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演技を脱いで(美広視点)

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「ヒロ、分かる?この時、恵子が何を思っていたのか」
「恵子は息子である勇樹が湖に浮かんだ水死体に関わっていることをなんとなく感じていて……、だからこそ普段通り接しています……」
「分かってるじゃない。……じゃあ、もう一回。恵子の台詞からいくよ」
 佳澄の苛立った声に、美広は慌てて台本に顔を埋めた。
 最近は現場から帰って来るといつも読み合わせだ。杉崎によれば春のスペシャルドラマも今日でオールアップしたらしいのだが……。どういうわけか美広は今、佳澄演じる風間勇樹の母・恵子を演じさせられている。
「ヒロ、集中してる?してないね?どうして?」
「す、すみません」
「どうしてって訊いてるんだけど」
 思うように読み合わせが進まず眉間に皺を寄せる佳澄。美広は縮こまるばかりだったが、主人が自分の答えを待っているのに気付いて口を開いた。
「僕は男で、女性の……しかも母親の気持ちは分からないから……」
「俺はヒューマノイドが刑事を演じる方が難しいと思うけどね」
 痛い所を突かれて、美広は黙りこくった。「台本ちょうだい」とうとう言われてしまい、佳澄に台本を差し出す。主人をがっかりさせるような演技をしてしまった。美広は額に汗を浮かべて恥じ入った。
「ヒロ。珈琲。淹れたら俺の部屋に持って来て」
「は、はい。すぐに」
 佳澄は台本を美広から受け取ると自室に戻ってしまった。
 美広はポットを火にかけ溜め息を吐いた。なぜ終わったドラマの読み合わせを?しかも一時間毎に違う役をさせられて、その度に鋭いダメ出しを食らって……。ヒューマノイドとして完璧な演技を求められているのだろうが……。
 淹れた珈琲をトレーに乗せて主人の部屋のドアを叩く。「珈琲お持ちしました」すると間もなくドアが開いて佳澄が顔を出した。近くで見ても粗のない端正な顔立ち。
「ヒロも入って。こっち」
 トレーを持ったまま手を引かれる。美広は主人の後頭部を見つめて頬を熱くした。
 佳澄の部屋は人気俳優のそれにしては簡素だった。ベッドに、本棚、積み上げられたディスクや本の山、そしてテレビが一つ。リビングとは違う匂いで満たされた部屋。美広は身体を緊張させて自分の膝を見下ろした。
「俺にも母親がなんなのか分からなかった時期がある。俺の場合、そういう時は別の作品から近いものを引っ張ってやりたい役に肉付けする」
 佳澄はディスクをセットすると美広の隣へ座った。
「恵子はどんな母親だと思う?」
「優しいけど、息子や夫の過ちに勘付いても指摘出来ない……そういう弱さと、過ちさえまとめて受け止めてしまえる強さ、それらが同居している女性です」
 答えが的を得ていたのか、佳澄はやっと「分かってんじゃん」と微笑んでくれた。
「母親っていうのは大体そう。強さと弱さがアンバランスなんだよね。この映画知ってる?お前の好きな間宮倫太郎も出てるよ」
『きらいきらいのママ』。間宮倫太郎が主人公の恋人役として出演。主人公の花は実母との確執を抱え不器用に生きている。一方で、実母の希代子もまた母としての葛藤と自身の恵まれなかった過去に苦しんでいる。
「観たこと……ないです」
「じゃあ、一緒に観よう。間宮倫太郎が主演してるヤツ以外はあんま観ないの?」
 美広は何か言いかけて「これ……」と声を絞り出した。
