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第二章 愛される末っ子姫
第12話 お詫びの石
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眠りこけたフィレンティアをフェレスリードが抱える。
フィレンティアの後を追ってきたのだが、そのときに魔力暴走を起こしたらしく、荒療治ではあるが、眠らせてその場をしのいでいた。
魔力を制御できないのではなく、高ぶった感情によって暴走したのならば、その感情を失くすのが一番だからだ。
もちろん、起きたらまた暴走する可能性はあるので、あくまでも時間稼ぎくらいにしかならないだろうが。
ひとまず魔力暴走は治まったようなので、フェレスは目の前に立っている女に目を向ける。
「それで、なんでお前が皇女様を呼んだんだ?」
「用があったから。それ以外の理由がありますか?」
「おいフェレスリード。なんだあいつは」
ちゃっかりついてきていた天敵に、うげぇと思いながらも、フェレスは説明する。
「サラマンティール。あれは依り代だろうけど、一応は精霊の女王様だよ」
「あぁ、こいつが」
精霊王にこいつという言葉遣いは無礼極まりないが、そんなことを平気でするのがこの男だ。
自分が敬語で接する価値があると判断すれば敬語で接するし、そうじゃなかったら目上でもタメ口になることがある。
その性格は、この帝国に来てから知ったことだが。宰相に適当に相づちをうちながらタメ口で話しているのを見たことがあるだけだ。
もちろん、その姿を視界に入れた瞬間に道を引き返したが。
宰相が何をしたのかは知らないというか、あの宰相を好きになる存在はまずいないに違いない。
フェレスは、宰相よりもこの精霊王のほうが嫌いなのだが。
「それで、皇女様の魔力を暴走させたくて呼んだのか?」
「いえ、それは予想外でした。記憶が戻るのもそうですけど、あそこまでとは思わなくてですね……」
それは、こんな目に合わせたことを後悔しているというわけではなく、予想外のことにただ戸惑っているだけだった。
こういうところがあるから、この女王は気に入らない。
精霊なのだからと言われればそれまでかもしれないが、人に寄り添うとか、思いやるという心が欠けている。そのため、本人にまったくの悪気がないことが余計に腹立たしい。
そんなことを思うフェレスも、別に思いやりに溢れた人間というわけでもない。どちらかと言えば、わりと自分勝手な人間だ。
そこは、この女王と似ているかもしれない。要は、同族嫌悪というやつである。
「まぁ、役目は終えましたから帰りますよ」
「その前に、その記憶ってなんだ?皇女様は忘れっぽいところはあるだろうけど、そういうわけではないだろう」
「それは話すなとアーディカルから言われてましてね。知りたければどうぞご自分で」
アーディカルというのは、この世界で信仰されている神のこと。フェレスはあまり信仰心はないが、冒涜しているというわけでもない。
あくまでもこの女王から聞いたことだが、変に突拍子もないことを始めたりするので、扱いが非常にめんどくさいそうだ。
そんなことを言われてしまえば、フェレスも会いたいとは思わない。
「……そう。まぁ、どうしても気になるってわけじゃないし、別にいいや」
「わかりました。それならば、せめてのお詫びとして、その子には加護を差し上げます。私の加護があれば、余程でない限り魔力暴走はしないはずですから」
「……加護をあげればいいやとか思ってない?」
帰ろうとした女王にフェレスがそう言うと、体をビクッと震わせる。どうやら、図星らしい。
「他に私ができることなんてないじゃないですか!あまり人間界に留まりすぎると自然に影響を及ぼしてしまいますから、ここに留まっているわけにもいかないですし、我が子たちをつけたらそれこそ本末転倒ではありませんか」
そう言われるとフェレスも特に思いつかない。
今回の魔力暴走は完全にこの女王が原因なので、詫びというのは別にあってもいいというか、あるべきだと思う。
それで、加護を与えるというのは無難ではあるだろう。それ以外にそれと見合うくらいの詫びはあるのかと聞かれると、フェレスも思いつかない。
う~んと考えると、一つだけ思い浮かんだ。
「精霊石は?あれと加護がセットならいいんじゃない?」
精霊石というのは、精霊の力の源。別になくなっても致命的となるわけではないが、力が弱まるのは間違いない。
本来なら加護だけでも充分どころか、それだけでもフィレンティアの力になることは間違いない。だが、それだけではもし気づかれることがあればフィレンティアは狙われるようになってしまう。
精霊石は、お守りとしての力があるため、精霊石があればそれなりに身の安全は得られるだろう。
「それでは、これを」
女王が指を鳴らすと、虹色に光る石が現れる。
それは、フェレスの右手に握らされた。
それは、虹の大精霊石と呼ばれるもの。女王だけが作れる精霊石の中でもダントツでトップクラスの性能を持つものだ。
「いや、ここまでのレベルじゃなくても……」
「その子に嫌な思いをさせてしまったみたいですし。それに、精霊石一つ分なら一眠りでもすればすぐに回復しますよ」
「……一眠りってどのくらい?」
「一年くらいですかね。では、一眠りしてくるのでその間泉のことはお二人に任せますね~」
「えっ!?俺も!?」
完全に蚊帳の外でこのやりとりを見ていた奴も顔を歪ませている。
魔法に興味があるだけで、こんなめんどくさいのは嫌らしい。フェレスも気持ちはわかるので、特に何かそのことに思ったりはなかった。
女王はというと、フェレスが天敵に視線を向けている間にいなくなっていた。
「お前のせいで面倒なことを任されたじゃねぇか!」
「僕のせいではないだろ!そもそも、泉を汚していたお前がそんなことをめんどくさがるな。罪滅ぼしと思って励みな」
「そんなことを言うならお前だって魔眼と同じ効果の魔道具を作るために泉をーー」
「おーい待て待て!どこで知ったそんなこと!?」
とんでもないことを暴露しようとした天敵の口をとっさに塞ぐ。
そもそもこいつには魔道具を作ったことすら言っていないのに、その材料すら知っている。
その理由は、考えたら負けというやつだろう。
「……まぁ、いいや。とりあえず、皇女様を連れて帰ろうか」
「あぁ、それじゃあ責任持って送れよ」
「お前も来い」
自分でも驚くくらいの低い声を出しながら、どこかに行こうとした天敵の襟を腕で掴む。
こんな状態のフィレンティアを連れていけば、間違いなくローランドとアマリリス皇女辺りからフルボッコにされること間違いない。
どうせそうなるのなら、こいつだけでも道ずれにしてやろうという考えだ。
「おい離せって!俺でもアベリナの皇族には勝てるかわかんねぇんだから!」
「その場に居合わせた時点で連帯責任だ。行くよ」
フェレスはそう言って、フィレンティアを抱え天敵の襟を掴んだまま転移した。
フィレンティアの後を追ってきたのだが、そのときに魔力暴走を起こしたらしく、荒療治ではあるが、眠らせてその場をしのいでいた。
魔力を制御できないのではなく、高ぶった感情によって暴走したのならば、その感情を失くすのが一番だからだ。
もちろん、起きたらまた暴走する可能性はあるので、あくまでも時間稼ぎくらいにしかならないだろうが。
ひとまず魔力暴走は治まったようなので、フェレスは目の前に立っている女に目を向ける。
「それで、なんでお前が皇女様を呼んだんだ?」
「用があったから。それ以外の理由がありますか?」
「おいフェレスリード。なんだあいつは」
ちゃっかりついてきていた天敵に、うげぇと思いながらも、フェレスは説明する。
「サラマンティール。あれは依り代だろうけど、一応は精霊の女王様だよ」
「あぁ、こいつが」
精霊王にこいつという言葉遣いは無礼極まりないが、そんなことを平気でするのがこの男だ。
自分が敬語で接する価値があると判断すれば敬語で接するし、そうじゃなかったら目上でもタメ口になることがある。
その性格は、この帝国に来てから知ったことだが。宰相に適当に相づちをうちながらタメ口で話しているのを見たことがあるだけだ。
もちろん、その姿を視界に入れた瞬間に道を引き返したが。
宰相が何をしたのかは知らないというか、あの宰相を好きになる存在はまずいないに違いない。
フェレスは、宰相よりもこの精霊王のほうが嫌いなのだが。
「それで、皇女様の魔力を暴走させたくて呼んだのか?」
「いえ、それは予想外でした。記憶が戻るのもそうですけど、あそこまでとは思わなくてですね……」
それは、こんな目に合わせたことを後悔しているというわけではなく、予想外のことにただ戸惑っているだけだった。
こういうところがあるから、この女王は気に入らない。
精霊なのだからと言われればそれまでかもしれないが、人に寄り添うとか、思いやるという心が欠けている。そのため、本人にまったくの悪気がないことが余計に腹立たしい。
そんなことを思うフェレスも、別に思いやりに溢れた人間というわけでもない。どちらかと言えば、わりと自分勝手な人間だ。
