46 / 55
ミシャは苦悩する
しおりを挟む
池の傍に設置された四阿のベンチ。
そこに腰掛けて、憂い顔で緑の水面を見つめるリリア姫は、ふいに眩しさを覚えて顔を上げた。
するとそこには、頭部から後光を放つ薄毛神、ドロンズが立っていた。
リリアは、その神々しさ(頭部)に思わず合掌した。
一方、ドロンズは戸惑っていた。
「何故か、この娘から恐ろしいほどの信仰心が伝わってくるのじゃが……」
「あ、凄いよ、ドロンズッ。剥き出しの頭皮が輝いてる!外国人俳優みたいなダンディーセクシーなフェロモンが頭から漂い始めたよ!」
「なに!わし、ジュー○・ロウみたいになれたかのう!?」
「そんな甘いマスクになろうなんて、おこがましいよ、ドロンズ。君はスタン○ー・トゥッチの方さ」
「くっ、でも、名脇役!」
神様達は、TSUT○YAの会員であった。
ドロンズは、ひとしきり喜んだ後、仕切り直した。
とりあえず、ドロンズはリリアの右隣に腰掛けて問いかけた。
「それで、どうしてミシャを打って逃げ出したのじゃ?」
「もしかして、ミシャの頭髪が原因なのかい?」
クリソックスの『頭髪』という言葉に、リリアは顔を強張らせる。
ドロンズとクリソックスは、その変化を察知し、顔を見合わせた。
「やはり、お主は薄毛を嫌っておるようじゃな」
「神様、実は私、薄毛を愛しているのです!」
二柱とリリアは、しばし向き合ったまま、時を止めた。
「え?」
「え?」
「え?」
時が動き出したようだ。
ドロンズが慌てて口火を切った。
「娘よ、お主、薄毛が嫌いでミシャを打ったのではないのか!?」
リリアはぶんぶんと首を横に振った。
「そんなわけがありません!私が薄毛を嫌うなど、父の命と引き換えにしてもあり得ません!」
「それは、どうなの?お父さん、泣いてしまうんじゃないかい?」
密かに話を聞いていた護衛騎士は、アベカーンへの報告内容を少し削ることに決めた。
そうとは知らず、リリアは赤裸々に性的嗜好を語り始めた。
「私、機会がありませんでしたので特に公言はしておりませんでしたが、薄毛の殿方がたまらなく好きなので御座います。あのまばらに生えた地肌の艶めきたるや、どんな宝石も敵いませんわ……。ああ、毛と毛の狭間に思う存分指を這わせたい。爪を立てて、声をあげさせたい……!」
「なかなかヤバい娘じゃの」
「でも、ハビット家のお嫁さんには、かなり適任なんじゃない?」
リリアは、舐めるような視線をドロンズの頭部に向けた、
ドロンズは、思わず手で頭をガードした。
護衛騎士は、耳を押さえて「あー!あー!聞こえない。私には何も聞こえないっ」と唱えている。
「しかし、そんなに薄毛が好きなら、何故ミシャにあんな真似を……。あの若者も、いつかは確実にハゲットなのじゃぞ?」
「それなのですっ!」
頭を押さえたままそう問いかけたドロンズに、リリアが距離を詰めた。
「私はあの薄毛神の祝福を受けしハビット一族に輿入れできると聞いて、天にも昇る気持ちで喜んでこちらに参りました。それなのに、ミシャ様ときたら、こともあろうに、忌まわしき毛生え薬などを開発し、ふさふさになろうなどとっ!薄毛の風上にも置けぬ諸行!ハビット一族の薄毛の矜持をあの方は持ち合わせていないのです。嘆かわしいやら情けないやら……」
クリソックスは、ドロンズに確認した。
「ハビット一族に、薄毛の矜持なんてないよね」
ドロンズは神妙な顔で、リリアに注意した。
「それよりも、薄毛を風上に置くのは危険じゃ。頭部に被せていた横髪が、風で吹き飛ばされてしまうでな」
リリアはハラハラと涙を流してうちひしがれている。
「しかし、困ったのう。これからハビット公国は、毛生え薬を特産にするつもりなのじゃが、お主が王妃になった時、そのあたりはどう考えておるのじゃ?」
「そ、それは、残念ですが、国益のためなら我慢致しましょう。でもせっかく伴侶にあのハビット家直系のミシャ様を得られたのに、私、悔しいのです!幸福の絶頂から、不幸のどん底に突き落とされた気持ちですわ!」
リリアの主張に、ドロンズとクリソックスは顔を見合せた。
「なら、ミシャの未来をハゲットに固定したらいいんじゃない?」
「そうじゃな。それしかないな。なに、あれは、この娘を気にいっておるようだったし、ハゲットを受け入れようて」
「決まりだね。じゃあ、ドロンズ、ミシャに話すのはドロンズの役目だからね」
「なんじゃと!?」
