あきらめて！！３話

第五章 恋人ごっこ

ニュー、帰ってくるの遅いなぁ。
私はニューのことを気にする。
……二股とか？
いや、多分、無いよね。
「ニュー……」
とか関係なく、私はキーに構って～とねだる。
「キー…！」
「ん？どしたの？」
「かまって～…」
「……どうしたの？大丈夫？お腹痛いの？」
そんな心配されると思わなかった。
「いや、そういうんじゃなくて、ただたんに構ってほしいんだけど……ダメ？かな」
「いや全然。むしろかまいたいもん。」
「そ、そう////」
「んー、かまうってなんだろ。」
「えー、そう言われると、分かんないなぁ。」
「ねえねえまきなぁ！」
「なに？」
「恋人ごっこしよう！」
「え、ナニソレ…」
「まきなさぁ、なんか寂しそうだし」
「は！？」
「僕が癒したげる♡♡」
「全然、寂しくないよ？？」
「いいのいいの！僕が……したいだけだし……」
「……？」
「ほら、やるよ！」
「えー？だってニュー……」
「むぅ………！ニューのことは今は忘れるの！今、まきなは僕の彼女なんだよ？」
い、いきなりだなぁ。
もしかしてキーも嫉妬深い？
いや、付き合ってないんだけど。
「ねえねえ、今、僕とは付き合ってない的なこと思わなかった？」
え、こわ、怖い！！
えなに？エスパーですか？
「い、いや思ってないよ？」
「そっか。それならよかった。じゃー始め！！」
「え！？」
「まきな……」
「////」
キーは私のことを後ろから抱きしめてきた。
これ、私１番弱いんだよね////
「顔真っ赤w」
「！？////」
「かわいい」
「////」
〝ちゅ〟
キーは私の頬にキス。
うーん、以外とキーは積極的に攻めるタイプ。
かわいいんだけど、かっこいい。
もう、全てが備わった悪魔だ。
絶対モテるんだし、別にわたしじゃなくても良くない？
「ねえまきな……」
「なに？」
「ねえ……甘えてみて…？」
「……………はい？」
「だってまきながかまってって言ってきたんだから！いっつも僕が甘えるか、僕が甘やかすかじゃん！僕みたよ！まきながニューに甘えてるとこ！」
「えー、？あれはですねー、」
「今は僕が彼氏なんだよ？甘えてよ」
「え、あ、はーい」
私は意味をよく理解できないまま甘えてみることにした。