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【連載版】俺の部屋に「ただいま」と言いながら入ってくるクズ男のはなし
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「あっ坂口! おは……」
大学の最寄り駅の改札を出たところに立っていた三輪が、俺を見て言葉を止めた理由はいたって簡単。俺の横に透がいるせいだ。
普段、互いに一限がある日でも一緒に家を出ることはめったにない。
大体は俺が先に出て、だらだらと支度をしている透は後から来る。たまに一緒に家を出ても、駅についたら何も言わずに別れるのが通常だった。
それなのに、なぜか今日は一緒に部屋を出で、一緒に電車に乗り、並んで改札を出た今もぴったりと俺の横にくっついている。
そのせいで、これまで駅で俺を待っていることなんて一度もなかった三輪と鉢合わせることになってしまった。
陰キャはイレギュラーに弱い。
しかもそれが二人分なんて、俺のキャパでは対応しきれるはずがない。
何も言わずに恐る恐る透に視線を送ると、輝くような微笑みを返された。
なんでだ。その眩しさに思わず目を細める。
三輪だって困惑しているだろう、と今度はそちらに視線を移そうとしたら、なぜか透は俺の頭をさらりと軽く撫で、そのまま去っていった。
ほんと、なんなんだ。
結局、三輪と二人してポカンとその均整の取れた後姿を見送るしかなかった。
取り敢えず行こうか、と促されて今度は三輪と並んで足を進めるが、なんとなく空気が重い。
よくわからない緊張感が漂う中、遠慮がちに三輪が口を開いた。
「さっきの理工のやつだよな。知り合いなの?」
「知り合いっていうか、実家が隣同士で」
「へぇ? じゃー仲いいんだ」
「いや、別に。ただの腐れ縁」
別に隠すこともないかと正直に話せば、三輪は「ふーん」と平坦な声を漏らした。
透とは学部が違うが、何分目立つ存在なせいでもあって、これまで何度となく三輪や他の友人たちとかわす雑談の中に透の話題が出たことがある。
まぁ残念ながらいい話ではない。だからってわけでもないけど、その時、俺はただ聞いていただけで、否定も肯定もせずにいた。
だから三輪も俺と透に関わりがあるなどとは微塵も思っていなかっただろう。
それどころか、小中高の同級生も教師も、俺と透が“仲がいい”と思ってる人はたぶん一人もいない。小学校の同級生なら通学班が同じだという理由で、家が隣同士だったことを知っているやつはいるかもしれないけど、それ以上でも、それ以下でもない関係としか思ってないだろう。中学、高校なんてもっと顕著だ。
なんせ、俺と透では明らかにタイプが違う。
地味で友達の少ない俺に対して、華やかで何をしても目立つ透はいつも人に囲まれていた。それも、いわゆる陽キャとか、スクールカースト上位のやつらばっかり。
つまりは交友関係が全く違うわけで。その上、同じクラスになったこともなかったから、学校では全く関りがなかった。
とはいえ、何かと目立つ透の噂はいつでも、いくらでも耳に入った。
学校一番の美人に告られただの、違う学校の子と付き合ってるだの、はたまた年上のお姉さんと腕を組んで歩いているのを見ただの。
俺にはまるで別世界のような話ばっかり。だから、俺には関係のないことだって完全に気にも留めてなかった。
だって、俺にとっては、毎日のように「ただいま」と俺にだけ笑いかける透がリアルな透だったから。
高校に入ると透の噂は、あの美人の先輩をヤリ捨てしたとか、セフレが何人もいるとか、どんどん下世話なものばっかりになっていた。
それでもまだどこか非現実的だった感覚を吹き飛ばしたのは、あの日見た光景だった。
偶然、いや、運命のいたずら、とでもいうんだろうか。
その日、部活の後に忘れ物をしたことを思い出して、教室に戻ることにした。
部室から俺のクラスまで行くのには、何パターンか道はあるのに、たまたま透のクラスの前を通る道を選んで。なんとなく、透のクラスをのぞき込んだ。
窓際の席って言ってな、なんて思いながら。
だから、見てしまった。
窓際の一番後ろの席に座る“誰か”に、その膝の上に向かい合わせで跨る女の子がキスをするところを。
夕焼けで赤く染まる教室はとても静かで、映画のワンシーンのように美しかった。
そして、その主演俳優が透だと気が付いた時、ふいに悟った。
それまで、毎日のように家で透と一緒に宿題をして、二人でご飯食べて、お風呂に入って、たまにゲームをするのが日常で。それと同じような感覚で、キスをして、セックスをして。それが当たり前になってしまっていた。
どうして気が付かなかったのか。何を勘違いしていたのか。
キスだって、セックスだって、本来は恋人とするものだろ?
でも、俺は、透の恋人じゃない。
別に透の噂を嘘だなんて思っていたわけじゃない。ただ、事実だとも思っていなかった。
考えれば簡単なことなのに。
透の周りにはいつもきれいでかわいい女の子がたくさんいる。男だって透の横にいても違和感のない見目のいいやつばかり。
それなのに、どうして、俺みたいな地味で何の取柄もないやつが透に“選ばれた”と思っていたのか。
なんて傲慢で、なんて滑稽な勘違い。
その時、ようやく透の言った「してみたくなったから」という言葉がすとんと心に落ちた。
俺はたまたま、透にとって都合がいいところにいたというだけの存在なのだ。
わかってしまえばあっけないもので。
哀れだとは思っても、悲しくはなかった。
「――お~い、坂口ってば!」
イレギュラーの発生に耐えられなかったせいで、つい過去に飛び立ってしまっていた意識を三輪の声で何とかこちらに戻してみれば、どうやらぼーっと立ち尽くしたままでいたらしい。
「まだ調子よくないのか?」
「いや、大丈夫。悪かったな、心配かけて」
「いいけど……、無理はするなよ」
平謝りの俺に、三輪はその優しい眼差しを心配そうに細めた。
――そういえば、三輪もイケメンだよな。
三輪は黒髪のツーブロックショートが似合うスポーツ男子っていう感じのやつ――実際にスポーツしてるのかは知らんが――。背も高いし、とにかく爽やかで、すれ違う女子たちがちらちらと熱のこもる視線を送っては、頬を赤く染めている。透とは違って悪評なんか全く聞かないような、正統派のイケメンとでもいうのだろうか。もちろんすごくモテる。
なんでそんな奴と地味メンの俺が仲良くなったかというと、たまたま大学に入学してすぐにあったオリエンテーションで隣に座ってたってだけ。もちろん話しかけてきたのは三輪だ。
地方出身で、こっちには知り合いがいないから仲良くしてほしい、と深緑の大地に吹き抜ける風のごとく爽やかな笑顔と共に握手を求められた。
握手は返せたのかって? もちろん無理よ。
自然に握手ができる日本人なんてそうそういないでしょ。キョドっていたら、その様子がツボに入ったらしい三輪が笑いながらもナチュラルに手を引っ込めていた。動作がスマートすぎる。顔だけじゃなくて、こういうところがモテる理由でもあるのだろう。
それ以来、三輪は俺が気に入ったようだけど、あまりに俺とはタイプが違いすぎて、マルチか宗教か、と警戒して早二年と少し。今のところそんな気配はない。
それどころか、休んだ日はいつも代返してくれるし、ノートも写させてくれるし、頭もいいから課題やるときなんかも助けてくれる。
ちょっと待て、いいやつすぎないか。っていうか俺、迷惑かけすぎだろ。申し訳なさが募りまくる。
「いつもありがとな」
大丈夫だ、と言う気持ちも込めてにっと笑顔を返したら、ひくりと息をのまれてしまった。
陰キャが急に笑いかけたりしたらキモイだけだったかもしれない。申し訳ない。
真顔に戻して大学へと足を進める。もうとっくに見えなくなった透の背をつい探しながら。
大学の最寄り駅の改札を出たところに立っていた三輪が、俺を見て言葉を止めた理由はいたって簡単。俺の横に透がいるせいだ。
普段、互いに一限がある日でも一緒に家を出ることはめったにない。
大体は俺が先に出て、だらだらと支度をしている透は後から来る。たまに一緒に家を出ても、駅についたら何も言わずに別れるのが通常だった。
それなのに、なぜか今日は一緒に部屋を出で、一緒に電車に乗り、並んで改札を出た今もぴったりと俺の横にくっついている。
そのせいで、これまで駅で俺を待っていることなんて一度もなかった三輪と鉢合わせることになってしまった。
陰キャはイレギュラーに弱い。
しかもそれが二人分なんて、俺のキャパでは対応しきれるはずがない。
何も言わずに恐る恐る透に視線を送ると、輝くような微笑みを返された。
なんでだ。その眩しさに思わず目を細める。
三輪だって困惑しているだろう、と今度はそちらに視線を移そうとしたら、なぜか透は俺の頭をさらりと軽く撫で、そのまま去っていった。
ほんと、なんなんだ。
結局、三輪と二人してポカンとその均整の取れた後姿を見送るしかなかった。
取り敢えず行こうか、と促されて今度は三輪と並んで足を進めるが、なんとなく空気が重い。
よくわからない緊張感が漂う中、遠慮がちに三輪が口を開いた。
「さっきの理工のやつだよな。知り合いなの?」
「知り合いっていうか、実家が隣同士で」
「へぇ? じゃー仲いいんだ」
「いや、別に。ただの腐れ縁」
別に隠すこともないかと正直に話せば、三輪は「ふーん」と平坦な声を漏らした。
透とは学部が違うが、何分目立つ存在なせいでもあって、これまで何度となく三輪や他の友人たちとかわす雑談の中に透の話題が出たことがある。
まぁ残念ながらいい話ではない。だからってわけでもないけど、その時、俺はただ聞いていただけで、否定も肯定もせずにいた。
だから三輪も俺と透に関わりがあるなどとは微塵も思っていなかっただろう。
それどころか、小中高の同級生も教師も、俺と透が“仲がいい”と思ってる人はたぶん一人もいない。小学校の同級生なら通学班が同じだという理由で、家が隣同士だったことを知っているやつはいるかもしれないけど、それ以上でも、それ以下でもない関係としか思ってないだろう。中学、高校なんてもっと顕著だ。
なんせ、俺と透では明らかにタイプが違う。
地味で友達の少ない俺に対して、華やかで何をしても目立つ透はいつも人に囲まれていた。それも、いわゆる陽キャとか、スクールカースト上位のやつらばっかり。
つまりは交友関係が全く違うわけで。その上、同じクラスになったこともなかったから、学校では全く関りがなかった。
とはいえ、何かと目立つ透の噂はいつでも、いくらでも耳に入った。
学校一番の美人に告られただの、違う学校の子と付き合ってるだの、はたまた年上のお姉さんと腕を組んで歩いているのを見ただの。
俺にはまるで別世界のような話ばっかり。だから、俺には関係のないことだって完全に気にも留めてなかった。
だって、俺にとっては、毎日のように「ただいま」と俺にだけ笑いかける透がリアルな透だったから。
高校に入ると透の噂は、あの美人の先輩をヤリ捨てしたとか、セフレが何人もいるとか、どんどん下世話なものばっかりになっていた。
それでもまだどこか非現実的だった感覚を吹き飛ばしたのは、あの日見た光景だった。
偶然、いや、運命のいたずら、とでもいうんだろうか。
その日、部活の後に忘れ物をしたことを思い出して、教室に戻ることにした。
部室から俺のクラスまで行くのには、何パターンか道はあるのに、たまたま透のクラスの前を通る道を選んで。なんとなく、透のクラスをのぞき込んだ。
窓際の席って言ってな、なんて思いながら。
だから、見てしまった。
窓際の一番後ろの席に座る“誰か”に、その膝の上に向かい合わせで跨る女の子がキスをするところを。
夕焼けで赤く染まる教室はとても静かで、映画のワンシーンのように美しかった。
そして、その主演俳優が透だと気が付いた時、ふいに悟った。
それまで、毎日のように家で透と一緒に宿題をして、二人でご飯食べて、お風呂に入って、たまにゲームをするのが日常で。それと同じような感覚で、キスをして、セックスをして。それが当たり前になってしまっていた。
どうして気が付かなかったのか。何を勘違いしていたのか。
キスだって、セックスだって、本来は恋人とするものだろ?
