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第一章 伯爵家の次男
6 マイペースな鍛練
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リオンティールは、いつもごろごろしているわけではない。
伯爵家の次男として、勉強もしているし、鍛練だってちゃんとやっている。
今も、父から課せられているノルマのために、剣の素振りをしているところだった。
リオンティールは、魔法の鍛練もしているが、今日は武術である剣のほうだった。
「998!999!せーん!」
やっと千回目まで終わって、リオンティールは、はぁはぁと息切れする。
そのまま座り込むと、リオンティールを何かの影が覆う。
「リオン。あと残り1セット残っているだろう」
「はぁ……兄、上……はぁはぁ……き、きゅうけい……したい、です……」
息切れしながらも、リオンティールはなんとか言葉を絞り出す。
相手は、リオンティールの兄であるベルトナンドだ。
毎週末の休日に行われるリオンティールの鍛練の相手は、兄と姉と父の三人がローテーションしているのだが、今日は兄だった。
休日に行われるのは、兄姉の通う学園が休みだからだ。
(兄上、鍛練は厳しいんだよな……)
今回のを含めて、かれこれ、もう2セットも同じことをやっているので、合計2000回素振りをしていることになる。
いくら若い体とはいえ、そんなにやったらエネルギーがなくなってくるものだ。
むしろ、飽き性の自分が2000回もやったことを誉めて欲しいとすら、リオンティールは思っていた。
でも、この兄はそんなことはしない。
使用人があんなことを言っていたが、そんな片鱗は欠片も見せなかった。
「……わかった。一旦中断しよう。何か飲み物を持ってくるから、日陰にいるといい」
「はい……兄上」
リオンティールは、立ち上がる気力もなく、四つん這いで木陰まで移動した。
そして、一息つくと、余計に疲労を感じてしまう。
「大変だなぁ……貴族の子どもって」
こんなことになるのならば、商人の息子とかのほうがよかったかもしれない。
でも、ロウェルト家ほどお金があるかはわからないし、あったとしても、自由に使わせてくれないような気もする。
子どもに贅沢させるくらいなら、もっとお金を得ようとするのが生粋の商人のような気もするからだ。
愛情がないとはいわないが、子どものためにの裏には、何か商売などが関わっているような、そんな気がする。
リオンティールがここまで疑り深くなるのは、ロウェルトに来る商人がそうだからだ。
あれは信用できない。
梨央の記憶が戻る前から、リオンティールは本能的にそう思っていた。
結局、貴族の子どもと商人の子ども。どちらがよかったのかはわからないが、貴族の子どもになったからには、その義務からは逃げられない。
「まぁ、のんびりやっていくかな……」
一応、今日中にとは言われているものの、別にそれ以外に制限などはないから、自分のペースでノルマを達成すればいいだけだ。
ふぅと無意識のため息をつくと足音が近づいてくるのに気づいた。
そちらのほうを見ると、ベルトナンドがこちらに歩いてきていた。
「リオン。少しはましになったか?」
「ええ、兄上。……それは?」
時間を置いて、リオンティールは兄が何か持っていることに気がついた。
それは、コップのようなもの。
「ああ、これは、ロウェルト領地の名産品であるフルーツを数種類ほど混ぜたジュースだ。私も飲んだことがあるが、けっこう美味いぞ」
ベルトナンドは、リオンティールにコップのようなものを渡してくる。
見た目は普通のブドウジュースのようだったので、あまりためらうこともなく一口。
「おいしい!」
リオンティールは、舌が鋭いわけではないので、何が入っているのかはわからないが、数種類のフルーツが入っているというのがわかるくらいには、負けている味がなかった。
そして、砂糖を使っているのかと思ってしまうくらいに甘かった。
砂糖の甘さではないような気がするが、リオンティールは念のために兄に尋ねる。
「これって、砂糖は入っていませんよね?」
「ああ。ここで取れるフルーツは、魔法を使った特殊な栽培法によって、通常よりも甘くなるんだ」
「へぇ~……」
甘党なリオンティールには、この甘さが疲れを癒してくれるようにも感じた。
あっという間に、コップに入ったジュースを飲みきってしまう。
「おかわりが欲しいです!」
「残り1セットを終えたら、いくらでも飲んでいい。用意はさせておこう」
「わかりました!」
甘味のためならばと、疲れも忘れて、リオンティールは鍛練を再開する。
「1、2、3、4、5……」
「リオンは甘味に弱いのか……」
「兄上?何か言いましたか?」
剣を振るのを止めて、リオンティールがベルトナンドのほうを見る。
「いや、なんでもない。続けなさい」
「……?はーい」
兄が何を呟いたのかは気になったが、それよりも、今はあの甘いジュースのために、早くノルマを終わらせなければならない。
その思いでリオンティールはひたすら剣を振る。
「20!21!22……」
「あら、まだ鍛練中?」
家にいるのは知っていたが、今日は兄が付き合ってくれるため、ここに来ることはないと思っていた存在が、急に目の前に現れる。
「アリアか」
「姉上、なぜここに?」
来たのは、リオンティールの姉であるアリアーティス。母にそっくりなので、必然的に自分ともよく似ている容姿をしていた。
そんな姉と、リオンティールは目が合う。そこに静電気のような電流が走った感覚もあった。
この間までなら、自分か兄であるベルトナンドに用事でもあったのか?と思ったかもしれない。
でも、今は母や使用人たちから聞いた話が、姉にフィルターをかけている。
単純に、リオンティールに会いたかっただけだとか、そんな理由でここに来たのではないか?
そんな疑いが生まれてしまっている。
(いざとなれば、この木剣で……)
そんな、到底五歳児とは思えないような思考で、剣を振りかざす。
だが、アリアーティスはこちらに来ることはなく、ベルトナンドのほうに行った。
それに、自分に用があったわけではない悟ったリオンティールは、剣を収め、ほっと胸を撫で下ろす。
「お父さまがお兄さまをお呼びなの。話があるんですって」
「父上が?わかった。リオン。すまないが、私はここを離れる」
「あっ、はい。……いってらっしゃい?」
なんと言っていいのかわからず、疑問形になってしまう。
「あの……では、鍛練は姉上が代わりに?」
それだけは嫌だと思いながらおそるおそる尋ねてみると、アリアーティスはふるふると首を振る。
「いいえ。私もお父さまに呼ばれているから、今日のリオンの鍛練は終えてもいいっておっしゃっていたわ」
「本当ですか!」
これでごろごろできる!
そう喜んだのもつかの間、アリアーティスが「でもね」と言葉を続けた。
「今日の分は次の私が担当するときに回す……ともおっしゃっていたわ」
「それなら今日やりたいんですけど!」
後日にいつもよりもハードになるのであれば、嫌でも今日中にやるほうがましだ。
「でも、お父さまが一人でやらせるなとおっしゃるし、私もリオンを一人にはしたくないもの……」
「別に、僕は一人でも大丈夫ですよ?素振りだけですし」
「一人なんてダメよ!木剣でも危ないもの!リオンの体に傷でもついたら……」
「……なんとかなりますから」
攻撃無効があるからと言えれば楽だが、それで戦場などに盾役として連れていかれるなどは敵わないので、曖昧な答え方になってしまった。
それに、何をどうやったら木剣の素振りで怪我をするのだろうとも思ったが、それも言わないことにした。
だが、攻撃無効は事故は防げないので、100%安全とは言えないのも事実だ。
「とりあえず、今日はもうおしまい。後で姉上と一緒にお茶しましょ。リオンの好きなお菓子をたーくさん用意させるから」
明らかに自分の半分くらいの大きさはあるリオンティールを、脇を抱えてひょいと持ち上げると、そのまま屋敷に歩いていく。
「ちょ!自分で歩けますから!」
「だって、学園で面倒な人を相手して疲れたんだもの。かわいいリオンを抱っこして癒されたいわ」
