86 / 87
番外編
新しい家族
しおりを挟む
雅人さんと家族になって、どれだけの月日が流れただろう。
史那と私は雅人さんの愛に包まれて、毎日が幸せだ。
雅人さんは結婚してからも相変わらずモテモテで心配になるけれど、何かあれば私達家族を最優先に動いてくれる。
良き父親であり、良き夫である。
やはり二人目の子供を授かりたい願望は捨て切れない私たちは、お互いが無理のない時に不妊治療を行おうと、一年に一度のペースで体外受精させた受精卵を私の体内に戻していた。
上手く着床しなくて受精卵が流れてしまうのがここ数年ずっと続き、そろそろ年齢的に母体である私の身体の限界が近づいて来ていることを感じていた。
時期的に、史那の夏休み期間中につわりが治れば周りにも心配をかけることはないと思い、毎年六月から七月の時期にクリニックで体外受精を行っていた。
史那が小学校一年になる年。
これが最後だ。
これで授からなかったら、もう体外受精はやめようと雅人さんと相談の上臨んだ。
結果は……
やはりこればかりは天からの授かりものだし、受精卵との相性もあるのだろうか。
何度繰り返しても、駄目だった。
私たちのショックは言葉に言い表せない。史那の前でこんなことは口が裂けても言えない。
小さい頃、従兄の理玖くんやお友達の愛由美ちゃんの弟や妹を見る度に、ずっと羨ましそうにしていた史那。
やはり史那をお姉ちゃんにしてあげたかった。
私たちは、声を殺して泣いた。
* * *
「猫でも飼おうか」
ある日、雅人さんが唐突に口を開いた。
史那も小学校に通い始め、日中私も一人になる時間が増えて、自宅でのんびりしていた時だった。
この日は休日出張の振替で雅人さんも仕事が休みだったので、彼は珍しく朝寝坊だった。
史那を朝一階のエントランスまで見送り行き、家に戻って来たタイミングだった。
猫か……
飼いたい気持ちはある。
ただ、私の実家の母が、動物アレルギーがあり、毛の生えた動物全般がダメなのだ。
もし猫を飼い始めたら、母に会えなくなってしまう。
猫の毛だけならまだ何とかなるものの、母がアレルギー反応を示すのは、フケだからだ。
動物のフケは空気中に蔓延するとなかなか除去に時間がかかる。
それに、いくら綺麗にしていても目に見えないものだから、いつ母のアレルギー反応が出てもおかしくない。
雅人さんにそれを伝えると、黙り込んでしまった。
私を気遣っての発言は凄く嬉しかった。だから気持ちだけ、受け取ることにした。
お互いの愛情は変わらない。それどころか、日増しに募っている。
きっと雅人さんだって同じに違いない。
私たちには史那が、愛する娘がいる。
体外受精を諦めたことで、私たちはなにか一つ力が抜けたようだ。
だからと言って愛し合う行為はやめていない。雅人さんは私を気遣いながらもずっと変わらず愛してくれている。
現に今も、雅人さんは私を寝室へと誘っている。
ベッドの上で、私も雅人さんに心も身体も開いている。雅人さんの手で、女性として花開いている。
史那が小学校に上がるまでは寝室を三人で使っていたけれど、自分の部屋で寝たいと言い出した史那の意思を尊重し、この四月からは史那は一人で就寝している。
史那が深く眠った時間を見計らい、私たちは毎晩愛し合う。
声が漏れないように気を遣うけれど、雅人さんはいつだって優しい。
そんな夜を幾つ重ねただろう。
史那が小学三年生に進級した年。
六月に入って私の体調不良が続いたので、病院を受診することにした。微熱が続き、身体が怠い。これが俗にいう倦怠感という奴だろう。
当初は風邪をひいたのかと思い、早めに就寝したりして身体を休めていたけれど、一向に体調が戻る気配がない。
先月史那の小学校の運動会も無事に終わり、一段落ついて気が緩んだと思った私は、史那が小学校に通っている間に病院を受診することにした。
でも病院を受診しようと決めた前夜、ふと気がついたのだった。
生理がまだ来ていないことに。
雅人さんは無精子症候群の診断を受けているから自然妊娠の確率は低い。
でも、『妊娠しない』訳ではない。
現に、毎晩愛される時に避妊具は着けていない。妊娠の可能性としてはゼロではない。
それにこの症状は、妊娠の初期症状と似ている。
まさか……
私は翌朝、史那をいつものようにエントランスで見送ると、まだ部屋にいる雅人さんの元へと戻った。そして、病院に行く前に、妊娠検査薬を使いたいと伝えた。
「可能性としては、かなり低いと思う。
もしかしたらぬか喜びで終わるかも知れないけれど、もし、妊娠していたとしたら……」
私の言葉に、雅人さんはすぐに頷き、急遽出勤を午後からに変更した。
妊娠検査薬を使った上で、もし陰性なら内科を、もし陽性なら産婦人科を受診することとなり、病院に付き添うと言ってくれたのだ。
仕事を午前中休むことに、申し訳ない気持ちもない訳ではないけれど、もし本当に妊娠しているのなら、この喜びを一番に分かち合いたい。
ドラッグストアに妊娠検査薬を買いに行ったのも雅人さんだ。
私は自分で買いに行くつもりだっただけに、驚きは隠せなかった。
それ以上に、雅人さんは恥ずかしくなかったのだろうかと心配したものの、恥ずかしさよりも私の体調の方が心配でそれどころではなかったようだ。
手渡された妊娠検査薬の封を切ると、私はそれを手に、トイレに向かった。雅人さんはそんな私の後ろ姿を見つめている。
妊娠検査薬の先端に、自分の尿をかけて、反応を見るシンプルなそれを使ったのは、史那の妊娠に気づいた時以来だ。
雅人さんの前では平静を装いつつも内心ドキドキしながらトイレで反応を待つ。
私は、妊娠検査薬を持ったまま、トイレから出た。
そして、ドアの前で待ち構えていた雅人さんにそれを差し出した。
「雅人さん、見て……」
自分の尿がついて汚いけれど、きちんと雅人さんの目でも確かめて貰いたかったのだ。
雅人さんは私が差し出したスティックを見て、固まった。
間違いなく、そこには妊娠を示す陽性反応が出ていた。
「これって、間違いないんだよな……?」
雅人さんがポツリと呟いた。
私は雅人さんがきちんと見てくれたのを確認し、それをトイレに備えつけている汚物入れに捨て、手を洗うと再び雅人さんの元へと向かった。
「うん。前に産婦人科受診した時、妊娠検査薬の判定結果はほぼ間違いないって先生が言ってた」
そこまで私が口にすると、雅人さんは私を抱き締めた。
ギュッと力強く、でもふと私が妊娠している事を思い出したのか、力を緩めた。
「ありがとう、文香」
雅人さんの表情は見えない。でも声が微かに震えている。
今まで体外受精が悉くダメだっただけに、まさか自然妊娠すると思ってもみなかったのだろう。
きっと今、感極まっているに違いない。
私は雅人さんの背中にそっと手を回した。
「こちらこそありがとう、雅人さん。
詳しい事は病院できちんと調べて貰うから、これから出産まで色々と迷惑かけちゃうかもだけど……」
「そんなの!
文香はなにも気にしないでいい。
俺は、嬉しいんだ。
文香のお腹の中に、俺たちの赤ちゃんがいることが……。
史那の時は、文香を一人にさせてしまったから、今回はなにがあっても傍にいる。
出張も全て他に振る。
文香を全力でサポートするから」
そうだ。
史那の時は、雅人さんに妊娠を知らせなかったから、なにもかもを一人で背負っていたけれど、今回は違う。
雅人さんがそばにいてくれるんだ。
それだけで心強い。
私たちはクリニックを受診して、妊娠が本当であると確認した。
まだ初期の段階なので、来週もう一度受診して心音が確認できれば、史那にも報告しよう。
待望の赤ちゃん。
男の子でも女の子でもいい。
無事にお腹の中で育ってね。
これから健診がある度に雅人さんが仕事を抜けて付き添ってくれたのは言うまでもない。
高宮専務は愛妻家である話は、結婚当初から噂されていたけれど、この一件で世間に広まったのは周知の事実である。
ー終ー
史那と私は雅人さんの愛に包まれて、毎日が幸せだ。
雅人さんは結婚してからも相変わらずモテモテで心配になるけれど、何かあれば私達家族を最優先に動いてくれる。
良き父親であり、良き夫である。
やはり二人目の子供を授かりたい願望は捨て切れない私たちは、お互いが無理のない時に不妊治療を行おうと、一年に一度のペースで体外受精させた受精卵を私の体内に戻していた。
上手く着床しなくて受精卵が流れてしまうのがここ数年ずっと続き、そろそろ年齢的に母体である私の身体の限界が近づいて来ていることを感じていた。
時期的に、史那の夏休み期間中につわりが治れば周りにも心配をかけることはないと思い、毎年六月から七月の時期にクリニックで体外受精を行っていた。
史那が小学校一年になる年。
これが最後だ。
これで授からなかったら、もう体外受精はやめようと雅人さんと相談の上臨んだ。
結果は……
やはりこればかりは天からの授かりものだし、受精卵との相性もあるのだろうか。
何度繰り返しても、駄目だった。
私たちのショックは言葉に言い表せない。史那の前でこんなことは口が裂けても言えない。
小さい頃、従兄の理玖くんやお友達の愛由美ちゃんの弟や妹を見る度に、ずっと羨ましそうにしていた史那。
やはり史那をお姉ちゃんにしてあげたかった。
私たちは、声を殺して泣いた。
* * *
「猫でも飼おうか」
ある日、雅人さんが唐突に口を開いた。
史那も小学校に通い始め、日中私も一人になる時間が増えて、自宅でのんびりしていた時だった。
この日は休日出張の振替で雅人さんも仕事が休みだったので、彼は珍しく朝寝坊だった。
史那を朝一階のエントランスまで見送り行き、家に戻って来たタイミングだった。
猫か……
飼いたい気持ちはある。
ただ、私の実家の母が、動物アレルギーがあり、毛の生えた動物全般がダメなのだ。
もし猫を飼い始めたら、母に会えなくなってしまう。
猫の毛だけならまだ何とかなるものの、母がアレルギー反応を示すのは、フケだからだ。
動物のフケは空気中に蔓延するとなかなか除去に時間がかかる。
それに、いくら綺麗にしていても目に見えないものだから、いつ母のアレルギー反応が出てもおかしくない。
雅人さんにそれを伝えると、黙り込んでしまった。
私を気遣っての発言は凄く嬉しかった。だから気持ちだけ、受け取ることにした。
お互いの愛情は変わらない。それどころか、日増しに募っている。
きっと雅人さんだって同じに違いない。
私たちには史那が、愛する娘がいる。
体外受精を諦めたことで、私たちはなにか一つ力が抜けたようだ。
だからと言って愛し合う行為はやめていない。雅人さんは私を気遣いながらもずっと変わらず愛してくれている。
現に今も、雅人さんは私を寝室へと誘っている。
ベッドの上で、私も雅人さんに心も身体も開いている。雅人さんの手で、女性として花開いている。
