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【攻め視点】クズな俺に「おかえり」と言ってくれるあいつのはなし
クズな俺に「おかえり」と言ってくれるあいつのはなし
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人の心がない最低のクズ男。
男も女もとっかえひっかえのヤリチン。
どうやら周囲の俺の評価はこんな感じらしい。
他者から見れば整った顔立ちと、無関心な性格が災いしてこんなことになっているっぽい。
一応、否定してはいるけど、誰も信じてくれないし、どうでもいいやつらになんて思われようが別にいいから放置してた。でも、やっぱりちゃんと否定しときゃよかったかな、と若干後悔している。
「いいじゃん、エミちゃんとは別れたんだろ?」
タダ飯につられて来てみたら、合コンで。それを視線で責めたら、ここへ連れてきた大学の友人にこう言われた。
隣に座る友人のにやにやした顔と、前に座る女たちがひそひそ話ながらこちらをチラチラと見てくるのがすごく不快。
だいたい、エミって誰。顔もわからないし、別れるどころか付き合ってた認識すらないんだけど。
そう言ったら、友人も女たちもけらけら、くすくすと笑い始めた。
「お前、ほんとクズだな」
事実を言っただけなのに、なんでそんなふうに言われないといけないのかわからない。
聞いてみれば、エミっていうのは最近やたら絡んできた黒髪ロングの女のことらしい。顔は覚えてないけど、一応記憶にはある。
大学の最寄り駅で待ち伏せされたり、会えば毎回腕をつかんできたり、馴れ馴れしいやつだった。
挙句の果てに、空き教室で昼寝してた俺の股間を突然まさぐり始めたと思ったら、いきなり咥えようとしたんだぜ。ドン引きしかない。
当然ながら俺の繊細な息子はピクリとも反応せず。「お前じゃ勃たねーよ」って言ったら真っ赤な顔をしていなくなったっけ。
定期的にこういうやつが現れるけど、俺が勃たないってわかると大抵いなくなる。
それなら、あいつインポなんだよ、って噂でも広めてくれれば俺のヤリチン説は払拭されるのに。
俺はため息をつきながらトイレに行くために席を立った。
スマホを見てみれば九時を過ぎている。腹も膨れたし、たぶんあいつももう帰ってきてるだろう。
そろそろ帰ろうと思いながらトイレから出ると、薄暗い廊下に女が立っていた。さっき前の席で隣の女とくすくすと笑っていた感じの悪い女。
そいつは俺に気がつくと、これみよがしに体を密着させ、耳元に口を寄せた。
「二人で抜けない? 私、今夜は帰りたくないな」
飴をどろどろに溶かしたような、ねっとりした声。これみよがしに押し付けられた作り物みたいな胸。俺の腕を掴む指の爪は魔女みたいな色をしている。
全部、気持ち悪い。
俺は女から離れるために一歩さがった。指一本触れたくすらない。
「俺は帰りたいんで」
自分の提案は当然受け入れられると思っていたんだろう。
ポカンとしたあと、カッと顔を真っ赤にした女の横を通り抜け、そのまま店を出た。
夏の夜の生ぬるい風が肌にまとわりつく。まだ女につかまれているような気持の悪さに俺は身震いした。
――早く帰りたい。
咄嗟にそう思った自分に、思わず苦笑が漏れた。
子供のころは家に帰るのが嫌で仕方がなかった。
鍵を開けて「ただいま」と言っても、しんとした薄暗い廊下の先から返事は返ってこない。一人で食べるご飯は冷たい味がして、誰もいないお風呂はいつも寒くて。
さみしかった。でも、俺に不自由がないようにと懸命に働いている両親にそんなこと言えやしない。何でもないような笑顔を張り付けることだけを覚えた。
俺はいつの間にか「ただいま」と言わなくなっていた。
そんな日々を変えてくれたのが祐也だった。
小学三年生の時、それまで住んでたマンションから一軒家に引っ越した。その隣に住んでいたのが祐也だった。
祐也も俺と同じように両親は共働きで帰りも遅いし、兄弟もいなくて。一人ぼっちだった俺たちは自然と二人で過ごすようになった。
毎日のように学校から帰ったらどちらかの家に行き、どちらかの親が返ってくるまでずっと二人でいた。
二人で食べるご飯は温かくて、二人でお風呂に入るとあっという間にのぼせた。
祐也といればさみしさを二人で分け合うことができた。
ある日、たまたま先に帰ってた祐也を追いかけて家のドアを開けた時、「ただいま」という言葉が口から出た。本当に無意識のうちについ漏れてしまったんだと思う。
これまでそれはしんとした薄暗い廊下に消えていくだけだった。
でも、その日は違った。
