74 / 87
史那編
春休み 2
しおりを挟む
画面を見ているだけで私は気持ちがほっこりする。
私はスマホの画面を閉じると、父からの差し入れのプリンにスプーンを刺した。
どこか懐かしい、優しい味のプリンにいつも癒される。
そう言えば私が小さい頃、なにかあった時はこのプリンを父におねだりしていた。
母に聞くと、父と初めて住み始めた日に、私と一緒にスイーツを買って来たのがこれだったのだと言う。
そんな話を聞くと、尚更思い入れが増えてしまう。
香水をきっかけに、今日は過去を振り返ることが多い。
五感を通して、懐かしい記憶が蘇る。
私はまだ十五歳。たった十五年しか生きていないけれど、他の人とは比べられないけれど、きっとそれなりに内容のある十五年だろう。
父からの差し入れであるプリンをじっくりと味わいながらそんなことを思っていると、愛由美ちゃんからメッセージが届いた。きっと明日の件だろう。私はスマホの画面を開いた。
『史那ちゃんこんにちは、明日楽しみだね。で、明日なんだけど、パパが送迎してくれるって言ってくれたから、マンションまで迎えに行くね。行く前にまた連絡します』
かわいらしい絵文字や顔文字を織り交ぜた女の子らしいメッセージだ。
私も負けじと返事をする。
『愛由美ちゃん、こんにちは。連絡ありがとう。本当? おじさんにお礼伝えてください。私も果穂も明日楽しみにしてます』
私も絵文字と顔文字を織り交ぜて送信し、お互いスタンプで返事をしてやり取りを終わらせると、プリンの残りを頬張った。
翌日は絶好のお出掛け日和で、愛由美ちゃんと加恋ちゃんのお父さんが約束通り水族館への送迎をしてくれた。
母が恐縮してしまい、せめてお昼ごはんはこちらで用意させてくれと申し出たものの、愛由美ちゃんのお父さんの会社は飲食業を展開する会社の役員さんだ。優待チケットを使わないともったいないと言って母の申し出を断った。
ちょうど水族館のある近くのビルの中に、私たちが入っても安心価格帯のレストランがあると言う。
しかも果穂がいるから、半個室のブースも手配してくれていると言う。本当に至れり尽くせりだ。
翌日のお出掛けに、せっかく理玖からプレゼントされた香水をハンカチに一プッシュしてバッグの中に忍ばせた。
もし愛由美ちゃんや加恋ちゃんに聞かれたら、なにを貰ったかすぐに答えられるように。
果穂も一緒だから、そこまで激しい突っ込みはないと期待したい。
私達は朝一番から水族館を満喫し、サワイグループのレストランでお昼ご飯を堪能し、その後愛由美ちゃんのお父さんがドライブに連れていってくれ、丸一日遊び回った。
帰宅する頃には果穂も遊び疲れて車の中で眠ってしまった。
そんな果穂をおじさんは軽々と抱き上げて、マンションまで連れて行ってくれた。
「愛由美や加恋にもこんな時期あったよなあ……」
しみじみと呟くおじさんに、愛由美ちゃんが一言ポツリと発した。
「歳の離れた妹か弟、いてもいいよ」
加恋ちゃんも釣られて発言する。
「うん、果穂ちゃん見てると歳の離れた妹や弟もいいね」
二人の言葉に、おじさんは真剣な顔をしている。
「そうか……? でもこれは智賀子に要相談案件だな」
どうやらおじさん真剣に考えている。以前、愛由美ちゃんから聞いた話によると、おじさんにはお姉さんがいて、同じサワイグループの現場に出ているそうだ。お姉さん夫婦には子供さんがおらず、沢井家の孫は愛由美ちゃんと加恋ちゃんだけらしい。
後継ぎのことを考えたらやはり男の子を望む声が多いけど、それを智賀子おばさんの耳に入れてプレッシャーに感じて欲しくないからと、加恋ちゃんが生まれた時にこれ以上は望まないと公言したのだと、父から聞いたことがある。
