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第二十六話「最終回」
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仮出院準備室に移ってからは、単調な日々が続く。
何もない時はゴロゴロして横になっても大丈夫、図書閲覧の希望を出して本を借りて読んだりちょっと退屈。
今日は朝から緊張している関東更正保護委員会から仮出院審理の為に面接を受けます。
委員会の先生3人と付き添いの法務教官や学園長に囲まれて事務棟の小会議室で、たぶん生涯で一番緊張したのはこの時かも。
1 引受人(ホーム)から逃走しない。
2 高校生として学業に専念する事。
3 反社会勢力や非行グループとの接触の禁止。
4 今後犯罪に手を染めない事。
この4点を確約して、終了。
結果は文章で通知されるらしい、
それから3~4日後に待望の「少年院仮出院許可決定通知」が届きました。
ただ決定通知の本文の中に、ただし釈放までに規律違反その他の特別な事情が生じ、
本件仮出院の執行に相当としないときはこの決定を取り消すことがある。
取り消されないように注意しなくちゃね。
それからは出院の為の本格的な準備にかかった、まず私は20歳になるまで2号観察対象者として保護観察に付される事、毎月決まった日に保護司との面接を受ける事、これに従わないとまた少年院に戻されるらしいこれを戻し収容と言うらしい。
そして仮出院は3日後に決まった。
出院した当日に午後5時までに保護観察所に出頭する事、その時に仮出院証明書を提出する事、それと私の付き添いの弁護士さんから仮出院事項証明書の申請があったらしい。
これは私が住所不定になってしまったために、この証明書で住民票や身分を回復する為に必要な、法務省矯正局の正式な公文書だそうだ。
朝目が覚めて洗顔を済ませて点呼を受けて朝食を済ませ取り敢えずやる事も無くぼーっとしていたら先生が来て「新しお家に帰る時間だよ」といって事務棟に連れて行かれた。
ここに来た時に体を検査されたお部屋に通されて、ショートパンツにスエット逮捕された時に来ていた服を手渡されて着替える、おデブになったかなぁウエストがキツイよ。
学習用に使っていたノート3冊と榛名女子学園の卒業証書・編入学に必要な書類・鑑別所で購入したシャンプーセット・腕時計・留置金を受け取り書類にサインする(シャンプーセットは放棄した)
このあと学園長のお部屋に通されて既に引き受人のホームの副理事長と弁護士さんが来ていたのに驚いた、学園長から仮出院証明書を授与されたありがたいお話をいただいたけど、ただ感無量で何を言われたのかよく覚えていない(笑)
2年半居た榛名女子学園、出口まで先生達がお見送りしてくれたけど別れは案外あっさりしていたよ、まぁ問題児だったからね先生達もホッとしているんだろうね。
留置期間や鑑別所を含めるとトータルで2年8ヶ月ぶりのシャバだよ。
弁護士の先生ともここでお別れ、ホームの車に乗り込む運転する副理事長さんと女性職員と私の3人、榛名女子学園との別れ、ありがとうもう絶対に戻って来ないから。
ここから目的地のK市まで3時間はかかるらしい、ホームの概要や流行りのお話をしてちょうど蓮田市に入った所で副理事長さんが「いまの時間ホームに行っても食事は無いからどこかでご飯にしよう」
私(私は車でまっています。私とご飯食べても美味しく無いと思いますよ)
副理事長「大人の言う事は素直に聞くものだよ」
お店は焼肉ランチのお店だった、私17年生きて来てシャバでも2回しか焼肉って食べた事無いから少し戸惑ったよ。
だってさー大皿でお肉が出されるんだよ、私は幾つ食べて良いのか分かんないし、ドンドン焼いてって言われるけど、他人が食べるのに私が焼いてもいいの?
副理事長さんが「ヒカルちゃんこんな時はビールをぐいーっとやって至福に浸るんだよTVとかで見た事無い?でもヒカルちゃんは未成年だからダメだね」
まぁジョークとして受け止めるけど、私には笑えないんだけどね。
そこから1時間位移動して保護観察所に出頭、その後ホームに到着、事務室で契約書に記入、あしたは朝から市役所まわりだ住民登録と生活費などの給付金の申請と高校の学費減免の申請、それと未成年で親がいない私は児童相談所で健康保険を発行してもらう申請とやる事沢山、そして編入学した高校に出向いたり。
これからは平穏な日々が送れるかと思っていたけど、中よりもシャバの方が辛かったよ。
何もない時はゴロゴロして横になっても大丈夫、図書閲覧の希望を出して本を借りて読んだりちょっと退屈。
今日は朝から緊張している関東更正保護委員会から仮出院審理の為に面接を受けます。
委員会の先生3人と付き添いの法務教官や学園長に囲まれて事務棟の小会議室で、たぶん生涯で一番緊張したのはこの時かも。
1 引受人(ホーム)から逃走しない。
2 高校生として学業に専念する事。
3 反社会勢力や非行グループとの接触の禁止。
4 今後犯罪に手を染めない事。
この4点を確約して、終了。
結果は文章で通知されるらしい、
それから3~4日後に待望の「少年院仮出院許可決定通知」が届きました。
ただ決定通知の本文の中に、ただし釈放までに規律違反その他の特別な事情が生じ、
本件仮出院の執行に相当としないときはこの決定を取り消すことがある。
取り消されないように注意しなくちゃね。
それからは出院の為の本格的な準備にかかった、まず私は20歳になるまで2号観察対象者として保護観察に付される事、毎月決まった日に保護司との面接を受ける事、これに従わないとまた少年院に戻されるらしいこれを戻し収容と言うらしい。
そして仮出院は3日後に決まった。
出院した当日に午後5時までに保護観察所に出頭する事、その時に仮出院証明書を提出する事、それと私の付き添いの弁護士さんから仮出院事項証明書の申請があったらしい。
これは私が住所不定になってしまったために、この証明書で住民票や身分を回復する為に必要な、法務省矯正局の正式な公文書だそうだ。
朝目が覚めて洗顔を済ませて点呼を受けて朝食を済ませ取り敢えずやる事も無くぼーっとしていたら先生が来て「新しお家に帰る時間だよ」といって事務棟に連れて行かれた。
ここに来た時に体を検査されたお部屋に通されて、ショートパンツにスエット逮捕された時に来ていた服を手渡されて着替える、おデブになったかなぁウエストがキツイよ。
学習用に使っていたノート3冊と榛名女子学園の卒業証書・編入学に必要な書類・鑑別所で購入したシャンプーセット・腕時計・留置金を受け取り書類にサインする(シャンプーセットは放棄した)
このあと学園長のお部屋に通されて既に引き受人のホームの副理事長と弁護士さんが来ていたのに驚いた、学園長から仮出院証明書を授与されたありがたいお話をいただいたけど、ただ感無量で何を言われたのかよく覚えていない(笑)
2年半居た榛名女子学園、出口まで先生達がお見送りしてくれたけど別れは案外あっさりしていたよ、まぁ問題児だったからね先生達もホッとしているんだろうね。
留置期間や鑑別所を含めるとトータルで2年8ヶ月ぶりのシャバだよ。
弁護士の先生ともここでお別れ、ホームの車に乗り込む運転する副理事長さんと女性職員と私の3人、榛名女子学園との別れ、ありがとうもう絶対に戻って来ないから。
ここから目的地のK市まで3時間はかかるらしい、ホームの概要や流行りのお話をしてちょうど蓮田市に入った所で副理事長さんが「いまの時間ホームに行っても食事は無いからどこかでご飯にしよう」
私(私は車でまっています。私とご飯食べても美味しく無いと思いますよ)
副理事長「大人の言う事は素直に聞くものだよ」
お店は焼肉ランチのお店だった、私17年生きて来てシャバでも2回しか焼肉って食べた事無いから少し戸惑ったよ。
だってさー大皿でお肉が出されるんだよ、私は幾つ食べて良いのか分かんないし、ドンドン焼いてって言われるけど、他人が食べるのに私が焼いてもいいの?
副理事長さんが「ヒカルちゃんこんな時はビールをぐいーっとやって至福に浸るんだよTVとかで見た事無い?でもヒカルちゃんは未成年だからダメだね」
まぁジョークとして受け止めるけど、私には笑えないんだけどね。
そこから1時間位移動して保護観察所に出頭、その後ホームに到着、事務室で契約書に記入、あしたは朝から市役所まわりだ住民登録と生活費などの給付金の申請と高校の学費減免の申請、それと未成年で親がいない私は児童相談所で健康保険を発行してもらう申請とやる事沢山、そして編入学した高校に出向いたり。
これからは平穏な日々が送れるかと思っていたけど、中よりもシャバの方が辛かったよ。
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