上 下
4 / 10

三度目のデート、三度目の正直

しおりを挟む
 土曜日が近づくにつれ胃が痛むようになってしまった。きっと圭司のせいだ。
 時刻は夕方の五時。気の早い夕日が薄闇と混じり合っている。待ち合わせの五分前に家を出ようとすると圭司がすでに表札の傍で待ち構えていた。真緒の目玉は驚きと恐怖にひん剥かれた。
「ん、じゃあ行こ」
 水曜日、スマートフォンに届いたお誘いのメッセージ。傷心の慰めとやらはいつまで続くのか。怒られないようにと進んで隣を歩けば圭司がふとこちらを見つめた。
「なに?きょーちゃん……」
 古書市で爆発したことを怒っているに違いない。真緒は恐る恐る圭司の表情を確かめた。
「や。もう、来ないかと思ったから」
 圭司にしては所在なさげな声。夕焼けの為に薄紅色になった頬をきゅっと上げ、彼は笑った。
「俺の言いつけ守ってえらいね」
 伸びて来た手が真緒の旋毛に触れる。こういう仕種に慣れていないのか、触れているのか分からないような軽いタッチ。いま旋毛に触れている手が、太ももを痣になるほど強くつねったあの手と同じものだとは、とても思えなかった。
「チケット先に渡しとくから」
 渡されたチケットを見つめ真緒は「NAGUMO、今日こっちに来てたの!?」と声を弾ませた。
 NAGUMOは真緒が初めてCDを買ったロックバンドだ。日本語の美しさが際立った歌詞とそれぞれの個性が光るツインボーカル、どこか懐かしさを感じる刹那的なサウンド。十三歳の思春期真っただ中でこのバンドに出会ってから、真緒は本だけでなく音楽にも興味を示すようになった。
「きょーちゃん、俺がNAGUMO好きだって知ってたの?」
 一瞬、圭司の眼差しが陰る。「俺が教えたじゃん」突き放すように答えられ記憶を巡らせたが、古い記憶の中では真緒と京一がイヤホンを分け合ってNAGUMOを聴いている。そこに圭司の姿はない。
「大学合格したらライブ行きたいなって思ってたから、すごい嬉しい。あの、チケット代……」
「別に。友達が行かなくなって余っただけだから」
 真緒はなんだか困ってしまって「ありがとう、きょーちゃん」とだけ呟いた。
 何を思ったのだろうか。圭司の手がするりと真緒の手を攫う。触れたと感じる間もなく指を絡めて握り込まれ、真緒は圭司を見つめた。
「京一と手を繋いだら、きっとこんな感じだよ。俺、背格好も手の大きさもあいつに似てるから」
 再三、「俺は京一に似てる」と真緒に言い含める圭司。真緒は握られた手をどうすることも出来ず、熱くなっていく頬を隠したくて俯いた。
 圭司を「きょーちゃん」と呼んでいるせいだろうか。本当に京一と手を繋いでいるような気になってきて胸が早鐘を打ち始める。隣に居るのは圭司なんだと自分に言い聞かせたくて視線を向けると、彼の横顔は真っ赤になっていた。夕日と夜闇がヴェールになっている為にそう見えるのかもしれない。
 とうとう会場に到着するまで繋がれていた手と手。離した手は汗でぐっしょりと濡れていて、真緒は苦虫を噛んだ。緊張するとどうしても手汗が滲んでしまう。「きたない」「くさい」圭司にそう言われるのを覚悟したが、彼は口を噤んだままどこか遠くを見つめていた。
「真緒、いいか、絶対にはぐれるなよ。俺の隣に居て。それから、人に酔ったらすぐ言って。俺が尻ぬぐいする羽目になるんだから、無理すんな。あと、前の方には行くなよ。万が一モッシュに呑まれたら……、」
 真緒の初めてのライブ参戦に圭司の方が気を揉んでいる。真緒はしきりに頷いて圭司の傍にそそと寄った。暗がりの会場とNAGUMOに会える高揚感で圭司への恐怖心がいくらか和らいでいる。
「真緒、ちょっと、近い、隣に居ろとは言ったけど……」