史那が小学校に上がるまでは寝室を三人で使っていたけれど、自分の部屋で寝たいと言い出した史那の意思を尊重し、この四月からは史那は一人で就寝している。
史那が深く眠った時間を見計らい、私たちは毎晩愛し合う。
声が漏れないように気を遣うけれど、雅人さんはいつだって優しい。
そんな夜を幾つ重ねただろう。
史那が小学三年生に進級した年。
六月に入って私の体調不良が続いたので、病院を受診することにした。微熱が続き、身体が怠い。これが俗にいう倦怠感という奴だろう。
当初は風邪をひいたのかと思い、早めに就寝したりして身体を休めていたけれど、一向に体調が戻る気配がない。
先月史那の小学校の運動会も無事に終わり、一段落ついて気が緩んだと思った私は、史那が小学校に通っている間に病院を受診することにした。
でも病院を受診しようと決めた前夜、ふと気がついたのだった。
生理がまだ来ていないことに。
雅人さんは無精子症候群の診断を受けているから自然妊娠の確率は低い。
でも、『妊娠しない』訳ではない。
現に、毎晩愛される時に避妊具は着けていない。妊娠の可能性としてはゼロではない。
それにこの症状は、妊娠の初期症状と似ている。
まさか……
私は翌朝、史那をいつものようにエントランスで見送ると、まだ部屋にいる雅人さんの元へと戻った。そして、病院に行く前に、妊娠検査薬を使いたいと伝えた。
「可能性としては、かなり低いと思う。
もしかしたらぬか喜びで終わるかも知れないけれど、もし、妊娠していたとしたら……」
私の言葉に、雅人さんはすぐに頷き、急遽出勤を午後からに変更した。
妊娠検査薬を使った上で、もし陰性なら内科を、もし陽性なら産婦人科を受診することとなり、病院に付き添うと言ってくれたのだ。
仕事を午前中休むことに、申し訳ない気持ちもない訳ではないけれど、もし本当に妊娠しているのなら、この喜びを一番に分かち合いたい。
ドラッグストアに妊娠検査薬を買いに行ったのも雅人さんだ。
私は自分で買いに行くつもりだっただけに、驚きは隠せなかった。
それ以上に、雅人さんは恥ずかしくなかったのだろうかと心配したものの、恥ずかしさよりも私の体調の方が心配でそれどころではなかったようだ。
手渡された妊娠検査薬の封を切ると、私はそれを手に、トイレに向かった。雅人さんはそんな私の後ろ姿を見つめている。
妊娠検査薬の先端に、自分の尿をかけて、反応を見るシンプルなそれを使ったのは、史那の妊娠に気づいた時以来だ。
雅人さんの前では平静を装いつつも内心ドキドキしながらトイレで反応を待つ。
私は、妊娠検査薬を持ったまま、トイレから出た。
そして、ドアの前で待ち構えていた雅人さんにそれを差し出した。
「雅人さん、見て……」
自分の尿がついて汚いけれど、きちんと雅人さんの目でも確かめて貰いたかったのだ。
雅人さんは私が差し出したスティックを見て、固まった。
間違いなく、そこには妊娠を示す陽性反応が出ていた。
「これって、間違いないんだよな……?」
雅人さんがポツリと呟いた。
私は雅人さんがきちんと見てくれたのを確認し、それをトイレに備えつけている汚物入れに捨て、手を洗うと再び雅人さんの元へと向かった。
「うん。前に産婦人科受診した時、妊娠検査薬の判定結果はほぼ間違いないって先生が言ってた」
そこまで私が口にすると、雅人さんは私を抱き締めた。
ギュッと力強く、でもふと私が妊娠している事を思い出したのか、力を緩めた。
「ありがとう、文香」
雅人さんの表情は見えない。でも声が微かに震えている。
今まで体外受精が悉くダメだっただけに、まさか自然妊娠すると思ってもみなかったのだろう。
きっと今、感極まっているに違いない。
私は雅人さんの背中にそっと手を回した。
「こちらこそありがとう、雅人さん。
詳しい事は病院できちんと調べて貰うから、これから出産まで色々と迷惑かけちゃうかもだけど……」
「そんなの!
