どうやら異世界ではないらしいが、魔法やレベルがある世界になったようだ

ボケ猫

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177 ここにもギルドはあるんだな・・・

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俺がしばらく考えてもわからない様子なので、大倉さんよりも澤田さんの方が呆れて笑っていた。

「あはは・・・町田さんらしいですね」

その言葉で大倉さんも笑っていた。

俺的には救われた。



「大倉さん、本当にすみません」

「いえ、いいのです。

ただ、そうやって謝られると、こちらがやるせなくなりますぅ。」

・・・女の子って怖いな。

こんな子供なのにドキッとさせられる。

いや、見た目は大人になってるか・・。



おっと、フレイアを紹介しないと。

「澤田さん、俺の相棒ですが、フレイアといいます」

フレイアの耳が一気に赤くなった。

「テ、テツ!

あ、相棒って・・・」

「違うのか?」

「・・・いや、違わないが・・ありがとう」

フレイアがおとなしくなった。



「フレイアさんですか、よろしくお願いします。

澤田です。

それにしても、おきれいですね」

フレイアがピクッとした。



「テ、テツ。

この星の住人はまたエルフをバカにして!!」

俺に食って掛かってきた。

「いや、だから違うってフレイア。

前にも言ったが、フレイアがきれいなんだって。

それにこの星の住人はエルフに免疫がないんだよ」

やぶ蛇だったようだ。



「またバカにして!」

レイピアを抜こうとするから、仕方なくフレイアの手をグッと握った。

・・・不思議とフレイアがおとなしくなった。



「すみません、澤田さん。

こいつ、いつもこうなんですよ・・・」

「町田さん・・エルフですか・・

初めてお目にかかります」





澤田さんは興味深々だな。

そりゃ、エルフだからな。

大倉さんは仕事があるとかで、すでにこの場にいなかった。



澤田さんがマジマジとフレイアを見る。

フレイアも落ち着いて来たようで、

「・・テツ、気持ち悪いぞ」

俺に訴えてくる。

「いや、これは失礼しました、フレイアさん」

澤田さんがフレイアに軽く会釈をしていた。



俺はこの街がどうやってできて、転移者はどういった人たちなのか気になった。

もし、アニム王の縁者なら報告しなければいけない。



俺は澤田さんにライセンスカードを見せてみた。

「澤田さん、これが何かわかりますか?」

澤田さんは驚いたようだが、同じように自分も見せてくれた。

「まさか、町田さんもお持ちだとは・・・。

転移者の方々と話していると、とても便利なシステムなので利用させてもらいました」

「なるほど・・ということは、ギルドもあるわけですね」

「ええ、何ならご案内しますが・・」

澤田さんがそういってギルドの方へ案内してくれる。

フレイアもおとなしくついてきた。



歩きながら、俺のライセンスカードは帝都ギルドで作ってもらったものだということを伝えた。

澤田さんは驚いていたが、自分たちの街が魔法で出来上がってくるのを目の当たりにしてか、驚きも軽いものだった。

だが、帝都が空中にあるというと、言葉を失っていたようだ。



「空に浮かんでいる街ですか・・・

想像できませんね。

それに、いつか行ってみたいものです」

「こちらの街が落ちついてきたら、ご案内しますよ。

いや、それよりも帝都とのネットワークが確立すれば、行き来できるようになりますよ」

俺は思うままに伝えてみた。

「・・・なるほど・・」

澤田さんも納得したようだ。





この街のギルドの建物の前に到着した。

扉は手動だった。

扉を手でスライドさせて建物の中に入って行く。

中はそれほど人であふれているというわけではない。

数人がいる程度だ。

まぁ、街ができて、転移者も10人くらいじゃ、そんなものかもしれない。





澤田さんが受付に近寄って行って、俺のことを紹介し、ギルドマスターを呼びに行ってくれた。

その間に俺は、受付の人にライセンスカードを見せた。

受付はかわいらしい女の子だ。

地球人かな?

そんなことを思ってみたが、どっちでもいい。

ライセンスカードをボードに乗せて、軽くチェックしてカードを返してもらった。

その際に、何度もカードと俺を見返していた。



「テ、テツ様、ようこそ我がギルドへ。

間もなくギルドマスターが来ると思いますので、お待ちください。

・・・・それにしても、Cランクの冒険者ですか・・」

受付の女の子は、やや驚きつつもニコニコしながら俺を見ていた。



「・・俺のライセンスカードに、何か不具合はなかったですか?」

別にあるはずもないが、会話をつなぎたいと、貧乏性が出たようだ。

「いえ、ありません。

帝都ギルドが発行されたものだと確認できました。

・・帝都、あるんですね・・」

「ええ、アニム王がいるところですね。

あなたたちも、光の神の庇護下ひごかにあるのですか?」

俺はさりげなく聞いてみた。



もし、違っていたら困るからな。

でも、カードが確認できたから大丈夫だと思うが・・・。






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