 正直に言えば、レンタルビデオ店に並ぶのを心待ちにして手に取った作品だ。けれどオープニングの時点で無理だった。母や父との一番いい時期しか知らない美広には目に入れることの出来ない映像だった。美広が両親を亡くしたのは八歳の頃。その時、文緒はまだ赤ん坊だった。
「だめかもしれません」
 画面から視線を逸らすと、美広の肩に大きな手のひらがそうと触れた。
「俺がいるよ。だから、だめじゃない」
 寄り添ってくれた肩の主を見上げると、そこには柔らかい眼差しの佳澄がいた。
「油断してると登場人物の感情がお前の中に入り込んでくるんだろ?だから怖いんだろ?……塞いである頭の穴、少し緩めて。これは映画で現実じゃない。お前の場合、そこの理解からはじまる」
「マスター、僕……」
「ストーリーや登場人物とそんなにベタベタくっついてると抜けられなくなる。頭の穴締めなきゃいけない時は俺が言う。だから、今は少し開いて前を見て。俺がいるから、お前は大丈夫」
 映画を観終えるまで、佳澄は美広の肩を抱き続けてくれた。エンドロールに差しかかると、美広の瞳から涙がこぼれた。その頃には、美広の肩は柔らかく佳澄の手のひらに馴染んでいた。
「平気だっただろ?」
 佳澄の問いかけに、美広は頷いた。
「もう頭に入ったでしょ。お前ならエッセンス程度で十分。入れるとこ、後少し閉じて。出すとこは思い切り緩める」
「そんなこと僕に出来るかどうか」
「出来るかじゃない。演るんだよ」
 低い声で言い含める佳澄はもう、優しい顔をしていない。
 台本が美広の膝の上に置かれる。美広はヒューマノイドの演技を脱いで佳澄に対峙した。
「勇樹、今日は大学の帰りに家に寄る?」
 台本を開かなくてもいつの間にか美広の口から台詞があふれる。佳澄は流れるようにそれに応えた。
「今日は寄らないよ」
「あのね、勇樹。今日はお鍋にでもしようかって思うの。お父さんと二人でしたって残っちゃうから、勇樹もどうかなって」
「ごめん、ちょっと今日は用事があるんだ。また今度ね」
「……そう」
「……」
「勇樹」
「なに?」
 恵子は一瞬唇を開きかけ、笑みを作る。「帰り、気を付けてね」胸の傍で手を振って、玄関を出る息子の背中が視界から消えていくまで見送り、視線を伏せてはじめて内面が表情ににじむ。恵子は、美広は、振っていた手を握りしめた。
「うん。いいね。まあまあだけど、いい」
 明るくなる佳澄の表情。やっとの思いで主人の酔狂から解放され、美広は長い息を吐いた。……と、夕食やら風呂の準備やらが自分を待っていることに気付いて時計を見やれば時刻はもう午後六時。
「マスターすみません、僕、ご飯の準備しなきゃ……。どうされますか?夕食を準備している間にお風呂でも……」
「俺も手伝うから、そんな焦んなくてもいいよ」
「えっ!?いいっ、いいですっ、マスターにそんなことさせられないです」
「趣味料理って書けなくなっちゃうから。時々は料理しないと」
 そう言うなり部屋を出てしまう佳澄。美広は主人の背中を追ってリビングに。
「なんか挽き肉解凍してあるけど。何の肉?」
「あ、合い挽きです。ハンバーグにしようかって、思ってて」
「毎日、米どうやって炊いてんの?」
「フライパンとか……圧力鍋とかで……」
「へえ。俺はご飯食べたい時に土鍋で炊いてて。俺にも今度教えてよ、それ。ヒューマノイドってなんでも知ってんのな?」
 キッチンに立った佳澄から意地の悪い笑顔を向けられ、美広は慌ててトレーに乗った挽き肉を奪った。
「僕の仕事なので!」
「主人のプロフィール欄を守るのもお前の仕事だろ」
 反論出来ずにいる美広を放って玉ねぎをみじん切りし始める人気俳優。美広は玉ねぎ以外の材料をボウルの中へ入れフライパンを取り出した。