「そりゃ、そうでしょ。ドロンズは薄毛の髪なんでしょ?薄毛の祝福を与えし信徒に、責任もって増毛を諦めさせないと」
ドロンズは、ガクリと肩を落とした。
「わし、ハゲットに何の責任もないんじゃが……」
「薄毛神様、どうぞよろしくお願いします」
そう頭を下げるリリアに、ドロンズは「仕方ないのう」とため息を吐いた。
せっかく効果抜群の発毛剤を開発したのに、ハビット一族はよほど強力な呪い【薄毛】にかかっているようだ。
その後、ドロンズはミシャに全てを伝えた。
どちらにしろ、王族の結婚は政略である。婚約はほぼ決まっている。後は、リリアとの関係をどうしたいか、である。
愛を捨てて髪を得るか、髪を捨てて愛を得るか。
ミシャは、苦悩の末、愛を選んだのだが……。
このストレスでミシャに銅貨ハゲができてしまったあたり、呪われたハビット一族には同情を禁じ得ない。
そこに腰掛けて、憂い顔で緑の水面を見つめるリリア姫は、ふいに眩しさを覚えて顔を上げた。
するとそこには、頭部から後光を放つ薄毛神、ドロンズが立っていた。
リリアは、その神々しさ(頭部)に思わず合掌した。
一方、ドロンズは戸惑っていた。
「何故か、この娘から恐ろしいほどの信仰心が伝わってくるのじゃが……」
「あ、凄いよ、ドロンズッ。剥き出しの頭皮が輝いてる!外国人俳優みたいなダンディーセクシーなフェロモンが頭から漂い始めたよ!」
「なに!わし、ジュー○・ロウみたいになれたかのう!?」
「そんな甘いマスクになろうなんて、おこがましいよ、ドロンズ。君はスタン○ー・トゥッチの方さ」
「くっ、でも、名脇役!」
神様達は、TSUT○YAの会員であった。
ドロンズは、ひとしきり喜んだ後、仕切り直した。
とりあえず、ドロンズはリリアの右隣に腰掛けて問いかけた。
「それで、どうしてミシャを打って逃げ出したのじゃ?」
「もしかして、ミシャの頭髪が原因なのかい?」
クリソックスの『頭髪』という言葉に、リリアは顔を強張らせる。
ドロンズとクリソックスは、その変化を察知し、顔を見合わせた。
「やはり、お主は薄毛を嫌っておるようじゃな」
「神様、実は私、薄毛を愛しているのです!」
二柱とリリアは、しばし向き合ったまま、時を止めた。
「え?」
「え?」
「え?」
時が動き出したようだ。
ドロンズが慌てて口火を切った。
「娘よ、お主、薄毛が嫌いでミシャを打ったのではないのか!?」
リリアはぶんぶんと首を横に振った。
「そんなわけがありません!私が薄毛を嫌うなど、父の命と引き換えにしてもあり得ません!」
「それは、どうなの?お父さん、泣いてしまうんじゃないかい?」
密かに話を聞いていた護衛騎士は、アベカーンへの報告内容を少し削ることに決めた。
そうとは知らず、リリアは赤裸々に性的嗜好を語り始めた。
「私、機会がありませんでしたので特に公言はしておりませんでしたが、薄毛の殿方がたまらなく好きなので御座います。あのまばらに生えた地肌の艶めきたるや、どんな宝石も敵いませんわ……。ああ、毛と毛の狭間に思う存分指を這わせたい。爪を立てて、声をあげさせたい……!」
「なかなかヤバい娘じゃの」
「でも、ハビット家のお嫁さんには、かなり適任なんじゃない?」
リリアは、舐めるような視線をドロンズの頭部に向けた、
ドロンズは、思わず手で頭をガードした。
護衛騎士は、耳を押さえて「あー!あー!聞こえない。私には何も聞こえないっ」と唱えている。
「しかし、そんなに薄毛が好きなら、何故ミシャにあんな真似を……。あの若者も、いつかは確実にハゲットなのじゃぞ?」
「それなのですっ!」
頭を押さえたままそう問いかけたドロンズに、リリアが距離を詰めた。
「私はあの薄毛神の祝福を受けしハビット一族に輿入れできると聞いて、天にも昇る気持ちで喜んでこちらに参りました。それなのに、ミシャ様ときたら、こともあろうに、忌まわしき毛生え薬などを開発し、ふさふさになろうなどとっ!薄毛の風上にも置けぬ諸行!ハビット一族の薄毛の矜持をあの方は持ち合わせていないのです。嘆かわしいやら情けないやら……」
クリソックスは、ドロンズに確認した。
「ハビット一族に、薄毛の矜持なんてないよね」
ドロンズは神妙な顔で、リリアに注意した。
「それよりも、薄毛を風上に置くのは危険じゃ。頭部に被せていた横髪が、風で吹き飛ばされてしまうでな」
リリアはハラハラと涙を流してうちひしがれている。
「しかし、困ったのう。これからハビット公国は、毛生え薬を特産にするつもりなのじゃが、お主が王妃になった時、そのあたりはどう考えておるのじゃ?」
「そ、それは、残念ですが、国益のためなら我慢致しましょう。でもせっかく伴侶にあのハビット家直系のミシャ様を得られたのに、私、悔しいのです!幸福の絶頂から、不幸のどん底に突き落とされた気持ちですわ!」
リリアの主張に、ドロンズとクリソックスは顔を見合せた。
「なら、ミシャの未来をハゲットに固定したらいいんじゃない?」
「そうじゃな。それしかないな。なに、あれは、この娘を気にいっておるようだったし、ハゲットを受け入れようて」
「決まりだね。じゃあ、ドロンズ、ミシャに話すのはドロンズの役目だからね」
「なんじゃと!?」
「そりゃ、そうでしょ。ドロンズは薄毛の髪なんでしょ?薄毛の祝福を与えし信徒に、責任もって増毛を諦めさせないと」
ドロンズは、ガクリと肩を落とした。
「わし、ハゲットに何の責任もないんじゃが……」
「薄毛神様、どうぞよろしくお願いします」
そう頭を下げるリリアに、ドロンズは「仕方ないのう」とため息を吐いた。
せっかく効果抜群の発毛剤を開発したのに、ハビット一族はよほど強力な呪い【薄毛】にかかっているようだ。
その後、ドロンズはミシャに全てを伝えた。
どちらにしろ、王族の結婚は政略である。婚約はほぼ決まっている。後は、リリアとの関係をどうしたいか、である。
愛を捨てて髪を得るか、髪を捨てて愛を得るか。
ミシャは、苦悩の末、愛を選んだのだが……。
このストレスでミシャに銅貨ハゲができてしまったあたり、呪われたハビット一族には同情を禁じ得ない。
0
お気に入りに追加
16
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
Re:Monster(リモンスター)――怪物転生鬼――
金斬 児狐
ファンタジー
ある日、優秀だけど肝心な所が抜けている主人公は同僚と飲みに行った。酔っぱらった同僚を仕方無く家に運び、自分は飲みたらない酒を買い求めに行ったその帰り道、街灯の下に静かに佇む妹的存在兼ストーカーな少女と出逢い、そして、満月の夜に主人公は殺される事となった。どうしようもないバッド・エンドだ。
しかしこの話はそこから始まりを告げる。殺された主人公がなんと、ゴブリンに転生してしまったのだ。普通ならパニックになる所だろうがしかし切り替えが非常に早い主人公はそれでも生きていく事を決意。そして何故か持ち越してしまった能力と知識を駆使し、弱肉強食な世界で力強く生きていくのであった。
しかし彼はまだ知らない。全てはとある存在によって監視されているという事を……。
◆ ◆ ◆
今回は召喚から転生モノに挑戦。普通とはちょっと違った物語を目指します。主人公の能力は基本チート性能ですが、前作程では無いと思われます。
あと日記帳風? で気楽に書かせてもらうので、説明不足な所も多々あるでしょうが納得して下さい。
不定期更新、更新遅進です。
話数は少ないですが、その割には文量が多いので暇なら読んでやって下さい。
※ダイジェ禁止に伴いなろうでは本編を削除し、外伝を掲載しています。
レベルが上がらない【無駄骨】スキルのせいで両親に殺されかけたむっつりスケベがスキルを奪って世界を救う話。
玉ねぎサーモン
ファンタジー
絶望スキル× 害悪スキル=限界突破のユニークスキル…!?
成長できない主人公と存在するだけで周りを傷つける美少女が出会ったら、激レアユニークスキルに!
故郷を魔王に滅ぼされたむっつりスケベな主人公。
この世界ではおよそ1000人に1人がスキルを覚醒する。
持てるスキルは人によって決まっており、1つから最大5つまで。
主人公のロックは世界最高5つのスキルを持てるため将来を期待されたが、覚醒したのはハズレスキルばかり。レベルアップ時のステータス上昇値が半減する「成長抑制」を覚えたかと思えば、その次には経験値が一切入らなくなる「無駄骨」…。
期待を裏切ったため育ての親に殺されかける。
その後最高レア度のユニークスキル「スキルスナッチ」スキルを覚醒。
仲間と出会いさらに強力なユニークスキルを手に入れて世界最強へ…!?
美少女たちと冒険する主人公は、仇をとり、故郷を取り戻すことができるのか。
この作品はカクヨム・小説家になろう・Youtubeにも掲載しています。
役立たずと言われダンジョンで殺されかけたが、実は最強で万能スキルでした !
本条蒼依
ファンタジー
地球とは違う異世界シンアースでの物語。
主人公マルクは神聖の儀で何にも反応しないスキルを貰い、絶望の淵へと叩き込まれる。
その役に立たないスキルで冒険者になるが、役立たずと言われダンジョンで殺されかけるが、そのスキルは唯一無二の万能スキルだった。
そのスキルで成り上がり、ダンジョンで裏切った人間は落ちぶれざまあ展開。
主人公マルクは、そのスキルで色んなことを解決し幸せになる。
ハーレム要素はしばらくありません。
1×∞(ワンバイエイト) 経験値1でレベルアップする俺は、最速で異世界最強になりました!
マツヤマユタカ
ファンタジー
23年5月22日にアルファポリス様より、拙著が出版されました!そのため改題しました。
今後ともよろしくお願いいたします!
トラックに轢かれ、気づくと異世界の自然豊かな場所に一人いた少年、カズマ・ナカミチ。彼は事情がわからないまま、仕方なくそこでサバイバル生活を開始する。だが、未経験だった釣りや狩りは妙に上手くいった。その秘密は、レベル上げに必要な経験値にあった。実はカズマは、あらゆるスキルが経験値1でレベルアップするのだ。おかげで、何をやっても簡単にこなせて――。異世界爆速成長系ファンタジー、堂々開幕!
タイトルの『1×∞』は『ワンバイエイト』と読みます。
男性向けHOTランキング1位!ファンタジー1位を獲得しました!【22/7/22】
そして『第15回ファンタジー小説大賞』において、奨励賞を受賞いたしました!【22/10/31】
アルファポリス様より出版されました!現在第四巻まで発売中です!
コミカライズされました!公式漫画タブから見られます!【24/8/28】
*****************************
***毎日更新しています。よろしくお願いいたします。***
*****************************
マツヤマユタカ名義でTwitterやってます。
見てください。

アヤノ ~捨てられた歌姫は骨を拾われる、のか?~
momomo
ファンタジー
成人の儀式である『託宣の儀』で前世を思いだした、新幹線事故によって死亡した者達。
孤児のロウは自身が転生者である事を黙ったまま、同じ転生者や他の者達とパーティーを組み、その世界で生きて行く。
捨てられた歌姫は骨を拾われる、のか?
題名が女性向け小説っぽくなってしまいましたが、男性向け(?)です。
どこにでも良くある、転生者の冒険物語。
『歌唱』『スティール』等のスキルで、5人のパーティーがドタバタと生きていく。
影の題名は『ミミ劇場?』です。
基本、お気楽系です。俺強ええーまではいきません。ハーレムもありません。
全50話ほどで、短文の閑話数話を挟む予定です。
閑話以外は、一話8000文字から9000文字程です。
スライムからパンを作ろう!〜そのパンは全てポーションだけど、絶品!!〜
櫛田こころ
ファンタジー
僕は、諏方賢斗(すわ けんと)十九歳。
パンの製造員を目指す専門学生……だったんだけど。
車に轢かれそうになった猫ちゃんを助けようとしたら、あっさり事故死。でも、その猫ちゃんが神様の御使と言うことで……復活は出来ないけど、僕を異世界に転生させることは可能だと提案されたので、もちろん承諾。
ただ、ひとつ神様にお願いされたのは……その世界の、回復アイテムを開発してほしいとのこと。パンやお菓子以外だと家庭レベルの調理技術しかない僕で、なんとか出来るのだろうか心配になったが……転生した世界で出会ったスライムのお陰で、それは実現出来ることに!!
相棒のスライムは、パン製造の出来るレアスライム!
けど、出来たパンはすべて回復などを実現出来るポーションだった!!
パン職人が夢だった青年の異世界のんびりスローライフが始まる!!

クラス召喚に巻き込まれてしまいました…… ~隣のクラスがクラス召喚されたけど俺は別のクラスなのでお呼びじゃないみたいです~
はなとすず
ファンタジー
俺は佐藤 響(さとう ひびき)だ。今年、高校一年になって高校生活を楽しんでいる。
俺が通う高校はクラスが4クラスある。俺はその中で2組だ。高校には仲のいい友達もいないしもしかしたらこのままボッチかもしれない……コミュニケーション能力ゼロだからな。
ある日の昼休み……高校で事は起こった。
俺はたまたま、隣のクラス…1組に行くと突然教室の床に白く光る模様が現れ、その場にいた1組の生徒とたまたま教室にいた俺は異世界に召喚されてしまった。
しかも、召喚した人のは1組だけで違うクラスの俺はお呼びじゃないらしい。だから俺は、一人で異世界を旅することにした。
……この物語は一人旅を楽しむ俺の物語……のはずなんだけどなぁ……色々、トラブルに巻き込まれながら俺は異世界生活を謳歌します!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる