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「ひかりの留置場日記」1

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2006年11月8日月曜日の早朝、捜索差押許可証を携えた大勢の警察官がなだれ込んで来て、あたしはその場で逮捕されて腕に黒い手錠が掛けられた。
その後遅れて来た女性警察官に連れられて車に乗せられこの町の警察署に連行された。

本籍・生年月日・言わされた後に女性警察官に隣接市の警察署に移送すると告げられた理由はここの留置場は女性を収容する施設が無いという事だ(えっあたし留置場に入れられるの?まだ14歳だよ?)隣接する警察署に着くなり簡単な取り調べの後に手錠と腰縄を付けられて女性警察官と被疑者専用のエレベーターで留置管理課に着いた。

重たい鉄の扉を開けて中に入ると先にも重たそうな鉄の扉があって、女性警察官がブザーを押すとさっとのぞき窓が開いた。
女性警察官が「少女一名連れて来ました。開錠ねがいます」
扉の奥から「解除!」と大きな声が響く。
留置管理課の女性警察に引き渡され手錠と腰縄が外され医務室に連れて行かれる持病の有無やアレルギーの有無を聞かれ身長と体重を測定、服を全部脱ぐ様に言われるブラは禁止、フリルの付いたショーツは回収されてお古のパンツとサイズの大きいお股が擦り切れたグレーのスエットを渡されて着替える、洗面器・歯磨きセットとタオル、お箸、ヘアーゴム、デカパン2枚を受け取りサンダルに履き替え女性警察の後をついて行く、女性留置棟のドアを開錠して進むと個人に割り当てられた鍵付きロッカーに洗面器とデカパンを入れるように言われた。

更に進むと、ここがあなたのお部屋です。
愕然としたよ動物園の檻なんだもん、4畳位のお部屋で奧にはむき出しの洋式便器。
これからあたしどうなっちゃうのかなぁ
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