「玉ねぎ、僕が炒めます」
「ん。あのさ、あの鍋の中に入ってるのは何?」
「カボチャと玉ねぎとニンジンをコンソメで煮たやつで、ミキサーでポタージュにしようかと……」
「じゃあ、ヒロが玉ねぎ炒めてる間に俺がそれやっとく。ブレンダー無かったっけ?」
「え?ブレンダーあるんですか?」
 佳澄が開いた吊り棚を美広も覗き込む。「この箱だと思うんだけど……」赤いパッケージのそれだと思うのだが、長身の佳澄でも手が届かないようだ。
「ヒロ、だっこするからブレンダー取って」
 振り返った佳澄はそう言うと美広を抱き上げようと手を伸ばした。美広はそれを寸でのところで避けて「僕が踏み台になります!」と床に蹲った。
「踏み台?なんで?俺が乗ったら壊れちゃうかもよ」
「炭素繊維なので!大丈夫です!」
 頑なに床に蹲っていると、何の前触れもなしに美広の両脇に主人の両手が差し込まれた。「よいしょっと」特撮のアクションシーンで鍛えられた膂力で抱き上げられてしまう美広。
「軽い。もうちょっと筋肉付けた方が声出るよ」
 美広は眼下の肩に両手を突いた。いつもは見上げている顔が、自分を見上げている。
「僕はヒューマノイドですので……筋肉は……」
「そーだったね」
 照明の光に透けると藍色になる佳澄の虹彩。笑うと目尻に皺が寄って、真顔の時よりもずっと子どもっぽい印象になる。どくっ。美広の心臓が飛び出しそうに脈打った。
「赤い箱のヤツ、分かる?それ取って」
 返事も忘れて箱を手に取る。身体に沿うと分かる佳澄の身体の輪郭。腕は太く、肩もがっちしりとして胸に厚みがある……。着やせするタイプなのだろう、外見では分からなかった。美広は床に下ろされても足元が落ち着かない。
「見てこれ。便利だろ。ミキサーだと洗い物増えるし……」
 得意気にブレンダーを使ってみせる佳澄。美広は頷きながらハンバーグのタネを捏ねた。
 最初の印象が怖かったからか、関係が解けてくると一気に惹きつけられてしまう。なに考えてるんだ、僕。美広は頭を振って目の前のボウル一点に意識を集中させた。
 十代の頃から家族が食べる為の料理を作ってきた美広も、佳澄の手際の良さに感心した。段取りが上手く洗い物も最小限。あっという間にハンバーグとカボチャのポタージュ、きのこのマリネに生野菜のサラダ、白ご飯が食卓に並んだ。
「お前はどんくらい食べる?」
 尋ねられて美広は首を横に振った。「ヒューマノイドなので……」佳澄は眉を上げて「え?杉崎さんにはよく食べる子って聞いてるけど」と返してきた。フルオーダーヒューマノイドは本来ならば高級な嗜好品の類で、親しみの無い美広には勝手が分からない。美広は慌てて「た、食べます。食べます……」と佳澄の手から茶碗を取ってご飯をよそった。
「いただきます」
 ベビーリーフのサラダが美広の口の中へ。
「くるみ?サラダに入れると美味しいんですね。まったりしたドレッシングにも合う……」
「ん、そう。よく分かるね」
 なぜかそこで噴き出す主人。「どうしました?」「なんでもないよ」佳澄は表情を崩したままハンバーグに箸を入れた。
「ん?」
 ハンバーグの断面を覗く佳澄。「当たりですよ」美広は得意気に囁いた。肉汁のこぼれるハンバーグの中央にはウズラ卵。主人は今度こそ声を上げて笑ってくれた。
「ホントだ。当たりだ。ヒロのは?」
「うーん。僕のはハズレです」
 視線を合わせて互いに笑顔になる。「ラッキー。明日いいことありそう」主人の笑顔に美広の胸も温かくなった。
「俺がいなくても、俺の部屋にある映画とか本とか勝手に観ていいよ。家事だけじゃつまんないでしょ」
「いや……でも……」