文香はなにも気にしないでいい。
俺は、嬉しいんだ。
文香のお腹の中に、俺たちの赤ちゃんがいることが……。
史那の時は、文香を一人にさせてしまったから、今回はなにがあっても傍にいる。
出張も全て他に振る。
文香を全力でサポートするから」
そうだ。
史那の時は、雅人さんに妊娠を知らせなかったから、なにもかもを一人で背負っていたけれど、今回は違う。
雅人さんがそばにいてくれるんだ。
それだけで心強い。
私たちはクリニックを受診して、妊娠が本当であると確認した。
まだ初期の段階なので、来週もう一度受診して心音が確認できれば、史那にも報告しよう。
待望の赤ちゃん。
男の子でも女の子でもいい。
無事にお腹の中で育ってね。
これから健診がある度に雅人さんが仕事を抜けて付き添ってくれたのは言うまでもない。
高宮専務は愛妻家である話は、結婚当初から噂されていたけれど、この一件で世間に広まったのは周知の事実である。
ー終ー
0
お気に入りに追加
438
あなたにおすすめの小説
ヤンデレエリートの執愛婚で懐妊させられます
沖田弥子
恋愛
職場の後輩に恋人を略奪された澪。終業後に堪えきれず泣いていたところを、営業部のエリート社員、天王寺明夜に見つかってしまう。彼に優しく慰められながら居酒屋で事の顛末を話していたが、なぜか明夜と一夜を過ごすことに――!? 明夜は傷心した自分を慰めてくれただけだ、と考える澪だったが、翌朝「責任をとってほしい」と明夜に迫られ、婚姻届にサインしてしまった。突如始まった新婚生活。明夜は澪の心と身体を幸せで満たしてくれていたが、徐々に明夜のヤンデレな一面が見えてきて――執着強めな旦那様との極上溺愛ラブストーリー!

忘れたとは言わせない。〜エリートドクターと再会したら、溺愛が始まりました〜
青花美来
恋愛
「……三年前、一緒に寝た間柄だろ?」
三年前のあの一夜のことは、もう過去のことのはずなのに。
一夜の過ちとして、もう忘れたはずなのに。
「忘れたとは言わせねぇぞ?」
偶然再会したら、心も身体も翻弄されてしまって。
「……今度こそ、逃がすつもりも離すつもりもねぇから」
その溺愛からは、もう逃れられない。
*第16回恋愛小説大賞奨励賞受賞しました*

【完結】もう無理して私に笑いかけなくてもいいですよ?
冬馬亮
恋愛
公爵令嬢のエリーゼは、遅れて出席した夜会で、婚約者のオズワルドがエリーゼへの不満を口にするのを偶然耳にする。
オズワルドを愛していたエリーゼはひどくショックを受けるが、悩んだ末に婚約解消を決意する。
だが、喜んで受け入れると思っていたオズワルドが、なぜか婚約解消を拒否。関係の再構築を提案する。
その後、プレゼント攻撃や突撃訪問の日々が始まるが、オズワルドは別の令嬢をそばに置くようになり・・・
「彼女は友人の妹で、なんとも思ってない。オレが好きなのはエリーゼだ」
「私みたいな女に無理して笑いかけるのも限界だって夜会で愚痴をこぼしてたじゃないですか。よかったですね、これでもう、無理して私に笑いかけなくてよくなりましたよ」

【R18】純粋無垢なプリンセスは、婚礼した冷徹と噂される美麗国王に三日三晩の初夜で蕩かされるほど溺愛される
奏音 美都
恋愛
数々の困難を乗り越えて、ようやく誓約の儀を交わしたグレートブルタン国のプリンセスであるルチアとシュタート王国、国王のクロード。
けれど、それぞれの執務に追われ、誓約の儀から二ヶ月経っても夫婦の時間を過ごせずにいた。
そんなある日、ルチアの元にクロードから別邸への招待状が届けられる。そこで三日三晩の甘い蕩かされるような初夜を過ごしながら、クロードの過去を知ることになる。
2人の出会いを描いた作品はこちら
「純粋無垢なプリンセスを野盗から助け出したのは、冷徹と噂される美麗国王でした」https://www.alphapolis.co.jp/novel/702276663/443443630
2人の誓約の儀を描いた作品はこちら
「純粋無垢なプリンセスは、冷徹と噂される美麗国王と誓約の儀を結ぶ」
https://www.alphapolis.co.jp/novel/702276663/183445041
イケメン社長と私が結婚!?初めての『気持ちイイ』を体に教え込まれる!?
