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10.サメの正体

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「で、どういうことなの」
 学校を出てからもずっと伊野とは目を合わせずに、口を尖らせたままだった涼音は、家に帰るなり伊野に話を切り出した。
 そんな涼音を道中ずっとニコニコとしたまま見ていた伊野は、その笑顔を崩さないままソファーに腰を掛けると、足を開いてできたその隙間をポンポンと叩いた。そこに座れというかとだろう。
 涼音はそれにあからさまに嫌そうな顔をして見せると、ダイニングから椅子だけを持ち出し、伊野の前に置いてそこに座った。
「なんか面接みたいだね」
「ふざけないで!」
 なぜかずっと楽しそうな伊野に、涼音はいら立ちが募り、つい強い口調になる。
「ごめん、ふざけてるつもりはないんだけど、涼音くんがあまりにもかわいくて、つい顔が緩んじゃうんだよ」
「そういうところがふざけてるって言ってるの」
「ふざけてないよ。だって、ずっと遠くから見てるだけだった涼音くんが俺の目の前にいて、俺のことを怒ってるんだから。嬉しくて仕方がないんだよ」
 伊野はとろけるような優しい視線を涼音に向けたまま手を伸ばし、そっと涼音の手に重ねた。

「前に言ってた、短冊に『サメになりたい』って書いてた同じスイミングにいた子の話。あれ、俺なんだよ」
「えっ……?」
「あの後すぐにスイミングはやめちゃったけど、その時会ったすごいかわいい子のことだけは俺もずっと覚えてた。次に会ったのは中学の地方大会。遠くから見ただけだったけど、すぐにイルカの子だってわかった」
「うそ……」
「嘘みたいな話だよね。でも本当だよ。俺は、イルカの子にもう一回会いたくて水泳部に入ったから、見つけた時は奇跡だと思った」
 そんな偶然、簡単に信じられる話ではない。それなのに、少し照れくさそうに緩ませた顔で、愛おしそうに涼音を見つめる伊野は、とても嘘をいっているようには見えない。
「でも種目も違ったし、話しかける勇気もなくて……高二の時、俺も涼音くんも全国が決まって、そこでようやく話しかけようって心に決めてたんだ」
 でも、その大会に涼音は参加することができなかった。事故のことを伊野が知ったのは大会当日。涼音と同種目で出場していた同じ学校の部員に聞いたという。
「ショックだったよ。長年片思いしていた子が意識不明の重体だなんて。その時の大会の記憶なんてないし、大会の後は部活も行かなくなった」
「どうしてそこまで……」
「ははっ、そう思うよね。実はさ、俺はあの短冊に『サメになりたい』なんて書いてないんだよ」
「えっ!? でも、確かに『さめ』って書いて……」
「涼音くん、俺の下の名前知ってる?」
「知ってるよ、ひさ…め………ッ!!!」
 自分の長年の勘違いにようやく気が付いた涼音は、火が付いたかのように顔を真っ赤になる顔を手で覆い隠し、思わずうなだれた。
 その様子を見て伊野はソファーから降りると、椅子に座る涼音の前に膝をつき、涼音の顔から両手をはがしながら、顔を覗き込んだ。

 その短冊を書いたのは、伊野はちょうど両親の不仲に気づき、自分が母親に疎まれていることを感じるようになった頃だった。
 そんな伊野の願いは『両親が仲直りをすること』。でも、それを書いてしまっては現状を認めてしまうような気がして、結局何も書けずにいた。
 とりあえず名前だけを書いた短冊をどうしようか悩んで見つめていた時に、それをたまたま目にした涼音が話しかけてきた。
 勘違いをしていることはすぐに気が付いたが、その屈託ない笑顔は、泥水のように濁り、淀んでいた伊野の心を一気に洗い流すほど美しかった。
「今でも覚えてる。『ぼくはイルカになりたいんだ』って目をキラキラさせながら、本当に楽しそうに話してて……なんてかわいいんだろう、って思った。もう完全に一目惚れだよね。それからずっと涼音くんのことが好きだよ」
 伊野は握った涼音の手を持ち上げ、その指先にキスをする。伊野の告白に、涼音はもうどこを見たらいいのかわからないくらい、戸惑いでいっぱいだった。
「で、でも、今までそんな話全然……」
「いやぁ……さすがに自分でも一番初めにしたことは最低だったなと……だから、今さら言っても信じてもらえないかと思って……」
「あぁ、あれは完全に強制わいせつだったもんね」
「うぅっ……本当にごめん。……ずっと抑えてたものが爆発しちゃって……」
 全国大会の後、最悪の結果になっていることを恐れて、伊野は涼音の安否を確認できずにいた。それなのに、無気力のまま入学した大学で涼音を見つけたのだ。伊野は目を疑わずにはいられなかった。
「涼音くんが目の前にいることが信じられなくて、俺が作った幻覚かもって本気で思ってたんだよ。だから、話しかけることもできなかったし、何なら目で追うことすらできなかった。でも、あの日ようやく実在してるって確信が持てたんだよね。だって、俺の想像の中の涼音くんはあんなところで勃起なんてしないからね」
「……っ!!」
 嬉しそうに過去の失敗を掘り返され、涼音は思わず伊野のおでこめがけて、自分の頭を振り下ろした。ゴチンッと鈍い音が部屋に響き、痛みで身をかがめたのは涼音の方だった。
「石頭…!!」
「理不尽だなぁ」
 伊野は苦笑交じりで涼音の赤くなる額にキスをすると、両手を握ったまま立ち上がり、グイッと涼音を引っ張って立ち上がらせた。
「抱きしめてもいい?」
 伊野の瞳に映る自分が見える距離で、もうそこから逃げる理由を涼音は持っていなかった。小さく頷くと、伊野はゆっくりと涼音を抱き寄せ、背に回した腕に力を込めた。
「好きだよ、涼音くん」
 耳から流れ込んだじんわりとした熱が体中をめぐっていき、ようやく涼音はその言葉を受け止めることができた。
「伊野は、強引だし、変態だし、僕の話も聞いてくれないし、そう言うとこは全然好きじゃないけど……でも、優しいところは好きだよ」
 涼音は自分の腕を伊野の背に回し、ぎゅっと力をこめて伊野に体を預けた。少しの間そのままでいると、肩に温かい雫が落ちてきたのを感じた。
「フフッなんで泣いてんの」
 ポロポロと伊野の瞳から落ちてくる大きな雫がきれいで、涼音は吸い込まれるように伊野の唇にキスをした。唇を離すと、伊野はまだ涙を溜めたままの瞳を大きく丸めていた。
「好きだ、好きだよ、ずっと、好きだったんだ」
 伊野はもう一度強く涼音を抱きしめ、噛みつくように唇を塞ぐ。挿し込んだ舌は全てを奪おうとするかのようにその中をむさぼり、息継ぎすらできず、あっという間に体の力すら奪われ、涼音はカクンと膝を落とした。
 軽々と伊野に抱き上げられた涼音は、ソファーに沈められる。そしてまた、激しいキスに涼音の思考はどんどんと溶けていった。

 あっという間にさらけ出された涼音の素肌に、伊野は丹念に口をつけ、赤い痕が無数に広がる。それでも足りないかのように、すでに先を濡らしながら震える涼音の中心に標的を移し、滴り出る液体を丁寧に舐め上げると、口に含んで吸い上げた。
 その衝動で涼音の体は震え、あえかな声が漏れる。
「いの、いの、そんなふぅにしたら、すぐにでちゃうからっんっ」
 伊野は力を緩めるどころかさらに勢いを増して、一気に涼音を絶頂へと果てさせた。もちろん、吐き出されたものは飲み込み、涼音の足を持ち上げてそのまま舌を後ろへと這わせる。
「ひっ、何してっ! やだ! ちょっとまって…!」
「いや?」
「い、嫌だよ! なんの準備もしてないのに……!」
「うん。でも、俺もう我慢できない。だから、涼音くんも腹くくって」
 そう言うと、伊野はソファーから降りて、自宅から着替えなどを入れてきたバッグを開け、“必要なもの”を持って戻ってきた。
「そんなん用意してたの……」
 明らかに引きつった顔をする涼音をまた伊野は抱き上げて、風呂場へと連れて行き、にっこりと笑った。
「大丈夫、準備とかも全部俺が……」
「いい! 全然いらない! 自分でするから、ベッド行ってて!!」



