どうやら異世界ではないらしいが、魔法やレベルがある世界になったようだ

ボケ猫

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182 そういえば、レベル上がったよな?

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「フレイア・・・お腹空いてないか?」

「・・・・?

突然何よ・・」

「いや、お腹空いたなと思って・・・」

「う~ん・・・それほどでもないかな。

どうしたの?」

フレイアが指を顎あごに当てて答える。



「いや、帝都に行って食べようかと思ったんだが・・・」

「はぁ?

何言ってるの?

どうやって行くのよ?」

フレイアが声を強くして聞いてきた。



俺がアイテムボックスから、ゲートのときに使ったペンダントを取り出し、見せてみる。



「これがあれば、アニム王のところとつながるんだ」

フレイアもわかったようだ。

「ゲートの扉用のアイテムね」

「そうなんだ。

どこかに扉があれば・・・」

そう思って、辺りを見渡してみると、ビルの瓦礫がたくさんあるので、どこでも扉はありそうだった。





俺たちは移動して、扉を見つけペンダントをかけてみる。

扉を開く。

・・・・

そのまま瓦礫が見えた。



あれ?

もう一度閉めて、ペンダントをかけ直して同じことを繰り返す。

・・・・

同じ景色だ。



つながってないぞ!!



俺とフレイアは顔を見合わせて、俺がおかしいなぁとつぶやく。

「テツ、ほんとに大丈夫なの?」

「いや・・大丈夫のはずなんだが・・・

ちょっとアニム王に念話で聞いてみるよ」





時間は午前11時を過ぎていた。

『アニム王、テツです』

アニム王からはすぐに返事があった。

『やぁ、テツ、どうしたんだい?』

『はい、実はゲートのときに使わせてもらったペンダントですが、扉にかけて通ってみようと思っても、通れないようなのです』

『・・そりゃ、そうだよ。

ゲートは閉じてるからね』

『え?』

『いつまでも開きっぱなしというわけにはいかないからね。

それに維持するにも魔力が結構必要だから・・・』

『・・・そうだったんですか・・・』



俺は、てっきりいつでもそこにあると思っていたがそうではなかったようだ。



ゲートは俺たちの引っ越しのときだけ、特別に維持してくれていたらしい。

見張りと思っていた人は、実は魔力を供給してくれていたという。

・・そうだったのか・・。

それならば仕方ない。



俺は都合よく帝都と行き来できるものと思っていたことを伝え、アニム王と笑い合った。



『まぁ、とにかく無事に冒険できることを祈っているよ』

『ありがとうございます、アニム王』

『うむ。

それでは気を付けて』

『はい』

念話を切った。





俺はそのことを伝えたら、フレイアに笑われた。

「テツ、そんなに都合よくゲートが使えるなんて、おかしいと思ったわ」

「・・いや、面目ない・・

さて、そろそろ移動しますか・・」

俺は立ち上がり、フレイアと東京方面へ移動した。





確かにゲートを開きっぱなしにしていたら、セキュリティ上大問題だよな。

なんで、こんな簡単なことがわからなかったのだろう。

俺も浮足立っていたかな・・・

移動しながらそう思いつつも、そういえばレベルが上がったのだった。

フレイアの方を向いて、少し歩いてもいいかといった。



「どうしたの、テツ?」

フレイアが聞いてくる。

歩きながら、

「いや、さっきサイクロプスを倒したときにレベルが上がったんだ。

少し確認したいと思って・・・・」

俺がそういうと、フレイアもすぐに言ってきた。



「・・私も上がったわよ。

今、レベル38になったわ。

ありがとう、テツ!」

フレイアはニコニコして答えてくれる。



レベル38か・・・凄いな。

さて、俺だが・・・



テツ

レベル:40

種族 :人

HP :600/680 +25

MP :415/480 +15

力  :583     +15

防御 :545     +15

敏捷 :772     +15

技能 :463     +10

運  :72      +0

職業 :隠密10

固有スキル 

生活魔法9

罠解除1

軽歩行☆

忍術☆

鑑定☆

アイテムボックス☆

気配察知☆

自動回復☆

祝福☆



なるほど・・・

レベル40になってる。

職レベルは10になってるな・・・

各パラメーターの数値は軽く上昇しているだけだ。

・・さて、これより上の職ってあるのかな?

おそるおそる職のところをタッチしてみる。



!!

あった!

上位職が一つ表示されている。

「仙人」

・・・・



はぁ?

仙人?

これって、職なのか?

う~ん・・・

俺は歩くのをやめて立ち止まっていたようだ。

フレイアも一緒に立ち止まってくれているみたいだ。





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