すずなり。
恋愛
ある日、彼氏が自分の住んでるアパートを引き払い、勝手に『同棲』を求めてきた。
「お前が働いてるんだから俺は家にいる。」
家事をするわけでもなく、食費をくれるわけでもなく・・・デートもしない。
「私は母親じゃない・・・!」
そう言って家を飛び出した。
夜遅く、何も持たず、靴も履かず・・・一人で泣きながら歩いてるとこを保護してくれた一人の人。
「何があった?送ってく。」
それはいつも仕事場のカフェに来てくれる常連さんだった。
「俺と・・・結婚してほしい。」
「!?」
突然の結婚の申し込み。彼のことは何も知らなかったけど・・・惹かれるのに時間はかからない。
かっこよくて・・優しくて・・・紳士な彼は私を心から愛してくれる。
そんな彼に、私は想いを返したい。
「俺に・・・全てを見せて。」
苦手意識の強かった『営み』。
彼の手によって私の感じ方が変わっていく・・・。
「いあぁぁぁっ・・!!」
「感じやすいんだな・・・。」
※お話は全て想像の世界のものです。現実世界とはなんら関係ありません。
※お話の中に出てくる病気、治療法などは想像のものとしてご覧ください。
※誤字脱字、表現不足は重々承知しております。日々精進してまいりますので温かく見ていただけると嬉しいです。
※コメントや感想は受け付けることができません。メンタルが薄氷なもので・・すみません。
それではお楽しみください。すずなり。
ウブな政略妻は、ケダモノ御曹司の執愛に堕とされる
Adria
恋愛
旧題:紳士だと思っていた初恋の人は私への恋心を拗らせた執着系ドSなケダモノでした
ある日、父から持ちかけられた政略結婚の相手は、学生時代からずっと好きだった初恋の人だった。
でも彼は来る縁談の全てを断っている。初恋を実らせたい私は副社長である彼の秘書として働くことを決めた。けれど、何の進展もない日々が過ぎていく。だが、ある日会社に忘れ物をして、それを取りに会社に戻ったことから私たちの関係は急速に変わっていった。
彼を知れば知るほどに、彼が私への恋心を拗らせていることを知って戸惑う反面嬉しさもあり、私への執着を隠さない彼のペースに翻弄されていく……。
初色に囲われた秘書は、蜜色の秘処を暴かれる
ささゆき細雪
恋愛
樹理にはかつてひとまわり年上の婚約者がいた。けれど樹理は彼ではなく彼についてくる母親違いの弟の方に恋をしていた。
だが、高校一年生のときにとつぜん幼い頃からの婚約を破棄され、兄弟と逢うこともなくなってしまう。
あれから十年、中小企業の社長をしている父親の秘書として結婚から逃げるように働いていた樹理のもとにあらわれたのは……
幼馴染で初恋の彼が新社長になって、専属秘書にご指名ですか!?
これは、両片想いでゆるふわオフィスラブなひしょひしょばなし。
※ムーンライトノベルズで開催された「昼と夜の勝負服企画」参加作品です。他サイトにも掲載中。
「Grand Duo * グラン・デュオ ―シューベルトは初恋花嫁を諦めない―」で当て馬だった紡の弟が今回のヒーローです(未読でもぜんぜん問題ないです)。
過去1ヶ月以内にエタニティの小説・漫画・アニメを1話以上レンタルしている
と、エタニティのすべての番外編を読むことができます。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
番外編を閲覧することが出来ません。
過去1ヶ月以内にエタニティの小説・漫画・アニメを1話以上レンタルしている
と、エタニティのすべての番外編を読むことができます。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。