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第一章 虐げられた姫
第55話 いつものこと
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「一度話したのに、そんな事があるのか?」
フェリクスがそう言うと、フェレスは「う~ん」と考える動作をする。
「多分、話す必要がないと思っているんだと思いますよ?どうしても話したくないわけではないけど、話せなくてもいいと思っているから、強くはならないけど、弱くもならない。そんな状態になってるんじゃないかな」
敬語とため口を交えながら答える。フェレスの礼儀作法がなっていないのは今に始まったことではないので、フェリクスはそのことについては何も言わない。
(魔法が形になり始めているから、完全に形になったら解除できはするけど……皇女様がまた魔法を使ったら、完全ないたちごっこなんだよなぁ……)
魔法は、本人の思いを形にするもの。本来なら、解除などたやすくできるものではない。術式を解くことで無力化することができるから、解除ができる。だが、本人が望んでいなければ、解除しようとしてもできないか、すぐに復活してしまう。
そうなれば、どちらかがおれるまで永遠に続くことになる。それはフェレスにとってはかなりの面倒事で、避けたいことだった。
「どうすれば?」
「皇女様次第だよ。皇女様が話したいと思えば魔法は弱まるだろうな。見た感じ、これ以上強くはならないみたいだから。精霊が何かやったみたいだ」
フェレスに見えるのは、あくまでも形を変えた精霊の魔力の残滓。それがどういうものなのかはまだはっきりと分かったわけではないが、この残滓がこれ以上の魔法の進行を止めているのは分かる。
「様子を見るしかないのか」
「そう。慌てても仕方ないからね。体と溶け込もうとしてるなら、弱体化も意味を成さないし。気休めにしかならないかな」
「気休めになるならおやりになってください。フェレス様」
(この声は……)
フェレスが声がした方を見ると、ハリナが壁にもたれかかるように立っていた。一応、第一皇子の前なので、普段のようにそこまで砕けてはいない。
「来るのが早かったね」
フェレス的には、もう少し時間がかかるものだと思っていた。自分の部屋にも転移してきたし、ここに来るのも、入り口まで転移してきた。姿を見る暇はあまりなかったはずなのに、帰ってきたことを知っている。
(あの黒騎士みたいだな……)
(黒騎士……?)
もう当たり前のようになっているハリナの読心術は、今日も機能している。だが、フェレスの考えている黒騎士が誰なのかまでは分からないので、少し首をかしげた。
「当然でしょう?今か今かと帰りを待ちわびていたのですから」
逃げるなよ?という圧をこめてフェレスに笑いかける。フェレスは、ハリナの方を見ながらも、フィレンティアに弱体化をかける。
(さーて、何時間コースかな……)
すべてを諦めたような顔をして、ハリナについていった。
* * *
「それで、この手紙の漢メイドってなんですか!」
「事実だろう?」
フェレスの部屋に戻った直後。ハリナはフェレスに手紙の写しを持って詰め寄っている。フェレスは、謝ったり取り繕ったりもせず、完全に開き直っていた。
ハリナはナイフをつきつけるが、フェレスは冷静に魔法で動きを止める。なので、ナイフを持ったまま、静止しているような感じになった。
「この勝手に操られるような感覚は毎回イライラしますね……!」
「昔からやってるだろうに。嫌なら僕の嫌がる行動はしないでよ」
「あんたが先に私の嫌がる行動をしてるんでしょうが!」
自分に非がないとは言わないが、フェレスの、自分は何の非もないというような言い方にハリナは腹が立った。
(そんなことしてたかなぁ?)
