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悪役になれないシリーズ3
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悪役令嬢のフリをしないとダメージを受けるという呪いを受けたわたしは、何とか生き延びながら悪役令嬢として振舞っている。
「ラーナ様がいらっしゃってから、勉強も刺繍も剣のお稽古もはかどっておりますわ」
「ラーナ様は優秀なお方ですもの。そのうち学園を首席で卒業するかもしれませんわね」
もちろん優秀なのはこのわたしだけど。
でもこのフリを続けるために一応褒め言葉を言っておくと、少女たちはきゃあきゃあと楽しそうにはしゃぐ。
そして勉強や刺繍に励んだ少女たちは、とうとうわたしに自分の作ったクッキーを渡してきた。
「ラーナ様、よ、よろしければこれを召し上がってください」
「わたくしも……! わたくしのもお持ちになって」
「あの...私のも...」
わたしが悪役令嬢らしくヒロインのクッキーだけを床にたたき落とすと、彼女たちは悲しげに目を伏せる。
けれど次にわたしが笑顔を向けると、ほっとしたように笑みを返してくる。
「まあ! 嬉しいわ。後で一緒にいただきましょうね」
悪役令嬢として微笑むのはとても疲れるし嫌な気分にもなるけれど、わたしを慕う少女たちを悲しませるのもそれはそれで心地が悪い。
「はい!」
少女のうち一人が嬉しそうに笑う。その笑顔にわたしも笑みを深めると、一人の少女がわたしの元へやってきた。
「ラーナ様」
わたしの元を訪れたのは、勉強も刺繍も剣のお稽古もサボるお馬鹿なご令嬢であるミレイナだ。
彼女はわたしに手紙を差し出した。
「わたくしにもお手紙を書いていただけないかと思って」
それはなんとも厚かましいお願いだった。
彼女の目的はわたしの書いた手紙などではない。
ミレイナはわたしを慕っているわけではないのだ。
彼女は攻略対象であるザフィロ、それからこの国の第二王子との恋を応援している。
乙女ゲームの真ヒロインである彼女は、自分こそが世界を救って国を救うヒロインだと信じているのだ。
ミレイナにとっての悪役令嬢とはわたしではなく、わたしが演じるラーナのことなのである。
けれどわたしはそれを利用することにした。わたしがゲームでいじめ抜いていたキャラが彼女だというのなら、逆に彼女と仲良くなっておこうと。
「あなたは頭が良いものね。何なら一緒に勉強でもいかが?」
「まあ……ぜひ!」
わたしが微笑むと、ミレイナは頬を染めて嬉しそうに笑う。
それからミレイナはお馬鹿キャラのレッテルを返上して、わたしと一緒に勉強や刺繍に励んだ。
ちなみにいじめたりはしていない。
そもそもミレイナのことをいじめる理由がないのよね。
彼女はザフィロともちゃんと恋仲になっているし、わたしのことは表面状では慕っているし。
ただ、乙女ゲームの真ヒロインだから気になるっていうだけで。
ミレイナの攻略対象はザフィロと第二王子のステファノという二人だ。ザフィロは隣国からの留学生である。
「ねえ、ミレイナ。あなたはどちらが好みなの?」
勉強の合間にミレイナに問いかけると、彼女はきょとんとした表情を浮かべた後にっこりと笑った。
「ザフィロ様ですわ」
「まあそうなの? でもステファノも素敵じゃない?」
「ステファノ様も素敵ですけれど、わたくしはザフィロ様が良いですわ」
「……そう。あなた、本当にザフィロが好きねえ」
わたしが肩を竦めると、ミレイナは笑みを浮かべたまま頷いた。
「ええ! だってザフィロ様はとっても格好良いでしょう?」
「…………そうかしら……?」
わたしの好みは優しい人よ、という返答をぐっと呑み込んで首を傾げると、ミレイナは目をきらきらと輝かせながら身を乗り出した。
「ステファノ様は確かにお美しいですけれど、なんというか……完成されすぎていて面白みがありませんわ。その点ザフィロ様はわたくしと同い年で、少し子どもっぽかったり不器用だったりするところが可愛らしくて放っておけない気持ちになりますの」
「……そう……」
ミレイナはうっとりとした表情を浮かべている。
どうやら彼女はザフィロにベタ惚れのようだ。
まあ乙女ゲームの攻略対象がみんな格好良いから仕方ないわね!
