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2.神
しおりを挟む2.神
目を開けるとそこは、見たことのないような場所に立っていた。
「ここは、どこだ?」
と周りを見ながらいっている目の前にさっき部屋で会ったシャーマンが立っていた。
「渚さんこの場所は、光の国グレンアスティです。」
俺は、それを言われた瞬間少し動きが止まってしまった。
「本当にここが異世界なのか。」
「ええもちろんです。渚さんから見てここは、異世界なのです。」
俺が、こう思うのも当然。周りの風景や人々は、地球と変わらないのだ。ていうか、なぜ俺は渚さんと呼ばれているのだ。さっきまで、貴方様と呼ばれていたはずなのに…
「俺は、これからどうしたらいいのだ。」
「渚さんは、今から王の宮殿に行って王に会ってもらいます。」
「では行きましょうか。」
俺は、何をしたらよいかわからないから仕方がなくこの人について行くことにした。
「今私達が歩いているこの場所は、一般人が住む中級街でございます。」
「中級街ということは、何個かの階にわかれているのか?」
「はいそうでございます。この国は、一般人が住む中級街、貴族や王族が住む上級街、貧民が住む下級街そして、税もろくに納めれない人や重い罪を犯した人が住む隔離街に分かれております。」
「この国は、貧しければ貧しい人たちほど、宮殿から離れたところに住むのです。」
「そして、貴族は、人々を動かす権利を貧民は、そういう人たちに動かされるのです。」
「ということは、貧民は貴族の奴隷みたいなものだということか。」
「ええ、そうです。」
俺は、少し心が傷んだ。
お金で、人の一生が決まるのか…
「そんなんじゃ貧民との争いが起こるんじゃないのか。」
「いえそれはありません。我が国の優秀な魔導師がその人たちと戦い拘束しますから。」
と、幸せそうな顔をして、話していたのだ。
「これがこの国の宮殿、グレンアスマティ宮殿です。」
俺は、この宮殿を見て呆然とした。なぜなら、天まで届きそうなくらい高く大きな宮殿だったからだ。
「なぁ、この宮殿デカすぎやしないか。」
「そうですか、これでもこの世界全体で見たら、中くらいの大きさですよ」
この世界はどうなっているのだ…
「では今から、宮殿に入りますよ。」
見たことのないデカさの門がゆっくりと開いていく。
「ようこそ、マトリック様。」
この国の騎士らしき人々が大きな声で言っている。
そして、とうとうこの国の宮殿の中にはいっていくのだった。
「ようこそお越しくださいました。マトリック様。」
また、大勢の騎士たちが敬礼をしながら言っている。
宮殿の中は、天井が見えないくらいの吹き抜けの部屋。この部屋の奥には、王様が座りそうな椅子がある。
そして
「アストリア王のお入りー。」
ものすごくゴージャスな服を着ているヒゲの長ーいひとか入ってきた。
「君が、異世界の魔導師のマトリックか。」
「そうでございます。こんな私めを異世界から呼んで頂き誠にありがとうございます。」
「こちらこそ感謝する。この国を救いに来てくれて。」
「ありがたきお言葉。」
「早速本題にはいるが、今から君の魔力を、測りたい。この魔法石に触れてくれ。」
この青い魔法石に触れるだけで魔力が測れるのか…
魔力が無かったらと思うと、手が震えてきた。
「さあ、触れてくれ。」
と言われ、魔法石に触れたが何も起こらなかった。周りは、静まり返っていた。
「こいつは本当に異世界の人なのか。」
「こいつやくたたズだな。」
といった、声が周りから聞こえてくる。
「君は本当に異世界の人なのか。」
「ええ、まあ一応。」
「こいつを捕まえて牢獄にぶち込め!」
王様は怒りくるい、俺に、そう言った。
俺か、周りの騎士に捕まり、連れていかれそうになったとき、俺の前に、光の柱が現れ中からとてつもないオーラの人が出てきたのだった。
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コメントはたまに気まぐれに返す事がありますが、全レスは致しません。悪しからずご了承願います。
(あと、敬語が使えない呪いに掛かっているので言葉遣いに粗いところがあってもご容赦をw)
台本風(セリフの前に名前が入る)です、これに関しては助言は無用です、そういうスタイルだと思ってあきらめてください。
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