廊下の向こうにあるドアからひょこりと祐也が顔を出したんだ。
「おかえり透!」
そう言ってちょっとたれ目がちな目をさらに下げ、柔らかく微笑む祐也を見て、気が付いた時には俺の目からは涙がこぼれていた。
祐也としてはなんともない言葉だったんだろう。急に泣き出した俺にあたふたとうろたえていていたのを覚えている。
小学校にいる他の同級生たちのように祐也はバカ騒ぎをしたりしないし、大声で笑ったところも、怒ったところも見たことがない。学校ではいつも静かに本を読んでいて、家では黙々とゲームをしている。
そんな大人しい子供だった。
でも、ふとした時に見せる優しい笑顔とか、ゲームがうまくいかなかった時にちょっとだけ不機嫌そうに唇を尖らせりするのがすごくかわいくて。そんな顔を横で見ているのが好きだった。
うろたえた顔はその時初めて見た。その顔もかわいくて。俺は泣きながら、ずっとそばにいればもっと祐也のいろんな顔が見られるかな、なんて思ってた。
その時から、祐也は俺の帰る場所になった。
「ただいまー」
いつものように鍵を開けて部屋に入ると、祐也もいつも通りベッドの上に座ってゲームをしていた。
「おかえり、透」
その声に、心が安堵のため息を付いた。
俺が部屋に入ってもコントローラーを操作する手は止めないし、視線をこちらに向けてくれることもない。でも、その一言だけで俺の居場所はココだって思える。
すぐにでもそばに駆け寄りたい気持ちを抑え、シャワーを浴びてから冷蔵庫を開ける。冷蔵庫の中はヨーグルトとか牛乳とか祐也が好きな乳製品と並んで、ネットで箱買いしているペットボトルの水がいつも入ってる。
でも、祐也はこの水を飲まない。何か言ったことも、言われたこともないけど、わざわざ俺のために用意してくれているんだ。
このワンルームマンションの部屋の鍵もそうだった。
祐也が一人暮らしを始めたのは、父親の海外転勤が決まったからだ。母親も海外留学がしてみたかったとか何とかで一緒についていったらしい。
俺は全然知らなくて。大学の合格通知が届いて少しした後、唐突に鍵を渡された。
「俺、一人暮らしするから」
これ部屋の鍵ね、って。
は? ですよ。説明足りなさすぎ。もっと早くに言ってくれればルームシェアとかいろいろ考えたのにって当時は少し腹がたった。でも、今はこの部屋もなかなかいいなって思ってる。
なんせワンルームなんだ。部屋が狭いからどこにいても近くに祐也を感じられるし、ベッドも一つしか置けないから一緒に寝るしかない。
この部屋にさえいれば祐也に逃げる隙を与えないでいられる。
今も同じベッドの上に座って、手を伸ばせばすぐ届くところにいる。
俺は飲んでいた水をベッドのヘッドボードにおいて、祐也の背後に移動した。
ゲームに集中している祐也は俺が移動してきたことに気が付いてないっぽい。そのうち、祐也は一人、二人と倒して、残りは一人。
木の陰にいる最後の一人を俺は見つけたけど、相手の方が先に祐也に気が付いてる。あぁこれは負けるな。そう思って、俺は祐也の首筋に吸い付いた。
案の定、祐也が操っていたキャラクターは膝を折り、画面から消えていった。
でも、祐也はそれを俺のせいだと思ったらしい。唇を尖らせて不満げな顔がかわいい。
首筋に何度もキスを落としながら、Tシャツの裾から手を入れてぷっくりと育った小さな乳首を摘まめば、祐也はあっという間に体の熱を上げていく。
甘く湿った吐息も、俺が触るといじらしく勃ち上がる乳首も、それを弄る俺の指先に合わせて小さく体を震わせる姿も、恥ずかしさをごまかすために、俺をじろりと睨む顔も、かわいくてたまらない。
あぁかわいい、かわいい、かわいい。全部、かわいい。
何度キスをしても、何度体を重ねても、かわいくてかわいくてかわいくて仕方がない。
誰にもとられないように、誰のところにもいかないように、もう何年もたっぷりと体に教え込ませてきた。それこそ自慰する暇さえ与えないほどに。
きっと祐也は俺がいないとイけない。それでいい。
だって、もし俺の他に誰かが祐也に触れるようなことがあったら、俺はそいつを殺してしまう。
初めてキスをしたあの日から、祐也は全部俺のものなんだから。
俺たちが中学に上がると妙に女が寄ってくるようになった。
俺に言い寄ってきた中の一人、部活の先輩だったかな。そいつに誰もいない部室で突然キスをされた。
体にも触っていいよ、とか言われたけど、触りたいなんて少しも思わなくて、興奮なんかも全然しなくて。
その時思ったのは、もしかしたら祐也も同じようなことをされるんじゃないかってこと。
そんなことになって、もし祐也がその子を受け入れたら?
俺の帰る場所が荒らされる。奪われる。
祐也の部屋に女がいるところを想像して、俺は一気に恐怖にかられた。
そんなの、許せない。絶対に嫌だ。
だから、俺は祐也のすべてを俺のものにすることに決めた。
とは言え、もちろん俺だって祐也の意思に反することはしたくない。
だから、まずは軽くキスをしたんだ。冗談だとごまかせるような、本当に軽いキス。
そうしたら祐也は目に見えて動揺した。その顔がまたかわいくて。いけるって思った。
焦らず、でも急いで、まだ何も知らなかった祐也の身体を拓いていった。
重ねるだけのキスから、舌を絡ませて反応を窺って。いけると思ったら、体を撫でて。それも拒否されないってわかったらもう堪らなくなって、気づいた時には体中に舌を這わせて、夢中で全身を舐めつくしてた。祐也の体は頭が溶けるかと思うほど甘くて、止められなかった。
でも、それも祐也は拒否しなかった。それどころか、祐也の息子くんも反応してくれたんだ。それに気が付いた時は死ぬほど興奮した。どんな女に迫られても反応を見せなかった俺の息子は痛いほどに腫れあがっていた。
女に反応しないからって言っても、俺は別にゲイってわけでもない。
たまに男でも迫ってくるやついるけど、祐也以外の男の裸を見ても興奮なんてしないし、触りたいとも思わなかった。
でも、祐也の息子くんは初めて触れた時から何の抵抗もなかった。むしろ、まだ皮を被ってた小ぶりな祐也の息子くん自体も、戸惑ってる顔も身悶えるほどがかわいくてかわいくて。つい弄り倒してしまった。
いきなり咥えてみたら悲鳴を上げてたっけ。やりすぎたかなと思ったけど、あっという間にイッてたし、俺のもしてって言ってみたら、やってくれた。すっごい恐る恐るだったけど。
それが今となっては熟練のテクニシャンかよ、って思うほどにうまくなった。
今だって器用に喉奥まで咥えこんで必死に擦ってくれている。視覚的な興奮も相まってめちゃくちゃ気持ちいい。
そのまま喉奥に出したら祐也は躊躇いなくごくんと飲み込んで、べえって舌を出してみせた。
誰だよこんなエロいこと教えたやつ。俺か。
ほんと堪んない。
「挿れろ」
ぐるりと回って四つん這いになった祐也が俺に向かって尻を突き上げた。綺麗に縦に割れた孔が丸見えだ。
俺の手で拓いて、俺の形にした、俺のためだけの場所。
本当はじっくりと愛でて具合を確かめたいのに、最近祐也は自分で準備をしてしまう。
わかってるよ、明日に響くからさっさと終わらせたいんだって。
でもさ、するのが嫌だ、とは言わないんだよね。
俺は自分勝手だけど、鬼畜じゃない。やめてって言われたらちゃんとやめる。祐也とは長い付き合いだから、ちゃんとそれはわかってると思う。
だから、やめてって言われない限りはやめないし、察してもあげない。
まぁ協力くらいはしてあげようかな?
俺は誘われるがまま、一回出したくらいじゃまだガチガチの息子を祐也に当てがった。
ゆっくりと中に入り、そのまま浅く抜き差しを繰り返しながら、祐也の中を割り開いてく。毎日のようにしてるから柔らかくはあるんだけど、それでもやっぱり挿れてすぐはキツい。気を抜けばあっという間に持っていかれそうになる。
ケガなんて絶対させたくないし、ゆっくりと味わいたいから慎重に腰を進めて、奥に到達したら祐也の中が俺の形に馴染むまで待つ。
俺はこの時間が好きだ。
口数の少ない祐也は、その代わりなのか体の反応がめちゃくちゃ素直だ。
徐々に祐也の中が俺を包み込むように形を変えていき、俺を歓迎してうねり始める瞬間は何物にも代えがたい。祐也が俺を欲しがっている、そう実感して最高に興奮する。
その想いをぶつけるようにぎりぎりまで腰を引いて一気に奥を突きあげれば、享楽の開演だ。
何とか堪えようと口を引き結んでいるのに、それでもどうしても漏れてしまう祐也の甘い声がさらに興奮を煽る。
中にあるイイトコロを擦って、奥を捏ねてやれば、もう何も考えられなくなるんだろう。快感の渦の中に落ちた祐也は、俺に揺さぶられるまま嬌声を上げた。
めちゃくちゃ色っぽいって言われる女も、誰もが見とれるほど美形だって言われる男も、何人も俺に寄ってきたけど、こんなにも俺を昂らせることができた奴なんて祐也以外にいない。
祐也といるときが一番気持ちがいい。心も体も。
満たしてくれるのは祐也だけ。俺は、祐也しかいらない。
こんなふうに他に興味がわかなくて、祐也一辺倒だからかな。祐也の変化には敏感なんだ。