実際におじさんは実力主義で、もし愛由美ちゃんや加恋ちゃんの結婚する相手が沢井の後継者としての才能を見いだせない場合、会社は一族経営から会社の実力者に経営を委ねることも考えている。だから周囲がなにを言おうが関係ない、二人とも会社のことを考えず自分の幸せを見つけなさいと常日頃から口にしているそうだ。
これを我が家に置き換えた場合、幸い父は次男で後継ぎ問題はないから良かったものの、長男である尚人伯父さんの家に理玖や蒼良がいなかったらそれこそ母も色々と言われただろう。
それに父の病気の件は公にはなっていないけれど、永らく私以外の子供に恵まれなかったことも、影では色々と言われていたに違いない。
そう考えたら、母も智賀子おばさんも、大変な家庭に嫁入りしたものだ。
父やおじさんも奥さんと家庭を大事にしてくれる人だから、今の私たちがこうしていられるのだと改めて思う。
いいなあ、こんな旦那さん。私の両親は、私の理想の夫婦だ。
きっと愛由美ちゃんと加恋ちゃんも自分の両親を理想の夫婦だと思っているだろう。
いつか私もそんな理想の家庭を築き上げることができるだろうか。
その前に、そんな相手と巡り合えるだろうか。
できることならば、その相手は理玖がいい。でもそれは私個人の考えだけで、理玖の気持ちは分からないし、もうそんなことを軽々しく口にする年齢はとうに過ぎていることも自覚している。
私はスマホの画面を閉じると、父からの差し入れのプリンにスプーンを刺した。
どこか懐かしい、優しい味のプリンにいつも癒される。
そう言えば私が小さい頃、なにかあった時はこのプリンを父におねだりしていた。
母に聞くと、父と初めて住み始めた日に、私と一緒にスイーツを買って来たのがこれだったのだと言う。
そんな話を聞くと、尚更思い入れが増えてしまう。
香水をきっかけに、今日は過去を振り返ることが多い。
五感を通して、懐かしい記憶が蘇る。
私はまだ十五歳。たった十五年しか生きていないけれど、他の人とは比べられないけれど、きっとそれなりに内容のある十五年だろう。
父からの差し入れであるプリンをじっくりと味わいながらそんなことを思っていると、愛由美ちゃんからメッセージが届いた。きっと明日の件だろう。私はスマホの画面を開いた。
『史那ちゃんこんにちは、明日楽しみだね。で、明日なんだけど、パパが送迎してくれるって言ってくれたから、マンションまで迎えに行くね。行く前にまた連絡します』
かわいらしい絵文字や顔文字を織り交ぜた女の子らしいメッセージだ。
私も負けじと返事をする。
『愛由美ちゃん、こんにちは。連絡ありがとう。本当? おじさんにお礼伝えてください。私も果穂も明日楽しみにしてます』
私も絵文字と顔文字を織り交ぜて送信し、お互いスタンプで返事をしてやり取りを終わらせると、プリンの残りを頬張った。
翌日は絶好のお出掛け日和で、愛由美ちゃんと加恋ちゃんのお父さんが約束通り水族館への送迎をしてくれた。
母が恐縮してしまい、せめてお昼ごはんはこちらで用意させてくれと申し出たものの、愛由美ちゃんのお父さんの会社は飲食業を展開する会社の役員さんだ。優待チケットを使わないともったいないと言って母の申し出を断った。
ちょうど水族館のある近くのビルの中に、私たちが入っても安心価格帯のレストランがあると言う。
しかも果穂がいるから、半個室のブースも手配してくれていると言う。本当に至れり尽くせりだ。
翌日のお出掛けに、せっかく理玖からプレゼントされた香水をハンカチに一プッシュしてバッグの中に忍ばせた。
もし愛由美ちゃんや加恋ちゃんに聞かれたら、なにを貰ったかすぐに答えられるように。
果穂も一緒だから、そこまで激しい突っ込みはないと期待したい。
私達は朝一番から水族館を満喫し、サワイグループのレストランでお昼ご飯を堪能し、その後愛由美ちゃんのお父さんがドライブに連れていってくれ、丸一日遊び回った。
帰宅する頃には果穂も遊び疲れて車の中で眠ってしまった。
そんな果穂をおじさんは軽々と抱き上げて、マンションまで連れて行ってくれた。
「愛由美や加恋にもこんな時期あったよなあ……」
しみじみと呟くおじさんに、愛由美ちゃんが一言ポツリと発した。
「歳の離れた妹か弟、いてもいいよ」
加恋ちゃんも釣られて発言する。
「うん、果穂ちゃん見てると歳の離れた妹や弟もいいね」
二人の言葉に、おじさんは真剣な顔をしている。
「そうか……? でもこれは智賀子に要相談案件だな」
どうやらおじさん真剣に考えている。以前、愛由美ちゃんから聞いた話によると、おじさんにはお姉さんがいて、同じサワイグループの現場に出ているそうだ。お姉さん夫婦には子供さんがおらず、沢井家の孫は愛由美ちゃんと加恋ちゃんだけらしい。
後継ぎのことを考えたらやはり男の子を望む声が多いけど、それを智賀子おばさんの耳に入れてプレッシャーに感じて欲しくないからと、加恋ちゃんが生まれた時にこれ以上は望まないと公言したのだと、父から聞いたことがある。
実際におじさんは実力主義で、もし愛由美ちゃんや加恋ちゃんの結婚する相手が沢井の後継者としての才能を見いだせない場合、会社は一族経営から会社の実力者に経営を委ねることも考えている。だから周囲がなにを言おうが関係ない、二人とも会社のことを考えず自分の幸せを見つけなさいと常日頃から口にしているそうだ。
これを我が家に置き換えた場合、幸い父は次男で後継ぎ問題はないから良かったものの、長男である尚人伯父さんの家に理玖や蒼良がいなかったらそれこそ母も色々と言われただろう。
それに父の病気の件は公にはなっていないけれど、永らく私以外の子供に恵まれなかったことも、影では色々と言われていたに違いない。
そう考えたら、母も智賀子おばさんも、大変な家庭に嫁入りしたものだ。
父やおじさんも奥さんと家庭を大事にしてくれる人だから、今の私たちがこうしていられるのだと改めて思う。
いいなあ、こんな旦那さん。私の両親は、私の理想の夫婦だ。
きっと愛由美ちゃんと加恋ちゃんも自分の両親を理想の夫婦だと思っているだろう。
いつか私もそんな理想の家庭を築き上げることができるだろうか。
その前に、そんな相手と巡り合えるだろうか。
できることならば、その相手は理玖がいい。でもそれは私個人の考えだけで、理玖の気持ちは分からないし、もうそんなことを軽々しく口にする年齢はとうに過ぎていることも自覚している。
1
お気に入りに追加
436
あなたにおすすめの小説
イケメン彼氏は年上消防士!鍛え上げられた体は、夜の体力まで別物!?
すずなり。
恋愛
私が働く食堂にやってくる消防士さんたち。
翔馬「俺、チャーハン。」
宏斗「俺もー。」
航平「俺、から揚げつけてー。」
優弥「俺はスープ付き。」
みんなガタイがよく、男前。
ひなた「はーいっ。ちょっと待ってくださいねーっ。」
慌ただしい昼時を過ぎると、私の仕事は終わる。
終わった後、私は行かなきゃいけないところがある。
ひなた「すみませーん、子供のお迎えにきましたー。」
保育園に迎えに行かなきゃいけない子、『太陽』。
私は子供と一緒に・・・暮らしてる。
ーーーーーーーーーーーーーーーー
翔馬「おいおい嘘だろ?」
宏斗「子供・・・いたんだ・・。」
航平「いくつん時の子だよ・・・・。」
優弥「マジか・・・。」
消防署で開かれたお祭りに連れて行った太陽。
太陽の存在を知った一人の消防士さんが・・・私に言った。
「俺は太陽がいてもいい。・・・太陽の『パパ』になる。」
「俺はひなたが好きだ。・・・絶対振り向かせるから覚悟しとけよ?」
※お話に出てくる内容は、全て想像の世界です。現実世界とは何ら関係ありません。
※感想やコメントは受け付けることができません。
メンタルが薄氷なもので・・・すみません。
言葉も足りませんが読んでいただけたら幸いです。
楽しんでいただけたら嬉しく思います。
【R18】純粋無垢なプリンセスは、婚礼した冷徹と噂される美麗国王に三日三晩の初夜で蕩かされるほど溺愛される
奏音 美都
恋愛
数々の困難を乗り越えて、ようやく誓約の儀を交わしたグレートブルタン国のプリンセスであるルチアとシュタート王国、国王のクロード。
けれど、それぞれの執務に追われ、誓約の儀から二ヶ月経っても夫婦の時間を過ごせずにいた。
そんなある日、ルチアの元にクロードから別邸への招待状が届けられる。そこで三日三晩の甘い蕩かされるような初夜を過ごしながら、クロードの過去を知ることになる。
2人の出会いを描いた作品はこちら
「純粋無垢なプリンセスを野盗から助け出したのは、冷徹と噂される美麗国王でした」https://www.alphapolis.co.jp/novel/702276663/443443630
2人の誓約の儀を描いた作品はこちら
「純粋無垢なプリンセスは、冷徹と噂される美麗国王と誓約の儀を結ぶ」
https://www.alphapolis.co.jp/novel/702276663/183445041
10 sweet wedding
国樹田 樹
恋愛
『十年後もお互い独身だったら、結婚しよう』 そんな、どこかのドラマで見た様な約束をした私達。 けれど十年後の今日、私は彼の妻になった。 ……そんな二人の、式後のお話。
イケメン社長と私が結婚!?初めての『気持ちイイ』を体に教え込まれる!?
すずなり。
恋愛
ある日、彼氏が自分の住んでるアパートを引き払い、勝手に『同棲』を求めてきた。
「お前が働いてるんだから俺は家にいる。」
家事をするわけでもなく、食費をくれるわけでもなく・・・デートもしない。
「私は母親じゃない・・・!」
そう言って家を飛び出した。
夜遅く、何も持たず、靴も履かず・・・一人で泣きながら歩いてるとこを保護してくれた一人の人。
「何があった?送ってく。」
それはいつも仕事場のカフェに来てくれる常連さんだった。
「俺と・・・結婚してほしい。」
「!?」
突然の結婚の申し込み。彼のことは何も知らなかったけど・・・惹かれるのに時間はかからない。
かっこよくて・・優しくて・・・紳士な彼は私を心から愛してくれる。
そんな彼に、私は想いを返したい。
「俺に・・・全てを見せて。」
苦手意識の強かった『営み』。
彼の手によって私の感じ方が変わっていく・・・。
「いあぁぁぁっ・・!!」
「感じやすいんだな・・・。」
※お話は全て想像の世界のものです。現実世界とはなんら関係ありません。
※お話の中に出てくる病気、治療法などは想像のものとしてご覧ください。
※誤字脱字、表現不足は重々承知しております。日々精進してまいりますので温かく見ていただけると嬉しいです。
※コメントや感想は受け付けることができません。メンタルが薄氷なもので・・すみません。
それではお楽しみください。すずなり。
イケメン彼氏は警察官!甘い夜に私の体は溶けていく。
すずなり。
恋愛
人数合わせで参加した合コン。
そこで私は一人の男の人と出会う。
「俺には分かる。キミはきっと俺を好きになる。」
そんな言葉をかけてきた彼。
でも私には秘密があった。
「キミ・・・目が・・?」
「気持ち悪いでしょ?ごめんなさい・・・。」
ちゃんと私のことを伝えたのに、彼は食い下がる。
「お願いだから俺を好きになって・・・。」
その言葉を聞いてお付き合いが始まる。
「やぁぁっ・・!」
「どこが『や』なんだよ・・・こんなに蜜を溢れさせて・・・。」
激しくなっていく夜の生活。
私の身はもつの!?