ニコニコしながらそんなことを言う姉に、リオンティールはため息をつく。
(ああ、うん……これは、ブラコンだ……)
ついに、リオンティールは認めた。
伯爵家の次男として、勉強もしているし、鍛練だってちゃんとやっている。
今も、父から課せられているノルマのために、剣の素振りをしているところだった。
リオンティールは、魔法の鍛練もしているが、今日は武術である剣のほうだった。
「998!999!せーん!」
やっと千回目まで終わって、リオンティールは、はぁはぁと息切れする。
そのまま座り込むと、リオンティールを何かの影が覆う。
「リオン。あと残り1セット残っているだろう」
「はぁ……兄、上……はぁはぁ……き、きゅうけい……したい、です……」
息切れしながらも、リオンティールはなんとか言葉を絞り出す。
相手は、リオンティールの兄であるベルトナンドだ。
毎週末の休日に行われるリオンティールの鍛練の相手は、兄と姉と父の三人がローテーションしているのだが、今日は兄だった。
休日に行われるのは、兄姉の通う学園が休みだからだ。
(兄上、鍛練は厳しいんだよな……)
今回のを含めて、かれこれ、もう2セットも同じことをやっているので、合計2000回素振りをしていることになる。
いくら若い体とはいえ、そんなにやったらエネルギーがなくなってくるものだ。
むしろ、飽き性の自分が2000回もやったことを誉めて欲しいとすら、リオンティールは思っていた。
でも、この兄はそんなことはしない。
使用人があんなことを言っていたが、そんな片鱗は欠片も見せなかった。
「……わかった。一旦中断しよう。何か飲み物を持ってくるから、日陰にいるといい」
「はい……兄上」
リオンティールは、立ち上がる気力もなく、四つん這いで木陰まで移動した。
そして、一息つくと、余計に疲労を感じてしまう。
「大変だなぁ……貴族の子どもって」
こんなことになるのならば、商人の息子とかのほうがよかったかもしれない。
でも、ロウェルト家ほどお金があるかはわからないし、あったとしても、自由に使わせてくれないような気もする。
子どもに贅沢させるくらいなら、もっとお金を得ようとするのが生粋の商人のような気もするからだ。
愛情がないとはいわないが、子どものためにの裏には、何か商売などが関わっているような、そんな気がする。
リオンティールがここまで疑り深くなるのは、ロウェルトに来る商人がそうだからだ。
あれは信用できない。
梨央の記憶が戻る前から、リオンティールは本能的にそう思っていた。
結局、貴族の子どもと商人の子ども。どちらがよかったのかはわからないが、貴族の子どもになったからには、その義務からは逃げられない。
「まぁ、のんびりやっていくかな……」
一応、今日中にとは言われているものの、別にそれ以外に制限などはないから、自分のペースでノルマを達成すればいいだけだ。
ふぅと無意識のため息をつくと足音が近づいてくるのに気づいた。
そちらのほうを見ると、ベルトナンドがこちらに歩いてきていた。
「リオン。少しはましになったか?」
「ええ、兄上。……それは?」
時間を置いて、リオンティールは兄が何か持っていることに気がついた。
それは、コップのようなもの。
「ああ、これは、ロウェルト領地の名産品であるフルーツを数種類ほど混ぜたジュースだ。私も飲んだことがあるが、けっこう美味いぞ」
ベルトナンドは、リオンティールにコップのようなものを渡してくる。
見た目は普通のブドウジュースのようだったので、あまりためらうこともなく一口。
「おいしい!」
リオンティールは、舌が鋭いわけではないので、何が入っているのかはわからないが、数種類のフルーツが入っているというのがわかるくらいには、負けている味がなかった。
そして、砂糖を使っているのかと思ってしまうくらいに甘かった。
砂糖の甘さではないような気がするが、リオンティールは念のために兄に尋ねる。
「これって、砂糖は入っていませんよね?」
「ああ。ここで取れるフルーツは、魔法を使った特殊な栽培法によって、通常よりも甘くなるんだ」
「へぇ~……」
