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【連載版】俺の部屋に「ただいま」と言いながら入ってくるクズ男のはなし
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俺は途方に暮れていた。
飛び出したはいいものの、持ち物はポケットに入っていたスマホだけ。行く当てもないし、金もない。とりあえず、駅の近くにあった公園のベンチに腰を掛けた。
半分ほど身を隠した太陽は地上近くをオレンジ色に染めるのみで、空には夜が覆いかぶさり始めている。遊んでいる子供たちは「またね!」と手を振り、一人、また一人と減っていく。
昔も今も変わらない光景。最後に残るのは、俺だけだ。
当たり前だけど、透は追いかけてなんて来てくれなかった。自分が無意識に後ろを確認していることに気がついた時には羞恥よりも虚しさが勝った。結局、俺は期待を捨てきれないでいるんだろう。「好きじゃない」ってはっきり言われたくせにな。
「ダセェなぁ」
写真のことも噂のことも、俺は透に何も言わなかった。昨日のことだって、何も話していない。そのくせあんなふうに八つ当たりして、ヨーグルトまで投げつけて。
ただの遊び相手一人に意味も分からず突然キレられて、透もさぞかし困惑しただろう。
――もう家にも来ないかもな。
空を仰いで、ベンチにもたれかかる。太陽が姿を消した空は昏くなるばかりで、星は見えなかった。
でも、そんなふうに自分に浸っていられたのもほんの数分。最近は夜になってもとにかく暑い。このまま外にいては熱中症で死ぬ。
とは言え、まだ家には透がいるかもしれないから帰りたくないし、どうしたものか。そう考えていると、ポケットの中にあるスマホが震えだした。
心臓が一気に大きい音を立て始める。ドクンドクンと激しく鳴る心臓の音は、期待なのか、恐怖なのか。
恐る恐るポケットから取り出したスマホの画面を見て、俺は息を吐いた。
「おう、三輪。どうかした?」
「あっ坂口。体調どう?」
「うん、熱中症で死にそう」
「はぁ?!」
三輪に時間つぶすのを手伝ってもらうか、そう思っただけだったんだけど。
「適当に座って」
待ち合わせた後、連れてこられたのは大学の最寄り駅からすぐ近くの五階建てマンション。最上階の角部屋が三輪の部屋だった。
前は俺のマンションがある駅の一つ隣の駅近物件に住んでいると聞いた覚えがあったが、最近こっちに引っ越してきたそうだ。
つまり、昨日は初めから俺を家に送り届けるためだけに電車に乗ったということだ。
なんというイケメン。頭がさがる。
部屋は俺のマンションよりも広く、1DKで寝室が別にあるらしい。ダイニングは二人用の小さな丸いテーブルと、壁際に小さな黒い棚が置いてあるだけのシンプルな部屋だ。
「これ一眼レフ?」
「うん、大したものじゃないけどね。アイスコーヒーでいい?」
ガラス扉の上の方に数字が表示されている黒い棚の中には、カメラの本体と、あとはレンズ? 詳しくはわからないがそんな感じのものがいくつか入っている。イケメンは趣味までおしゃれだよ。
一通り見物を終えると、俺はコーヒーのいい香りに誘われるままにダイニングの椅子に座った。程よく冷房の効いた部屋の空気が心地よくて、俺はほっと息をつく。それも束の間。当然、尋問タイム開始だ。
「それで、なんで外にいたの?」
「あーえっと、気分転換というか」
「……あいつが家に来た?」
答えに窮したら、Yesといっているようなものだ。目を泳がせる俺に、三輪は小さくため息を吐いた。
「昨日のこと、話した?」
「……いや」
「なんで?」
「別に透が悪いわけじゃないし……」
「でも、あいつの友達なんだろ?」
「そうだけど…」
「もとをただせば今回のことだって、あいつが原因じゃん」
また、俺は何も答えられない。俺だって、さっきそう思ってしまったから。だから、部屋を飛び出したんだ。
アイスコーヒーに入れられた氷がカランと転がる音が部屋に響く。
黙ったまま俯いた俺の視線の先では背の高いグラスから伝い落ちた水滴が、机の上に水たまりを作っていた。
「……悪い」
「三輪が謝ることじゃない」
三輪が心配してくれているのはわかる。でも、これまで俺は透との関係を誰にも打ち明けたことはない。これからもそのつもりはない。
なぜかって聞かれると難しいけど、これまでは例え話したところで誰も信じないだろうというのが大きかった。今ならこの状況もあいまって、三輪が疑うようなことはないと思う。
それでも、話したくないと思ってしまう。なぜか。なんでだろう。
俺はこれまで透との関係をちゃんと考えてこなかった。いや、あえて考えないようにしてきた。だけど、そろそろそれも限界が近づいてきているのかもしれない。
「今日は泊っていけよ。明日も休むならここにいたらいいし」
「いや、でも、そんな迷惑、」
「迷惑だと思ったらそもそも部屋に入れないって」
ここまで甘えてもいいのか。そんな俺の迷いを受け取ったのだろう。三輪は「大丈夫」とにっこりとほほ笑んだ。相変わらずのイケメンムーブに目がシパシパする。
そうだな、せっかくの機会だから。透と少し距離を置いて考えてみよう。これまでのこと、それから、これからのことを。
おかげで少し肩の力が抜けた気がする。同時にぐぅ~と腹が大きな音を立てた。
「すごい音したな」
「そういえば昨日から何も食べてないわ……」
「えっ、それはやばいだろ。ウーバー呼ぶか」
それから、ウーバーで胃に優しそうな中華粥とかいうのを頼んで、今日の授業の内容とか、なんだかくだらない話しとかしてたらあっという間に時間は過ぎて。
シャワーを浴びて、貸してもらった服を着て部屋に戻るとダイニングに布団が敷かれていた。
「こっちでいいか? 寝室は布団引けるほどスペースがなくて」
「大丈夫。ありがとな」
「それともベッドで一緒に寝る?」
「ははっ、遠慮しとく」
おやすみ、って寝室に向かう三輪の背を見送って、布団にもぐって。思い返してみれば、透以外の人とこんなやり取りをしたのは初めてだ。そもそも友達自体、ほとんどいないし。
それでも、これまで何も思わなかったのは、透がいたからだ。
透がいたから、他に友達がいなくても、寂しさとか、孤独感とか。そういうのは感じたことなかった。
――今はどうだろうな。
なんとなく寝れる気がしなくて、起き上がってベランダに出てみる。
夜が更けてもまとわりつくような夏の暑さはやっぱり残っていて。真っ暗な街並みにぽつぽつと残る明かりを目で追ってみる。俺のマンションはあっちの方だろうか、なんて考えながら。
俺の住んでいるところより、三輪のマンションがあるところの方が高台だから、多分、明るければ見えるんじゃないかな。今は、夜の闇に紛れてわからないけど。
まるで俺の気持ちみたいだ。自分でもどうしたいのかわからない、何も見つけられない、闇の中。
俺はため息をついて布団に戻り、充電コードを刺したままのスマホを手に取った。
通知は何もない。透とのやり取りを表示してみるけど、もちろん今日届いたメッセージはない。そもそも普段から、ほとんどやり取りなんてしないし。あったとしても、予定が変わったときの帰宅時間の連絡とか、買い出しを頼んだりとか、その程度だ。
現に、最後のやり取りは三日前、俺から送った「牛乳買ってきて」というメッセージだ。それに「OK」とかわいらしいうさぎの絵柄のスタンプが返されている。友人間のやり取りとはとても思えない内容に半眼にならざるを得ない。
俺はスマホの画面を消して、目をつむる。今日はとにかく寝よう。考えるのは明日からだ。
