一途な獣は愛にこそ跪く

野中にんぎょ

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別荘からの脱出

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 一夜明け、別荘に現れた望と梢を見て、慈雨はやっと肩を撫で下ろした。
「一夜の間に、事務所だけでなく、屋敷まで……」
 慈雨は望が唇を噛んでいるのを初めて見た。
 望の話はこうだ。午後十時過ぎ、仮面の獣人が色子市内の北山組事務所に押し入った。当時、事務所には清水とその一派、合わせて八名が居合わせたが、獣人一匹に苦戦を強いられ、結果として三名の若衆と一名の古兵の命を失った。剣道の師範代を持つ清水でさえ、両腕と大腿部をナイフで切り付けられ、腹部に銃弾を撃ち込まれたという。
 時を同じくして、雷の屋敷ではそれを凌駕する殺戮が行われた。警備システムは前もってハッキングされ、屋内の警備が異変に気付く頃には屋外の者は皆息絶えていた。離れに下宿している若衆やイヌたち、総本部で会合に参加していた雷は運良く難を逃れたが……。
「事務所から屋敷まで、車でも三十分はかかる。相手は複数人の可能性が高い。屋敷の警備システムに精通していることを考えると、内通者がいることは間違いないだろう」
 内通者。慈雨は表情を曇らせ、望の背後に控えていた梢は眉根を寄せた。
「じいちゃんは無事なのか?今はどこに……、」
「市内の別宅に一度戻られていたとだけ、お伝えさせてください」
 組長の居場所は孫の慈雨にも教えられないということらしい。「申し訳ありません、慈雨様」重い沈黙の中、望は深く頭を下げた。
「望さんとおれはオヤジと会合に同行していて、このことを知ったのは全てが終わった後で……。清水の叔父貴まであんなことになってしまって。ホント、誰がこんなことを……」
 梢の悔しげな声音にリビングが再び静まり返ると、静は組んでいた腕をほどいた。
「相手が複数人である可能性は捨てきれないが、昨夜の実行犯はおそらく二人組だ」
 望は静の言葉に面を上げ、静は望を一瞥し話を続けた。
「警備システムを操作できるとしても、イヌに守られたあの屋敷に入り込むのなら、人数は少なければ少ないほどいい。ただ、少数精鋭だったとしても、マンパワー的には完全に不足している。そこをカバーしてスムーズにことを運ぶために、事務所と屋敷をほぼ同時に襲ったように見せ、こちらをかく乱したのだろう」
「……と、言うと?」
「一人が屋敷の警備システムをハッキングし屋外の警備の穴を衝く。その間にもう一人が事務所を襲撃し、遅れて屋敷へ向かう。事務所から屋敷まで車では時間がかかっても、直線距離ではそう遠くない。身軽で素早い獣人なら急げば十分内で辿り着ける」
 慈雨は剣呑な静に「しずか」と呼びかけたが、望は慈雨に手を翳し、「構いません。……静、続けてくれ」と静の話を促した。
「合流し、屋内を一気に叩く。片方が獣人であれば十分に可能だ。……けれど、もう一人も獣人だと断定するのはまだ早い。おれが慈雨様の部屋で対峙した何者かは獣人にが、妙な匂いがした。あれがヒトなのか獣人なのか、おれには分からなかった」
「あの距離を十分で?そんな獣人が存在するだろうか?ヒョウなどの獣人であれば話は違ってくるが……。そういった希少種であれば匂いが残るはずだ。おまえだって昨日の屋敷の匂いを嗅いだだろう」
 一夜明け、望の指示で純血種のイヌに屋敷を調べさせたが、めぼしい匂いは嗅ぎ分けられなかったという。
 静が黙り込むと、空気がずっしりと重くなった。望は額を手のひらで摩った後に、「すまない、話を遮って……」と溜息交じりに謝罪した。
「みんなで力を合わせれば、どーにかなるっ!」
 梢は重い空気を吹き飛ばすように明るく振舞い、望の隣へ腰を下ろした。
「どんなに強い獣人でも、今のおれならきっと一撃で倒せちゃう!望さんはおれが守ります!」
「あのなぁ……。おれを守ってどうする」
 望はファイティングポーズを取る梢に呆れたような声を上げたが、眉間の皺はいくらかほぐれたようだった。
「おれ、静ってやっぱりスゴイって思った!」
 静は面を上げ、屈託のない笑みを浮かべた梢を見やった。
「だって、屋敷はあんなことになってんのに、若には傷一つついてない!」
 らんと輝く梢の瞳は静を取り込んでますます燃え上がる。
「天気予報では昨日の夜風は離れと逆方向に吹いてた。いくらイヌでも獣人だ、なのに、おまえは霞ほどの情報を追って若を守った。おまえはすごい!おまえこそ若の護衛に相応しいよ!」
 梢の激励を受けても静の表情は晴れず、望と梢は視線を交わして立ち上がった。「じゃあ、おれらはそろそろ行くよ。若には静がついてれば大丈夫だろうし!」からりと笑う梢に慈雨も笑みを取り戻し、「そうだな」と静の背を撫でてやった。
「慈雨様、静の傍を離れませんよう。何かあったらこの別荘の固定電話へ連絡します。この場所を動かないように」
「おれは構わないよ、ただ……」
 屋敷に転がっていた無数の屍を思い、慈雨は言葉を詰まらせた。望は慈雨の肩に触れ、「今はご自分の安全を第一にお考え下さい」と言い含めた。
 二人を見送り扉が閉まると、身体がどっと重くなった。どうしてこんなことに……。
「慈雨様」
 昨夜から一睡もしていないイヌは、いつもより粗暴に主人の名を呼んだ。
「仁楼会の仕業に違いない」
 静は険しい声音で口走った。……と、静の人差し指がゆっくりと、自身の唇の先を指差した。その仕種は先ほどの語気とは相反していた。
(誰に聞かれているか、分からない)
 上顎を弾く舌の音と唇の形だけが慈雨に届く。
(読唇しろということ?)
 慈雨も同じようにして尋ねれば、静は口端を上げた。
「十五年前のことを恨んでいるのだろう。桂が裏で糸を引いている」
「桂さんが?今更あんなことをしてどんなメリットがあるっていうんだ」
 冷静な主人が動転しかけているイヌを宥める。……思っていた構図が阿吽の呼吸で出来上がり、静はますます笑みを深めた。静は指で自身の唇をトントンと叩き、主人の注目を促した。
(相手の獣人は、イヌだ)
 慈雨は瞳を見開き、静は「慈雨様、ヤツらは面子を潰されたとなれば……、」と芝居を続けながら慈雨をソファーへ誘導した。静は部屋の隅々に視線を巡らせて見せ、監視カメラや盗聴器が仕掛けられている可能性をほのめかした。
(イヌにあふれたあの屋敷に紛れ込めるのはイヌしかいない。他種の匂いが残っていなかったのがいい証拠だ。ヒトとイヌ、もしくはイヌとイヌのペアに気を許してはいけません。望さんはああ言ったが、イヌの獣人でそういうことが可能な者が“いない”ことを証明する方が難しい)
(ヒトとイヌのペア?そんなもの、北山組うちにはごまんといるじゃないか)
(そう。内通者どころか、実行犯も北山組組員かもしれない)
(そんなわけが……、)
(あるいは、事務所は襲われていない、という可能性もある)
 慈雨は静を疑るように見つめた。静は暗に、望と梢には気をつけろと言っている。
 この子は一体なにを言ってるんだ。不用意な発言を咎めるように沈黙を続けても、静はいつもの冴え冴えとした表情で慈雨を見下ろしている。
「声を荒げてしまい、申し訳ございません。それから……、」
 主人の心中を推し量り、イヌは一転して矛を収めた。慈雨の眼差しが自身に留まるのを待ってから、静はブランケットの下から三冊の本を取り出した。
「それ、図書館の!おまえ、いつ……!」
「サイドテーブルに置かれたままになっていたので、屋敷から去る際に」
 こちらはスマートフォンを持つことはおろか、靴を履くことさえままならずに屋敷を出たというのに。主人にまじまじと見つめられ、イヌは得意気に鼻を鳴らした。
「慈雨様のご気分が少しでも晴れればと。安全が確保されるまでの辛抱ですので、なにとぞ……」
 しおらしいことを口にしても、静の瞳はギラリと光っている。
(昨夜、おれたちを車まで案内した若い男からは、知らない匂いがした。加えて、おれたちの車の後を三台のバンが追って来た。敵がどれだけいるのか分からない上に味方もいない。貴方との約束を果たすためには奥平ここへ向かうしかなかった。この別荘の警備にあたっているイヌも知らない匂いの者ばかりだ。ここは安全とは言えない)
(おまえ、組員の匂いを全員覚えていると言うの?)
(大体ですが)
(でも、望と梢は……、)
(いま、この別荘に関わっているヒトやイヌは信頼に値しない)
 静の視線に不安を見透かされそうで、慈雨は顔を背けてソファーに腰掛けた。
「ちょっと待ってくれ、頭が混乱してる……」
「何かお飲み物をお持ちしましょう」
 静は慈雨の肘に触れ、注意を引きつけてからキッチンへ向かった。視線で追えば、静はコンセントに差し込まれている電源タップを指差した。
(かなりオーソドックスなタイプの盗聴器だ)
 なんてことない様子でそんなことを呟くイヌ。慈雨はキッチンのカウンターに移り、静を睨むように見上げた。
(貴方がこんなことに巻き込まれているというのにオヤジから一本の電話もないのはおかしいと思いませんか?極道の世界で生きて来た人間が、肉声や面会もなしに貴方の無事を信じるとは思えない)
 何種類もの茶葉を差し出され、慈雨は無言のままダージリンの缶を指差した。
(おまえの言う通り、おれたちがいま、昨日屋敷を襲った一味にかどわかされているとして……。相手の目的はなんだ?昨日はおれやおまえを殺そうとしたのに、今日は生かしておくなんて、なんだか妙だ)
 カップとポットに湯を注ぎながら、静はかすかに笑った。幼稚な指摘と取られた気がして、慈雨はイヌに突っかかった。
(大体、おれとおまえをこんな場所に閉じ込めて何になる?おれが狙いならおまえを引きはがしておいた方がいいだろう)
 静は動作の最中にあっても慈雨を見つめ視線で相槌を打った。
(無理に貴方から引きはがそうとすれば、おれが暴れるからでしょう)
 湯気を立てたティーカップを差し出し、静は不敵に微笑んだ。
(主人を失ったおれがどんな獣になるのか、相手はよく知っている。主人の傍に置いておいた方が大人しくしていると思っているのだろう)
 慈雨は琥珀色の湖面を覗き込み、熱くなっていく耳を抑えた。主人から引きはがされたイヌが牙を剥いて吠えている姿が頭に浮かび、自分でもなぜそんな場面を想像してしまうのか分からなかった。
(相手の目的は、貴方か、オヤジだ)
 静はキッチンからカウンターへ回り、慈雨の隣へ腰掛けた。ほんの少し首を傾げた静が射抜くようにこちらを見つめてくる。
(じいちゃんが危ないかもしれないの?)
(それを確かめる必要がある)
(望や梢が敵だとは思えない)
(敵だとは言っていない。ただ、間違いなく、相手は北山組に紛れ込んでいる。ともすれば、望さんや梢に危険が及ぶ可能性もある)
 静の唇の動きを見ていると、その瞳に捕らえられていると、心まで吸い込まれそうになる。慈雨は熱い紅茶で気を紛らわせようとしたが、視界を掠める尻尾に意識を持って行かれてしまった。
(昨晩、貴方を襲った者からは、死んだイヌの匂いがした。それも、によく似たイヌの……)
「死んだイヌ?」
 思わず声に出してしまい、けれど静は慈雨を咎めなかった。
(貴方は自身を透明人間だと言ったが、言ってみればあの者は、そう……、亡霊だ)
 口元に手を滑らせ考え込んでしまった静の横顔には、初めて見る焦りの色があった。じいちゃんが、望が、梢が、北山組の皆が、危ないかもしれない――。


 イヌの不吉な予言とは裏腹に、奥平での日々は波一つ無く過ぎて行った。
「若、部屋にお戻りください」
 ウッドデッキに出るだけで、どこからともなく警備のイヌがやって来てしまう。慈雨は部屋に戻る素振りを見せながら別荘の周囲を観察した。ウッドデッキに散らばる煙草の吸殻、イヌたちのぎらぎらとした眼差し、別荘のくたびれた佇まい……。慈雨の中で日増しに違和感が膨らんでいく。
「静、何を飲んでいるの?」
 キッチンで錠剤を手にしている静の傍へ寄れば、彼はすぐさまそれを口へ放り込んだ。「具合が悪い?それとも持病があるのか?」尋ねても沈黙は破られず、慈雨はささと退散しソファーへ横になった。
 瞼を下ろせば、そこに浮かぶのは凄惨たる屋敷の様子。あんなことが起きたというのに、この別荘にはその余波が一つとして訪れない。
「望から何か連絡はあった?」
 イヌは首を振った。固定電話のベルが鳴ることはあれから一度もなく、壁掛け時計の秒針の音だけが部屋に漂っている。
 静は言葉を重ねることを止め、彼はいま、主人を守ることに徹している。あるいは、待っている。主人の心の準備が整うのを――。
「静」
 視界を遮るようにイヌを覗き込めば、静は姿勢を正して主人を見下ろした。
(何があっても、おれとの約束を守れる?)
 唇の動きだけで、イヌは主人の心中を余すところなく理解した。
「もちろんです。そのためのおれです」
 イヌの瞳が途端に輝く。待ちくたびれたとばかりに背後で揺れ始めた尻尾を見て、慈雨は困ったように微笑んだ。
(今晩にでもこの別荘を出よう)
 腕を引き寄せ囁けば、静はこくりと頷いた。
 二人でソファーに座り、静に本を持たせる。「おまえが読めないところはふりがなを振ってあげる」慈雨は静の肩にしな垂れ、本の余白に文字を書き込んだ。
 ――事務所の様子を見たい
(明日の朝に向かいましょう)
 ――信用できる人間がいると思う?
 綴った文字に静の視線が走るのを待ち頁を捲れば、静は漆黒の瞳孔を慈雨に向けた。
(貴方以外は信用ならない)
(それはおれが信用に足るというよりも、おれがおまえの主人だからだろう)
 静は瞳をかすかに歪め、それから一度噤んだ唇をほどいた。
(桂。あの男は信用に値する)
 ――仁楼会の?
 分かり切ったことを尋ねれば、静は慈雨の手からペンを抜き取った。
 ――夜が更けた頃 二階の寝室で
 静はそう走り書くと腰を上げ、出窓の方へ行ってしまった。慈雨は本を閉じ、イヌの後ろ姿を見つめた。一体どのような方法で、イヌに囲まれたこの別荘を出るというのだろう。
 慈雨には想像すらできない。けれど、静が自分を導くのならば、なんだってできてしまうような気がした。


 寝室に足を踏み入れると、白いシーツが月明かりを受けて明るく輝いていた。
「本当にここを出るの」
「はい」
 思わずそう尋ねても、静は表情を崩さずに作業に取り掛かった。主人の心の揺らぎが確かになる前にと急いでいるのか、気にも留めていないのか、静はいやに手早くシーツやカーテンをナイフで裂き、結び合わせた。
 慈雨が静を睨んでいる間にも、静はでき合いのロープの強度を確認し、それが終われば銃を手に取り隅々まで点検し始めた。「静っ」問い質すような声になってしまい慈雨は口を噤んだが、静は銃弾を装填する手を止めなかった。
「静、ねえ、聞いているの」
「聞いていますよ」
 銃をホルスターにしまい立ち上がったイヌは、主人の腕に触れ深く見つめた。
「おれが先に行きます。貴方はおれが下りたのを確認してから来てください」
「下りるって……、」
 二階のバルコニーから、でき合いのロープで?
 眼差しで問えば、イヌはこっくりと頷いた。
 バルコニーの柵にロープを括り付けるが早いか、イヌは思わぬ早さで夜闇に潜って行った。舞い上がる夜気を面に受けながら見下ろせば、イヌはすでに芝生の上へ降り立っていた。……コックン、と渇いた咽喉が鳴る。もう、やるしかない。
「静、行くよ」
 主人の小さな意思表明を受け取り、イヌは頷いた。
 慈雨はロープをきつく握りしめ、柵を跨いだ。ところどころにある結び目に足を引っかけ、息を深く吸って長く吐く。ロープは揺れ、手は痺れて汗ばみ、ポロシャツは風を孕む。慈雨は自嘲気味に笑った。夜でよかった、視界が開けていたら自分は早々に根を上げていただろう。
 ロープ一本に命を預け、自分の力で繋いでいく。
 慈雨は注意深くロープを下りて行った。確認しなくても、静が自分を見守ってくれているのが分かる。慈雨は自分の手と足だけに意識を集中させ、こめかみから伝う汗もそのままに同じ動作を繰り返した。
「そこで何をしている!」
 草木に分け入るような音を立て、一匹のイヌが慈雨の眼下に現れた。ハッとして静を確かめれば、主人より先に邪魔者を感知していた静は、イヌへ掴みかかり首を締め上げた。一匹を退けたそばから別の足音が近づいて来る。静は慈雨に向かって両腕を広げた。
 生ぬるい風が吹き上げ、慈雨の身体がふわりと浮く。
 一瞬のことだった。広げられた両腕を見て、慈雨はほとんど何も考えられずに、ロープから離した手を静に向かって伸ばした。
 静といると、いつもそうだ。
 見つめられると、縛られてしまう。呼ばれると、応えてしまう。
「しずかっ……、」
 静の広い胸は何の危なげもなく慈雨を抱き止めた。まるで、この時のために今日までの道筋があったのだと言わんばかりに、静は慈雨をきつく抱き寄せた。
「行きましょう」
 主人を抱え直したイヌは入念に練った計画をなぞるようにして無駄なく動き、別荘の裏手に停められていたバイクに跨った。おくびにも出さなかったけれど、このイヌは秘密裏に別荘を出る準備を進めていたらしかった。
「しっかり掴まっていてください」
 主人にだけ上着とヘルメットを被せ、静はバイクを急発進させた。急き立てるようなエンジン音と風切り音の中、慈雨は思い知った。主人に全てを委ねているかのような素振りを見せて、その実、このイヌは我が強い。主人を守ると決めれば当の主人が嫌がっても「主人を生かす」という任務を遂行するつもりでいる……。
 おれは静に誘導されているのかもしれない。
 その可能性に気付いても、ふしぎと、慈雨に後悔はないのだった。
 慈雨は小さくなっていく奥平の山々を振り返り、それから静の背に面を埋めた。奥平の別荘と共に、雷の屋敷も遠のいていく、そんな気がした。
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