どうやら異世界ではないらしいが、魔法やレベルがある世界になったようだ

ボケ猫

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197 ギルド・・人がいっぱいだな

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さて、気分を取り直して扉へ近づいて行く。



俺はおそるおそる部屋の扉を開け、中の様子をみた。

フレイアとレイアが並んでこちらに向かってきている。



すぐに俺のところに到着。

俺はレイアを見て、

「レイア、本当に良かったな」

そう声をかけた。



「テツ、ありがとう」

レイアが本当にうれしそうに答えてくれる。

・・・かわいいな。

フレイアよりもかわいい感じがする。



「・・テツ・・うちの妹に手を出さないでよ」

フレイアがいきなり言う。

「・・・フレイアさん・・あのね・・・」

「あれ、アニムは?」

「アニム王は忙しいみたいだよ」

俺が代わりに答えてみた。



「・・そっか」

「フレイア、俺はこれからギルドに寄って帰るけど、どうする?」

「・・そうね、先にテツの家に帰らせてもらってもいい?

お母様のお茶が飲みたいしね」

フレイアはそういうと、レイアと一緒に王宮を出た。

俺も一緒に出たが、そこで別れてギルドへ向かう。



ギルドまではすぐなんだが、足取りが重いな・・・。

いったい何の用だろうか?



そういえば、アニム王が報酬がどうのこうの言ってたな。

そのことだろうか?

そう思っているうちにギルドの入口についた。

扉がスムースに開いて、中へ入る。





うぉ!

結構人がいるぞ。

俺的には、誰も知らない顔ばかりだが、みな冒険者なんだろう。

・・・

なるほど・・・。



魔法の杖のようなものを持った人や、大剣を背負った人もいる。

弓をかついでいる人もいるな・・・

アイテムボックスを持ってないのか?

・・という俺も、刀を腰に下げてるしな・・・。



人の間を抜けつつ、受付のところまで来た。



カウンターは3つあるのだが、どれも埋まっている。

受付待ちをしている人を見てみた。



カウンター横のタッチパネルにライセンスカードを触れさせて順番を待つようだ。

俺も同じように、ライセンスカードを触れさせてみた。

パネルに待つ人数が表示され、俺のカードにも表示される。



5人待ちか・・・。

その待ってる間に掲示板でも見て来よう。

そう思って掲示板のところへ近寄っていく。



掲示板には、ランクごとに分かれて表示されていた。

デジタルサイネージのようだな・・・。



AランクからEランクまである。

ランク外の依頼もある。

ほとんど雑用程度のものだ。

・・・

ダンジョンの依頼が多くある。

そういえば、この帝都には60階層のダンジョンができたはずだ。

前の帝都でも40階層くらいしかないって言ってたから、相当なものだろう。



俺がダンジョンの項目を見ていたら、横の女の人が声をかけてきた。

「こんにちは」

きれいな声だな・・。

そう思いつつ、声の方を向いた。



身長は俺と同じくらいか。

ショートカットの黒い髪、目は大きく小顔の女の人だ。

やはりアニム王国の女の人は、美人が多いな。

それに色っぽいぞ・・。

片手には杖のようなものを持っている。

パッとそこまでを考えながら、返事をした。



「あ、こんにちは」

俺もとりあえず返事する。

「あなた・・帝都では見ない顔ね」

女の人が言う。



俺はどう答えようか迷っていた。

「はぁ・・どうも・・・」

ぼんやりと答えてみる。

「あはは・・何、警戒してるの?」

女の人はカラカラと笑っている。



「いえ、そういうわけではないのですが・・・」

「ま、いいわ。

それよりも、ダンジョンに興味があるのかしら?」

「いえ、ただ受付待ちなので、掲示板を見ていただけです」

俺は正直に答えた。



「そう、何かあなた・・違和感みたいなものを感じたから、声をかけてみたのよ。

気を悪くしないでね」

「いえ、そんな・・あなたみたいな美人に声をかけてもらうなんて、人生でなかったものですから・・・」

それは本当だ。

こちらから声をかけたことはある。

・・・無視か、軽くあしらわれて終わりだったが・・・。



「あら、ありがとう。

私、今ダンジョンにもぐっているのだけど、いろいろな人と組んで挑戦してるのよ。

また機会があったらよろしくね」

「はい・・」

握手を求められたので、軽く握り返す。

・・小さい握りやすい手だな・・

女の人はそういうと、ソファの方へ移動していった。



移動する後ろ姿がこれまた色っぽいな・・・。

どうやら仲間がいるようだ。

その姿を見送ってると、俺のライセンスカードに受付が対応できる合図が送られてきた。



右端の受付のようだ。

アリアさんじゃないな。

受付の前に言って、どうぞと言われるままに座る。

「ようこそ帝都ギルドへ。

私、ポーネと申します、よろしくお願いします。

えっと、テツ様、今日はどういったご用件でしょうか」



俺は、ギルマスから呼び出しを受けたようだと伝える。



「少々お待ちください・・」

ポーネはそういって、調べてくれていた。

すぐにわかったようで、

「そうですね、失礼いたしました。

早速ギルドマスターをお呼びいたしますので、奥の部屋でお待ちください」

そう言われて、ポーネが部屋に案内してくれる。

ポーネは次の対応があるので、すぐに受付に戻っていった。





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