9 / 15
第四章 呪い
しおりを挟む
私のココロに住み着いたコノハとたまに話しながら私は帰る時を迎えた。
「ん・・・・」
「すぅー、すぅー」
私はいつのまにかソファーで寝てしまっていたらしい。太ももにはミューの顔があった。いつの間にかすごく成長したな。と思い、私はミューを撫でた。
「ん・・・。」
「あれっ?おこしちゃった?」
「ううん。なんか、まきなの魔力の感じが違う・・・・と思って。」
「だよね。これ、誰の魔力なんだろう。」
「んー」
「ひゃっ?」
「あっ!ごめん!しばらくこのままにしてて」
ミューが私の片方の胸をさわり、片方の胸に耳をくっつけた。
顔を真っ赤にして緊張しながら。
「!!!」
ミューは何かを感じ取ったようだった。
「悪魔だ・・・そしてこれは呪いの証。このマークは・・・。ハナノ族・・・まきなと関係しているハナノ族は・・・キーだ・・・・・」
「ハナノ族・・・キー!?」
私はショックだった。私を消してしまう、あんな呪いをかけるなんて。
私の頭の中はキーでいっぱいだった。
笑顔で微笑むキー。
可愛らしく抱きついてくるキー。
優しく隣で笑っていてくれたキー。
そんな時だ。
「まきな!!」
「キー!?」
なんだかびっくりしたのと、警戒したのが合体して、変な感じになった。
でもそんな時、
キーは私に抱きついた。
でも、
私はなぜか抱きしめる気にはならなかった。
何だか信用を失くした。
なんだか、良く分からなくて。
抱きしめたいのに。
愛しいのに。
もう、分からない。
この葛藤が、
私の思いを大きくさせた。
好きなのに。
ううん。
好きだから。
あなたの事をもっと知りたい。
答えて。
私の
質問
に。
「キー!」
私は言いかけた。
でも、なんだろう。コノハがダメだと言っている。
『今のキーは精神的に弱っている。今言ったら、コイツは
〝暴走〟
する。』
「暴走・・・私みたいな?」
『いや、今までのストレスが襲ってくるだけで、まきなみたいに誰かが体をのっとるんじゃない。』
「・・・」
『今は、そっと、抱きしめてあげた方がいい。』
「う・・・ん・・・。」
私はキーを抱きしめた。
「・・・・・っ!!」
キーは泣きはじめた。
「キー・・・・」
私はキーを撫でた。キーは私の胸にうずくまり、静かに泣いている。
「好き・・・」
「私も・・・!」
ぎゅっと抱きしめあったとき、感じたキーの優しい体温を私は一生忘れない。
私も好き。でも。呪いの事はいつ聴けばいいんだろう。
そう考えながら、私はキーをだきしめていた。なんだか、キーが、とても、
愛しかった
「ん・・・・」
「すぅー、すぅー」
私はいつのまにかソファーで寝てしまっていたらしい。太ももにはミューの顔があった。いつの間にかすごく成長したな。と思い、私はミューを撫でた。
「ん・・・。」
「あれっ?おこしちゃった?」
「ううん。なんか、まきなの魔力の感じが違う・・・・と思って。」
「だよね。これ、誰の魔力なんだろう。」
「んー」
「ひゃっ?」
「あっ!ごめん!しばらくこのままにしてて」
ミューが私の片方の胸をさわり、片方の胸に耳をくっつけた。
顔を真っ赤にして緊張しながら。
「!!!」
ミューは何かを感じ取ったようだった。
「悪魔だ・・・そしてこれは呪いの証。このマークは・・・。ハナノ族・・・まきなと関係しているハナノ族は・・・キーだ・・・・・」
「ハナノ族・・・キー!?」
私はショックだった。私を消してしまう、あんな呪いをかけるなんて。
私の頭の中はキーでいっぱいだった。
笑顔で微笑むキー。
可愛らしく抱きついてくるキー。
優しく隣で笑っていてくれたキー。
そんな時だ。
「まきな!!」
「キー!?」
なんだかびっくりしたのと、警戒したのが合体して、変な感じになった。
でもそんな時、
キーは私に抱きついた。
でも、
私はなぜか抱きしめる気にはならなかった。
何だか信用を失くした。
なんだか、良く分からなくて。
抱きしめたいのに。
愛しいのに。
もう、分からない。
この葛藤が、
私の思いを大きくさせた。
好きなのに。
ううん。
好きだから。
あなたの事をもっと知りたい。
答えて。
私の
質問
に。
「キー!」
私は言いかけた。
でも、なんだろう。コノハがダメだと言っている。
『今のキーは精神的に弱っている。今言ったら、コイツは
〝暴走〟
する。』
「暴走・・・私みたいな?」
『いや、今までのストレスが襲ってくるだけで、まきなみたいに誰かが体をのっとるんじゃない。』
「・・・」
『今は、そっと、抱きしめてあげた方がいい。』
「う・・・ん・・・。」
私はキーを抱きしめた。
「・・・・・っ!!」
キーは泣きはじめた。
「キー・・・・」
私はキーを撫でた。キーは私の胸にうずくまり、静かに泣いている。
「好き・・・」
「私も・・・!」
ぎゅっと抱きしめあったとき、感じたキーの優しい体温を私は一生忘れない。
私も好き。でも。呪いの事はいつ聴けばいいんだろう。
そう考えながら、私はキーをだきしめていた。なんだか、キーが、とても、
愛しかった
0
お気に入りに追加
2
あなたにおすすめの小説
ちょっと大人な体験談はこちらです
神崎未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない
ちょっと大人な体験談です。
日常に突然訪れる刺激的な体験。
少し非日常を覗いてみませんか?
あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ?
※本作品ではPixai.artで作成した生成AI画像ならびに
Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。
※不定期更新です。
※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。
小さなことから〜露出〜えみ〜
サイコロ
恋愛
私の露出…
毎日更新していこうと思います
よろしくおねがいします
感想等お待ちしております
取り入れて欲しい内容なども
書いてくださいね
よりみなさんにお近く
考えやすく
サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由
フルーツパフェ
大衆娯楽
クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。
トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。
いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。
考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。
赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。
言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。
たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。
ドSでキュートな後輩においしくいただかれちゃいました!?
春音優月
恋愛
いつも失敗ばかりの美優は、少し前まで同じ部署だった四つ年下のドSな後輩のことが苦手だった。いつも辛辣なことばかり言われるし、なんだか完璧過ぎて隙がないし、後輩なのに美優よりも早く出世しそうだったから。
しかし、そんなドSな後輩が美優の仕事を手伝うために自宅にくることになり、さらにはずっと好きだったと告白されて———。
美優は彼のことを恋愛対象として見たことは一度もなかったはずなのに、意外とキュートな一面のある後輩になんだか絆されてしまって……?
2021.08.13
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる