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104 フレイアのレイピアが直ったようだ。
しおりを挟む嫁は第三者に言われたのが堪えたのか、静かになった。
嫁のお義母さんは黙ってコーヒーを飲んでいる。
俺は優のところへ行って、決してレベルのことはこれから先も言わないようにと、小声で言った。
優もわかっていたようだ。
フレイアは、颯のところへ行って膝をつき、先ほどのウルフの魔石を見せてくれと言っていた。
どうやら、じいちゃんが錬金術士なので、魔石をアクセサリーにしてみてはどうかと提案しに来たそうだ。
ただ、階段を上がってくると、嫁と俺の言い合いに遭遇したみたいだ。
それにしてもフレイアさん・・・強いな。
恐妻家か?
いや、俺の嫁よりもマシか・・・。
颯は喜んでじいちゃんのところへ行った。
フレイアも一緒について行った。
凛とスラちゃんはそのまま遊んでいる。
嫁のお義母さんがそれに交じって一緒に遊んでくれた。
・・・逃げたな・・・。
俺も別に用はないので、1階へ下りて行った。
優も居心地が悪くなったのか、一緒に下りて来た。
1階のリビングへ移動して、ばあちゃんにお茶をもらった。
席についてお茶を飲みながら、改めてフレイアに感心した。
「フレイアさん・・強いですね」
俺はそう言ってみた。
フレイアも対面に座ってお茶を飲み始めた。
「テツ・・ああいう女には、あれくらい言わないとダメだぞ」
フレイアがおいしそうにお茶を飲みながら言ってくる。
「・・・フレイアさん・・言ってもダメなんですけどね・・」
ついつい、口から洩れてしまった。
「・・はぁ?・・テツ・・お前なぁ・・・」
どうやら呆れられたようだ。
あ、思い出した。
そういえば、俺・・レベルアップしたのに、確認してない。
「フレイアさん・・少しステータス画面、見てもいいですか?」
「・・別に構わないが・・それにテツ・・フレイアでいいぞ」
フレイアはそう言ってくれた。
それにしても、本当においしそうにお茶を飲むなぁ・・。
それに、ばあちゃんにすごく懐いてるぞ。
おっと、ステータス確認だ。
テツ
レベル:35→37
種族 :人
HP :570/625 +30
MP :350/445 +25
力 :538 +30
防御 :510 +25
敏捷 :722 +30
技能 :433 +25
運 :72 +1
職業 :隠密7
固有スキル
生活魔法7
罠解除1
軽歩行☆
忍術☆
鑑定☆
アイテムボックス☆
気配察知☆
自動回復☆
祝福☆
・・・しかし、ミノタウロスは強かった。
でも、ありがたいことにレベルが上がったのも事実だ。
フレイアのおかげだな。
何かお礼をしたいな。
後で聞いてみよう。
俺がレベルを確認していると、じいちゃんが部屋から出てきた。
その姿を確認すると、フレイアがサッと近寄って近寄って行った。
じいちゃんからレイピアを手渡された。
フレイアはすごく驚いていた。
そして、そのままじいちゃんに抱きついた。
すごくうれしそうだ。
じいちゃんも、フレイアも・・・。
「テツの御父上・・こんなすごいものを・・・ありがとうございます!
何とお礼を言ってよいやら・・・。
何か差し上げるものがあればよいのですが・・・」
じいちゃんは手を左右に振って、
「別に構わんですよ・・・」
一言そう言った。
「いや、しかし・・こんなものタダではいただけない・・」
フレイアは恐縮している。
それほどいいものなのか?
確かに、俺の時も☆3つあったからな・・・
相当なものなんだろう。
「フレイア・・・剣が直ってよかったな。
それにしても、そんなに凄いものなのか」
俺は聞いてみた。
「テツ!
お前にはわからないかもしれないが、レジェンド級だな。
まさか、私のレイピアが・・・折れて良かったよ」
俺は鑑定をしてみた。
☆4つ。
え?
4つって・・・じいちゃん、どれだけ凄くなったんだ?
☆フレイア専用。
☆固有結界
☆剛力
☆自動修復
おいおい・・・なんだそれ?
固有結界って・・何だ?
そういえば、俺の鞘も初めはわからなかったが、自動修復がついてたものな。
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