でも、俺は、透の恋人じゃない。
別に透の噂を嘘だなんて思っていたわけじゃない。ただ、事実だとも思っていなかった。
考えれば簡単なことなのに。
透の周りにはいつもきれいでかわいい女の子がたくさんいる。男だって透の横にいても違和感のない見目のいいやつばかり。
それなのに、どうして、俺みたいな地味で何の取柄もないやつが透に“選ばれた”と思っていたのか。
なんて傲慢で、なんて滑稽な勘違い。
その時、ようやく透の言った「してみたくなったから」という言葉がすとんと心に落ちた。
俺はたまたま、透にとって都合がいいところにいたというだけの存在なのだ。
わかってしまえばあっけないもので。
哀れだとは思っても、悲しくはなかった。
「――お~い、坂口ってば!」
イレギュラーの発生に耐えられなかったせいで、つい過去に飛び立ってしまっていた意識を三輪の声で何とかこちらに戻してみれば、どうやらぼーっと立ち尽くしたままでいたらしい。
「まだ調子よくないのか?」
「いや、大丈夫。悪かったな、心配かけて」
「いいけど……、無理はするなよ」
平謝りの俺に、三輪はその優しい眼差しを心配そうに細めた。
――そういえば、三輪もイケメンだよな。
三輪は黒髪のツーブロックショートが似合うスポーツ男子っていう感じのやつ――実際にスポーツしてるのかは知らんが――。背も高いし、とにかく爽やかで、すれ違う女子たちがちらちらと熱のこもる視線を送っては、頬を赤く染めている。透とは違って悪評なんか全く聞かないような、正統派のイケメンとでもいうのだろうか。もちろんすごくモテる。
なんでそんな奴と地味メンの俺が仲良くなったかというと、たまたま大学に入学してすぐにあったオリエンテーションで隣に座ってたってだけ。もちろん話しかけてきたのは三輪だ。
地方出身で、こっちには知り合いがいないから仲良くしてほしい、と深緑の大地に吹き抜ける風のごとく爽やかな笑顔と共に握手を求められた。
握手は返せたのかって? もちろん無理よ。
自然に握手ができる日本人なんてそうそういないでしょ。キョドっていたら、その様子がツボに入ったらしい三輪が笑いながらもナチュラルに手を引っ込めていた。動作がスマートすぎる。顔だけじゃなくて、こういうところがモテる理由でもあるのだろう。
それ以来、三輪は俺が気に入ったようだけど、あまりに俺とはタイプが違いすぎて、マルチか宗教か、と警戒して早二年と少し。今のところそんな気配はない。
それどころか、休んだ日はいつも代返してくれるし、ノートも写させてくれるし、頭もいいから課題やるときなんかも助けてくれる。
ちょっと待て、いいやつすぎないか。っていうか俺、迷惑かけすぎだろ。申し訳なさが募りまくる。
「いつもありがとな」
大丈夫だ、と言う気持ちも込めてにっと笑顔を返したら、ひくりと息をのまれてしまった。
陰キャが急に笑いかけたりしたらキモイだけだったかもしれない。申し訳ない。
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