そこは、この女王と似ているかもしれない。要は、同族嫌悪というやつである。
「まぁ、役目は終えましたから帰りますよ」
「その前に、その記憶ってなんだ?皇女様は忘れっぽいところはあるだろうけど、そういうわけではないだろう」
「それは話すなとアーディカルから言われてましてね。知りたければどうぞご自分で」
アーディカルというのは、この世界で信仰されている神のこと。フェレスはあまり信仰心はないが、冒涜しているというわけでもない。
あくまでもこの女王から聞いたことだが、変に突拍子もないことを始めたりするので、扱いが非常にめんどくさいそうだ。
そんなことを言われてしまえば、フェレスも会いたいとは思わない。
「……そう。まぁ、どうしても気になるってわけじゃないし、別にいいや」
「わかりました。それならば、せめてのお詫びとして、その子には加護を差し上げます。私の加護があれば、余程でない限り魔力暴走はしないはずですから」
「……加護をあげればいいやとか思ってない?」
帰ろうとした女王にフェレスがそう言うと、体をビクッと震わせる。どうやら、図星らしい。
「他に私ができることなんてないじゃないですか!あまり人間界に留まりすぎると自然に影響を及ぼしてしまいますから、ここに留まっているわけにもいかないですし、我が子たちをつけたらそれこそ本末転倒ではありませんか」
そう言われるとフェレスも特に思いつかない。
今回の魔力暴走は完全にこの女王が原因なので、詫びというのは別にあってもいいというか、あるべきだと思う。
それで、加護を与えるというのは無難ではあるだろう。それ以外にそれと見合うくらいの詫びはあるのかと聞かれると、フェレスも思いつかない。
う~んと考えると、一つだけ思い浮かんだ。
「精霊石は?あれと加護がセットならいいんじゃない?」
精霊石というのは、精霊の力の源。別になくなっても致命的となるわけではないが、力が弱まるのは間違いない。
本来なら加護だけでも充分どころか、それだけでもフィレンティアの力になることは間違いない。だが、それだけではもし気づかれることがあればフィレンティアは狙われるようになってしまう。
精霊石は、お守りとしての力があるため、精霊石があればそれなりに身の安全は得られるだろう。
「それでは、これを」
女王が指を鳴らすと、虹色に光る石が現れる。
それは、フェレスの右手に握らされた。
それは、虹の大精霊石と呼ばれるもの。女王だけが作れる精霊石の中でもダントツでトップクラスの性能を持つものだ。
「いや、ここまでのレベルじゃなくても……」
「その子に嫌な思いをさせてしまったみたいですし。それに、精霊石一つ分なら一眠りでもすればすぐに回復しますよ」
「……一眠りってどのくらい?」
「一年くらいですかね。では、一眠りしてくるのでその間泉のことはお二人に任せますね~」
「えっ!?俺も!?」
完全に蚊帳の外でこのやりとりを見ていた奴も顔を歪ませている。
魔法に興味があるだけで、こんなめんどくさいのは嫌らしい。フェレスも気持ちはわかるので、特に何かそのことに思ったりはなかった。
女王はというと、フェレスが天敵に視線を向けている間にいなくなっていた。
「お前のせいで面倒なことを任されたじゃねぇか!」
「僕のせいではないだろ!そもそも、泉を汚していたお前がそんなことをめんどくさがるな。罪滅ぼしと思って励みな」
「そんなことを言うならお前だって魔眼と同じ効果の魔道具を作るために泉をーー」
「おーい待て待て!どこで知ったそんなこと!?」
とんでもないことを暴露しようとした天敵の口をとっさに塞ぐ。
そもそもこいつには魔道具を作ったことすら言っていないのに、その材料すら知っている。
その理由は、考えたら負けというやつだろう。
「……まぁ、いいや。とりあえず、皇女様を連れて帰ろうか」
「あぁ、それじゃあ責任持って送れよ」
「お前も来い」
自分でも驚くくらいの低い声を出しながら、どこかに行こうとした天敵の襟を腕で掴む。
こんな状態のフィレンティアを連れていけば、間違いなくローランドとアマリリス皇女辺りからフルボッコにされること間違いない。
どうせそうなるのなら、こいつだけでも道ずれにしてやろうという考えだ。
「おい離せって!俺でもアベリナの皇族には勝てるかわかんねぇんだから!」
「その場に居合わせた時点で連帯責任だ。行くよ」
フェレスはそう言って、フィレンティアを抱え天敵の襟を掴んだまま転移した。
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