どうやら異世界ではないらしいが、魔法やレベルがある世界になったようだ

ボケ猫

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時間は午後13時前になっている。



俺はフレイアを見て、

「フレイア・・・一体何だったんだろうね・・」

「さぁ、わからないわ・・・」

「あ、アニム王に念話で報告しておくよ」

そういって、念話を送ってみた。



『アニム王、テツです』

すぐに返答がある。



『やぁ、テツ。

何かな?』

俺はフェニックスとの遭遇の話をした。

フェニックスが新宿方面を支配下に置いていること。

フェニックスと戦って、その羽をもらったことなどなど・・。

・・・・・・

・・・・

・・

『・・なるほど。

よくわかったよ。

報告ありがとう』

『あのフェニックス、一体何だったのか、よくわかりません』

俺はそう告げてみた。

アニム王もしばらく考えていた。





『・・・これは私の推測だが、おそらくフェニックスの支配域は、獣人の国になると思われる』

『・・・獣人ですか・・・』

『そうだ。

それにエルフも少しはいるんじゃないかな。

そういった国になると思うよ』

アニム王はそれ以上は言わなかった。



『・・・そうですか、わかりました。

アニム王、ありがとうございました』

『テツ、これからも気を付けて。

・・・あまり今回のような無茶をしないようにね』

アニム王に注意をされた。



アニム王との念話も終わり、フレイアにもその内容を伝えてみた。



「・・獣人の国ねぇ・・・

そう考えればわかるわね」

フレイアが空を見ながら話していた。

「何がわかるんだい?」

俺は聞いてみた。



「獣人たちをフェニックスが保護してるのよ。

彼らは特殊な存在だからね。

文明をあまり持たないのよ。

自然とともに生きてるの。

エルフに似ているところがあるわね。

・・・それに、奴隷やおもちゃみたいに人身売買されたり・・・」

フレイアが言葉を詰まらせながら、話してくれた。



「・・フレイア・・・」

俺がそういうと、

「ううん・・大丈夫。

エルフも売られたりするけど、獣人ほどひどい扱いは・・・

・・・いや、わからないわね・・・」

フレイアは下を向いてつぶやく。



「・・でも、そう考えれば、フェニックスがテツを試したのも理解できる気がするの」

フレイアが俺を見ながら言う。

「直接戦ってみて、ギリギリのところで真意を見ようと思ったんじゃないかって。

そこでテツは認めてもらえたのよ。

だから、フェニックスの羽を渡されたのよ」

フレイアが俺の手をグッと両手で掴つかで、力強く話してくる。



「・・・なんか、重いものは苦手なんだよな、俺って・・・」

俺は自嘲気味につぶやく。





フレイアと笑いながら歩き出した。

これで新宿方面には、当分用はないだろうと思う。



安心したら、フッと頭に浮かんだ。



そういえば、あの泉の集団・・・。

いったいどこへ行ったのだろう。

・・・まさか全滅したわけじゃないだろうな・・。



おっと、フェニックスと戦った時にレベルが上がったっけ?

確認しておこう。



テツ

レベル:41

種族 :人

HP :580/695 +15

MP :415/495 +15

力  :603     +20

防御 :560     +15

敏捷 :772     +15

技能 :473     +10

運  :72      +0

職業 :隠密10

固有スキル 

罠解除1

生活魔法☆

軽歩行☆

忍術☆

鑑定☆

アイテムボックス☆

気配察知☆

自動回復☆

祝福☆+α



・・・それにしても、運はなかなか上がらないし、罠解除なんてもう削除しようかな・・。

そんなことを思ってしまった。



上位職・・仙人・・・

やっぱ、どうもしっくりこないんだよなぁ・・。



・・・ん?

何だ?

祝福のところに+αってあるぞ?

確か神様の恩恵を受けてるんだよな・・・。

それに付加されたってことか?



とにかく悪いことはないだろう・・・。

う~ん・・・。



俺は立ち止まって少し考えていたようだ。



フレイアが不思議そうに俺を見ている。

「テツ・・どうしたの?」

覗のぞき込むように聞いてくる。

「うん・・・ちょっとね・・」

フレイアには言えないな。





「・・・転職のことを迷ってるの?」

フレイアが聞いてくる。

「・・・そうなんだ・・・・」

俺はそう答えた。

そういうことにしておこう。



ステータス画面を見つつ、どうしたものかと考える。

職のところを戻って見てみる。

初期設定あたりのところが見える。



・・・・引っかかるのが魔法使いだ。

もし、このまま上位職へ転職すれば、それはそれで素晴らしいだろう。

その上位職からでも派生するかもしれない。

極めるというのであれば、その方向へ行くのが必然だと思う。

・・・だが、極めれるのか?



俺は何をやっても中途半端に終わっている。

何でも普通以上にできるが、それ以上にはなれない。

上位には行けるが最上位にはなれない。



・・・たぶん、それが俺の持ち分だろう。

いや、これから変わるかもしれないし、変わらないかもしれない。

それはわからない。



けどなぁ・・・

いろいろ試してみたいし、見てみたいんだよなぁ・・。





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