明るいですが、これからだんだんと日は暮れてくるでしょうし、手がかりがなければ森の奥のほうにまで向かうかもしれません。
それに、この森は魔物が出没します。人の手が入っていない森には、こちらが把握していない魔物がいないとは限りません。浅いところでも気を引き締めて行動します。
養父さまも、ここが危険だという認識は充分にあるのでしょう。異変を報告するのはもちろんのこと、歩きが速いと感じたり、疲れが出たらすぐに言うこと、絶対に騎士たちよりも前にでないことを、森に入る前に、わたくしたちに何度も言い含めておりました。
「養父さま、行くあてはあるのですよね?」
「ああ、とりあえず罠の確認して、森を周回するつもりだ。疲れたら言うんだぞ」
そう言って、養父さまは再び周囲の警戒を始めます。
長い付き合いというわけでもありませんが、こんなに真剣な養父さまは初めて見ました。命の危険があるのですから、当然かもしれませんが、わたくしたちという護衛対象がいるのも理由なのでしょう。
そう思考を飛ばしたことで、わたくしはあることをふと思いだし、ルークに小声で囁きました。
「ルーク。あのとき、何をおっしゃるつもりだったのですか?結局、聞けていないのですが……」
あのときというのは、養父さまに呼び出される前にルークが何かを話そうとしたときです。
「……ここで聞くことか?」
「ここだからこそです」
ここは、危険な森のなかです。不届き者がいたとて、そう簡単に盗み聞きできる場所ではありません。
騎士たちのなかに内通者がいない可能性もなくはないでしょうが……この森では、わたくしたちの会話を気にしていては、自分の身が危険です。すべてを聞かれることはないでしょう。
列に遅れないように気をつけてさえいれば大丈夫なはずですわ。
「……騒動のことを耳に挟んだとき、僕はそいつの行動を見張っていた。だが、そいつの人となりを見るに、公の場で騒動を起こすようには見えなかったから、学園で会った際に、あいつにそれを伝えたんだ」
ルークも、小声で少しずつ話し出します。騎士たちは、こそこそと話すわたくしたちを不思議そうに見てはおりますが、耳を立てるような様子は見られません。
ですが、聞かれることを想定しているのか、直接的な言葉遣いはせず、『そいつ』や『あいつ』とぼかしています。
「だが、あいつはただ笑うだけで反論したりも、同意したりもしなかった。そのときは変なやつとしか思わなかった」
相変わらず、皇子に対してずいぶんと失礼な物言いですわね。
それにしても、皇子はなぜルークにいろいろと情報を流すのでしょう?それも、大事なところをぼかして、わたくしに悪印象を抱かせているようなと思うのは、考えすぎでしょうか。
わたくし、皇子とはまったくと言っていいほど面識がないのですが、どこかで興味を引いてしまったのでしょうか?
「だが、そのころからそいつが妙な動きを見せ始めてな。あれだけ僕に絡んでいたくせに、めっきりと姿を見せないばかりか、学園にも来ていないようなんだ」
「体調不良というわけではなくて……ですか?」
「ああ。父上からそんな話は聞いたことがないから、そうではないだろう」
それは意外なことです。学園に来ないということは、授業に出席していないということです。
ライル王国では、一定数以上の出席をしなければ、進級や卒業は認められませんでしたので、病気や怪我でもない限り休むことはなかったのですが、帝国は違うのでしょうか?
それとも、公にしていないだけで体調不良だったりするのでしょうか?
まだ判断材料が足りませんが、わたくしの騒動に皇室が絡んでいるらしいことを考えても、裏があるように思えますわね。
……いっそのこと、わたくしのほうから接触してみましょうか?皇室が主催するパーティーになら、姿を見せそうですし、そこで少しばかりお話しをーー
「先に言っておくが、あいつには関わらないほうがいい。無駄に体力を使うだけだ」
「……声に出ておりましたか?」
「顔に出ていた」
なんと!ポーカーフェイスは鍛えていたほうなのですが、読み取られてしまうとは。
これからルークの前で思考を飛ばすのはやめようかしら?
「止まれ!」
大きめな声で、養父さまが制止をかけます。
わたくしたちが指示通りに止まると、騎士たちはわたくしたちの周囲を取り囲みました。
屈強な騎士たちに囲まれてしまい、周りの景色はほとんど見えません。
ですが……妙な気配は感じます。この感じは……もしや。
「魔物か」
「そのようですわね」
ルークも異様な気配に気づいたようで、周囲を警戒しています。
この感覚は、魔物で間違いないでしょう。ライル王国ではほとんど見たことはありませんが、この妙な気配は、魔力特有のものです。
魔術の行使には、自らの魔力を感知し、操る必要があります。隠蔽しているわけでもない魔力の気配は、魔術を行使する者たちはまず感知できるといって過言ではありません。
わたくしの魔力は同年代に比べて強い部類に入るそうですし、なおさらというものかもしれません。
ルークも、皇族の血を引く公爵家の嫡男なだけはあるようで、魔力には敏感なようです。
「数はそんなに多くなさそうだな」
「ええ。ですが、魔物は一匹だけでも、死人が出ることのある凶暴な生物ですから、油断はできません」
養父さまたちは、そんなことはわかりきっているでしょうが。だからこそ、わたくしたちを守るように囲っているのでしょうし。
「来たぞ!陣形を崩さぬように対応しろ!」
養父さまの言葉を合図に、騎士たちは方々に散りました。ですが、五人ほどは武器を構えるだけで、わたくしたちの側から離れようとしないので、護衛なのでしょう。
ですが、囲っていた者の何名かが散ってくれたお陰で、周囲の状況は把握しやすくなりました。
どうやら、ファグニルのようです。視界に入った限りでは、三匹のようですわね。
ファグニルが三匹に対して、騎士は二十名ほどいるので、油断しなければ負けることはないと思われますが……魔物と戦ったことのない騎士ばかりでしょうし、楽観視はできません。
……わたくしも、何か援護をするべきでしょうか。武器は扱えませんが、攻撃魔術なら使えます。
ですが、流れ弾が騎士たちに当たる可能性もありますし、攻撃魔術はやめたほうがいいでしょう。
ならば、支援魔術を使うべきでしょうか。どちらにしても、無断で行動するわけにはいきません。せめて、養父さまの許可がほしいところですが……戦いの最中、集中を切らすわけにもいきませんものね。
「エリス、何を企んでる」
「企んでるとは失礼ですわね。わたくしは自分にできることを考えていたに過ぎませんわ」
また顔に出ていたのでしょうか。ルークが疑いの目を向けてきます。
なんとなく居たたまれなくて視線をそらすと、そちらのほうにいたファグニルと騎士たちの戦いが目に入りました。
ファグニル一匹に対し、五人の騎士が対峙しているようです。全員で斬りかかっても問題なさそうではありますが、ファグニルに限らず、この森の魔物はあくまでも姿がわかっているだけのものがほとんどで、どのような行動をするのかわかっていない存在も多いです。出方を慎重にしているのでしょう。
油断している様子もないですし、このまま行けばファグニルを退治できそうです。
ですが……この妙な胸騒ぎは何なのでしょう。
わたくしが騎士たちの体の隙間からファグニルを注意深く見ていると、体がゆらりと揺れたような気がいたしました。
……えっ?
わたくしが突如として見えたものに呆然としていると、ついに一人の騎士が、首を落とそうと剣を振り下ろします。
ですが、振りかざされた剣は、間違いなくファグニルの首を通ったはずなのに、ファグニルは何事もなかったかのように突進を続けました。
剣を振り下ろした騎士も、訳がわからないといった様子で呆然としていました。
周囲の騎士も何事かと狼狽えているような様子ですが、他の者が再び剣を振り下ろしますーーが、やはりすり抜けました。
「ルーク。ファグニルは体がすり抜けるような技など使いませんよね?」
「断定はできないが……でも、父上たちのほうのファグニルはそのような様子は見せていない」
わたくしが養父さまのほうを見ると、ルークの言う通り、ファグニルは養父さまたちの武器を警戒しながら立ち回っているようで、斬りつけられたと思われる切り傷も見えます。
なら、あのファグニルは一体何なのでしょう……?
そう思って、じっと見ていたのがいけなかったのでしょう。ファグニルは視線を感じてか、わたくしのほうに目を向けました。
そして、わたくしのほうに向かって突進してきました。
騎士たちはこちらに向かってくるファグニルを斬りつけようとしますが、傷一つ負わせられる様子はありません。
止めなくては、と思うもののどうしていいかわかりません。
「エリス!」
こちらの異変に気づいたのか、養父さまが叫ぶ声が聞こえますが、そちらのほうに視線を向けている余裕はありません。
ですが、名前を呼ばれたことで、いくらか冷静になれました。
何もできないままではいけません。剣が効かないというのなら、魔術を試してみましょう。少しでもあのファグニルについての情報を増やすことが重要です。
攻撃魔術は巻き込まれると危険ですし、防御系統の魔術が良いでしょう。
わたくしはファグニルのほうに手をかざします。そして、周囲に魔力を広げていきます。
「展開ーーウォーレン」
周囲に風が吹き荒れ、わたくしと側にいたルークを包み込みました。
まだ外の景色は見えており、日の光が入っているため明るいですが、これからだんだんと日は暮れてくるでしょうし、手がかりがなければ森の奥のほうにまで向かうかもしれません。
それに、この森は魔物が出没します。人の手が入っていない森には、こちらが把握していない魔物がいないとは限りません。浅いところでも気を引き締めて行動します。
養父さまも、ここが危険だという認識は充分にあるのでしょう。異変を報告するのはもちろんのこと、歩きが速いと感じたり、疲れが出たらすぐに言うこと、絶対に騎士たちよりも前にでないことを、森に入る前に、わたくしたちに何度も言い含めておりました。
「養父さま、行くあてはあるのですよね?」
「ああ、とりあえず罠の確認して、森を周回するつもりだ。疲れたら言うんだぞ」
そう言って、養父さまは再び周囲の警戒を始めます。
長い付き合いというわけでもありませんが、こんなに真剣な養父さまは初めて見ました。命の危険があるのですから、当然かもしれませんが、わたくしたちという護衛対象がいるのも理由なのでしょう。
そう思考を飛ばしたことで、わたくしはあることをふと思いだし、ルークに小声で囁きました。
「ルーク。あのとき、何をおっしゃるつもりだったのですか?結局、聞けていないのですが……」
あのときというのは、養父さまに呼び出される前にルークが何かを話そうとしたときです。
「……ここで聞くことか?」
「ここだからこそです」
ここは、危険な森のなかです。不届き者がいたとて、そう簡単に盗み聞きできる場所ではありません。
騎士たちのなかに内通者がいない可能性もなくはないでしょうが……この森では、わたくしたちの会話を気にしていては、自分の身が危険です。すべてを聞かれることはないでしょう。
列に遅れないように気をつけてさえいれば大丈夫なはずですわ。
「……騒動のことを耳に挟んだとき、僕はそいつの行動を見張っていた。だが、そいつの人となりを見るに、公の場で騒動を起こすようには見えなかったから、学園で会った際に、あいつにそれを伝えたんだ」
ルークも、小声で少しずつ話し出します。騎士たちは、こそこそと話すわたくしたちを不思議そうに見てはおりますが、耳を立てるような様子は見られません。
ですが、聞かれることを想定しているのか、直接的な言葉遣いはせず、『そいつ』や『あいつ』とぼかしています。
「だが、あいつはただ笑うだけで反論したりも、同意したりもしなかった。そのときは変なやつとしか思わなかった」
相変わらず、皇子に対してずいぶんと失礼な物言いですわね。
それにしても、皇子はなぜルークにいろいろと情報を流すのでしょう?それも、大事なところをぼかして、わたくしに悪印象を抱かせているようなと思うのは、考えすぎでしょうか。
わたくし、皇子とはまったくと言っていいほど面識がないのですが、どこかで興味を引いてしまったのでしょうか?
「だが、そのころからそいつが妙な動きを見せ始めてな。あれだけ僕に絡んでいたくせに、めっきりと姿を見せないばかりか、学園にも来ていないようなんだ」
「体調不良というわけではなくて……ですか?」
「ああ。父上からそんな話は聞いたことがないから、そうではないだろう」
それは意外なことです。学園に来ないということは、授業に出席していないということです。
ライル王国では、一定数以上の出席をしなければ、進級や卒業は認められませんでしたので、病気や怪我でもない限り休むことはなかったのですが、帝国は違うのでしょうか?
それとも、公にしていないだけで体調不良だったりするのでしょうか?
まだ判断材料が足りませんが、わたくしの騒動に皇室が絡んでいるらしいことを考えても、裏があるように思えますわね。
……いっそのこと、わたくしのほうから接触してみましょうか?皇室が主催するパーティーになら、姿を見せそうですし、そこで少しばかりお話しをーー
「先に言っておくが、あいつには関わらないほうがいい。無駄に体力を使うだけだ」
「……声に出ておりましたか?」
「顔に出ていた」
なんと!ポーカーフェイスは鍛えていたほうなのですが、読み取られてしまうとは。
これからルークの前で思考を飛ばすのはやめようかしら?
「止まれ!」
大きめな声で、養父さまが制止をかけます。
わたくしたちが指示通りに止まると、騎士たちはわたくしたちの周囲を取り囲みました。
屈強な騎士たちに囲まれてしまい、周りの景色はほとんど見えません。
ですが……妙な気配は感じます。この感じは……もしや。
「魔物か」
「そのようですわね」
ルークも異様な気配に気づいたようで、周囲を警戒しています。
この感覚は、魔物で間違いないでしょう。ライル王国ではほとんど見たことはありませんが、この妙な気配は、魔力特有のものです。
魔術の行使には、自らの魔力を感知し、操る必要があります。隠蔽しているわけでもない魔力の気配は、魔術を行使する者たちはまず感知できるといって過言ではありません。
わたくしの魔力は同年代に比べて強い部類に入るそうですし、なおさらというものかもしれません。
ルークも、皇族の血を引く公爵家の嫡男なだけはあるようで、魔力には敏感なようです。
「数はそんなに多くなさそうだな」
「ええ。ですが、魔物は一匹だけでも、死人が出ることのある凶暴な生物ですから、油断はできません」
養父さまたちは、そんなことはわかりきっているでしょうが。だからこそ、わたくしたちを守るように囲っているのでしょうし。
「来たぞ!陣形を崩さぬように対応しろ!」
養父さまの言葉を合図に、騎士たちは方々に散りました。ですが、五人ほどは武器を構えるだけで、わたくしたちの側から離れようとしないので、護衛なのでしょう。
ですが、囲っていた者の何名かが散ってくれたお陰で、周囲の状況は把握しやすくなりました。
どうやら、ファグニルのようです。視界に入った限りでは、三匹のようですわね。
ファグニルが三匹に対して、騎士は二十名ほどいるので、油断しなければ負けることはないと思われますが……魔物と戦ったことのない騎士ばかりでしょうし、楽観視はできません。
……わたくしも、何か援護をするべきでしょうか。武器は扱えませんが、攻撃魔術なら使えます。
ですが、流れ弾が騎士たちに当たる可能性もありますし、攻撃魔術はやめたほうがいいでしょう。
ならば、支援魔術を使うべきでしょうか。どちらにしても、無断で行動するわけにはいきません。せめて、養父さまの許可がほしいところですが……戦いの最中、集中を切らすわけにもいきませんものね。
「エリス、何を企んでる」
「企んでるとは失礼ですわね。わたくしは自分にできることを考えていたに過ぎませんわ」
また顔に出ていたのでしょうか。ルークが疑いの目を向けてきます。
なんとなく居たたまれなくて視線をそらすと、そちらのほうにいたファグニルと騎士たちの戦いが目に入りました。
ファグニル一匹に対し、五人の騎士が対峙しているようです。全員で斬りかかっても問題なさそうではありますが、ファグニルに限らず、この森の魔物はあくまでも姿がわかっているだけのものがほとんどで、どのような行動をするのかわかっていない存在も多いです。出方を慎重にしているのでしょう。
油断している様子もないですし、このまま行けばファグニルを退治できそうです。
ですが……この妙な胸騒ぎは何なのでしょう。
わたくしが騎士たちの体の隙間からファグニルを注意深く見ていると、体がゆらりと揺れたような気がいたしました。
……えっ?
わたくしが突如として見えたものに呆然としていると、ついに一人の騎士が、首を落とそうと剣を振り下ろします。
ですが、振りかざされた剣は、間違いなくファグニルの首を通ったはずなのに、ファグニルは何事もなかったかのように突進を続けました。
剣を振り下ろした騎士も、訳がわからないといった様子で呆然としていました。
周囲の騎士も何事かと狼狽えているような様子ですが、他の者が再び剣を振り下ろしますーーが、やはりすり抜けました。
「ルーク。ファグニルは体がすり抜けるような技など使いませんよね?」
「断定はできないが……でも、父上たちのほうのファグニルはそのような様子は見せていない」
わたくしが養父さまのほうを見ると、ルークの言う通り、ファグニルは養父さまたちの武器を警戒しながら立ち回っているようで、斬りつけられたと思われる切り傷も見えます。
なら、あのファグニルは一体何なのでしょう……?
そう思って、じっと見ていたのがいけなかったのでしょう。ファグニルは視線を感じてか、わたくしのほうに目を向けました。
そして、わたくしのほうに向かって突進してきました。
騎士たちはこちらに向かってくるファグニルを斬りつけようとしますが、傷一つ負わせられる様子はありません。
止めなくては、と思うもののどうしていいかわかりません。
「エリス!」
こちらの異変に気づいたのか、養父さまが叫ぶ声が聞こえますが、そちらのほうに視線を向けている余裕はありません。
ですが、名前を呼ばれたことで、いくらか冷静になれました。
何もできないままではいけません。剣が効かないというのなら、魔術を試してみましょう。少しでもあのファグニルについての情報を増やすことが重要です。
攻撃魔術は巻き込まれると危険ですし、防御系統の魔術が良いでしょう。
わたくしはファグニルのほうに手をかざします。そして、周囲に魔力を広げていきます。
「展開ーーウォーレン」
周囲に風が吹き荒れ、わたくしと側にいたルークを包み込みました。
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