さっきから集中してないって気が付いてる。俺が中にいるのに、それはだめだよね。
中を穿っていた俺の息子で祐也の奥を一際強く突きあげると、その衝撃に耐えかねた祐也は膝から崩れ落ちた。
ぺしゃりとうつぶせになった背に俺がのしかかれば、祐也は苦しそうにうめき声をあげる。
「余裕そうだし、奥に挿れても大丈夫だよね」
そう耳元で囁くなり腰を引き、最奥を貫いた。
外開きの扉を無理やり内側に押し開け、いきり立った俺の息子を突き立てれば、祐也の中はぐぽぐぽといびつな音を立てながら奥へと誘っていく。
堪らなく気持ちがいい。
このまま俺のことしか考えられなればいいと、声にならない悲鳴を上げながら体を震わせる祐也が気を失うまで腰を振り続けた。
翌朝、隣にある気配が動いているのを感じて目を覚ませば、祐也はスマホに何かを入力していた。
祐也にとってスマホはほぼゲーム機で、文字を打ち込んだりはめったにしない。
何をしているのか聞いてみれば、大学の友人にメッセージを送ったという。
俺と祐也は同じ大学だけど学部が違うから授業はかぶらないし、一緒にいることもない。
わざわざ外で会わなくても家で会えるし、俺に絡んでくるやつらが祐也にかかわると嫌だから、むしろ大学ではあえて話をしないことにしている。
そうすれば当然交友関係は別にできるわけで。
最近は大学で見かけるたびにいつも同じ奴と一緒にいるのは気になってた。
しかもそいつが祐也を見る目。あれは決して”友達”に向けるものじゃなかった。
そろそろ、何とかしないとかな。
そんなことを考えながらまずは祐也からスマホを取り上げ、顎を引いてキスをする。そのまま舌を差し込もうとしたら、手で防がれてしまった。
前に、歯磨きしてからじゃないと嫌だとか言ってたっけ。菌がどうとかこうとか。
でもさ、歯なんて磨いたら祐也は冷静になっちゃうだろ。そうしたら、今度はもう大学に行くからってキスもさせてくれなくなる。
そもそも俺は菌なんて気にしないしね。
俺の口をふさいだままの祐也の手をべろりと舐め、悲鳴を上げながら慄いた祐也をベッドににまた引き倒した。
確か今日の祐也は必修の授業もないし、バイトもない日だ。だったら今日は家から出なくても、大丈夫だよね。
そうしてまた祐也をベッドの住人にしてから俺は一人大学へと向かった。
着いたのはちょうど昼休みの時間。俺はテラスで目当ての人を探す。
――いた。
祐也よりは背が高くて、俺よりは低い。やたら爽やかそうなやつ。
そいつはスマホを操作しながら友人たちと話していた。
「坂口と連絡とれんの?」
「うん、返事来なくって。一回電話してみるから先行ってて」
そうして友達と別れて、またスマホを操作し始めたそいつの腕を俺はつかんだ。
「祐也、今まだ寝てると思うから起こさないであげてくれる?」
そいつは急に現れた俺にぎょっと目を剥いた。まぁ初対面なんで当然の反応でしょう。
「なに?」
警戒心たっぷりの顔で俺の腕を振り払ったそいつに俺はあえてにっこりと笑って見せる。
「だから、祐也はまだ寝てるって。今日はもう大学これないと思うから」
「……お前、理工のやつだよな。坂口と知り合いなの?」
「うん。さっきまで一緒にいたよ」
意味ありげにそう言ったら、そいつは一気に眉をしかめた。
きっと俺の悪評を知ってるんだろう。そんな奴と「さっきまで一緒にいた」ってことは?
さあどういうことでしょう。
「坂口になんかしたのか」
声と目に静かな怒りが見える。ちゃんと察したみたい。
なんて的外れで滑稽なんだろう。思わず笑ってしまった。
それにカッと唇をわななかせたそいつが胸元につかみかかってこようとしたから、俺はその腕を引っ張って耳元で囁いてやった。
「祐也は俺のものだよ。ずっと前からね」
もう授業が始まる時間だ。そう言ってそいつをドンと突き放して背を向けて歩き出す。
そいつは一瞬俺を引き留めようとしたけど、やめたらしい。追ってはこなかった。
このまま祐也から離れていってくれればいいけど。
勝手なことをして祐也は怒るかな。でもきっと、怒った顔もかわいい。
想像したらさっきまで一緒にいたのにもう会いたくなってしまった。
大学を卒業して就職したら、今度こそ二人で住む家を探そう。
そのためにもまずはちゃんと勉強しないとね。
さあ今日もさっさとやることを終わらせて、「ただいま」と祐也のいる家に帰ろう。
男も女もとっかえひっかえのヤリチン。
どうやら周囲の俺の評価はこんな感じらしい。
他者から見れば整った顔立ちと、無関心な性格が災いしてこんなことになっているっぽい。
一応、否定してはいるけど、誰も信じてくれないし、どうでもいいやつらになんて思われようが別にいいから放置してた。でも、やっぱりちゃんと否定しときゃよかったかな、と若干後悔している。
「いいじゃん、エミちゃんとは別れたんだろ?」
タダ飯につられて来てみたら、合コンで。それを視線で責めたら、ここへ連れてきた大学の友人にこう言われた。
隣に座る友人のにやにやした顔と、前に座る女たちがひそひそ話ながらこちらをチラチラと見てくるのがすごく不快。
だいたい、エミって誰。顔もわからないし、別れるどころか付き合ってた認識すらないんだけど。
そう言ったら、友人も女たちもけらけら、くすくすと笑い始めた。
「お前、ほんとクズだな」
事実を言っただけなのに、なんでそんなふうに言われないといけないのかわからない。
聞いてみれば、エミっていうのは最近やたら絡んできた黒髪ロングの女のことらしい。顔は覚えてないけど、一応記憶にはある。
大学の最寄り駅で待ち伏せされたり、会えば毎回腕をつかんできたり、馴れ馴れしいやつだった。
挙句の果てに、空き教室で昼寝してた俺の股間を突然まさぐり始めたと思ったら、いきなり咥えようとしたんだぜ。ドン引きしかない。
当然ながら俺の繊細な息子はピクリとも反応せず。「お前じゃ勃たねーよ」って言ったら真っ赤な顔をしていなくなったっけ。
定期的にこういうやつが現れるけど、俺が勃たないってわかると大抵いなくなる。
それなら、あいつインポなんだよ、って噂でも広めてくれれば俺のヤリチン説は払拭されるのに。
俺はため息をつきながらトイレに行くために席を立った。
スマホを見てみれば九時を過ぎている。腹も膨れたし、たぶんあいつももう帰ってきてるだろう。
そろそろ帰ろうと思いながらトイレから出ると、薄暗い廊下に女が立っていた。さっき前の席で隣の女とくすくすと笑っていた感じの悪い女。
そいつは俺に気がつくと、これみよがしに体を密着させ、耳元に口を寄せた。
「二人で抜けない? 私、今夜は帰りたくないな」
飴をどろどろに溶かしたような、ねっとりした声。これみよがしに押し付けられた作り物みたいな胸。俺の腕を掴む指の爪は魔女みたいな色をしている。
全部、気持ち悪い。
俺は女から離れるために一歩さがった。指一本触れたくすらない。
「俺は帰りたいんで」
自分の提案は当然受け入れられると思っていたんだろう。
ポカンとしたあと、カッと顔を真っ赤にした女の横を通り抜け、そのまま店を出た。
夏の夜の生ぬるい風が肌にまとわりつく。まだ女につかまれているような気持の悪さに俺は身震いした。
――早く帰りたい。
咄嗟にそう思った自分に、思わず苦笑が漏れた。
子供のころは家に帰るのが嫌で仕方がなかった。
鍵を開けて「ただいま」と言っても、しんとした薄暗い廊下の先から返事は返ってこない。一人で食べるご飯は冷たい味がして、誰もいないお風呂はいつも寒くて。
さみしかった。でも、俺に不自由がないようにと懸命に働いている両親にそんなこと言えやしない。何でもないような笑顔を張り付けることだけを覚えた。
俺はいつの間にか「ただいま」と言わなくなっていた。
そんな日々を変えてくれたのが祐也だった。
小学三年生の時、それまで住んでたマンションから一軒家に引っ越した。その隣に住んでいたのが祐也だった。
祐也も俺と同じように両親は共働きで帰りも遅いし、兄弟もいなくて。一人ぼっちだった俺たちは自然と二人で過ごすようになった。
毎日のように学校から帰ったらどちらかの家に行き、どちらかの親が返ってくるまでずっと二人でいた。
二人で食べるご飯は温かくて、二人でお風呂に入るとあっという間にのぼせた。
祐也といればさみしさを二人で分け合うことができた。
ある日、たまたま先に帰ってた祐也を追いかけて家のドアを開けた時、「ただいま」という言葉が口から出た。本当に無意識のうちについ漏れてしまったんだと思う。
これまでそれはしんとした薄暗い廊下に消えていくだけだった。
でも、その日は違った。
廊下の向こうにあるドアからひょこりと祐也が顔を出したんだ。
「おかえり透!」
そう言ってちょっとたれ目がちな目をさらに下げ、柔らかく微笑む祐也を見て、気が付いた時には俺の目からは涙がこぼれていた。
祐也としてはなんともない言葉だったんだろう。急に泣き出した俺にあたふたとうろたえていていたのを覚えている。
小学校にいる他の同級生たちのように祐也はバカ騒ぎをしたりしないし、大声で笑ったところも、怒ったところも見たことがない。学校ではいつも静かに本を読んでいて、家では黙々とゲームをしている。
そんな大人しい子供だった。
でも、ふとした時に見せる優しい笑顔とか、ゲームがうまくいかなかった時にちょっとだけ不機嫌そうに唇を尖らせりするのがすごくかわいくて。そんな顔を横で見ているのが好きだった。
うろたえた顔はその時初めて見た。その顔もかわいくて。俺は泣きながら、ずっとそばにいればもっと祐也のいろんな顔が見られるかな、なんて思ってた。
その時から、祐也は俺の帰る場所になった。
「ただいまー」
いつものように鍵を開けて部屋に入ると、祐也もいつも通りベッドの上に座ってゲームをしていた。
「おかえり、透」
その声に、心が安堵のため息を付いた。
俺が部屋に入ってもコントローラーを操作する手は止めないし、視線をこちらに向けてくれることもない。でも、その一言だけで俺の居場所はココだって思える。
すぐにでもそばに駆け寄りたい気持ちを抑え、シャワーを浴びてから冷蔵庫を開ける。冷蔵庫の中はヨーグルトとか牛乳とか祐也が好きな乳製品と並んで、ネットで箱買いしているペットボトルの水がいつも入ってる。
でも、祐也はこの水を飲まない。何か言ったことも、言われたこともないけど、わざわざ俺のために用意してくれているんだ。
このワンルームマンションの部屋の鍵もそうだった。
祐也が一人暮らしを始めたのは、父親の海外転勤が決まったからだ。母親も海外留学がしてみたかったとか何とかで一緒についていったらしい。
俺は全然知らなくて。大学の合格通知が届いて少しした後、唐突に鍵を渡された。
「俺、一人暮らしするから」
これ部屋の鍵ね、って。
は? ですよ。説明足りなさすぎ。もっと早くに言ってくれればルームシェアとかいろいろ考えたのにって当時は少し腹がたった。でも、今はこの部屋もなかなかいいなって思ってる。
なんせワンルームなんだ。部屋が狭いからどこにいても近くに祐也を感じられるし、ベッドも一つしか置けないから一緒に寝るしかない。
この部屋にさえいれば祐也に逃げる隙を与えないでいられる。
今も同じベッドの上に座って、手を伸ばせばすぐ届くところにいる。
俺は飲んでいた水をベッドのヘッドボードにおいて、祐也の背後に移動した。
ゲームに集中している祐也は俺が移動してきたことに気が付いてないっぽい。そのうち、祐也は一人、二人と倒して、残りは一人。
木の陰にいる最後の一人を俺は見つけたけど、相手の方が先に祐也に気が付いてる。あぁこれは負けるな。そう思って、俺は祐也の首筋に吸い付いた。
案の定、祐也が操っていたキャラクターは膝を折り、画面から消えていった。
でも、祐也はそれを俺のせいだと思ったらしい。唇を尖らせて不満げな顔がかわいい。
首筋に何度もキスを落としながら、Tシャツの裾から手を入れてぷっくりと育った小さな乳首を摘まめば、祐也はあっという間に体の熱を上げていく。
甘く湿った吐息も、俺が触るといじらしく勃ち上がる乳首も、それを弄る俺の指先に合わせて小さく体を震わせる姿も、恥ずかしさをごまかすために、俺をじろりと睨む顔も、かわいくてたまらない。
あぁかわいい、かわいい、かわいい。全部、かわいい。
何度キスをしても、何度体を重ねても、かわいくてかわいくてかわいくて仕方がない。
誰にもとられないように、誰のところにもいかないように、もう何年もたっぷりと体に教え込ませてきた。それこそ自慰する暇さえ与えないほどに。
きっと祐也は俺がいないとイけない。それでいい。
だって、もし俺の他に誰かが祐也に触れるようなことがあったら、俺はそいつを殺してしまう。
初めてキスをしたあの日から、祐也は全部俺のものなんだから。
俺たちが中学に上がると妙に女が寄ってくるようになった。
俺に言い寄ってきた中の一人、部活の先輩だったかな。そいつに誰もいない部室で突然キスをされた。
体にも触っていいよ、とか言われたけど、触りたいなんて少しも思わなくて、興奮なんかも全然しなくて。
その時思ったのは、もしかしたら祐也も同じようなことをされるんじゃないかってこと。
そんなことになって、もし祐也がその子を受け入れたら?
俺の帰る場所が荒らされる。奪われる。
祐也の部屋に女がいるところを想像して、俺は一気に恐怖にかられた。
そんなの、許せない。絶対に嫌だ。
だから、俺は祐也のすべてを俺のものにすることに決めた。
とは言え、もちろん俺だって祐也の意思に反することはしたくない。
だから、まずは軽くキスをしたんだ。冗談だとごまかせるような、本当に軽いキス。
そうしたら祐也は目に見えて動揺した。その顔がまたかわいくて。いけるって思った。
焦らず、でも急いで、まだ何も知らなかった祐也の身体を拓いていった。
重ねるだけのキスから、舌を絡ませて反応を窺って。いけると思ったら、体を撫でて。それも拒否されないってわかったらもう堪らなくなって、気づいた時には体中に舌を這わせて、夢中で全身を舐めつくしてた。祐也の体は頭が溶けるかと思うほど甘くて、止められなかった。
でも、それも祐也は拒否しなかった。それどころか、祐也の息子くんも反応してくれたんだ。それに気が付いた時は死ぬほど興奮した。どんな女に迫られても反応を見せなかった俺の息子は痛いほどに腫れあがっていた。
女に反応しないからって言っても、俺は別にゲイってわけでもない。
たまに男でも迫ってくるやついるけど、祐也以外の男の裸を見ても興奮なんてしないし、触りたいとも思わなかった。
でも、祐也の息子くんは初めて触れた時から何の抵抗もなかった。むしろ、まだ皮を被ってた小ぶりな祐也の息子くん自体も、戸惑ってる顔も身悶えるほどがかわいくてかわいくて。つい弄り倒してしまった。
いきなり咥えてみたら悲鳴を上げてたっけ。やりすぎたかなと思ったけど、あっという間にイッてたし、俺のもしてって言ってみたら、やってくれた。すっごい恐る恐るだったけど。
それが今となっては熟練のテクニシャンかよ、って思うほどにうまくなった。
今だって器用に喉奥まで咥えこんで必死に擦ってくれている。視覚的な興奮も相まってめちゃくちゃ気持ちいい。
そのまま喉奥に出したら祐也は躊躇いなくごくんと飲み込んで、べえって舌を出してみせた。
誰だよこんなエロいこと教えたやつ。俺か。
ほんと堪んない。
「挿れろ」
ぐるりと回って四つん這いになった祐也が俺に向かって尻を突き上げた。綺麗に縦に割れた孔が丸見えだ。
俺の手で拓いて、俺の形にした、俺のためだけの場所。
本当はじっくりと愛でて具合を確かめたいのに、最近祐也は自分で準備をしてしまう。
わかってるよ、明日に響くからさっさと終わらせたいんだって。
でもさ、するのが嫌だ、とは言わないんだよね。
俺は自分勝手だけど、鬼畜じゃない。やめてって言われたらちゃんとやめる。祐也とは長い付き合いだから、ちゃんとそれはわかってると思う。
だから、やめてって言われない限りはやめないし、察してもあげない。
まぁ協力くらいはしてあげようかな?
俺は誘われるがまま、一回出したくらいじゃまだガチガチの息子を祐也に当てがった。
ゆっくりと中に入り、そのまま浅く抜き差しを繰り返しながら、祐也の中を割り開いてく。毎日のようにしてるから柔らかくはあるんだけど、それでもやっぱり挿れてすぐはキツい。気を抜けばあっという間に持っていかれそうになる。
ケガなんて絶対させたくないし、ゆっくりと味わいたいから慎重に腰を進めて、奥に到達したら祐也の中が俺の形に馴染むまで待つ。
俺はこの時間が好きだ。
口数の少ない祐也は、その代わりなのか体の反応がめちゃくちゃ素直だ。
徐々に祐也の中が俺を包み込むように形を変えていき、俺を歓迎してうねり始める瞬間は何物にも代えがたい。祐也が俺を欲しがっている、そう実感して最高に興奮する。
その想いをぶつけるようにぎりぎりまで腰を引いて一気に奥を突きあげれば、享楽の開演だ。
何とか堪えようと口を引き結んでいるのに、それでもどうしても漏れてしまう祐也の甘い声がさらに興奮を煽る。
中にあるイイトコロを擦って、奥を捏ねてやれば、もう何も考えられなくなるんだろう。快感の渦の中に落ちた祐也は、俺に揺さぶられるまま嬌声を上げた。
めちゃくちゃ色っぽいって言われる女も、誰もが見とれるほど美形だって言われる男も、何人も俺に寄ってきたけど、こんなにも俺を昂らせることができた奴なんて祐也以外にいない。
祐也といるときが一番気持ちがいい。心も体も。
満たしてくれるのは祐也だけ。俺は、祐也しかいらない。
こんなふうに他に興味がわかなくて、祐也一辺倒だからかな。祐也の変化には敏感なんだ。
さっきから集中してないって気が付いてる。俺が中にいるのに、それはだめだよね。
中を穿っていた俺の息子で祐也の奥を一際強く突きあげると、その衝撃に耐えかねた祐也は膝から崩れ落ちた。
ぺしゃりとうつぶせになった背に俺がのしかかれば、祐也は苦しそうにうめき声をあげる。
「余裕そうだし、奥に挿れても大丈夫だよね」
そう耳元で囁くなり腰を引き、最奥を貫いた。
外開きの扉を無理やり内側に押し開け、いきり立った俺の息子を突き立てれば、祐也の中はぐぽぐぽといびつな音を立てながら奥へと誘っていく。
堪らなく気持ちがいい。
このまま俺のことしか考えられなればいいと、声にならない悲鳴を上げながら体を震わせる祐也が気を失うまで腰を振り続けた。
翌朝、隣にある気配が動いているのを感じて目を覚ませば、祐也はスマホに何かを入力していた。
祐也にとってスマホはほぼゲーム機で、文字を打ち込んだりはめったにしない。
何をしているのか聞いてみれば、大学の友人にメッセージを送ったという。
俺と祐也は同じ大学だけど学部が違うから授業はかぶらないし、一緒にいることもない。
わざわざ外で会わなくても家で会えるし、俺に絡んでくるやつらが祐也にかかわると嫌だから、むしろ大学ではあえて話をしないことにしている。
そうすれば当然交友関係は別にできるわけで。
最近は大学で見かけるたびにいつも同じ奴と一緒にいるのは気になってた。
しかもそいつが祐也を見る目。あれは決して”友達”に向けるものじゃなかった。
そろそろ、何とかしないとかな。
そんなことを考えながらまずは祐也からスマホを取り上げ、顎を引いてキスをする。そのまま舌を差し込もうとしたら、手で防がれてしまった。
前に、歯磨きしてからじゃないと嫌だとか言ってたっけ。菌がどうとかこうとか。
でもさ、歯なんて磨いたら祐也は冷静になっちゃうだろ。そうしたら、今度はもう大学に行くからってキスもさせてくれなくなる。
そもそも俺は菌なんて気にしないしね。
俺の口をふさいだままの祐也の手をべろりと舐め、悲鳴を上げながら慄いた祐也をベッドににまた引き倒した。
確か今日の祐也は必修の授業もないし、バイトもない日だ。だったら今日は家から出なくても、大丈夫だよね。
そうしてまた祐也をベッドの住人にしてから俺は一人大学へと向かった。
着いたのはちょうど昼休みの時間。俺はテラスで目当ての人を探す。
――いた。
祐也よりは背が高くて、俺よりは低い。やたら爽やかそうなやつ。
そいつはスマホを操作しながら友人たちと話していた。
「坂口と連絡とれんの?」
「うん、返事来なくって。一回電話してみるから先行ってて」
そうして友達と別れて、またスマホを操作し始めたそいつの腕を俺はつかんだ。
「祐也、今まだ寝てると思うから起こさないであげてくれる?」
そいつは急に現れた俺にぎょっと目を剥いた。まぁ初対面なんで当然の反応でしょう。
「なに?」
警戒心たっぷりの顔で俺の腕を振り払ったそいつに俺はあえてにっこりと笑って見せる。
「だから、祐也はまだ寝てるって。今日はもう大学これないと思うから」
「……お前、理工のやつだよな。坂口と知り合いなの?」
「うん。さっきまで一緒にいたよ」
意味ありげにそう言ったら、そいつは一気に眉をしかめた。
きっと俺の悪評を知ってるんだろう。そんな奴と「さっきまで一緒にいた」ってことは?
さあどういうことでしょう。
「坂口になんかしたのか」
声と目に静かな怒りが見える。ちゃんと察したみたい。
なんて的外れで滑稽なんだろう。思わず笑ってしまった。
それにカッと唇をわななかせたそいつが胸元につかみかかってこようとしたから、俺はその腕を引っ張って耳元で囁いてやった。
「祐也は俺のものだよ。ずっと前からね」
もう授業が始まる時間だ。そう言ってそいつをドンと突き放して背を向けて歩き出す。
そいつは一瞬俺を引き留めようとしたけど、やめたらしい。追ってはこなかった。
このまま祐也から離れていってくれればいいけど。
勝手なことをして祐也は怒るかな。でもきっと、怒った顔もかわいい。
想像したらさっきまで一緒にいたのにもう会いたくなってしまった。
大学を卒業して就職したら、今度こそ二人で住む家を探そう。
そのためにもまずはちゃんと勉強しないとね。
さあ今日もさっさとやることを終わらせて、「ただいま」と祐也のいる家に帰ろう。
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まぁや様、こんにちは☀
最後までお読みいただき、本当にありがとうございます!!
熱のこもった感想、めちゃくちゃ嬉しくて泣いています😭😭
祐也になんとか透の気持ちが伝わってほしい!と書き始めた連載版だったのですが、色々つらい目に合わせてしまい…😅でも最終的にはちゃんと幸せにたどり着いてくれたのではないかと思います👍
挿れてから動くまでの間に、優しく自分を見ている透を見て、祐也は自分が愛されてるっていうことをしっかり実感できたのではないでしょうか(だから締め付けちゃったんでしょうね🤭)
ラストも透に放置したという認識はなく、べちゃべちゃの祐也がひたすらかわいくて仕方なくて、眺めていたらバイトに行く時間になったので出かけただけですね。透はまだまだ教育の必要アリです(笑)
そのあたりもまた透目線で書きたいなと思っています!その際にはまた読んでいただけると嬉しいです🥰🫶
完結おめでとうございます♪🎉🎊🍾
欲を言うなら半同棲じゃなく完全な同棲になる番外編とか見たいです!あと、あの後三輪とか大学でどうなったのかとか!?
最後まで読んでいただきありがとうございます!
静葉さんには本当に助けられました😭😭いや、ほんとに誤字だらけで申し訳無い…。精進します!
このあと、番外編として三輪視点とか、透視点もかけたらなぁと思っています!また読んでいただけるととっても嬉しいです🥰
俺に興奮していているのが嬉しくて
になってましたが
俺に興奮してくれているのが嬉しくて
では?
修正しました!
ありがとうございます😭もうほんとどんだけって感じですね💧