冷宮の人形姫

りーさん

文字の大きさ
上 下
15 / 75
第一章 虐げられた姫

第15話 人形姫の原因

しおりを挟む
「はぁ……だるい」

 僕はフェレス。一応、皇族専属の魔法使いで、治癒術にも長けている。そのせいか、治癒術の依頼が来ることが多い。

 僕はもともと、超がつくほどの面倒くさがり屋だから、自分から働こうとは思わない。皇族専属になったのも、その方が給料がいいからというだけの理由。他の魔法使いに言ったら、集中攻撃を喰らいそうな理由だ。それほど、皇族専属は名誉なことらしい。

 そんな僕は今、ある女に連れられて、廊下を歩いて──いや、引きずられている。

「ねぇ、ちゃんと歩くから、離してほしいんだけど?」
「あんたのその言葉ほど信用できないものはありません」
「さすがに、相手が皇女ならちゃんと行くさ。君、そんなキャラじゃなかったでしょ」
「あんたの中の私がどんなイメージだったのか今のでだいたい分かりました。それに、さっきだるいと言っていたのは聞き逃していませんから。だるいと言ってるあんたは、置物みたいに動かなくなるから、離すわけにはいきません」

 僕がこいつ……ハリナに持っているのは、何事も淡々とこなす、仕事が恋人みたいな女というイメージ。僕とは正反対だ。だからこそ、水と油みたいに合わないんだろうけど。

 ハリナとは、昔からの腐れ縁……というか、本当に縁者。僕の祖父の姉の孫……つまり、はとこに当たる。一応、僕の方が年上だけど、周りからは向こうが姉で僕が弟みたいに見られる。顔が兄妹みたいに似ているというせいもあるんだろうけど。

 僕とハリナがはとこだと知っているのは、皇帝と皇妃、皇帝の側近とハリナとペアになることが多いセリアという女性の計九人……いや、ルメリナは死んだから、今は八人か。

「そもそも、何で僕なんだ?僕と同じくらいの実力なら、他にもいるだろ」
「城にいるのがあなただけだからじゃないんですかね!」

 そんな怒ったように言わなくてもいいのに……

「戦場から呼び戻せばいいでしょ。どうせ、勝ち戦なんだし」
「勝ち戦でも、備えるのは大事なことですし。こちらの実力を見せつければいいのです」

 実力を見せつける……本当に、そうなるだろう。アベリナ帝国は、この辺りではトップレベルの軍事大国。大国と呼べる国は、他に周りには三つあるけど、そのすべてを相手にできるくらいには実力がある。

 まぁ、実際にそうなったら、皇帝も戦場に出ないといけなくなるだろうが。皇帝が出ないのは、勝ち戦なのだ。その必要がないということだから。

 戦争に出てしまうと、その分の公務にどうしても遅れが出てしまう。そうなると、貴族の奴らがつけあがるようになる。別にそれ自体が悪いというわけではないが、貴族にもいい奴と悪い奴がいる。悪い奴が皇帝のいない間主導権を握るようなことになれば、国は潰れていくようになるだろう。

 そうなるくらいなら、勝ち戦になるような場所には皇帝はいかないのだ。

 ……まぁ、戦いに特化し過ぎて、人としての何かを失っている奴らが多いような気もする。傷だらけになろうが気にしないような奴らだし、死ぬこと以外はかすり傷!みたいな感じだ。

 そのせいで、皇帝も為政者としては及第点はあげられるだろうが、父親としては失格だろう。教育係に子供が叩かれても、それくらい耐えられないでどうするんだみたいな感じだったらしいし。当の本人と皇妃が訴えて、やっと動くような奴だから。

 まぁ、いつぞやの皇妃一斉の大説教事件があってからは、もう少しまともな父親になろうとはしているみたいだけど……本心からではないから、限界もあるだろうな……子供、あんなに作らない方がよかったんじゃないか?

「皇子殿下と皇女殿下はいくらいても困りませんし、むしろ、宝となる存在が増えるのは喜ばしいことです」
「……僕、声に出てた?」
「顔に出てるので分かります。皇子殿下と皇女殿下がいらないなど、不敬罪にとられてもおかしくありませんよ」
「口に出してないんだからいいだろ。悪口だって、心の中で言っていれば、相手も傷つかないし、自分もスッキリするし、いいことずくめじゃないか」

 誰も傷つけない。誰にも迷惑をかけていない。僕はスッキリする。何が悪いと言うんだ。

「……何でこんな奴が専属になれるんでしょうね……」
「だって、実力はあるんだし」

 やる気がないからって、実力がないわけではない。あんな魔法使いに一斉攻撃を喰らいそうな理由でも、専属になれるくらいには、僕には実力がある。というか、専属の話は、むしろ向こうから進めてきたくらい。

 僕の魔力は、一般人と比べたら、異様に多いらしく、燻らせるのはもったいないということだった。まぁ、普通に城の魔法使いと比べたら、のんびりできるし、給料も高い。だけど、仕事の面倒くささが城の魔法使いなんて比にならない。

「はぁ……一回、頭を割られればいいのに……」

 そうボソッと言っていたけど、引きずられることで、強制的に近寄らせられている僕には聞こえていた。

「それ、遠回しに死ねって言ってない?」
「そうですけど?」

 はとこの死を願う存在が他にいるのだろうか?一応、僕が本家筋なんだけどなぁ……本家筋の人間に遠回しでも死ねなんていう分家の人間がいるの?こいつ以外に。

「でさ、僕は何をすればいいの?」
「フィレンティア皇女殿下の怪我の治療です。私では治せなかったので」
「君が?」
「だから、あんたに白羽の矢が立ったんでしょうが!」

 そういうことか。僕の家は、治癒術に長けていて、分家筋とはいえ、その家の者になるハリナも、結構な腕を持っている。それでも治せないということは……可能性は二つか。

 どっちにしても、会ってみないことには分からない。

「ここからは転移します」と言いながら転移した。事後報告どころか、事が起こっている最中に言う奴は初めて見たよ。

 一瞬で目の前の景色が変わる。ここは……どこかの宮だな。フィレンティア皇女の怪我の治療って言ってたし……第四皇女殿下の宮か。

「遅くなりました」

 部屋に入るなり、ハリナがそう言った。というか、いい加減離してほしいんだけど。

「私も今来たところですので、お気になさらず」

 そう答えるのは、皇宮医のメルビアさん。あれ?一回、ここに来たんじゃなかったっけ?また来たんだ。

 皇宮医がそこにいるということは、あそこの暗い雰囲気が漂っているのが、フィレンティア皇女か。確かに人形姫だわ、あれは。感情なんて、欠片も知らなさそう。

「……もう一度、マナーを叩き込む必要がありそうですね」
「なんでさ!」
「皇女殿下に失礼なことを考えるような奴は、もう一度学び直す必要がありますからね」

 また心を読まれたのか!というか、分家の君が本家の僕にそういう言い方をする方もアウトじゃないかな?

「……僕は、君の家の本家に当たるんだけど?」
「あぁ……そういえばそうでしたね。本家筋なんて欠片も感じさせないような雰囲気ですから、忘れておりました」

 嘘つけ。敬語を使っている時点で覚えていたくせに。

「はぁ……視るから・・・・一旦離してくれない?」

 そう言ったら、ようやく(心底嫌そうな顔をしながら)離してくれた。

 さて、皇女殿下は……まったく表情変えてねぇ~……そこにいる皇宮医はなんか気まずそうにしてるのに。いや、表情に出ないから、人形姫なんだよな。うんうん、これが正常……なわけないよな!この皇女の方がおかしいんだ!

「……フェレス様。終わったら向こうで話し合いましょうか」

 背中越しだけど、怒りが伝わってくる。あれ?ついに顔を見られなくても心を読まれるようになった?心眼でも持ってるの?あいつ。

 はぁ……終わらせたくなくなった。長引かせるか。ぱぱっと治して終わりでいいかと思ったけど、少しでも長引かせるために、まずは、怪我が治せない原因探りをする。

 可能性は二つある。そのどちらも、魔力を流せば分かる。一応、声をかけておくか。

「今から魔力を流しますが、いいですか?」

 そう聞いたら、ゆっくりとうなずく。一応、意思の疎通はとれるのか。

 あまりにも多すぎると、皇女の体に負荷がかかってしまうので、本当に微量を流す。僕にとっての微量も一般人に比べたら多いけど。魔力だけは化け物だったあの悪妃の娘なんだし、これくらいで大丈夫だろう。

 魔力を流したら、少し流れたと思えば、弾かれた。治せない理由はどっちだと思ったけど、まさかの両方だった。

 ハリナは大抵の怪我なら治せる。グロすぎて見せられないような状態の者でも、一瞬で治せるくらい。そんなハリナでも治せないなら、理由は二つしかない。

 その傷が魔法でつけられた傷だから。
 
 魔法で弾いているから。

 この二つしか。でも、両方のパターンは初めてだ。ルメリナは、結界内で魔法が使えたのか。皇帝が会いに行かなかったのは、間違ってはいなかったのかもな。行ったら皇帝は操り人形だった。

 にしても……何で魔法の切り傷もあるんだ?僕の記憶が正しければ、ルメリナは血を見るだけでも嫌がっていたような気がしたんだが……

「はい。第四皇妃殿下は、刃物を見ただけで発狂して、部屋に引きこもるような方でしたよ。赤いものも嫌がってましたし」

 もう突っ込まない。さらっと心を読まれているのは、もう気にしないからな!

「でも、魔法の切り傷があったなんて……使用人の誰かですかね?」

 セリアが呟いた言葉に僕は答える。

「いや、あの中には魔法を使える使用人はいなかったはずだ。僕も視たから間違いない」

 変に反逆を企てられないために、魔法が使えない、または、極端に魔力が少ないものしか送られていなかった。だから、結界内で魔法が使えるのは、ルメリナくらいのはずだ。ルメリナが何かやったのか……?

 まぁ、後で皇帝に言っておくとして、次は僕の魔力を弾いた魔法を調べないと。今度は、体ではなく、その魔法に魔力を流すように意識する。そうすれば、魔法の解析ができるから。

 まだこの魔法は、不安定な状態だ。無理矢理解くのはダメだな。

 数分くらい流し続けて、やっと分かった。

 これは、自分にかけているもの。それに、無数の魔法がかけられている。認識阻害、無感覚、消音……他にも細かいのはあるけど、強いのは、この三つ……うん?

 認識阻害は、ほとんどの認識を阻害する。自分よりも魔力が強い相手か、何度も顔を合わせて、存在を強く認識している者以外の相手からは気配を感じにくくなるだけだが、認識阻害の魔法が強すぎると、相手を認識……理解できなくなる。普通は、相手が何を考えているのか、なんとなくは分かるものだが、分からない。感情も、何もかも。場合によっては、自分のことも分からなくなる。なので、あまりにも強すぎるものは使用禁止にされている。

 無感覚は、感覚がなくなる。本来は、過酷な環境でも、普段通りに感じられるようにするものだが、これも強すぎると何も感じなくなる。触覚も、嗅覚も、味覚も……場合によっては、視覚や聴覚なども。これは禁止はされてない。

 消音は、音を消す。隠密行動などに使われるが、これも強すぎると、自分の声すら聞こえない。これも禁止はされてなかったかな。

「ハリナ。皇女殿下って……記憶力も低い?」
「あぁ……多分、そうですね。何度か会われた皇帝陛下のことを、覚えていらっしゃらなかったこともありましたし。おそらく、栄養が不足していたからだと思いますが……」

 認識阻害により、もともとの記憶力低下が強く出て、無感覚により、痛覚も何も感じないから、表情を変えず、消音により、声も聞こえない……多分、自分でも。

 ……あれ?もしかして、皇女が人形姫なのって……

 自分の魔法のせいじゃないか?
しおりを挟む
感想 154

あなたにおすすめの小説

貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。

黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。 この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。

オバサンが転生しましたが何も持ってないので何もできません!

みさちぃ
恋愛
50歳近くのおばさんが異世界転生した! 転生したら普通チートじゃない?何もありませんがっ!! 前世で苦しい思いをしたのでもう一人で生きて行こうかと思います。 とにかく目指すは自由気ままなスローライフ。 森で調合師して暮らすこと! ひとまず読み漁った小説に沿って悪役令嬢から国外追放を目指しますが… 無理そうです…… 更に隣で笑う幼なじみが気になります… 完結済みです。 なろう様にも掲載しています。 副題に*がついているものはアルファポリス様のみになります。 エピローグで完結です。 番外編になります。 ※完結設定してしまい新しい話が追加できませんので、以後番外編載せる場合は別に設けるかなろう様のみになります。

婚約破棄されたので森の奥でカフェを開いてスローライフ

あげは
ファンタジー
「私は、ユミエラとの婚約を破棄する!」 学院卒業記念パーティーで、婚約者である王太子アルフリードに突然婚約破棄された、ユミエラ・フォン・アマリリス公爵令嬢。 家族にも愛されていなかったユミエラは、王太子に婚約破棄されたことで利用価値がなくなったとされ家を勘当されてしまう。 しかし、ユミエラに特に気にした様子はなく、むしろ喜んでいた。 これまでの生活に嫌気が差していたユミエラは、元孤児で転生者の侍女ミシェルだけを連れ、その日のうちに家を出て人のいない森の奥に向かい、森の中でカフェを開くらしい。 「さあ、ミシェル! 念願のスローライフよ! 張り切っていきましょう!」 王都を出るとなぜか国を守護している神獣が待ち構えていた。 どうやら国を捨てユミエラについてくるらしい。 こうしてユミエラは、転生者と神獣という何とも不思議なお供を連れ、優雅なスローライフを楽しむのであった。 一方、ユミエラを追放し、神獣にも見捨てられた王国は、愚かな王太子のせいで混乱に陥るのだった――。 なろう・カクヨムにも投稿

[完結] 邪魔をするなら潰すわよ?

シマ
ファンタジー
私はギルドが運営する治療院で働く治療師の一人、名前はルーシー。 クエストで大怪我したハンター達の治療に毎日、忙しい。そんなある日、騎士の格好をした一人の男が運び込まれた。 貴族のお偉いさんを魔物から護った騎士団の団長さんらしいけど、その場に置いていかれたの?でも、この傷は魔物にヤられたモノじゃないわよ? 魔法のある世界で亡くなった両親の代わりに兄妹を育てるルーシー。彼女は兄妹と静かに暮らしたいけど何やら回りが放ってくれない。 ルーシーが気になる団長さんに振り回されたり振り回したり。 私の生活を邪魔をするなら潰すわよ? 1月5日 誤字脱字修正 54話 ★━戦闘シーンや猟奇的発言あり 流血シーンあり。 魔法・魔物あり。 ざぁま薄め。 恋愛要素あり。

【完結】ガラクタゴミしか召喚出来ないへっぽこ聖女、ゴミを糧にする大精霊達とのんびりスローライフを送る〜追放した王族なんて知らんぷりです!〜

櫛田こころ
ファンタジー
お前なんか、ガラクタ当然だ。 はじめの頃は……依頼者の望み通りのものを召喚出来た、召喚魔法を得意とする聖女・ミラジェーンは……ついに王族から追放を命じられた。 役立たずの聖女の代わりなど、いくらでもいると。 ミラジェーンの召喚魔法では、いつからか依頼の品どころか本当にガラクタもだが『ゴミ』しか召喚出来なくなってしまった。 なので、大人しく城から立ち去る時に……一匹の精霊と出会った。餌を与えようにも、相変わらずゴミしか召喚出来ずに泣いてしまうと……その精霊は、なんとゴミを『食べて』しまった。 美味しい美味しいと絶賛してくれた精霊は……ただの精霊ではなく、精霊王に次ぐ強力な大精霊だとわかり。ミラジェーンを精霊の里に来て欲しいと頼んできたのだ。 追放された聖女の召喚魔法は、実は精霊達には美味しい美味しいご飯だとわかり、のんびり楽しく過ごしていくスローライフストーリーを目指します!!

【完結】天下無敵の公爵令嬢は、おせっかいが大好きです

ノデミチ
ファンタジー
ある女医が、天寿を全うした。 女神に頼まれ、知識のみ持って転生。公爵令嬢として生を受ける。父は王国元帥、母は元宮廷魔術師。 前世の知識と父譲りの剣技体力、母譲りの魔法魔力。権力もあって、好き勝手生きられるのに、おせっかいが大好き。幼馴染の二人を巻き込んで、突っ走る! そんな変わった公爵令嬢の物語。 アルファポリスOnly 2019/4/21 完結しました。 沢山のお気に入り、本当に感謝します。 7月より連載中に戻し、拾異伝スタートします。 2021年9月。 ファンタジー小説大賞投票御礼として外伝スタート。主要キャラから見たリスティア達を描いてます。 10月、再び完結に戻します。 御声援御愛読ありがとうございました。

【完結】神様に嫌われた神官でしたが、高位神に愛されました

土広真丘
ファンタジー
神と交信する力を持つ者が生まれる国、ミレニアム帝国。 神官としての力が弱いアマーリエは、両親から疎まれていた。 追い討ちをかけるように神にも拒絶され、両親は妹のみを溺愛し、妹の婚約者には無能と罵倒される日々。 居場所も立場もない中、アマーリエが出会ったのは、紅蓮の炎を操る青年だった。 小説家になろう、カクヨムでも公開していますが、一部内容が異なります。

毒を盛られて生死を彷徨い前世の記憶を取り戻しました。小説の悪役令嬢などやってられません。

克全
ファンタジー
公爵令嬢エマは、アバコーン王国の王太子チャーリーの婚約者だった。だがステュワート教団の孤児院で性技を仕込まれたイザベラに籠絡されていた。王太子達に無実の罪をなすりつけられエマは、修道院に送られた。王太子達は執拗で、本来なら侯爵一族とは認められない妾腹の叔父を操り、父親と母嫌を殺させ公爵家を乗っ取ってしまった。母の父親であるブラウン侯爵が最後まで護ろうとしてくれるも、王国とステュワート教団が協力し、イザベラが直接新種の空気感染する毒薬まで使った事で、毒殺されそうになった。だがこれをきっかけに、異世界で暴漢に腹を刺された女性、美咲の魂が憑依同居する事になった。その女性の話しでは、自分の住んでいる世界の話が、異世界では小説になって多くの人が知っているという。エマと美咲は協力して王国と教団に復讐する事にした。

処理中です...