フェレスは、その自覚がないため、何かやっていたかと記憶を探る。せいぜい、幼い頃に冷たく当たっていたくらいで、そんなに言われるほどひどい行いをしていたようには思えなかった。
漢メイドという発言も、本人の心のままに書いているだけなので、悪いことという自覚があまりない。そのため、カイラードのことも冷血などと言えるのだ。
「……まぁ、いいです。それで、黒騎士って誰のことですか」
「あっ、読んでたんだね。いつもどうやってるのか気になるんだよなぁ」
「なんとなく分かるんですよね、あなた限定で」
別に、心の声が聞こえるとかそういうわけではない。なんとなく分かるのだ。文字が頭の中に浮かぶ。感覚的にはそれが一番近い。フェレスははっきりと文章になって分かる。他の人は、手が届くくらいの範囲で、少しの単語が分かるくらいだった。
「視させてくれたら早いんだけどなぁ」
「絶対に嫌です!変にまさぐられそうだし……」
「あの変態黒騎士じゃないんだからそんなことはしないよ」
フェレスの言葉に、ハリナは顔を歪めた。もしかしたら、さっきの黒騎士がその変態だという奴じゃないかと思ったからだ。
「……まさか、その変態と私が同列だと思っていたんじゃないでしょうね?」
「いや、ちょっと違うかな。いつの間にか僕の行動を把握していたから、似てるなって思っただけ」
決定的な違いは、ハリナは嫌いではないが、あの黒騎士は嫌いだ。
「名前はなんですか?」
「記憶から消したよ。全然覚えてない」
自分をつけ存在の記憶なんて持っていたくなかったので、物理的に記憶から消した。なので、思い出そうとしても出てこない。
「黒騎士団の副団長だったのは知ってるけど……」
「黒騎士の副団長なら……」
「言わないで!せっかく忘れたのにまた記憶に残ったら意味ないから!」
名前を言いそうになっていたハリナの口をフェレスは慌てて塞ぐ。
(そんなに嫌ならその騎士ごと忘れれば良かったのに……)
ハリナがそう思いながらフェレスを見る。フェレスも、ハリナが何を考えているのかなんとなく察した。
「言っとくけどね、完全に忘れたら防ぎようがないでしょ。名前を忘れるくらいに留めた方が一番都合がいいんだ」
「あっ、そう……」
(あいつの思考回路はどうなってるのかしら……?)
本気で、自分と血が繋がっているのか疑いたくなってしまう。それくらい考え方が違うように思う。
(まぁ、あまり嫌いにはなれないけど)
そろそろ自分も業務に戻ろうとしたところで、フェレスがベッドに腰かけた。
「じゃあ、僕は寝るから頑張ってね~」
それを聞いた時、ハリナの動きが止まる。
「………………フェレスリード様?本来の仕事がたーっぷり残ってるはずなんですけど……片づけたのですか?」
「いいのいいの。今は寝かせてよ。あの変態のところでは安眠できなかったんだから」
もうベッドでゴロゴロしているフェレスを見て、ハリナの中の何かが切れた。
ハリナは、ポケットに入れていたブレスレットを装着する。以前に、お守り代わりにとフェレスにもらっていたもの。体にかかる魔法を無力化できる。
そして、懐に手を入れた。
「そんなに寝たいのでしたら、私がずーっと眠らせて差し上げましょうか?」
「……ハリナさん?その手に持っていらっしゃるものは何でしょうか?」
「大丈夫ですよ。痛いのは一瞬ですから。頭頂に一撃で終わらせて差し上げます」
フェレスの質問には答えず、ハリナはニコニコ笑いながら答える。
「どうやって頭頂から刺すんだ!」
「筋力を強化したら骨くらいは貫けますからね。あなたはしぶといでしょうから、頭、首、胸、腹あたりにはやりましょう」
「それは一撃じゃねぇ!さすがにそんなにやられたら死ぬから!回復できないから!」
「あんたみたいな奴は一度死んでおきなさい!」
ハリナがナイフを振り下ろすが、フェレスはそれを瞬時に避ける。
