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その後
甘く、蕩ける 1*
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突然の浮遊感に驚いた私は、咄嗟に悠太くんの首にしがみ付いた。
小さかった頃ならまだしもこの年で抱き上げられるとは思っても見なくて、しかもいつも感じないこの感覚に慣れなくて、ほんの少しの距離でも私は落ちるのではないかと不安だった。
悠太くんにしてみれば、私を落とす筈はないと自信があったからこそ抱き上げたのだろうけど、心の準備のない状態で急にされると心臓に悪い。
「重いから下ろして」
暴れたら落ちてしまうのは分かっているので大人しくしていたけれど、やはり成人女性を抱き上げるにはそれなりの重量があるし、第一食後で食べた分の重さも加算されているのだ。誰だって体重は気になるだろう。
そしてようやく下ろして貰えたのは、私のベッドの上だった。
ベッドの上で、私は悠太くんに組み敷かれている。
寝室は電気を点けていなかったので、隣の部屋の明かりが漏れていて悠太くんの顔が逆光になっているから悠太くんの表情は見えないけれど、きっとさっきと同じく私を求めている表情をしているに違いない。
ベッドの上で組み敷かれた状態で私達は見つめ合った。
いよいよだ。これから、悠太くんに抱かれるのだ。
私は思わず生唾を飲み込んでしまったけれど、悠太くんも同じく余裕がないのか私と同じく生唾を飲み込んでいた。
「気持ちの準備は出来てる?」
きっとこれが最終確認だろう。ここで頷いたら、きっともう悠太くんは私がどれだけ泣いても止めないだろう。……いや、悠太くんは何だかんだ言って最終的に私の気持ちを優先してくれるだろう。でも、私だって初めての事とは言え人並みに性欲はあるし、その相手が好きな人だったら、最後までして欲しい。
私は、悠太くんの目を見て頷いた。そして、両手を悠太くんの首に絡み付けると、自分からキスをして意思表示をした。
「うん。私を悠太くんのものにして……」
私の言葉が引き金となり、悠太くんは私に覆いかぶさると、唇にキスをした。
いつもの様な触れるように優しいキスではない。貪る様な激しいキスだ。
初めての事に、私はどう返したらいいのか分からずにいたけれど、悠太くんの舌が私の唇をこじ開けようとしていたので少し唇を開くと、そこから悠太くんの舌がするりと侵入してきた。
温かくて柔らかい舌の感覚に、私はされるがままだった。悠太くんの舌はまるで自分の意思を持っているかのように私の腔内を蹂躙する。歯列をなぞって行ったかと思えば私の舌を捕らえて絡み付ける。まるで粘液までが私と絡み合いたいと言っているかのようだ。
私の口から溢れ出る混ざり合った唾液も、気が付けばその舌が舐め取っている。
私に覆いかぶさっていた悠太くんは、私に体重がかからない様に気を付けてくれている。私の顔の横についた手は、気が付けば私の頬を撫でている。
そして私はキスをされながら気か付けば胸を弄られていた。
でもその手付きは決して不快なものではなく、逆にもっと触って欲しいと思う位に優しくて、気持ちよくて、思わず声が漏れてしまいそうになる。
「……ん……、……あっ……」
悠太くんのキスが、唇から耳元に、息遣いが直で伝わり思わず変な声が出てしまうのを必死で堪えていると、悠太くんは耳元で囁いた。
「声、聞かせて……。結衣の声をずっと聞きたかったんだ。俺の愛撫で感じる声を……」
恥ずかしくて必死に堪えていたのに、それを聞きたいだなんてどんな羞恥プレイだろうと思ったけれど、悠太くんの表情を見ているとどうやら本心からの言葉だと理解した。
「声、我慢しなくていいからね。結衣の可愛い声を聞くのは俺だけだから。
結衣の可愛い姿を見るのも俺だけだから」
再び私の耳元で悠太くんが囁くと、悠太くんは私の首筋にキスをした。
初めての感覚に、私の身体も心臓も跳ねており、きっと行為が終わる頃には気力も体力も消耗してしまっているだろう。
おまけに恋愛初心者の私は、最初から悠太くんに主導権を委ねっ放しだ。このまま身を任せたままでいいのだろうか不安になるけれど、何をどうしていいのか分からない。
「……何も考えられない位に蕩けさせるから、結衣は俺の事だけ考えてて」
私の気持ちを読み取ったのか、悠太くんはそう言うと再び私にキスの雨を降らせながら手で私の胸を弄り始めた。
ニットのワンピースはいつの間にか裾が捲れ上がり、レギンスを穿いていなかったらあられもない格好になっていた。
そんなスカート部分の裾に悠太くんはいつの間にか手をかけていた。そして、私に万歳をさせる様に両手を上にあげさせると、一気にワンピースを脱がせた。
ニットワンピの下は長袖のTシャツを着用していたけれど、それも一緒に脱げてしまい、現在上半身はブラジャーのみだ。
恥ずかしくて思わず私は脱がされたワンピースで胸元を隠そうとするものの、それは悠太くんの手で阻止された。
「結衣の全てを見せて」
悠太くんは囁きながら、私の胸元にキスを落とした。
唇の感覚や、舌が這う感覚が何とも言えない位に気持ちよくて、それまで感じていた羞恥心がいつの間にか何処かに去ってしまっているのが不思議でならない。
小さかった頃ならまだしもこの年で抱き上げられるとは思っても見なくて、しかもいつも感じないこの感覚に慣れなくて、ほんの少しの距離でも私は落ちるのではないかと不安だった。
悠太くんにしてみれば、私を落とす筈はないと自信があったからこそ抱き上げたのだろうけど、心の準備のない状態で急にされると心臓に悪い。
「重いから下ろして」
暴れたら落ちてしまうのは分かっているので大人しくしていたけれど、やはり成人女性を抱き上げるにはそれなりの重量があるし、第一食後で食べた分の重さも加算されているのだ。誰だって体重は気になるだろう。
そしてようやく下ろして貰えたのは、私のベッドの上だった。
ベッドの上で、私は悠太くんに組み敷かれている。
寝室は電気を点けていなかったので、隣の部屋の明かりが漏れていて悠太くんの顔が逆光になっているから悠太くんの表情は見えないけれど、きっとさっきと同じく私を求めている表情をしているに違いない。
ベッドの上で組み敷かれた状態で私達は見つめ合った。
いよいよだ。これから、悠太くんに抱かれるのだ。
私は思わず生唾を飲み込んでしまったけれど、悠太くんも同じく余裕がないのか私と同じく生唾を飲み込んでいた。
「気持ちの準備は出来てる?」
きっとこれが最終確認だろう。ここで頷いたら、きっともう悠太くんは私がどれだけ泣いても止めないだろう。……いや、悠太くんは何だかんだ言って最終的に私の気持ちを優先してくれるだろう。でも、私だって初めての事とは言え人並みに性欲はあるし、その相手が好きな人だったら、最後までして欲しい。
私は、悠太くんの目を見て頷いた。そして、両手を悠太くんの首に絡み付けると、自分からキスをして意思表示をした。
「うん。私を悠太くんのものにして……」
私の言葉が引き金となり、悠太くんは私に覆いかぶさると、唇にキスをした。
いつもの様な触れるように優しいキスではない。貪る様な激しいキスだ。
初めての事に、私はどう返したらいいのか分からずにいたけれど、悠太くんの舌が私の唇をこじ開けようとしていたので少し唇を開くと、そこから悠太くんの舌がするりと侵入してきた。
温かくて柔らかい舌の感覚に、私はされるがままだった。悠太くんの舌はまるで自分の意思を持っているかのように私の腔内を蹂躙する。歯列をなぞって行ったかと思えば私の舌を捕らえて絡み付ける。まるで粘液までが私と絡み合いたいと言っているかのようだ。
私の口から溢れ出る混ざり合った唾液も、気が付けばその舌が舐め取っている。
私に覆いかぶさっていた悠太くんは、私に体重がかからない様に気を付けてくれている。私の顔の横についた手は、気が付けば私の頬を撫でている。
そして私はキスをされながら気か付けば胸を弄られていた。
でもその手付きは決して不快なものではなく、逆にもっと触って欲しいと思う位に優しくて、気持ちよくて、思わず声が漏れてしまいそうになる。
「……ん……、……あっ……」
悠太くんのキスが、唇から耳元に、息遣いが直で伝わり思わず変な声が出てしまうのを必死で堪えていると、悠太くんは耳元で囁いた。
「声、聞かせて……。結衣の声をずっと聞きたかったんだ。俺の愛撫で感じる声を……」
恥ずかしくて必死に堪えていたのに、それを聞きたいだなんてどんな羞恥プレイだろうと思ったけれど、悠太くんの表情を見ているとどうやら本心からの言葉だと理解した。
「声、我慢しなくていいからね。結衣の可愛い声を聞くのは俺だけだから。
結衣の可愛い姿を見るのも俺だけだから」
再び私の耳元で悠太くんが囁くと、悠太くんは私の首筋にキスをした。
初めての感覚に、私の身体も心臓も跳ねており、きっと行為が終わる頃には気力も体力も消耗してしまっているだろう。
おまけに恋愛初心者の私は、最初から悠太くんに主導権を委ねっ放しだ。このまま身を任せたままでいいのだろうか不安になるけれど、何をどうしていいのか分からない。
「……何も考えられない位に蕩けさせるから、結衣は俺の事だけ考えてて」
私の気持ちを読み取ったのか、悠太くんはそう言うと再び私にキスの雨を降らせながら手で私の胸を弄り始めた。
ニットのワンピースはいつの間にか裾が捲れ上がり、レギンスを穿いていなかったらあられもない格好になっていた。
そんなスカート部分の裾に悠太くんはいつの間にか手をかけていた。そして、私に万歳をさせる様に両手を上にあげさせると、一気にワンピースを脱がせた。
ニットワンピの下は長袖のTシャツを着用していたけれど、それも一緒に脱げてしまい、現在上半身はブラジャーのみだ。
恥ずかしくて思わず私は脱がされたワンピースで胸元を隠そうとするものの、それは悠太くんの手で阻止された。
「結衣の全てを見せて」
悠太くんは囁きながら、私の胸元にキスを落とした。
唇の感覚や、舌が這う感覚が何とも言えない位に気持ちよくて、それまで感じていた羞恥心がいつの間にか何処かに去ってしまっているのが不思議でならない。
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