29 / 33
29話
しおりを挟む「いいよ。朝から家は誰もいないし」
「じゃあ、……早く行くね?」
「うん。綾乃私があげたのは使ってる?」
あれからしてないが綾乃にはもう玩具は渡してある。盛るのは分からなくはないが一人遊びはもう飽きてしまったのだろうか?綾乃は恥ずかしそうに言った。
「うん……。使ってるよ……」
「そっ。どうだった?物足りない?」
「……物足りないって言うか、ナギちゃんとしたくなる……」
「ふふふ。そんなに?あれ綾乃好きそうだったのに」
思考回路は私のせいで狭まっている。元々依存気質だし、綾乃の考えは私に支配されやすいから当然だが明日を更に楽しみに思えてしまう回答に笑ってしまう。
「あれは良かったけど……してるとナギちゃんの事考えちゃうから……ナギちゃんとしたくなっちゃうよ……」
「最近はよく目隠ししてるのに私いても見えてないじゃん」
視界を奪って嘲笑っているのにコイツは何も分かっていない。頭が弱い可愛い玩具が笑えるのに愛しく感じる。私に幻想を抱いている綾乃は純粋な好意を向けた。
「そうだけど……それでも、好きだもん。私、ナギちゃんの事大好きだから……」
「ふーん……」
……面白い。綾乃が好意を見せると愉しく感じてしまう。だけどもう少し犬みたいにひれ伏してくれないと私が好きな顔が見れない。今の照れている顔も好きだけど、私はもっと歪んだ顔が好きなの。私は笑顔で言った。
「本当に?どのくらい好きなの?してる時とか綾乃全然言わないからあんまり伝わらないんだけど。本当に私が好きなの綾乃は?」
「う、うん。好きだよ?……私、本当にナギちゃんが大好きだよ?」
「じゃあ、もっと証明してよ?もっと分かるようにしてくれないと付き合ってても意味ないのかなって思っちゃうよ?」
この私にひれ伏すように、もっと犬らしくなるように私は焚き付けてやった。犬は犬らしく飼い主に無償の愛情を向けていればいい。これは玩具でもあるしペットでもあるからもっとペットらしい思考回路に変えていってやらないと。表情が一気に暗くなった綾乃は笑顔の私に戸惑っていた。
「じゃあ、私……どうしたら……いいのかな……?どうしたらナギちゃんに伝わる?」
そんな事も考えられない頭の悪い綾乃に私は仕方なく教えてあげた。綾乃は私の言った事に常に忠実であった方が愉快だもん。それに、これに命令するのは常に私でなくちゃならない。綾乃は私の言う事だけ聞いてればいいんだから。
「そうだねぇ……もう言動で表すしかなくなっちゃうけど、もっと自分からいろいろ積極的にしてみたら?そうしてくれたら私は綾乃が大好きだから応えるし」
「……本当に応えてくれる?」
「うん。私は綾乃が大好きだから応えるよ。綾乃の事愛してるもん」
一生可愛がるんだから綾乃を愛しているに決まってる。これは一生私の玩具だもん。当然のように答えると綾乃は嬉しそうに笑った。
「…うん。ありがとうナギちゃん。私もだよ。じゃあ、もっと自分から頑張るね」
「うん。私を不安にさせないでね綾乃?」
「うん。絶対しないよ。ナギちゃんのためなら私頑張るから」
バカな綾乃が健気に思えてますます愛しかった。
綾乃は一生私に勘違いしているのだろう。こうやって私に精一杯の愛情を向けて私の思うように動くのだろう。
……あぁ、愉しい。今までの恋愛なんかクソみたいに感じるくらい愉しい。この関係に心が踊ってしょうがない
もっと愛を深めていけばもっと愉しくなるだろう。
綾乃の気持ちを完全に操って支配すれば私はこの上なく満たされるに決まってる。
あぁ、早く満たしてよ綾乃。あの時みたいに私を満たして私を完璧に楽しませてよ。
私の腕にくっつきながら歩く綾乃を見ながら私は飢えているかのような気持ちを抱いた。
もうあんまりゆっくりやってなんていられない。
ずっと私の中の底知れない欲望が綾乃を求めて仕方ない。少しは私が主と理解するように明日はハードに躾をしよう。
そうして綾乃に躾をして綾乃を完成させたら一日中楽しめるように部屋に縛って置いておきたい。
よがりながら私に一心に愛を向ける可愛い綾乃を見ながら遊んでやりたいから。
それが私の欲望をあの時以上に満たすと思うから。
家の近くまで来ると好きだと言ってきた綾乃に私もと返して別れた。私に忠実な綾乃は明日どうするのか見物だが明日は今までより優しくはない。
明日は痛め付けるように遊んでやるつもりだ。
私の中の欲を少しは沈めておかないと気持ちばかり先行してしまうし、この計画は壊す訳にはいかない。
明日はどうしてやるか考えながら眠りに着くと朝はすぐにやってきた。今日は親が仕事で朝からいないし夕方までたっぷり綾乃で遊べる。綾乃も今日が楽しみのようだったし昨日言った通り朝早くに来た綾乃は待ちきれなさそうだった。私はそんな綾乃をいつも通り部屋に通して裸にすると首輪を着けて後ろ手に手首を縛った。そして以前やった鈴の着いたクリップを胸に着けてやる。綾乃はあれから胸で敏感に感じるようになったのか着けただけで可愛らしく鈴を鳴らしていた。
「可愛い綾乃。胸そんなにいいの?」
「うん……んっ。挟まれてるの…気持ちいい」
「そっ。感じてんのすぐ分かる。可愛いね綾乃」
「あっ!……ナギちゃん……!んっ!」
鈴を鳴らすようにクリップを指で触ると僅かに動く綾乃が可愛らしいが今日はこんなんじゃ満足はしない。私は首輪に着いているリードを引いた。
「綾乃おいで?今日はトイレでするから」
「え?……で、でも……」
「したいでしょ?嫌なの?」
「ううん。したい……」
「ふふふ。じゃあおいで?」
「うん……」
恥ずかしがるも付いてくる綾乃と一緒にトイレに入ると綾乃を便座に座らせてから扉を占めた。この密室に二人は狭いが辱しめるには丁度いい場所だ。
「綾乃足開いて?」
「うん……」
よく見えるように足を開かせて、私は従順な犬の様子に笑っていた。裸より恥ずかしいような格好なのに綾乃は私に笑みを見せる。
「ナギちゃん……好きだよ……」
「ふふふ。どのくらい?」
「一番だよ。一番好き。誰よりも好きだよ。ナギちゃんが本当に一番好き」
聞きたかった綾乃の愛情に私は笑ってキスをして尋ねた。その犬のような愛情を試してあげる。
「そっか。じゃあ、今日は喋れなくしてもいい?喋れないまま綾乃がどれだけ好きか私に教えて?」
「…うん。いいよ?私、ナギちゃんの事大好きだから何でもしていいよ……?」
「うん。ありがと綾乃。私も大好きだよ」
ペットらしく受け入れる綾乃に笑いながらまたキスをする。今日はここで何回もやるつもりだし、犬がどのくらい犬になっているのか確認したい。深く口づけてから私は唇を離すと口枷を綾乃に着けた。シリコンでできた黒いボールを口を開けさせて咥えさせると取れないように後ろで固定する。
そうして喋れなくなった可愛い綾乃に私は話しかけた。
「可愛いね綾乃。いっぱいしてあげるからね」
「んん……」
小さく頷く綾乃に満足して私は笑いながら綾乃で遊んだ。
クリップを弄りながら綾乃の中にバイブを入れて私は敏感に反応する綾乃を楽しんだ。綾乃はヨダレを足らしながら何度もイって体をビクビク動かしていて本当に楽しかった。可愛らしい痴態が笑えてしょうがない。
もっと可愛くならないだろうか?もっと壊れたところを見たい。そう考えながら綾乃に快楽を与え続けて綾乃の痴態を見て楽しんでいたら、何度目か分からない言葉にならない切羽詰まったような声を漏らす綾乃に私はやってる時何度も聞いた質問をした。
「綾乃?気持ちいい?」
「んんっ……!!んっ……」
「そっ。じゃあ、自分でも動いて?」
「んん……」
綾乃は私の言葉に頷きながら私が中に入れているバイブに合わせていやらしく腰を振りだす。腰を振りながら私を見つめる綾乃の快楽に歪んだ顔は最高だった。
「綾乃私の事好き?」
「んんっ!!」
「本当?」
「んっ!んっ!」
「ふふふ。私もだよ。じゃあ、またイかせてあげるね」
可愛い綾乃は何度も頷いて必死そうに答えるので私はバイブを入れる速度を早めた。今日のこれはまだ余興だからこのくらいにしておこうか。これだけやれば強い痛みも快感に変わる。綾乃が体をのけ反らせるように動くとガクガク震えるように快感に腰を動かしたので私はバイブを抜いてやった。
「んっ……んっ……!んんっ……んっ……」
「可愛いかったよ綾乃」
優しく笑いかけながら乳首に着いたクリップを思い切り外す。綾乃はそれにまた大きく反応した。
「んっ!!……んっ……んんっ!」
「ふふふ。またイった」
「んんっ!……んっ!……んん」
もう片方も強引に引っ張って外すと綾乃は苦しそうに呼吸しながら敏感に反応する。可愛い犬だよ本当に。
私がやっている最中に好きか聞くとさっきのように必死に頷くのが本当に堪らなかった。まだこの後もやる予定だが犬としていい反応をしたからちょっと労ってやろうか。
私はまだビクビク動いている綾乃のヨダレでべとべとの口枷を取ってやった。
「あっ……ナギ、ちゃん……」
「ん?」
「すき……すきだよ……」
「うん。いっぱい伝わったよ。私も大好きだよ綾乃」
快感に呑まれている綾乃に笑いながら舌を絡ませてキスをする。綾乃はさっきよりも明確な気持ち良さそうな声を漏らしながら舌を絡ませてきた。
「あっ!……んっ!ナギ、はぁ……ちゃん」
「はぁ……好きだよ綾乃……」
キスにも敏感に反応している綾乃はキスをしながらはしたなく漏らした。滴るその音にあの時を思い出す。あぁ、なにこれ……。ぞくぞくしてたまんねぇな。
私は綾乃が出しきってから唇を離すと綾乃は私を熱く見つめてきた。興奮と快感は綾乃を支配している。
「また漏らしたの?」
「う、うん……。気持ち、よくて……。ごめんなさい……」
「ふふふ、いいよ可愛いから。喋れないのそんなに良かった?」
「うん……。ナギちゃんに、支配されてる感じがして……」
「ふふふ。犯されてる感じでもしたって事?」
やっと自分の事が分かったようでにやけそうになる。
もうとっくに支配してんのに気づくのが遅すぎる。
綾乃は恥ずかしそうに頷くも私から視線は逸らさなかった。
「うん。……すごく、感じたよ……」
「ふふふ。変態。でも、可愛いから大好きだよ綾乃」
「私も……好き。好きだよ……」
「うん。綾乃動かないでね?綺麗にしてあげるから」
「うん……」
可愛い犬に笑いながらキスをして私は次の躾を始めるために綾乃の濡れたそこを拭いてやった。
0
お気に入りに追加
71
あなたにおすすめの小説
ママと中学生の僕
キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。
さくらと遥香
youmery
恋愛
国民的な人気を誇る女性アイドルグループの4期生として活動する、さくらと遥香(=かっきー)。
さくら視点で描かれる、かっきーとの百合恋愛ストーリーです。
◆あらすじ
さくらと遥香は、同じアイドルグループで活動する同期の2人。
さくらは"さくちゃん"、
遥香は名字にちなんで"かっきー"の愛称でメンバーやファンから愛されている。
同期の中で、加入当時から選抜メンバーに選ばれ続けているのはさくらと遥香だけ。
ときに"4期生のダブルエース"とも呼ばれる2人は、お互いに支え合いながら数々の試練を乗り越えてきた。
同期、仲間、戦友、コンビ。
2人の関係を表すにはどんな言葉がふさわしいか。それは2人にしか分からない。
そんな2人の関係に大きな変化が訪れたのは2022年2月、46時間の生配信番組の最中。
イラストを描くのが得意な遥香は、生配信中にメンバー全員の似顔絵を描き上げる企画に挑戦していた。
配信スタジオの一角を使って、休む間も惜しんで似顔絵を描き続ける遥香。
さくらは、眠そうな顔で頑張る遥香の姿を心配そうに見つめていた。
2日目の配信が終わった夜、さくらが遥香の様子を見に行くと誰もいないスタジオで2人きりに。
遥香の力になりたいさくらは、
「私に出来ることがあればなんでも言ってほしい」
と申し出る。
そこで、遥香から目をつむるように言われて待っていると、さくらは唇に柔らかい感触を感じて…
◆章構成と主な展開
・46時間TV編[完結]
(初キス、告白、両想い)
・付き合い始めた2人編[完結]
(交際スタート、グループ内での距離感の変化)
・かっきー1st写真集編[完結]
(少し大人なキス、肌と肌の触れ合い)
・お泊まり温泉旅行編[完結]
(お風呂、もう少し大人な関係へ)
・かっきー2回目のセンター編[完結]
(かっきーの誕生日お祝い)
・飛鳥さん卒コン編[完結]
(大好きな先輩に2人の関係を伝える)
・さくら1st写真集編[完結]
(お風呂で♡♡)
・Wセンター編[不定期更新中]
※女の子同士のキスやハグといった百合要素があります。抵抗のない方だけお楽しみください。
とある高校の淫らで背徳的な日常
神谷 愛
恋愛
とある高校に在籍する少女の話。
クラスメイトに手を出し、教師に手を出し、あちこちで好き放題している彼女の日常。
後輩も先輩も、教師も彼女の前では一匹の雌に過ぎなかった。
ノクターンとかにもある
お気に入りをしてくれると喜ぶ。
感想を貰ったら踊り狂って喜ぶ。
してくれたら次の投稿が早くなるかも、しれない。
【完結】【R18百合】会社のゆるふわ後輩女子に抱かれました
千鶴田ルト
恋愛
本編完結済み。細々と特別編を書いていくかもしれません。
レズビアンの月岡美波が起きると、会社の後輩女子の桜庭ハルナと共にベッドで寝ていた。
一体何があったのか? 桜庭ハルナはどういうつもりなのか? 月岡美波はどんな選択をするのか?
おすすめシチュエーション
・後輩に振り回される先輩
・先輩が大好きな後輩
続きは「会社のシゴデキ先輩女子と付き合っています」にて掲載しています。
だいぶ毛色が変わるのでシーズン2として別作品で登録することにしました。
読んでやってくれると幸いです。
「会社のシゴデキ先輩女子と付き合っています」
https://www.alphapolis.co.jp/novel/759377035/615873195
※タイトル画像はAI生成です
【完結】【R18百合】女子寮ルームメイトに夜な夜なおっぱいを吸われています。
千鶴田ルト
恋愛
本編完結済み。細々と特別編を書いていくかもしれません。
風月学園女子寮。
私――舞鶴ミサが夜中に目を覚ますと、ルームメイトの藤咲ひなたが私の胸を…!
R-18ですが、いわゆる本番行為はなく、ひたすらおっぱいばかり攻めるガールズラブ小説です。
おすすめする人
・百合/GL/ガールズラブが好きな人
・ひたすらおっぱいを攻める描写が好きな人
・起きないように寝込みを襲うドキドキが好きな人
※タイトル画像はAI生成ですが、キャラクターデザインのイメージは合っています。
※私の小説に関しては誤字等あったら指摘してもらえると嬉しいです。(他の方の場合はわからないですが)
女の子なんてなりたくない?
我破破
恋愛
これは、「男」を取り戻す為の戦いだ―――
突如として「金の玉」を奪われ、女体化させられた桜田憧太は、「金の玉」を取り戻す為の戦いに巻き込まれてしまう。
魔法少女となった桜田憧太は大好きなあの娘に思いを告げる為、「男」を取り戻そうと奮闘するが……?
ついにコミカライズ版も出ました。待望の新作を見届けよ‼
https://www.alphapolis.co.jp/manga/216382439/225307113
小学生最後の夏休みに近所に住む2つ上のお姉さんとお風呂に入った話
矢木羽研
青春
「……もしよかったら先輩もご一緒に、どうですか?」
「あら、いいのかしら」
夕食を作りに来てくれた近所のお姉さんを冗談のつもりでお風呂に誘ったら……?
微笑ましくも甘酸っぱい、ひと夏の思い出。
※性的なシーンはありませんが裸体描写があるのでR15にしています。
※小説家になろうでも同内容で投稿しています。
※2022年8月の「第5回ほっこり・じんわり大賞」にエントリーしていました。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる