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僕が守りたいもの(上)
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都を、理人を、守りたい。その思いが日に日に強くなっていく。
都と理人が番になる前に、払っておかねばならない懸念があった。番った後に引き裂かれれば、Ωの理人は一生分の苦しみを背負うことになる。それだけは、どんな代償を払ってでも、絶対に避けなければならない。
寝息を立てている理人の口元に朝日が触れる。小雪はその朝日を撫で、理人を起こさないように家を出た。
「あなたから呼び出してもらえるなんて、思ってもみなかった」
街外れの喫茶店、小雪が座っていたテーブル席に一人の男が現れた。小雪が立ち上がろうとすると、男は「かまいません。形式ばった挨拶は私たちには不要でしょう」と小雪を制した。
「霧島さん。こんなところまでお呼び立てして、すみません」
洋司は微笑み、小雪をひたと見つめた。小雪はこれからの非礼を詫びるように頭を下げ、上げると同時に茶封筒を差し出した。
「どうか、お納めください」
洋司はテーブルに置かれた封筒のフラップを指先で上げ、眉を顰めた。
「東神田さん、これは頂けません。しまってください」
「いいえ、どうか、どうかお納めください」
小雪は深く息を吸い、ゆっくりと吐いた。
「こんな金額であなたの傷を癒せるとは思っていません。けれどどうか、受け取ってもらえませんか。理人君を、このままおれたちの家に居させてくれませんか。理人君は、主人の番になると返事をしてくれたんです」
洋司は椅子に背を預け、溜息を吐いた。
「監視も、待ち伏せも、あなたから離れた理人君を悪く言うようなことも、やめてほしいんです」
「……なるほど。よく分かりました。手切れ金というわけですね」
洋司は封筒を手に取り、それから、小雪に向けて滑らせた。
「受け取れません、こんなものは。あなたの稼いだものだ、あなたの為に使えばいい」
「これは、おれの為のお金です。おれがこうしたいから、こうするんです。理人君の為じゃなく、自分の為に、こうしたいんです」
空調のファンが沈黙を混ぜる。洋司は腕を組み、「あまりに勝手だ」と言って視線と言葉で小雪を詰った。
「どうして私がこんなにも理人を憎んでいるのか、そんなことも知らずに、こうするんですか。あなたはやっぱりひどい人だ。……でも、」
洋司は自身の言葉に驚いたように瞳を見開き、唇を摩った。「でも……、」洋司は言葉を続けた。
「そんなあなたが、私には、興味深い」
「……おれが?」
洋司は手のひらを小雪に向け、「まずはそれをしまってください」と封筒を指した。小雪は黙って封筒を睨んでいたけれど、自分勝手なことをしている自覚はあったから、封筒を取り膝の上に戻した。
「なぜ?私には分からない。この状況であれば、愛する夫に裏切られたと思う方が自然だ。あなたという伴侶がいながら、彼は理人の元に足しげく通い、番の約束まで取り付けた。それも、あなたの知らないところで。……違う?」
小雪は視線を逸らしかけ、けれど小さく頷いた。
「なのにあなたは、夫や理人を恨むどころか、受け入れようとしている。αである夫に執着しているのだろうと思っていたが、私の見た所では、どうも違う。……あなたは一体、何を考えているんです?」
問いを向けられても、小雪にも分からなかった。どうして、都と理人という一組の番をこんなにも愛してしまったのか。どうして、今までに感じたことのないような力強い感情が湧き上がってくるのか……。
「あなたを理解すれば……、どうすれば母があの家にいられたのか、分かるかもしれない」
「おれとあなたのお母さんは違います。きっと、何もかも」
「そんなことは分かっています。あなたと母は似ている、なのに決定的に違う。……あなたと母を比べれば、母の方が自然です。愛する夫を息子に奪われ、自分は巣から弾かれ、傷つき、苦しみ、悲しんで。あの人は、最期まで失意の底にいた。……あなたが母と違うからこそ、何が違うのかを知りたい」
「今のあなたにも、失いたくない人がいるんですか?」
小雪の問いに、洋司は面を陰らせた。「ある意味では、いますね」
「あの忌まわしい過去が、私の全てなんです。私は、理人を憎んでいないと、私でいられない。なのに、理人だけがその過去から逃れた。……運命の番だなんて馬鹿げてる。理人が家を出るまで、私も理人もずいぶん苦しみました。積年の苦しみに、そんなものが勝るんでしょうか。私にはひと時のまやかしとしか思えません」
「あなたは理人君を手放すべきです」
朱に染まった眼差しが小雪を刺す。小雪はその瞳の奥に届くように声に力を込めた。
「あなたはあなたを、今を生きるべきです」
「私は理人なしでは生きられない」
「そう思い込んでいるだけ。理人君の為でなく、自分の為にそうするべきです」
洋司は小雪を嘲笑し、背を屈めて小雪に視線をかち合わせた。
「……じゃあ、あなたが、理人の代わりになってくれますか?」
ぴり、と項の噛み痕に痛みが走った。ハッとして手で触れると、そこにはいつもの肌があるだけだった。
「代わりって、」
「ご主人との番を解消して、その枷を背負って、私の元に来ませんか」
「そんなことをして何の意味があるんです」
「あなたが私の元に来てくれるのなら、理人から一切の手を引きましょう。私たちの生活には何の意味もありません。けれど、理由ならある。それで十分じゃないですか」
「……」
「更に言うなら、あなたが彼らの巣にいるのに、何の意味があるんです?あなたは運命の番である彼らの邪魔にしかならないでしょう」
「おれが、いたいからです」
小雪は表情を歪め、汗を掻いたグラスを睨んだ。
「おれが、二人の傍にいたいから。それだけなんです。おれの、わがままなんです」
「いるだけのあなたでは、あそこにいられない?」
胸の奥を言葉で刺され、小雪は項垂れるようにして頷いた。
どうにかして、この人たちの傍にいたい。
求められ応えるばかりだった自分にそんな気持ちを教えてくれたのは都と理人で、こんなにも与えてもらっているのに、自分にはこれ以上、彼らに与えられるものがない。
二人の傍にいられるのなら、二人の幸せを守れるのなら、何を失っても構わない。そう思えて初めて、小雪はあの場所にいる自分を許せた。
理人を苦しめるものを、理人と都の知らないところで全て飲んでしまいたかった。二人が小雪に望んでいるのはこんなことではないと分かっているのに、小雪には、こうすることしかできなかった。
洋司は笑った。同じ穴の貉を見る目つきをして、いやに明るく。
「あなたは今まで、捧げてばかりの、奪われてばかりの人生だったんでしょう。……確かに、そういうあなたは理人と相性が良いだろう。でも、あなたはいい加減理解するべきだ、自分は奪われているのだと」
小雪は首を振った。けれどその拒絶は脆く、洋司は小雪の心の隙間へ吹き込むように言葉を続けた。
「私には分かる、あなたがどう生きて来たか。あなたは母や私と同じ、人生を搾取された側の人間だ。あの二人といるよりも私といた方が、はるかに似合っていると思いますけどね」
ぴり、ぴり、と、項の疼きが強くなっていく。小雪は項を両手で抑え、テーブルに蹲った。椅子から立ち上がることさえできなかった。
この男は、αだ。
分かってしまった。今の小雪には、はっきりと。
こんなことは今までなかった、都がαだということさえ気付けなかったのに、どうして――。
「はぁ、はぁ、はぁっ、はぁっ、」
眩暈を正したくて机に額を擦りつける。どく、どく、どく、どく。身体中に脂汗が噴き出し、手が戦慄き始めた、その時だった。
「兄さん」
ひとひらの雪が、小雪の手の甲に触れた。
冷たい、と思ってすぐに、汗が引いていった。小雪は面を上げ、その冷たさの正体に瞳を見開いた。
都と理人が番になる前に、払っておかねばならない懸念があった。番った後に引き裂かれれば、Ωの理人は一生分の苦しみを背負うことになる。それだけは、どんな代償を払ってでも、絶対に避けなければならない。
寝息を立てている理人の口元に朝日が触れる。小雪はその朝日を撫で、理人を起こさないように家を出た。
「あなたから呼び出してもらえるなんて、思ってもみなかった」
街外れの喫茶店、小雪が座っていたテーブル席に一人の男が現れた。小雪が立ち上がろうとすると、男は「かまいません。形式ばった挨拶は私たちには不要でしょう」と小雪を制した。
「霧島さん。こんなところまでお呼び立てして、すみません」
洋司は微笑み、小雪をひたと見つめた。小雪はこれからの非礼を詫びるように頭を下げ、上げると同時に茶封筒を差し出した。
「どうか、お納めください」
洋司はテーブルに置かれた封筒のフラップを指先で上げ、眉を顰めた。
「東神田さん、これは頂けません。しまってください」
「いいえ、どうか、どうかお納めください」
小雪は深く息を吸い、ゆっくりと吐いた。
「こんな金額であなたの傷を癒せるとは思っていません。けれどどうか、受け取ってもらえませんか。理人君を、このままおれたちの家に居させてくれませんか。理人君は、主人の番になると返事をしてくれたんです」
洋司は椅子に背を預け、溜息を吐いた。
「監視も、待ち伏せも、あなたから離れた理人君を悪く言うようなことも、やめてほしいんです」
「……なるほど。よく分かりました。手切れ金というわけですね」
洋司は封筒を手に取り、それから、小雪に向けて滑らせた。
「受け取れません、こんなものは。あなたの稼いだものだ、あなたの為に使えばいい」
「これは、おれの為のお金です。おれがこうしたいから、こうするんです。理人君の為じゃなく、自分の為に、こうしたいんです」
空調のファンが沈黙を混ぜる。洋司は腕を組み、「あまりに勝手だ」と言って視線と言葉で小雪を詰った。
「どうして私がこんなにも理人を憎んでいるのか、そんなことも知らずに、こうするんですか。あなたはやっぱりひどい人だ。……でも、」
洋司は自身の言葉に驚いたように瞳を見開き、唇を摩った。「でも……、」洋司は言葉を続けた。
「そんなあなたが、私には、興味深い」
「……おれが?」
洋司は手のひらを小雪に向け、「まずはそれをしまってください」と封筒を指した。小雪は黙って封筒を睨んでいたけれど、自分勝手なことをしている自覚はあったから、封筒を取り膝の上に戻した。
「なぜ?私には分からない。この状況であれば、愛する夫に裏切られたと思う方が自然だ。あなたという伴侶がいながら、彼は理人の元に足しげく通い、番の約束まで取り付けた。それも、あなたの知らないところで。……違う?」
小雪は視線を逸らしかけ、けれど小さく頷いた。
「なのにあなたは、夫や理人を恨むどころか、受け入れようとしている。αである夫に執着しているのだろうと思っていたが、私の見た所では、どうも違う。……あなたは一体、何を考えているんです?」
問いを向けられても、小雪にも分からなかった。どうして、都と理人という一組の番をこんなにも愛してしまったのか。どうして、今までに感じたことのないような力強い感情が湧き上がってくるのか……。
「あなたを理解すれば……、どうすれば母があの家にいられたのか、分かるかもしれない」
「おれとあなたのお母さんは違います。きっと、何もかも」
「そんなことは分かっています。あなたと母は似ている、なのに決定的に違う。……あなたと母を比べれば、母の方が自然です。愛する夫を息子に奪われ、自分は巣から弾かれ、傷つき、苦しみ、悲しんで。あの人は、最期まで失意の底にいた。……あなたが母と違うからこそ、何が違うのかを知りたい」
