どうやら異世界ではないらしいが、魔法やレベルがある世界になったようだ

ボケ猫

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75 少し寄り道し過ぎたかな?

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ふぅ・・・しんどかった。

・・・良かったよぉ・・。

・・・調子に乗り過ぎたな・・・

しかし、運が良かった。



魔石をステータス画面に吸い込ませた。

ステータスを見てみる。



テツ

レベル:19

種族 :人

HP :150/260 +60

MP :80/190  +40

力  :223     +50

防御 :190     +45

敏捷 :302     +70

技能 :178     +40

運  :67      +1

職業 :忍者10

固有スキル 

気配察知10

罠解除1

自動回復10

軽歩行9

忍術5

鑑定4



レベル19か・・・

よく上がったよな・・・。

それに、よく生き延びれたな・・ほんとに・・。



しかし、レベル21のオーガって・・・強いな・・・。

あの戦車や車がなかったら・・・



ブルブルと震えた。

怖いな・・・・。

・・・・

切り替えよう。



アニム王に会いに行くんだろ!!

両手で頬をパンとして気持ちを切り替えようとした。

・・・

さて、動く前に索敵だ。

・・・

・・・

近くには・・・いないな・・・。



あ、そういえば、忍者レベル10になってたな・・・

職業が選べるんじゃないか?

職業のところをタッチしてみる。

上位職への転職が可能とある。



「上忍」「隠密」「アサシン」

・・・

う~ん・・・

これって、絶対ヤバい方向へ行ってるよな・・。



まぁ、今すぐ転職しなくてもいいし、アニム王に聞いてからでも遅くないだろう。

念話で聞いてみるか?

いや、やっぱり直接会って聞きたい。



そう思うと、ゆっくりと歩きながら移動を開始した。

少し寄り道しすぎたな・・。

時間は午前10時前になっていた。



◇◇◇◇



テツが名古屋で戦闘を繰り広げているとき、優は同じ作業を繰り返していた。



文句も言わず、近所の人たちにうまく利用されながらだが・・。



「優・・しんどいけど・・生き延びるためには仕方ないわね・・・」

梓が優しく言葉をかける。

「・・・・・」

優にはわかっていた。

おっさんが言ってたのはこのことだったのだと・・。



近所の大人たちは、レベルが上がるまでは低姿勢で遠慮しながら行動していた。

レベルがあがり、8、9くらいになってくると、態度が大きくなってきた。



別にそんなのは気にしない。



ただ、危ないときに優が助けても、お礼すら言わなくなってきた。

経験値を横取りしやがって・・という感じだ。



本当に危険な状態なのに、それがあまりわからないようだ。



また、優の性格では危険を見過ごすことができなかった。



風吹君とはパーティを組むことはなかったが、最近では一緒に行動することが多くなった。

中学生同士、気が合うみたいだ。



「風吹・・俺達子供には、あまりレベル上げをさせてくれないな・・・」

「そうだよなぁ・・俺ももっとレベルアップしたいのに・・・ゴブリンばっかだよ・・」

優にはこんな会話がホッとする。

「だろ・・。

風吹は戦士を選んだよな・・」



テツのご近所で動ける人たちは、ほとんどがレベル5以上になっていた。

ワーウルフ以外の敵は、もう敵と呼ぶほどでもなくなっていた。

ただ、油断すれば痛い目を見ることにもなるが・・・。



職業も、みんなゲーム好きが多く、バランスよく選択できたようだ。

回復職も1家に1人配置の感じで設定しようとしてるみたいだ。



攻撃の職は戦士が多く、武闘家なんてのも稀にあったりもする。

魔法使いが、女子たちに人気らしく、本当にゲームのような感じに盛り上がりつつあった。



ただ、鍛冶職はじいちゃんのみで、これは誰にもまだバレていないようだ。

テイマーも何人かはいたが、結構レアみたいだ。



風吹君はおやじに勧められたらしく、また案外適職のような感じもしていたようだ。

「そうなんだけど・・・

初めは嫌だったんだ。

でも、結構耐久力も攻撃力もあるんだよ。

ただ、敏捷性が少ないのがなぁ・・」

「まぁ、仕方ないな。

俺なんて、速さだけだぞ」

「優は見えないものな・・」

二人して笑いあった。



◇◇◇◇



テツは索敵をし、魔物の確認をしつつ移動速度を速めて行った。





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