どうやら異世界ではないらしいが、魔法やレベルがある世界になったようだ

ボケ猫

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116 颯も上位職へ転職だな・・・

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颯に、俺は聞いたことをそのまま伝えた。



颯は少し迷っていたようだが、トレーナーを選んだようだ。



どうやら、いろんな種族をいっぱいとかではなく、一緒に成長していきたいという。

トレーナーに転職したが、職レベルは7だ。

早速かよ・・すごいな颯・・。



・・そういえば、スラちゃんはいつまで経ってもレベル1だよな・・

スライムって、レベル上がらないのか?

颯にも聞いてみよう。



「颯・・スラちゃんって、レベルアップしないのか?」

颯は即答してくれた。

「うん・・レベルという考えがないんだって。

見た目は変化しないけど、スラちゃんは強くなってるよ」

マ、マジですか・・



「本当か?

どれくらい強くなってるんだ?」

「うん・・食べるとその食べたものの特性を覚えたり、強い魔石を食べたりすると、その魔石に関係する力を身につけたりしてるよ」



・・・見た目の鑑定も、あまりあてにならないな・・



これは参考になった。

凛とスラちゃんに近寄ってみた。

ワイバーンは小さくなって、手乗りサイズだ。

これはこれでいいな・・・。

パタパタと、颯の周りを飛んだり、頭にとまったりしている。



「パパ・・スラちゃん、かわいいよ」

凛がなでなでしながらこちらを見てきた。

「うん・・俺にも触らせてくれ」

そういってスラちゃんに触れてみた。

プルプルと震えている。

「テツ・・スラちゃん・・怯えてるよ」

颯に注意された。



いや、怯えさせるつもりはないのだが・・

そう思って、アイテムボックスから魔石を取り出した。

ゴーレムの魔石をスラちゃんに差し出してみる。



スラちゃんが身体を震わせながら、魔石を取り入れる。

シュワ~って感じで溶けてなくなった。



・・・これだけですか?



「テツ・・スラちゃんがありがとうって言ってるよ」

「そっか・・」

そう思ってスラちゃんを撫でようとした。

やっぱりプルプル震えている。

「スラちゃん・・やっぱり怯えてるね・・」

・・・そうか・・

俺ではスラちゃんに触れられないようだ。



少しレベルを上げ過ぎたのか?

スライムはレベルという概念がないみたいだが・・。

・・・もしかして、魔物を倒し過ぎたとか・・・。

・・・ま、いっか。

魔物は颯専門だから・・・。



俺はすぐに気を取り直して、明日の出発に向けて意識を切り替えた。



夜ごはんが出来上がったようだ。

・・・無論・・俺のはないな・・・。

あっても、しょうゆ皿に少し盛ってる程度だろう。

いつもこんな感じだったな・・。

嫁のお義母さんがいなければ、自分で軽く作るんだが・・・いつも作ってるし。



仕方ない・・下で残り物をもらおう。

どうせ、優を呼びにいかなきゃいけない。





1階へ下りて、優にご飯ができたと伝えに行った。

下でもご飯が始まっていた。

シルビアもフレイアも楽しそうだ。

優もそれを見ているだけで楽しいみたいだ。



おやじもフレイアにお酒じゃないが、お茶を入れてもらってご機嫌だな。



「優・・・ご飯できたって・・」

俺がそういうと、少しつまらなさそうにしながら立ち上がった。



「・・うん・・上に行ってくるよ・・」

「「優君、またね」」

フレイアとシルビアに言われて、優はニコニコしながら上に行った。

こりゃぁ、中学生には刺激が強すぎるだろ。

おそらく生きていて、これほどの美人に出会うことはないだろうな・・。



ばあちゃんがこちらを見て、おかずを出してくれた。

・・・言わなくてもわかるんだな。



「ばあちゃん、ありがとう・・・

いただきます」

遠慮なくいただいた。

俺はご飯は食べないんだ。

おかずだけ。



じいちゃんは両手に華だな。





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