いつしか眠ってしまった俺は案外どこでもしっかりと眠れるタイプだったらしい。
夜中、三輪が寝入った俺を覗き込んでいたことに全く気が付かないくらいには。
飛び出したはいいものの、持ち物はポケットに入っていたスマホだけ。行く当てもないし、金もない。とりあえず、駅の近くにあった公園のベンチに腰を掛けた。
半分ほど身を隠した太陽は地上近くをオレンジ色に染めるのみで、空には夜が覆いかぶさり始めている。遊んでいる子供たちは「またね!」と手を振り、一人、また一人と減っていく。
昔も今も変わらない光景。最後に残るのは、俺だけだ。
当たり前だけど、透は追いかけてなんて来てくれなかった。自分が無意識に後ろを確認していることに気がついた時には羞恥よりも虚しさが勝った。結局、俺は期待を捨てきれないでいるんだろう。「好きじゃない」ってはっきり言われたくせにな。
「ダセェなぁ」
写真のことも噂のことも、俺は透に何も言わなかった。昨日のことだって、何も話していない。そのくせあんなふうに八つ当たりして、ヨーグルトまで投げつけて。
ただの遊び相手一人に意味も分からず突然キレられて、透もさぞかし困惑しただろう。
――もう家にも来ないかもな。
空を仰いで、ベンチにもたれかかる。太陽が姿を消した空は昏くなるばかりで、星は見えなかった。
でも、そんなふうに自分に浸っていられたのもほんの数分。最近は夜になってもとにかく暑い。このまま外にいては熱中症で死ぬ。
とは言え、まだ家には透がいるかもしれないから帰りたくないし、どうしたものか。そう考えていると、ポケットの中にあるスマホが震えだした。
心臓が一気に大きい音を立て始める。ドクンドクンと激しく鳴る心臓の音は、期待なのか、恐怖なのか。
恐る恐るポケットから取り出したスマホの画面を見て、俺は息を吐いた。
「おう、三輪。どうかした?」
「あっ坂口。体調どう?」
「うん、熱中症で死にそう」
「はぁ?!」
三輪に時間つぶすのを手伝ってもらうか、そう思っただけだったんだけど。
「適当に座って」
待ち合わせた後、連れてこられたのは大学の最寄り駅からすぐ近くの五階建てマンション。最上階の角部屋が三輪の部屋だった。
前は俺のマンションがある駅の一つ隣の駅近物件に住んでいると聞いた覚えがあったが、最近こっちに引っ越してきたそうだ。
つまり、昨日は初めから俺を家に送り届けるためだけに電車に乗ったということだ。
なんというイケメン。頭がさがる。
部屋は俺のマンションよりも広く、1DKで寝室が別にあるらしい。ダイニングは二人用の小さな丸いテーブルと、壁際に小さな黒い棚が置いてあるだけのシンプルな部屋だ。
「これ一眼レフ?」
「うん、大したものじゃないけどね。アイスコーヒーでいい?」
ガラス扉の上の方に数字が表示されている黒い棚の中には、カメラの本体と、あとはレンズ? 詳しくはわからないがそんな感じのものがいくつか入っている。イケメンは趣味までおしゃれだよ。
一通り見物を終えると、俺はコーヒーのいい香りに誘われるままにダイニングの椅子に座った。程よく冷房の効いた部屋の空気が心地よくて、俺はほっと息をつく。それも束の間。当然、尋問タイム開始だ。
「それで、なんで外にいたの?」
「あーえっと、気分転換というか」
「……あいつが家に来た?」
答えに窮したら、Yesといっているようなものだ。目を泳がせる俺に、三輪は小さくため息を吐いた。
「昨日のこと、話した?」
「……いや」
「なんで?」
「別に透が悪いわけじゃないし……」
「でも、あいつの友達なんだろ?」
「そうだけど…」
「もとをただせば今回のことだって、あいつが原因じゃん」
また、俺は何も答えられない。俺だって、さっきそう思ってしまったから。だから、部屋を飛び出したんだ。
アイスコーヒーに入れられた氷がカランと転がる音が部屋に響く。
黙ったまま俯いた俺の視線の先では背の高いグラスから伝い落ちた水滴が、机の上に水たまりを作っていた。
「……悪い」
「三輪が謝ることじゃない」
三輪が心配してくれているのはわかる。でも、これまで俺は透との関係を誰にも打ち明けたことはない。これからもそのつもりはない。
なぜかって聞かれると難しいけど、これまでは例え話したところで誰も信じないだろうというのが大きかった。今ならこの状況もあいまって、三輪が疑うようなことはないと思う。
それでも、話したくないと思ってしまう。なぜか。なんでだろう。
俺はこれまで透との関係をちゃんと考えてこなかった。いや、あえて考えないようにしてきた。だけど、そろそろそれも限界が近づいてきているのかもしれない。
「今日は泊っていけよ。明日も休むならここにいたらいいし」
「いや、でも、そんな迷惑、」
「迷惑だと思ったらそもそも部屋に入れないって」
ここまで甘えてもいいのか。そんな俺の迷いを受け取ったのだろう。三輪は「大丈夫」とにっこりとほほ笑んだ。相変わらずのイケメンムーブに目がシパシパする。
そうだな、せっかくの機会だから。透と少し距離を置いて考えてみよう。これまでのこと、それから、これからのことを。
おかげで少し肩の力が抜けた気がする。同時にぐぅ~と腹が大きな音を立てた。
「すごい音したな」
「そういえば昨日から何も食べてないわ……」
「えっ、それはやばいだろ。ウーバー呼ぶか」
それから、ウーバーで胃に優しそうな中華粥とかいうのを頼んで、今日の授業の内容とか、なんだかくだらない話しとかしてたらあっという間に時間は過ぎて。
シャワーを浴びて、貸してもらった服を着て部屋に戻るとダイニングに布団が敷かれていた。
「こっちでいいか? 寝室は布団引けるほどスペースがなくて」
「大丈夫。ありがとな」
「それともベッドで一緒に寝る?」
「ははっ、遠慮しとく」
おやすみ、って寝室に向かう三輪の背を見送って、布団にもぐって。思い返してみれば、透以外の人とこんなやり取りをしたのは初めてだ。そもそも友達自体、ほとんどいないし。
それでも、これまで何も思わなかったのは、透がいたからだ。
透がいたから、他に友達がいなくても、寂しさとか、孤独感とか。そういうのは感じたことなかった。
――今はどうだろうな。
なんとなく寝れる気がしなくて、起き上がってベランダに出てみる。
夜が更けてもまとわりつくような夏の暑さはやっぱり残っていて。真っ暗な街並みにぽつぽつと残る明かりを目で追ってみる。俺のマンションはあっちの方だろうか、なんて考えながら。
俺の住んでいるところより、三輪のマンションがあるところの方が高台だから、多分、明るければ見えるんじゃないかな。今は、夜の闇に紛れてわからないけど。
まるで俺の気持ちみたいだ。自分でもどうしたいのかわからない、何も見つけられない、闇の中。
俺はため息をついて布団に戻り、充電コードを刺したままのスマホを手に取った。
通知は何もない。透とのやり取りを表示してみるけど、もちろん今日届いたメッセージはない。そもそも普段から、ほとんどやり取りなんてしないし。あったとしても、予定が変わったときの帰宅時間の連絡とか、買い出しを頼んだりとか、その程度だ。
現に、最後のやり取りは三日前、俺から送った「牛乳買ってきて」というメッセージだ。それに「OK」とかわいらしいうさぎの絵柄のスタンプが返されている。友人間のやり取りとはとても思えない内容に半眼にならざるを得ない。
俺はスマホの画面を消して、目をつむる。今日はとにかく寝よう。考えるのは明日からだ。
いつしか眠ってしまった俺は案外どこでもしっかりと眠れるタイプだったらしい。
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