「今のあなたにも、失いたくない人がいるんですか?」
小雪の問いに、洋司は面を陰らせた。「ある意味では、いますね」
「あの忌まわしい過去が、私の全てなんです。私は、理人を憎んでいないと、私でいられない。なのに、理人だけがその過去から逃れた。……運命の番だなんて馬鹿げてる。理人が家を出るまで、私も理人もずいぶん苦しみました。積年の苦しみに、そんなものが勝るんでしょうか。私にはひと時のまやかしとしか思えません」
「あなたは理人君を手放すべきです」
朱に染まった眼差しが小雪を刺す。小雪はその瞳の奥に届くように声に力を込めた。
「あなたはあなたを、今を生きるべきです」
「私は理人なしでは生きられない」
「そう思い込んでいるだけ。理人君の為でなく、自分の為にそうするべきです」
洋司は小雪を嘲笑し、背を屈めて小雪に視線をかち合わせた。
「……じゃあ、あなたが、理人の代わりになってくれますか?」
ぴり、と項の噛み痕に痛みが走った。ハッとして手で触れると、そこにはいつもの肌があるだけだった。
「代わりって、」
「ご主人との番を解消して、その枷を背負って、私の元に来ませんか」
「そんなことをして何の意味があるんです」
「あなたが私の元に来てくれるのなら、理人から一切の手を引きましょう。私たちの生活には何の意味もありません。けれど、理由ならある。それで十分じゃないですか」
「……」
「更に言うなら、あなたが彼らの巣にいるのに、何の意味があるんです?あなたは運命の番である彼らの邪魔にしかならないでしょう」
「おれが、いたいからです」
小雪は表情を歪め、汗を掻いたグラスを睨んだ。
「おれが、二人の傍にいたいから。それだけなんです。おれの、わがままなんです」
「いるだけのあなたでは、あそこにいられない?」
胸の奥を言葉で刺され、小雪は項垂れるようにして頷いた。
どうにかして、この人たちの傍にいたい。
求められ応えるばかりだった自分にそんな気持ちを教えてくれたのは都と理人で、こんなにも与えてもらっているのに、自分にはこれ以上、彼らに与えられるものがない。
二人の傍にいられるのなら、二人の幸せを守れるのなら、何を失っても構わない。そう思えて初めて、小雪はあの場所にいる自分を許せた。
理人を苦しめるものを、理人と都の知らないところで全て飲んでしまいたかった。二人が小雪に望んでいるのはこんなことではないと分かっているのに、小雪には、こうすることしかできなかった。
洋司は笑った。同じ穴の貉を見る目つきをして、いやに明るく。
「あなたは今まで、捧げてばかりの、奪われてばかりの人生だったんでしょう。……確かに、そういうあなたは理人と相性が良いだろう。でも、あなたはいい加減理解するべきだ、自分は奪われているのだと」
小雪は首を振った。けれどその拒絶は脆く、洋司は小雪の心の隙間へ吹き込むように言葉を続けた。
「私には分かる、あなたがどう生きて来たか。あなたは母や私と同じ、人生を搾取された側の人間だ。あの二人といるよりも私といた方が、はるかに似合っていると思いますけどね」
ぴり、ぴり、と、項の疼きが強くなっていく。小雪は項を両手で抑え、テーブルに蹲った。椅子から立ち上がることさえできなかった。
この男は、αだ。
分かってしまった。今の小雪には、はっきりと。
こんなことは今までなかった、都がαだということさえ気付けなかったのに、どうして――。
「はぁ、はぁ、はぁっ、はぁっ、」
眩暈を正したくて机に額を擦りつける。どく、どく、どく、どく。身体中に脂汗が噴き出し、手が戦慄き始めた、その時だった。
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