どうやら異世界ではないらしいが、魔法やレベルがある世界になったようだ

ボケ猫

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154 俺達も、帝都に移住しますか・・

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相手はカードを確認しつつ、受付の後ろの人がパネルにタッチして何やら話をしていた。



数秒だけ待った。

「テツ様、お待たせいたしました。

ご家族様は3階のお部屋にご宿泊されています。

こちらのものがご案内いたします」



そう言うと、若い一人の男の子が出てきた。

「ご案内いたします」

丁寧に挨拶し、先導してくれた。



フロアから上に向かっている、広い階段を3階まで登った。

途中で2階のフロアにも開けている階段だ。



だが、受付からは全体が把握できる感じになっている。

この建物3階建てか・・・。

あいつら、もしかして一番いい場所に宿泊したんじゃないのか?

そんなことを考えつつ、案内されるままについて行った。



「こちらです」

そういうと、ドアをノックをする。



しばらくしてドアが開かれた。

それを確認したら、男の子は一礼をして戻っていった。

俺も一言お礼を言って、部屋の中に入る。



「あ、パパおはよう」

凛が一番先に声をかけてくれた。

「おはようさん、凛。

颯も優も・・あ、お義母さんおはようございます。

嫁も・・どうだった?」



俺は軽く挨拶して、部屋を見ながら聞いてみた。

部屋の作りは広い。

5人が宿泊しても広く感じる。



凛が真っ先に話してきた。

俺はベッドに腰かけながら聞いてみる。

「あのね、朝ご飯とってもおいしかったよ。

何でもあるの」

「何でも?」

いったいなにを食べさせてもらったんだ?



「そうなんだよ、おっさん。

パンみたいなものもあるし・・バイキングだったんだけど、どれもおいしかったよ。

特にスクランブエッグかな・・あれがおいしくて、いっぱい食べたよ」

そういえば、優は卵好きだったよな。



颯はベッドの上でゴロンと横になっていた。

その上でバーンも寝ている。

スラちゃんは凛に懐なついているな。

「そうなのか・・そりゃ、良かったな」

嫁のお義母さんもニコニコしていた。



「あ、嫁さん・・ばあちゃんとじいちゃんは、この帝都に移住するみたいだよ」

俺がそういうと、優が真っ先に反応した。



「え、マジで?」

「マジだ。

今、準備しに家に戻ってるよ」

「いいなぁ・・・」

優がそうつぶやく。



「そうか・・だったら、みんなここに移住すればいい」

俺はそう言ってみた。



一瞬、静かになったが、みんなが目を見合わてザワザワしだした。

「ほんとにいいのか?」

優が即反応だ。



「アニム王に聞いたけど、移住するのは問題ないようだよ。

ただ、住む場所はギルドが提供してくれるところを使わないといけないみたいだけど・・・。

後、家は魔法ですぐに作れるみたいだしね」

俺は簡単に説明されたことを伝えてみた。

・・・・

・・

ライセンスカードを作ること。

ギルドの仕事を月に1度はこなすことなどなど・・・。

詳しくはギルドで聞いてみてくれと言った。



「そっかぁ・・なんか楽しそうだなぁ・・」

優は前向きなことだけが頭に浮かんでいるのだろうな。



「・・確かに楽しそうだよな」

俺もそう思い、続けて、

「家はどうする?

家族の住める家を基準に、俺は個人の家をその近くに作りたいね」



俺がそういうと、優もそういった家が欲しいと言う。

颯も起き上がって来て、同じことを言っている。

凛も、凛も・・と言ってたが、まだ一人では無理だろう・・。

嫁のお義母さんも乗り気のようだ。

嫁も家のことを考えているみたいだ。





「どうする、嫁さん?

こっちに移住する?」

俺がそういうと、嫁は少し考えてお義母さんの方を向いた。

「どうする、お母さん?

私はここで住んでもいいと思うの」

「そうねぇ・・私もここの方がいいと思うわね」

嫁のお義母さんも、同意見のようだ。



・・・ですよねぇ・・・



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