そんな悪役令嬢のわたしだけれど、やっぱり乙女ゲームの舞台に上がるのは苦手だわ。
だって、やっぱり恥ずかしいし! でも恥ずかしがってばかりもいられないのよね。
悪役令嬢として振舞っているとヒロインであるミレイナと仲良くなるから、彼女を頼りに出来るようになるんだもの。
乙女ゲームの真ヒロインであるミレイナには、攻略対象の好感度を知ることが出来る能力が備わっているのよ。
それは逆ハーエンドを迎えるために必要不可欠な能力だし、やはり彼女がわたしを慕うのはゲームの仕様ってやつかしらね。
まあそんなことはさておき、乙女ゲームの攻略対象は全部で五人。
一人目はメイン攻略対象であるザフィロ・ルウェインだ。
ゲーム主人公と同じ歳の彼は、犬のような人懐こい笑顔でいつもヒロインにくっついてくるの!
「ミレイナ嬢!」
廊下の向こうから彼女を呼ぶ声が聞こえて振り返ると、そこには満面の笑みを浮かべたザフィロの姿があった。
わたくしの元へ走ってきた彼はにこにこと笑いながら首を傾げる。
「これから図書館に向かおうと思うんだが、君もどうかな?」
「ええ、ご一緒いたしますわ」
ザフィロはわたくしとミレイナを誘おうとしたみたいだけれど、ミレイナはそう答えながらちらりとわたくしを見た。どうやら彼女は二人きりにしてあげたら喜びそうだ。
「ではミレイナ様、私はこれで……」
「ええ、またね」
軽く挨拶を交わすと、ミレイナはザフィロの元へ駆け寄っていく。
わたくしの隣を歩いていたはずの彼女はいつの間にか彼の隣を歩いていた。そんな彼女を見て少し切なく思うけれど、でもやっぱり嬉しくも思ってしまう。
やはり私は悪役には向いていないのね。
心にダメージを負いながらそう思った。
二人目は隠し攻略対象であるステファノだ。
彼はザフィロの幼馴染で、犬と揶揄される彼とは対照的にとても寡黙で落ち着いた雰囲気のある青年である。
「ステファノ様、お待たせしてごめんなさい」
図書館の本棚の前でミレイナを待っていたステファノに声をかけると、彼はそっと顔を上げる。
そしてわたくしを見て目を細めた後に首を横に振った。
「いえ……」と小さく応える彼にわたくしは苦笑すると辺りを見回す。
「では早速勉強会を始めましょう。ラーナ。」
ステファノはそう言ってラーナに微笑み隣に座らせた。
ステファノは少し驚いた様子だったけれど、わたくしはとりあえずにっこり笑うことにした。
「ええ、そうしましょう!」
ステファノは寡黙であまり話さない。
けれど彼といると、彼の周りだけ空気が違うように静かに思える。
そんな彼のことをミレイナは「まるで空気みたいな人」と評していたわ。
確かに彼はとても気配を消すのが上手いのよね。
ミレイナと一緒にいない時のステファノはとても物静かだから、確かにそう見えるかもしれないわね。
でも実は彼も攻略対象だったりするのよ!
正直タイプなので、ミレイナとタイプが被らなくてラッキーだったわ……。
彼を攻略するときはミレイナの協力が必要不可欠だった。
そうよ、ステファノルートはミレイナがいないと攻略できないのよ。
ステファノ様ともし恋をすることができたらヒロインをいじめる必要もなくダメージを受けることも減ると思うし、何よりステファノ様ってば格好良いじゃない? 攻略対象キャラの中では一番推しの彼なのよね……。
そんなステファノルートは、図書館で勉強会をするときにヒロインがわからない問題に直面してしまうところからスタートする。
そこでヒロインが困っていると彼がすっと隣にやってきて、ヒロインに教えてくれるのよ!
「ここはこの式を使って……」って耳元で囁かれるのよ! もうたまらないわ!
そんなステファノ様とご一緒できるなんて、やっぱり乙女ゲームの世界に転生してよかった……!
「あの……ラーナ嬢?」
うっとりと思い出に浸っていたわたくしにステファノが声をかけた。
わたくしが「はっ」と我に返ると、ステファノは口元を押さえておかしそうに笑う。
「熱心に私を見ていたようだが、何かおかしかったかな?」
「え!? ああいえ、違うんです!」
慌てて否定するけれど時すでに遅しだ。
恥ずかしいわ!
「いや……気にしないでほしい」
そう言って微笑む彼に、わたくしは思わず顔を赤く染めるのだった。
彼はいつも静かで穏やかな人だから、他の攻略対象のようにヒロインにぐいぐいこないしちょっと安心感があるのよね。
「ラーナ様がいらっしゃってから、勉強も刺繍も剣のお稽古もはかどっておりますわ」
「ラーナ様は優秀なお方ですもの。そのうち学園を首席で卒業するかもしれませんわね」
もちろん優秀なのはこのわたしだけど。
でもこのフリを続けるために一応褒め言葉を言っておくと、少女たちはきゃあきゃあと楽しそうにはしゃぐ。
そして勉強や刺繍に励んだ少女たちは、とうとうわたしに自分の作ったクッキーを渡してきた。
「ラーナ様、よ、よろしければこれを召し上がってください」
「わたくしも……! わたくしのもお持ちになって」
「あの...私のも...」
わたしが悪役令嬢らしくヒロインのクッキーだけを床にたたき落とすと、彼女たちは悲しげに目を伏せる。
けれど次にわたしが笑顔を向けると、ほっとしたように笑みを返してくる。
「まあ! 嬉しいわ。後で一緒にいただきましょうね」
悪役令嬢として微笑むのはとても疲れるし嫌な気分にもなるけれど、わたしを慕う少女たちを悲しませるのもそれはそれで心地が悪い。
「はい!」
少女のうち一人が嬉しそうに笑う。その笑顔にわたしも笑みを深めると、一人の少女がわたしの元へやってきた。
「ラーナ様」
わたしの元を訪れたのは、勉強も刺繍も剣のお稽古もサボるお馬鹿なご令嬢であるミレイナだ。
彼女はわたしに手紙を差し出した。
「わたくしにもお手紙を書いていただけないかと思って」
それはなんとも厚かましいお願いだった。
彼女の目的はわたしの書いた手紙などではない。
ミレイナはわたしを慕っているわけではないのだ。
彼女は攻略対象であるザフィロ、それからこの国の第二王子との恋を応援している。
乙女ゲームの真ヒロインである彼女は、自分こそが世界を救って国を救うヒロインだと信じているのだ。
ミレイナにとっての悪役令嬢とはわたしではなく、わたしが演じるラーナのことなのである。
けれどわたしはそれを利用することにした。わたしがゲームでいじめ抜いていたキャラが彼女だというのなら、逆に彼女と仲良くなっておこうと。
「あなたは頭が良いものね。何なら一緒に勉強でもいかが?」
「まあ……ぜひ!」
わたしが微笑むと、ミレイナは頬を染めて嬉しそうに笑う。
それからミレイナはお馬鹿キャラのレッテルを返上して、わたしと一緒に勉強や刺繍に励んだ。
ちなみにいじめたりはしていない。
そもそもミレイナのことをいじめる理由がないのよね。
彼女はザフィロともちゃんと恋仲になっているし、わたしのことは表面状では慕っているし。
ただ、乙女ゲームの真ヒロインだから気になるっていうだけで。
ミレイナの攻略対象はザフィロと第二王子のステファノという二人だ。ザフィロは隣国からの留学生である。
「ねえ、ミレイナ。あなたはどちらが好みなの?」
勉強の合間にミレイナに問いかけると、彼女はきょとんとした表情を浮かべた後にっこりと笑った。
「ザフィロ様ですわ」
「まあそうなの? でもステファノも素敵じゃない?」
「ステファノ様も素敵ですけれど、わたくしはザフィロ様が良いですわ」
「……そう。あなた、本当にザフィロが好きねえ」
わたしが肩を竦めると、ミレイナは笑みを浮かべたまま頷いた。
「ええ! だってザフィロ様はとっても格好良いでしょう?」
「…………そうかしら……?」
わたしの好みは優しい人よ、という返答をぐっと呑み込んで首を傾げると、ミレイナは目をきらきらと輝かせながら身を乗り出した。
「ステファノ様は確かにお美しいですけれど、なんというか……完成されすぎていて面白みがありませんわ。その点ザフィロ様はわたくしと同い年で、少し子どもっぽかったり不器用だったりするところが可愛らしくて放っておけない気持ちになりますの」
「……そう……」
ミレイナはうっとりとした表情を浮かべている。
どうやら彼女はザフィロにベタ惚れのようだ。
まあ乙女ゲームの攻略対象がみんな格好良いから仕方ないわね!
そんな悪役令嬢のわたしだけれど、やっぱり乙女ゲームの舞台に上がるのは苦手だわ。
だって、やっぱり恥ずかしいし! でも恥ずかしがってばかりもいられないのよね。
悪役令嬢として振舞っているとヒロインであるミレイナと仲良くなるから、彼女を頼りに出来るようになるんだもの。
乙女ゲームの真ヒロインであるミレイナには、攻略対象の好感度を知ることが出来る能力が備わっているのよ。
それは逆ハーエンドを迎えるために必要不可欠な能力だし、やはり彼女がわたしを慕うのはゲームの仕様ってやつかしらね。
まあそんなことはさておき、乙女ゲームの攻略対象は全部で五人。
一人目はメイン攻略対象であるザフィロ・ルウェインだ。
ゲーム主人公と同じ歳の彼は、犬のような人懐こい笑顔でいつもヒロインにくっついてくるの!
「ミレイナ嬢!」
廊下の向こうから彼女を呼ぶ声が聞こえて振り返ると、そこには満面の笑みを浮かべたザフィロの姿があった。
わたくしの元へ走ってきた彼はにこにこと笑いながら首を傾げる。
「これから図書館に向かおうと思うんだが、君もどうかな?」
「ええ、ご一緒いたしますわ」
ザフィロはわたくしとミレイナを誘おうとしたみたいだけれど、ミレイナはそう答えながらちらりとわたくしを見た。どうやら彼女は二人きりにしてあげたら喜びそうだ。
「ではミレイナ様、私はこれで……」
「ええ、またね」
軽く挨拶を交わすと、ミレイナはザフィロの元へ駆け寄っていく。
わたくしの隣を歩いていたはずの彼女はいつの間にか彼の隣を歩いていた。そんな彼女を見て少し切なく思うけれど、でもやっぱり嬉しくも思ってしまう。
やはり私は悪役には向いていないのね。
心にダメージを負いながらそう思った。
二人目は隠し攻略対象であるステファノだ。
彼はザフィロの幼馴染で、犬と揶揄される彼とは対照的にとても寡黙で落ち着いた雰囲気のある青年である。
「ステファノ様、お待たせしてごめんなさい」
図書館の本棚の前でミレイナを待っていたステファノに声をかけると、彼はそっと顔を上げる。
そしてわたくしを見て目を細めた後に首を横に振った。
「いえ……」と小さく応える彼にわたくしは苦笑すると辺りを見回す。
「では早速勉強会を始めましょう。ラーナ。」
ステファノはそう言ってラーナに微笑み隣に座らせた。
ステファノは少し驚いた様子だったけれど、わたくしはとりあえずにっこり笑うことにした。
「ええ、そうしましょう!」
ステファノは寡黙であまり話さない。
けれど彼といると、彼の周りだけ空気が違うように静かに思える。
そんな彼のことをミレイナは「まるで空気みたいな人」と評していたわ。
確かに彼はとても気配を消すのが上手いのよね。
ミレイナと一緒にいない時のステファノはとても物静かだから、確かにそう見えるかもしれないわね。
でも実は彼も攻略対象だったりするのよ!
正直タイプなので、ミレイナとタイプが被らなくてラッキーだったわ……。
彼を攻略するときはミレイナの協力が必要不可欠だった。
そうよ、ステファノルートはミレイナがいないと攻略できないのよ。
ステファノ様ともし恋をすることができたらヒロインをいじめる必要もなくダメージを受けることも減ると思うし、何よりステファノ様ってば格好良いじゃない? 攻略対象キャラの中では一番推しの彼なのよね……。
そんなステファノルートは、図書館で勉強会をするときにヒロインがわからない問題に直面してしまうところからスタートする。
そこでヒロインが困っていると彼がすっと隣にやってきて、ヒロインに教えてくれるのよ!
「ここはこの式を使って……」って耳元で囁かれるのよ! もうたまらないわ!
そんなステファノ様とご一緒できるなんて、やっぱり乙女ゲームの世界に転生してよかった……!
「あの……ラーナ嬢?」
うっとりと思い出に浸っていたわたくしにステファノが声をかけた。
わたくしが「はっ」と我に返ると、ステファノは口元を押さえておかしそうに笑う。
「熱心に私を見ていたようだが、何かおかしかったかな?」
「え!? ああいえ、違うんです!」
慌てて否定するけれど時すでに遅しだ。
恥ずかしいわ!
「いや……気にしないでほしい」
そう言って微笑む彼に、わたくしは思わず顔を赤く染めるのだった。
彼はいつも静かで穏やかな人だから、他の攻略対象のようにヒロインにぐいぐいこないしちょっと安心感があるのよね。
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