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第十四章
第三話 国民集結
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超大型台風が迫っている中での全国規模の大地震で、各地は壊滅的
な被害を受けた。しかも夜に差し掛かり辺りは真っ暗な中で、国民は
避難する場所も無く大雨と風雨に晒される形となった。すると、誰彼
となく「スーパーシティに行こう!」、、と言い出した。そうして全国
に7か所あるスーパーシティに向かって全国民がゾロゾロ歩き出した。
その頃スーパーシティ内部では中核のコンピューターが緊急事態と
判断し、システムを自動修復したり破損したインフラをロボットが修理
を始めていた。そして政府の対策本部が設けられたが、彼らの出した
答えはスーパーシティの住民が最優先であり、その他のスラムに関して
はどうなろうが後回しでも致し方無しという事だった。竹内平助も言う。
「スーパーシティの住民は利益を生み出せる存在です。それとスラム
の住民とを天秤に掛ければ、どちらの命が大切かは誰が見ても明らか
です」、、政府の重鎮、二階堂俊夫も「政治にはトロッコ問題を迫られ
る時がある。暴走するトロッコの先に分岐があり、その先の片方は人が
1人、もう片方は複数人線路上に居る。自分が分岐を切り替えるとして、
どちらに切り替えるかと言う問題だ。優秀な政治家ならば、情に振り
回される事無く利益を優先させるべきだ」、、そう言うと、会議室では
拍手が沸き起こった。そうこうしている間に、群衆はスーパーシティに
近い地域から次々と入口周辺に辿り着き、遠い地域からも風雨と余震に
苛まれる中、続々とスーパーシティに集結しつつあった。
閉ざされた入口周辺の者達は口々に「病人だけでも中に入れてくれーっ
」、、「各地で洪水が起きてるぞーっ」、、「普段高い税金巻き上げといて
こんな時は知らんぷりかーっ」、、等と叫んだが、政府はそんな声などどこ
吹く風、彼らには特殊警察の銃を向けさせ、自分達は被害額の計算と復旧に
向けての利権獲得に夢中になっているのだった。
な被害を受けた。しかも夜に差し掛かり辺りは真っ暗な中で、国民は
避難する場所も無く大雨と風雨に晒される形となった。すると、誰彼
となく「スーパーシティに行こう!」、、と言い出した。そうして全国
に7か所あるスーパーシティに向かって全国民がゾロゾロ歩き出した。
その頃スーパーシティ内部では中核のコンピューターが緊急事態と
判断し、システムを自動修復したり破損したインフラをロボットが修理
を始めていた。そして政府の対策本部が設けられたが、彼らの出した
答えはスーパーシティの住民が最優先であり、その他のスラムに関して
はどうなろうが後回しでも致し方無しという事だった。竹内平助も言う。
「スーパーシティの住民は利益を生み出せる存在です。それとスラム
の住民とを天秤に掛ければ、どちらの命が大切かは誰が見ても明らか
です」、、政府の重鎮、二階堂俊夫も「政治にはトロッコ問題を迫られ
る時がある。暴走するトロッコの先に分岐があり、その先の片方は人が
1人、もう片方は複数人線路上に居る。自分が分岐を切り替えるとして、
どちらに切り替えるかと言う問題だ。優秀な政治家ならば、情に振り
回される事無く利益を優先させるべきだ」、、そう言うと、会議室では
拍手が沸き起こった。そうこうしている間に、群衆はスーパーシティに
近い地域から次々と入口周辺に辿り着き、遠い地域からも風雨と余震に
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閉ざされた入口周辺の者達は口々に「病人だけでも中に入れてくれーっ
」、、「各地で洪水が起きてるぞーっ」、、「普段高い税金巻き上げといて
こんな時は知らんぷりかーっ」、、等と叫んだが、政府はそんな声などどこ
吹く風、彼らには特殊警察の銃を向けさせ、自分達は被害額の計算と復旧に
向けての利権獲得に夢中になっているのだった。
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