 ハッとして圭司から飛び退くと、今度は隣に居た観客にぶつかりそうになってしまった。圭司は真緒の肩をぐっと抱き寄せ「もういい、これでいい。俺の近く寄って」と彼にしては焦った声を出した。
「きょーちゃん」
 圭司の手が肩から離れないので呼びかけてみる。ボルテージの上がっていく小さな箱の中、真緒の声が聞こえにくいのか腰をかがめて鼻先まで近づいてくる圭司。
「なに?どうした?」
 二人にだけ聞こえるように潜められた声は、いつもよりもずっと柔らかくて甘かった。「あの、肩……」躊躇いがちに言えば、手は弾かれたように離れていった。
 初めて肉眼で見るロックバンド。画面で観るよりずいぶんと小さく見えたその人たちは、イヤホンで聴くその何千倍もの響きを掻き鳴らし、声高らかに十五曲を歌い上げた。歌が上手すぎないところが「ひと」が歌っているという感じがしていい、なんて思っていたボーカルの声は、生で聴くと厚みも伸びもあり、何より胸に迫って来る切実さがある。真緒は感極まってライブの中盤で涙を流した。
「きょーちゃん、NAGUMOってすごいな」
 トークの間に圭司に話し掛ければ、困ったような笑みが返って来た。「ほんと、NAGUMOってすごいわ」その呟きの真意が真緒には分からなかった。
 圭司の事前注意のお陰でトラブルに巻き込まれることもなくライブは終了。真緒は物販で購入したキーリングを鞄に下げ満面の笑みで圭司の隣を歩く。
「YASIROって生で聴くとあんな声なんだね。歌手っていうよりも詩を読んでるみたいだって思ってたんだけど、今日聴いたらちゃんと歌っててびっくりした!」
 街灯に照らされた圭司の顔を見ても興奮は冷めない。そんな真緒を見て圭司は「ふは」と噴き出した。口元に手を添え、眉根を寄せて笑う。圭司の笑い方は昔からちっとも変わっていなかった。
「好きだろうなとは思ったけど、真緒がここまで入れ込んでるとは思わなかった」
「そりゃ興奮もするよっ。バラノユメの前奏が始まった時、全身に鳥肌が立ったもん!」
「ああ。不規則なドラムとベースからの……きみとぼくで立とう宇宙のどこかの星……って出だしでしょ?」
 圭司がワンフレーズ歌っただけなのに、錆びついていたはずの記憶の扉がぱかんと開いた。
二つ年上の圭司。中学校に上がった彼はしばらくすると真緒を無視するようになった。あんなにつねったり蹴ったりぶったり、「バカ真緒」「グズ」「弱虫」と罵ったり、真緒に意地悪することに全力投球していたような彼が、真緒に関わるのをぱったりと止めた。真緒は戸惑った。嬉しかったけれど、ほっとしたけれど、それ以上に戸惑った。
 真緒が中学校に上がって初めての秋。圭司と偶然に帰り道で出会ってしまい、沈黙に耐えかねた真緒はイヤホンを耳に突っ込んだままの圭司に「なに聴いてるの?」と尋ねた。
 ――NAGUMOのバラノユメって曲。
 圭司はこちらを見向きもせずにそう答えた。
 その当時、メジャーデビューしたばかりのNAGUMOはミニアルバムの一曲目であるバラノユメがラジオでヘビーローテーションされていた。真緒は圭司と出会った数日後にラジオでバラノユメを聴いてNAGUMOのファンになった。圭司が教えた、というのはあながち間違いではない。
「あの始まり、俺も好き。サウンドか歌詞かって言われると俺は歌詞が好きだけど、あの冒頭だけはメロディーラインありきだなって思う」
「けい君もそう思う!?俺も……」
 夜風に揺れる前髪の下、圭司の瞳が見開かれる。月の光と車のライトに照らされた圭司の瞳は灰み掛かった瑠璃色で、そうだけい君の瞳ってこんな不思議な色だった、と真緒は目が覚めたような心地になった。
