わたしの青春クロニクル

しずな

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悪魔な彼氏は天使な彼氏

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私が當真を抱き締めると、當真はもっと激しく泣いてしまった。私はそんな當真をずっと抱き締めていた。
ー次の日ー
「おはよー!!そら!!」
「ん・・・なんでそんなにげんきなの?」
「昨日、そらパワーをもらったから!!」
「そらパワー?」
「えー。わかんないのー?まぁ、そらに元気を分けてもらったってこと!!」
なんか、かわいい。
彼氏時代とは正反対のかわいさ。私と離れた間、何があったの??私の五倍位可愛いんだけど!!
「そら!」
「ん?」
「ありがとね。」
〝どきっ〟
「えっ・・・?」 
「そらはね、俺にとって、大切な人なんだよ。」
「・・・?」
「あの頃、俺はゲームばっかで、初めてできた友達がそらだったんだ。」
「そうだったの・・・?」
「うん・・・ゲームは学校でやってた人、怖いイメージだったでしょ?」
「うん」
「そのせいで俺には友達ができなかった。でも、そら、ゲームしてる俺を見て言ったよね。
かっこいいって。」
「覚えてたの////」
私は赤面になってしまった。
でも、
覚えてくれていた。
それが、とてもうれしかった。 
「覚えてるよ。ずっと、ずっと。」
「////」
「それがね、とっても嬉しかったんだよ。」
「・・・」
「それから、家にも遊びに来るようになったじゃん。で、遊びに来て、そらが始めていった言葉、覚えてる?」
これは、覚えてるよ。
「「部屋、汚いね。」」
懐かしいな。とっても。
「「あははっ」」
「初めて来て、言った言葉がこれだったから、ちょっとショックだった。」
「ふふっ」
「で、部屋掃除してからゲームしたよね。」
「そうだね。」
「それから、そらの誕生日に告白して。」
「ケーキも、誕生日プレゼントも買ってくれてたよね。あのときはうれしかった~。」
「そっか////」
そのとき、當真は少しばかりうれしそうだった。
その顔が今でも忘れられない。





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