転移をしようにも、その余裕をハリナは与えてくれない。
フェレスが避けるたびに、机などに置いてあったものなどが床に落ちていた。
((((またやってる……))))
フェレスの部屋から言い争う声と物音が聞こえてきて、周りの部屋の持ち主である専属魔法使い達の心の声がそろった。
フェリクスがそう言うと、フェレスは「う~ん」と考える動作をする。
「多分、話す必要がないと思っているんだと思いますよ?どうしても話したくないわけではないけど、話せなくてもいいと思っているから、強くはならないけど、弱くもならない。そんな状態になってるんじゃないかな」
敬語とため口を交えながら答える。フェレスの礼儀作法がなっていないのは今に始まったことではないので、フェリクスはそのことについては何も言わない。
(魔法が形になり始めているから、完全に形になったら解除できはするけど……皇女様がまた魔法を使ったら、完全ないたちごっこなんだよなぁ……)
魔法は、本人の思いを形にするもの。本来なら、解除などたやすくできるものではない。術式を解くことで無力化することができるから、解除ができる。だが、本人が望んでいなければ、解除しようとしてもできないか、すぐに復活してしまう。
そうなれば、どちらかがおれるまで永遠に続くことになる。それはフェレスにとってはかなりの面倒事で、避けたいことだった。
「どうすれば?」
「皇女様次第だよ。皇女様が話したいと思えば魔法は弱まるだろうな。見た感じ、これ以上強くはならないみたいだから。精霊が何かやったみたいだ」
フェレスに見えるのは、あくまでも形を変えた精霊の魔力の残滓。それがどういうものなのかはまだはっきりと分かったわけではないが、この残滓がこれ以上の魔法の進行を止めているのは分かる。
「様子を見るしかないのか」
「そう。慌てても仕方ないからね。体と溶け込もうとしてるなら、弱体化も意味を成さないし。気休めにしかならないかな」
「気休めになるならおやりになってください。フェレス様」
(この声は……)
フェレスが声がした方を見ると、ハリナが壁にもたれかかるように立っていた。一応、第一皇子の前なので、普段のようにそこまで砕けてはいない。
「来るのが早かったね」
フェレス的には、もう少し時間がかかるものだと思っていた。自分の部屋にも転移してきたし、ここに来るのも、入り口まで転移してきた。姿を見る暇はあまりなかったはずなのに、帰ってきたことを知っている。
(あの黒騎士みたいだな……)
(黒騎士……?)
もう当たり前のようになっているハリナの読心術は、今日も機能している。だが、フェレスの考えている黒騎士が誰なのかまでは分からないので、少し首をかしげた。
「当然でしょう?今か今かと帰りを待ちわびていたのですから」
逃げるなよ?という圧をこめてフェレスに笑いかける。フェレスは、ハリナの方を見ながらも、フィレンティアに弱体化をかける。
(さーて、何時間コースかな……)
すべてを諦めたような顔をして、ハリナについていった。
* * *
「それで、この手紙の漢メイドってなんですか!」
「事実だろう?」
フェレスの部屋に戻った直後。ハリナはフェレスに手紙の写しを持って詰め寄っている。フェレスは、謝ったり取り繕ったりもせず、完全に開き直っていた。
ハリナはナイフをつきつけるが、フェレスは冷静に魔法で動きを止める。なので、ナイフを持ったまま、静止しているような感じになった。
「この勝手に操られるような感覚は毎回イライラしますね……!」
「昔からやってるだろうに。嫌なら僕の嫌がる行動はしないでよ」
「あんたが先に私の嫌がる行動をしてるんでしょうが!」
自分に非がないとは言わないが、フェレスの、自分は何の非もないというような言い方にハリナは腹が立った。
(そんなことしてたかなぁ?)
フェレスは、その自覚がないため、何かやっていたかと記憶を探る。せいぜい、幼い頃に冷たく当たっていたくらいで、そんなに言われるほどひどい行いをしていたようには思えなかった。
漢メイドという発言も、本人の心のままに書いているだけなので、悪いことという自覚があまりない。そのため、カイラードのことも冷血などと言えるのだ。
「……まぁ、いいです。それで、黒騎士って誰のことですか」
「あっ、読んでたんだね。いつもどうやってるのか気になるんだよなぁ」
「なんとなく分かるんですよね、あなた限定で」
別に、心の声が聞こえるとかそういうわけではない。なんとなく分かるのだ。文字が頭の中に浮かぶ。感覚的にはそれが一番近い。フェレスははっきりと文章になって分かる。他の人は、手が届くくらいの範囲で、少しの単語が分かるくらいだった。
「視させてくれたら早いんだけどなぁ」
「絶対に嫌です!変にまさぐられそうだし……」
「あの変態黒騎士じゃないんだからそんなことはしないよ」
フェレスの言葉に、ハリナは顔を歪めた。もしかしたら、さっきの黒騎士がその変態だという奴じゃないかと思ったからだ。
「……まさか、その変態と私が同列だと思っていたんじゃないでしょうね?」
「いや、ちょっと違うかな。いつの間にか僕の行動を把握していたから、似てるなって思っただけ」
決定的な違いは、ハリナは嫌いではないが、あの黒騎士は嫌いだ。
「名前はなんですか?」
「記憶から消したよ。全然覚えてない」
自分をつけ存在の記憶なんて持っていたくなかったので、物理的に記憶から消した。なので、思い出そうとしても出てこない。
「黒騎士団の副団長だったのは知ってるけど……」
「黒騎士の副団長なら……」
「言わないで!せっかく忘れたのにまた記憶に残ったら意味ないから!」
名前を言いそうになっていたハリナの口をフェレスは慌てて塞ぐ。
(そんなに嫌ならその騎士ごと忘れれば良かったのに……)
ハリナがそう思いながらフェレスを見る。フェレスも、ハリナが何を考えているのかなんとなく察した。
「言っとくけどね、完全に忘れたら防ぎようがないでしょ。名前を忘れるくらいに留めた方が一番都合がいいんだ」
「あっ、そう……」
(あいつの思考回路はどうなってるのかしら……?)
本気で、自分と血が繋がっているのか疑いたくなってしまう。それくらい考え方が違うように思う。
(まぁ、あまり嫌いにはなれないけど)
そろそろ自分も業務に戻ろうとしたところで、フェレスがベッドに腰かけた。
「じゃあ、僕は寝るから頑張ってね~」
それを聞いた時、ハリナの動きが止まる。
「………………フェレスリード様?本来の仕事がたーっぷり残ってるはずなんですけど……片づけたのですか?」
「いいのいいの。今は寝かせてよ。あの変態のところでは安眠できなかったんだから」
もうベッドでゴロゴロしているフェレスを見て、ハリナの中の何かが切れた。
ハリナは、ポケットに入れていたブレスレットを装着する。以前に、お守り代わりにとフェレスにもらっていたもの。体にかかる魔法を無力化できる。
そして、懐に手を入れた。
「そんなに寝たいのでしたら、私がずーっと眠らせて差し上げましょうか?」
「……ハリナさん?その手に持っていらっしゃるものは何でしょうか?」
「大丈夫ですよ。痛いのは一瞬ですから。頭頂に一撃で終わらせて差し上げます」
フェレスの質問には答えず、ハリナはニコニコ笑いながら答える。
「どうやって頭頂から刺すんだ!」
「筋力を強化したら骨くらいは貫けますからね。あなたはしぶといでしょうから、頭、首、胸、腹あたりにはやりましょう」
「それは一撃じゃねぇ!さすがにそんなにやられたら死ぬから!回復できないから!」
「あんたみたいな奴は一度死んでおきなさい!」
ハリナがナイフを振り下ろすが、フェレスはそれを瞬時に避ける。
転移をしようにも、その余裕をハリナは与えてくれない。
フェレスが避けるたびに、机などに置いてあったものなどが床に落ちていた。
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