「ご、ごめん。間違えた。きょーちゃんも、そう思うんだ。ちょっと演歌みたいなギターのメロディーが語ってるって感じでいいよね」
 午後九時の月影の下、沈黙が訪れる。真緒はどんどん気まずくなった。圭司も同じ気持ちなのか黙りこくって道の先を見つめている。
 真緒は古書市から持って帰った紙袋のことを思った。結局、重い方の紙袋は圭司が持ってくれて、家に帰って中身を見ると無数の文庫本が丁寧に詰められていた。頁を捲ると、ほんの少しだけ芝生の匂いがした。
「俺……、きょーちゃんがNAGUMO教えてくれた時のこと、思い出した。きょーちゃんと俺が中学生の頃だったよね。帰り道が一緒になって、無視されてたのに話し掛けたくなって」
「無視?誰が?」
「け……きょーちゃんだよ!きょーちゃんが俺を無視してたじゃん。目も合わなくなって話もしなくなったじゃん。急に……何もかもなくなってびっくりした。何か気に障ることしたかなって、何度も考えたよ」
 もう意地悪をされなくて済むんだと安心したのは本当だ。けれど、寂しかったのも本当。確かに意地悪をされた記憶が印象的だけれど、二人きりで居れば普通に遊んでくれたし面倒もよく見てくれた。ちょうど、今日のように。
「俺……無視してたつもりはないんだけど」
「ええ?うそ。無視してたよ。俺は、無視されてるんだって思ってた」
 圭司は視線を彷徨わせ、最後に真緒を見つめた。眉毛が居心地悪そうにくにゃくにゃしている。
「そう思わせたのなら、ごめん。あん時のは、完全に俺が悪いわ。お前は悪くないよ」
 息が止まってしまいそうなほど、真緒は驚いた。圭司がおもちゃの真緒に謝るなんて異常事態だ。真緒は咄嗟に圭司の顔を覗き込んだ。「なに、近いって」圭司は慌てて二歩下がる。
「無視されたかと思ったら、高校では入学初日に俺のクラスに来てあんなこと言うから、それもすごいびっくりした」
「は?俺、なんか言ったっけ?」
「言ったよ!クラスの全員に聞こえる声で……こいつは俺のおもちゃだから勝手にいじめるなって。そのせいで、俺、全然友達できなかったんだよ!?」
「……ああ、それね。友達できなかったのは、お前が陰キャのコミュ障だからだろ。俺のせいじゃない」
 確かにそれもあるかもしれない。真緒は唇を尖らせて眉根を寄せた。「いーじゃん。昼は俺が一緒に食べてやってたし、放課後だって遊んでやったろ」昼は購買へ走らせ放課後は荷物持ちをさせていただけなのにそんなことを得意気に言う圭司。「俺は……同じクラスに友達が欲しかった」反抗のつもりで呟くと、圭司がぴたりと立ち止まる。
「友達なんかどーだっていいじゃん。真緒は俺のおもちゃなんだから。そんなのいらないでしょ」
「けい、きょ、きょーちゃんは友達いっぱい居たじゃん、それに彼女だって……」
 俺はけい君のおもちゃなんかじゃない。なぜだかそうは言えなくて、真緒は違うアプローチで圭司を詰った。圭司は常に人に囲まれているが、飽きっぽくて、取り巻きのメンバーはころころ変わる。その中から新しいおもちゃを見つけてくれればいいのに。そんな気持ちを見透かすように、圭司は真緒の肩を掴んだ。
「真緒、今日はよくしゃべるね」
 抱き寄せられ、真緒は固まった。こめかみに圭司の唇が触れる。
「京一に抱きしめられたらこんな感じだろうね」
 腕の中に居る真緒は京一のことなど考えていないというのに、圭司はやっぱりそんなことを言う。
「きょーちゃん、苦しい、息できない」
 一回り大きな体に抱きすくめられ真緒は呻いた。腕はすぐに緩められたが、ほどかれる気配はない。「大学でも高校と同じことしてやろーか?」「それは嫌だ!」間髪入れずに叫べば、圭司は粒の立った声を上げて笑った。圭司のこんな笑い声を聞いたのは、ずいぶんと久しぶりのことだった。


しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

憧れの剣士とセフレになったけど俺は本気で恋してます!

藤間背骨
BL
若い傭兵・クエルチアは、凄腕の傭兵・ディヒトバイと戦って負け、その強さに憧れた。 クエルチアは戦場から姿を消したディヒトバイを探し続け、数年後に見つけた彼は闘技場の剣闘士になっていた。 初めてディヒトバイの素顔を見たクエルチアは一目惚れし、彼と戦うために剣闘士になる。 そして、勢いで体を重ねてしまう。 それ以来戦いのあとはディヒトバイと寝ることになったが、自分の気持ちを伝えるのが怖くて体だけの関係を続けていた。 このままでいいのかと悩むクエルチアは護衛の依頼を持ちかけられる。これを機にクエルチアは勇気を出してディヒトバイと想いを伝えようとするが――。 ※2人の関係ではありませんが、近親相姦描写が含まれるため苦手な方はご注意ください。 ※年下わんこ攻め×人生に疲れたおじさん受け ※毎日更新・午後8時投稿・全32話

不運な僕の嫁入り話

丸井まー(旧:まー)
BL
ギルドで働く平凡なカストは、ぷち不運体質だった。外を歩けば鳥の糞が落ちてきて、転べば犬の糞にダイブしたり、カツアゲされるのも割と日常茶飯事の生活を送っている。 ある日、カストが住んでいる集合住宅が火事になり、カストは住処と全財産を失った。 面倒みがいい先輩パオロが居候させてくれるというので、カストはパオロの家でお世話になることにした。 中身男前な美形先輩✕不運な平凡後輩。 ※ムーンライトノベルズさんでも公開しております。

篠突く雨の止むころに

楽川楽
BL
キーワード:『幼馴染』『過保護』『ライバル』 上記のキーワードを元に、美形×平凡好きを増やそう!!という勝手な思いを乗せたTwitter企画『#美平Only企画』の作品。 家族のいない大原壱の、唯一の支えである幼馴染、本宮光司に彼女ができた…? 他人の口からその事実を知ってしまった壱は、幼馴染離れをしようとするのだが。 みたいな話ですm(_ _)m もっともっと美平が増えますように…!

翠帳紅閨 ――闇から来る者――

文月 沙織
BL
有名な役者一家に生まれそだった竹弥は、美しいが、その春、胸に憂いを秘めていた。事情があって大学を休学し、古い屋敷で一人暮らしをはじめた。 そこには蔵があり、蔵の整理にやとわれた杉屋という男に、竹弥は手酷い凌辱を受ける。 危険な魅力を持つ杉屋から逃れられず、竹弥は夜毎、調教され、翻弄される。 誇りたかい梨園の貴公子が、使用人の手によって嬲られ、秘めていた欲望に火をつけられる、というお話です。 激しい性描写があります。ご注意ください。 現在では好ましくな表現も出てきます。苦手な方はご遠慮ください。

大好きな彼氏に大食いだって隠してたらなんだかんだでち●ち●食べさせられた話

なだゆ
BL
世話焼きおせっかい×大食いテンパリスト R-18要素はフェラ、イラマチオのみ。 長くスランプの中ひねり出したものなので暖かい目で読んでもらえると助かります。

モブに転生したはずが、推しに熱烈に愛されています

奈織
BL
腐男子だった僕は、大好きだったBLゲームの世界に転生した。 生まれ変わったのは『王子ルートの悪役令嬢の取り巻き、の婚約者』 ゲームでは名前すら登場しない、明らかなモブである。 顔も地味な僕が主人公たちに関わることはないだろうと思ってたのに、なぜか推しだった公爵子息から熱烈に愛されてしまって…? 自分は地味モブだと思い込んでる上品お色気お兄さん(攻)×クーデレで隠れМな武闘派後輩(受)のお話。 ※エロは後半です ※ムーンライトノベルにも掲載しています

権田剛専用肉便器ファイル

かば
BL
権田剛のノンケ狩りの話 人物紹介 権田剛(30) ゴリラ顔でごっつい身体付き。高校から大学卒業まで柔道をやっていた。得意技、寝技、絞め技……。仕事は闇の仕事をしている、893にも繋がりがあり、男も女も拉致監禁を請け負っている。 趣味は、売り専ボーイをレイプしては楽しんでいたが、ある日ノンケの武田晃に欲望を抑えきれずレイプしたのがきっかけでノンケを調教するのに快感になってから、ノンケ狩りをするようになった。 ある日、モデルの垣田篤史をレイプしたことがきっかけでモデル事務所の社長、山本秀樹を肉便器にし、所属モデル達に手をつけていく……売り専ボーイ育成モデル事務所の話に続く 武田晃 高校2年生、高校競泳界の期待の星だったが……権田に肉便器にされてから成績が落ちていった……、尻タブに権田剛専用肉便器1号と入墨を入れられた。 速水勇人 高校2年生、高校サッカーで活躍しており、プロチームからもスカウトがいくつかきている。 肉便器2号 池田悟(25) プロの入墨師で権田の依頼で肉便器にさせられた少年達の尻タブに権田剛専用肉便器◯号と入墨をいれた、権田剛のプレイ仲間。 権田に依頼して池田悟が手に入れたかった幼馴染、萩原浩一を肉便器にする。権田はその弟、萩原人志を肉便器にした。 萩原人志 高校2年生、フェギアかいのプリンスで有名なイケメン、甘いマスクで女性ファンが多い。 肉便器3号 萩原浩一(25) 池田悟の幼馴染で弟と一緒に池田悟専用肉便器1号とされた。 垣田篤史 高校2年生 速水勇人の幼馴染で、読者モデルで人気のモデル、権田の脅しに怯えて、権田に差し出された…。肉便器4号 黒澤竜也 垣田篤史と同じモデル事務所に所属、篤史と飲みに行ったところに権田に感づかれて調教される……。肉便器ではなく、客をとる商品とされた。商品No.1 山本秀樹(25) 篤史、竜也のモデル事務所の社長兼モデル。 権田と池田の毒牙にかかり、池田悟の肉便器2号となる。 香川恋 高校2年生 香川愛の双子の兄、女好きで弟と女の子を引っ掛けては弟とやりまくっていた、根からの女好きだが、権田はの一方的なアナル責で開花される……。商品No.2 香川愛 高校2年生 双子の兄同様、権田はの一方的なアナル責で開花される……。商品No.3 佐々木勇斗 高校2年生 権田によって商品に調教された直後に客をとる優秀商品No.4 橘悠生 高校2年生 権田によってアナルを開発されて初貫通をオークションで売られた商品No.5 モデル達の調教話は「売り専ボーイ育成モデル事務所」をぜひ読んでみてください。 基本、鬼畜でエロオンリーです。

ヒーローの末路

真鉄
BL
狼系獣人ヴィラン×ガチムチ系ヒーロー 正義のヒーロー・ブラックムーンは悪の組織に囚われていた。肉体を改造され、ヴィランたちの性欲処理便器として陵辱される日々――。 ヒーロー陵辱/異種姦/獣人×人間/パイズリ/潮吹き/亀頭球

処理中です...