※お話の内容は全て想像のものです。現実世界とはなんら関係ありません。
※表現不足は重々承知しております。まだまだ勉強してまいりますので温かい目で見ていただけたら幸いです。
※コメントや感想は受け付けることができません。メンタルが薄氷なもので・・・すみません。
では、お楽しみください。
ウブな政略妻は、ケダモノ御曹司の執愛に堕とされる
Adria
恋愛
旧題:紳士だと思っていた初恋の人は私への恋心を拗らせた執着系ドSなケダモノでした
ある日、父から持ちかけられた政略結婚の相手は、学生時代からずっと好きだった初恋の人だった。
でも彼は来る縁談の全てを断っている。初恋を実らせたい私は副社長である彼の秘書として働くことを決めた。けれど、何の進展もない日々が過ぎていく。だが、ある日会社に忘れ物をして、それを取りに会社に戻ったことから私たちの関係は急速に変わっていった。
彼を知れば知るほどに、彼が私への恋心を拗らせていることを知って戸惑う反面嬉しさもあり、私への執着を隠さない彼のペースに翻弄されていく……。
もつれた心、ほどいてあげる~カリスマ美容師御曹司の甘美な溺愛レッスン~
泉南佳那
恋愛
イケメンカリスマ美容師と内気で地味な書店員との、甘々溺愛ストーリーです!
どうぞお楽しみいただけますように。
〈あらすじ〉
加藤優紀は、現在、25歳の書店員。
東京の中心部ながら、昭和味たっぷりの裏町に位置する「高木書店」という名の本屋を、祖母とふたりで切り盛りしている。
彼女が高木書店で働きはじめたのは、3年ほど前から。
短大卒業後、不動産会社で営業事務をしていたが、同期の、親会社の重役令嬢からいじめに近い嫌がらせを受け、逃げるように会社を辞めた過去があった。
そのことは優紀の心に小さいながらも深い傷をつけた。
人付き合いを恐れるようになった優紀は、それ以来、つぶれかけの本屋で人の目につかない質素な生活に安んじていた。
一方、高木書店の目と鼻の先に、優紀の兄の幼なじみで、大企業の社長令息にしてカリスマ美容師の香坂玲伊が〈リインカネーション〉という総合ビューティーサロンを経営していた。
玲伊は優紀より4歳年上の29歳。
優紀も、兄とともに玲伊と一緒に遊んだ幼なじみであった。
店が近いこともあり、玲伊はしょっちゅう、優紀の本屋に顔を出していた。
子供のころから、かっこよくて優しかった玲伊は、優紀の初恋の人。
その気持ちは今もまったく変わっていなかったが、しがない書店員の自分が、カリスマ美容師にして御曹司の彼に釣り合うはずがないと、その恋心に蓋をしていた。
そんなある日、優紀は玲伊に「自分の店に来て」言われる。
優紀が〈リインカネーション〉を訪れると、人気のファッション誌『KALEN』の編集者が待っていた。
そして「シンデレラ・プロジェクト」のモデルをしてほしいと依頼される。
「シンデレラ・プロジェクト」とは、玲伊の店の1周年記念の企画で、〈リインカネーション〉のすべての施設を使い、2~3カ月でモデルの女性を美しく変身させ、それを雑誌の連載記事として掲載するというもの。
優紀は固辞したが、玲伊の熱心な誘いに負け、最終的に引き受けることとなる。
はじめての経験に戸惑いながらも、超一流の施術に心が満たされていく優紀。
そして、玲伊への恋心はいっそう募ってゆく。
玲伊はとても優しいが、それは親友の妹だから。
そんな切ない気持ちを抱えていた。
プロジェクトがはじまり、ひと月が過ぎた。
書店の仕事と〈リインカネーション〉の施術という二重生活に慣れてきた矢先、大問題が発生する。
突然、編集部に上層部から横やりが入り、優紀は「シンデレラ・プロジェクト」のモデルを下ろされることになった。
残念に思いながらも、やはり夢でしかなかったのだとあきらめる優紀だったが、そんなとき、玲伊から呼び出しを受けて……
過去1ヶ月以内にエタニティの小説・漫画・アニメを1話以上レンタルしている
と、エタニティのすべての番外編を読むことができます。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
番外編を閲覧することが出来ません。
過去1ヶ月以内にエタニティの小説・漫画・アニメを1話以上レンタルしている
と、エタニティのすべての番外編を読むことができます。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。