「週に五本がノルマ。映画でもなんでもいいよ。ちょっと勉強しな、間宮倫太郎以外のヤツもね」
 主人に言われれば頷かざるを得ない。俳優養成所顔負けの個人指導が始まってから、美広の姿勢や所作にまで口を出すようになった佳澄。美広は戦々恐々とし、けれどその一方で胸を高鳴らせた。またこの人に演技を教えてもらえる。
 俳優と言えば間宮倫太郎しか思い浮かばなかった美広。対面で読み合わせをして、周防佳澄の演技に衝撃を受けた。一見するとプレーンだが懐の深い演技。相手やシーンによって変幻自在のその引き出しは経験則から来るものだろうか。
「マスターはなんでも出来ますよね。演技も料理も……。すごいです」
「そうでもないよ。どちらともやらざるを得なかっただけ。ベビーモデルの頃からずるずると続けてた仕事を、高校出てから本腰入れただけだよ」
 そんなに幼い頃から芸能の仕事を続けているのか。美広は身が引き締まる思いがした。
 周防佳澄に仕事が途切れない理由が一緒に過ごしてみて分かった。仕事を完遂することに重きを置いた私生活、安定したモチベーション、作品づくりに真摯に取り組む姿勢。長い芸能生活で培われたプロ意識を根底にする仕事ぶりは、間違いなく現場の信頼を集めるだろう。
「料理も……、うちは父子家庭で、父親が仕事や付き合いで忙しい人だったから、それで。ほら、冷たい惣菜ってなんか悲しい味がするじゃない。自分で作ってみようかって思ったのが中学上がってから。その時、丁度子役も変声期で上がってて。暇だったから料理してみたら、ハマっちゃって」
 どこか物憂げに笑う佳澄。この人は僕と同じだ。美広はそう思った。
 祖父母が亡くなる少し前からそうだった。惣菜で済ませていた食事がどんどん味気なくなって、文緒など手も着けなくなった。何か自分で作ってみよう。そう思って炊飯器で炊いたご飯に目玉焼きと鰹節を乗せたものを二人で食べた。温かくて少し焦げていて、けれど驚くほど美味しかった。それから、目玉焼きだったものは厚焼き卵になり、朝食を作るようになって、三食を用意出来るようになって、弁当を作るようになって……今がある。
「あの……このマリネ。美味しいです。焼きつけてあるから香ばしくて。マリネ液に白ネギのみじん切りを入れるの、僕も真似します」
「このレシピさ、ネットに転がってたヤツだけど美味しいよね。俺も好き」
「それから、玉ねぎのみじん切りもすごく上手で。どうして涙出ないんですか?僕はいつも涙出ないうちにって、適当に切っちゃって」
「俺だってしみるよ。我慢してるだけ」
「あと、あと……、くるみにベビーリーフ、バウニャカウダー風のドレッシングの組み合わせも、素敵です」
「……」
「あの、それと、」
 言葉を続けようとする美広の頭に佳澄の手のひらが落ちてくる。優しく頭を撫でられて、美広は頬を熱くした。目の前には佳澄の微笑み。「もういいよ。十分伝わったから。……ほら、冷めないうちに食べて」そう言うと、佳澄の手は離れて行ってしまった。
 僕が、頭を撫でてあげれば良かった。
 美広はベッドに入ってそう後悔した。十三歳の自分が欲しかったものを佳澄にあげたくて言葉を並べたけれど、結局は自分が佳澄に癒されてしまった。
 佳澄と居ると、癒される。自分の仕事一つ一つを手に取って褒めてくれて、ここに居ていいと伝えてくれて。今の自分だけでなく過去の自分まで佳澄に慰められてしまう。
 限られた時間だけれど、その間は佳澄のヒューマノイドとして仕事を全うしよう。美広は布団の中で蹲り、十三歳の佳澄を想った。
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