甘党なリオンティールには、この甘さが疲れを癒してくれるようにも感じた。
あっという間に、コップに入ったジュースを飲みきってしまう。
「おかわりが欲しいです!」
「残り1セットを終えたら、いくらでも飲んでいい。用意はさせておこう」
「わかりました!」
甘味のためならばと、疲れも忘れて、リオンティールは鍛練を再開する。
「1、2、3、4、5……」
「リオンは甘味に弱いのか……」
「兄上?何か言いましたか?」
剣を振るのを止めて、リオンティールがベルトナンドのほうを見る。
「いや、なんでもない。続けなさい」
「……?はーい」
兄が何を呟いたのかは気になったが、それよりも、今はあの甘いジュースのために、早くノルマを終わらせなければならない。
その思いでリオンティールはひたすら剣を振る。
「20!21!22……」
「あら、まだ鍛練中?」
家にいるのは知っていたが、今日は兄が付き合ってくれるため、ここに来ることはないと思っていた存在が、急に目の前に現れる。
「アリアか」
「姉上、なぜここに?」
来たのは、リオンティールの姉であるアリアーティス。母にそっくりなので、必然的に自分ともよく似ている容姿をしていた。
そんな姉と、リオンティールは目が合う。そこに静電気のような電流が走った感覚もあった。
この間までなら、自分か兄であるベルトナンドに用事でもあったのか?と思ったかもしれない。
でも、今は母や使用人たちから聞いた話が、姉にフィルターをかけている。
単純に、リオンティールに会いたかっただけだとか、そんな理由でここに来たのではないか?
そんな疑いが生まれてしまっている。
(いざとなれば、この木剣で……)
そんな、到底五歳児とは思えないような思考で、剣を振りかざす。
だが、アリアーティスはこちらに来ることはなく、ベルトナンドのほうに行った。
それに、自分に用があったわけではない悟ったリオンティールは、剣を収め、ほっと胸を撫で下ろす。
「お父さまがお兄さまをお呼びなの。話があるんですって」
「父上が?わかった。リオン。すまないが、私はここを離れる」
「あっ、はい。……いってらっしゃい?」
なんと言っていいのかわからず、疑問形になってしまう。
「あの……では、鍛練は姉上が代わりに?」
それだけは嫌だと思いながらおそるおそる尋ねてみると、アリアーティスはふるふると首を振る。
「いいえ。私もお父さまに呼ばれているから、今日のリオンの鍛練は終えてもいいっておっしゃっていたわ」
「本当ですか!」
これでごろごろできる!
そう喜んだのもつかの間、アリアーティスが「でもね」と言葉を続けた。
「今日の分は次の私が担当するときに回す……ともおっしゃっていたわ」
「それなら今日やりたいんですけど!」
後日にいつもよりもハードになるのであれば、嫌でも今日中にやるほうがましだ。
「でも、お父さまが一人でやらせるなとおっしゃるし、私もリオンを一人にはしたくないもの……」
「別に、僕は一人でも大丈夫ですよ?素振りだけですし」
「一人なんてダメよ!木剣でも危ないもの!リオンの体に傷でもついたら……」
「……なんとかなりますから」
攻撃無効があるからと言えれば楽だが、それで戦場などに盾役として連れていかれるなどは敵わないので、曖昧な答え方になってしまった。
それに、何をどうやったら木剣の素振りで怪我をするのだろうとも思ったが、それも言わないことにした。
だが、攻撃無効は事故は防げないので、100%安全とは言えないのも事実だ。
「とりあえず、今日はもうおしまい。後で姉上と一緒にお茶しましょ。リオンの好きなお菓子をたーくさん用意させるから」
明らかに自分の半分くらいの大きさはあるリオンティールを、脇を抱えてひょいと持ち上げると、そのまま屋敷に歩いていく。
「ちょ!自分で歩けますから!」
「だって、学園で面倒な人を相手して疲れたんだもの。かわいいリオンを抱っこして癒されたいわ」
ニコニコしながらそんなことを言う姉に、リオンティールはため息をつく。
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