「それはどういう顔なの?」
 涼音が部屋に入ると、伊野はベッドに腰を掛けて頬杖を突きながら、眉は悲し気に下がっているのに、口元は緩んだ不自然な表情をしていた。
「涼音くんが予想以上に積極的なことが嬉しくて仕方がないけど、全部俺がやりたかったっていう残念さもある複雑な顔です」
「はぁ……そこは僕が腹をくくったことだけ喜んどきなよ」
「そうだね……ありがとう。おいで」
 まだドアの前に立ったままでいた涼音が差し出された手を取ると、伊野は涼音の腰に手をまわして引き寄せ、そのまま頭をうずめた。
「生きててくれてありがとう。出会ってくれてありがとう。俺を、好きになってくれてありがとう」
「…………また泣くの?」
 涼音は腹に顔をうずめてグスグスと鼻をすする伊野の顔をグイッと自分の方に向けると、案の定またその瞳からは大粒の涙があふれだしていた。
「伊野は泣き虫さんだね、よしよし」
 なだめるように涙をぬぐい、伊野の額にキスをしてから、涼音は優しく微笑んだ。
「僕を好きでいてくれて、ありがとう」
「……っそんなん反則」
 伊野は止まらない涙で顔をくしゃくしゃにしながら、それを見て笑う涼音を引き寄せてキスをした。
 そのまま、風呂を出てから着なおした服を脱ぎ、下着一枚の状態でベッドに組み敷かれると、先ほどまで大きな涙をこぼしていた伊野の瞳はまだ潤んだままでいるのに、そこに欲を乗せ、いつもの肉食動物へと変化していく。その瞳にゾクリと興奮を掻き立てられた涼音は股間に熱がこもっていくのを感じた。
「さっきのシャワー浴びたんだよね? 勃った?」
「ん-ん、頭から濡れてないから平気」
「じゃ―これは俺のせいってことね」
 伊野は涼音の下着をずらすと、少し意地わるげにニヤっと笑いながら、そこから飛び出してきた涼音のものを撫でた。それと同時に涼音のツンと立った乳首を舌でつつき、吸い上げながら、涼音の中心から徐々になぞる指を下に這わせ、先ほどは触れることを許されなかった後ろへと動かす。
「んっ……そうだよ、ぜんぶ、伊野のせい。勃ってるのも……っ、乳首で感じるようになっちゃったのも……そこ、触ってほしいと思っちゃうのも……みんな伊野のせい」
「…………デレに振れてる涼音くんの破壊力がヤバイ。それだけでイケそう」
「デレてないし、キモい」
 伊野には基本的には冷ややかだった涼音の態度は、夏休みの同居期間でかなり軟化して来てはいたが、これまでどうしても腑に落ちなかった『伊野が涼音のことを好きな理由』が、一気に明確になったことで、自分の伊野への気持ちもようやく認めることができた涼音は完全に甘えデレモードに入っていた。若干言葉に残る冷ややかさも、伊野的には興奮の材料でしかない。

「痛かったら言ってね」
 伊野は用意しておいたローションを手に取り、少し温めてから涼音の後孔へと挿し込んだ。
 ゆっくりとほぐすように動しながら、少し緩まったところで指を増やし、探るように中をかき回す。初めは小さく体を震わすだけだった涼音が、ある一点に触れた時、大きく跳ねた。
「な、なに?! やだ、やだ、あっんんっ!!」
「多分、前立腺ってやつ。気持ちいいかな?」
「んっ、やっ! ゾワゾワする…っあっあっあっ」
 体を震わせて、目に涙を溜めながら艶のある声を上げる涼音に、伊野の興奮は極限まで来ていた。
「ホントかわいい、かわいすぎる。もう勃ちすぎて痛い……」
「じゃ、もう指いいから、っん、あっ、そこばっかりやだぁ」
「でも、ちゃんとほぐさないと痛いよ? 俺、大きいし」
「いい、いいから、あとは伊野ので広げて」
「…………だから、そう言うのダメだって。優しくしたいのに、できなくなる」
 伊野は涼音から指を引き抜いて、スキンを付けると、涼音の足を広げ、ひくひくと痙攣する“そこ”にそっと押し当てた。
「本当は後ろからのほうが楽らしいんだけど……顔が見たいからこっち向きでもいい?」
「ん、いい。でも、痛かったら蹴るから」
「ははっ、そうして」
 伊野はゆっくりと腰を落とし、慎重に涼音の中へと入っていくが、想像以上にそこは狭く、キツい。
「涼音くん、大丈夫?」
「だ、だいじょうぶじゃない……でも、だいじょ、ぶ……」
 涼音は明らかにつらそうに見えるが、それでも必死で伊野を受け入れようとする姿に心も体も疼く。油断するとイッってしまいそうで、必死に理性を保とうとはするものの、涼音の一挙手一投足がかわいくて、愛しくて、そんなものはすぐに吹っ飛んでしまいそうだった。
「もう少しだけ、がんばれる?」
「う、ん……っうぁっ」
 今すぐ思うがままに腰を振りたい衝動をこらえ、荒い息をもらす涼音の唇にキスをし、舌を絡ませると、涼音は背中を浮かせてビクビクと体を震わせた。それに合わせ、後ろの孔もきゅうっとすぼまり、伊野を締め付ける。
「……っ涼音くん、ちょっと力抜ける? このままだと、俺すぐにイッちゃうから」
「そんな、わかんなぃ、イッていい、から‥‥…あっあっ……いのっいのっっ」
「くっ、こんなの耐えられるわけないっ」
 名を呼びながら必死に縋りついてくる涼音に、伊野のなけなしの理性はあっという間に吹っ飛び、数回の律動ですぐに果てた。
 息を荒げながら、涼音の上にうなだれた伊野は、涼音とつながれた多幸感と不甲斐なさで顔を上げることができなかった。
「ごめん、すぐイッちゃった。すごいかっこ悪い……」
「フフッ、それだけ僕が気持ちよかったってことでしょ」
「うん、たまんない。出たくない」
「僕は重いからそろそろどいてほしいけど」
「わっごめん」
 伊野は慌てて体を起こそうとしたが、その瞬間、涼音にグイッと首をひかれ、驚いて声を上げる。何とか手をついて涼音の上に倒れ込むことは防いだが、涼音はそんなことはお構いなしに首に手をまわしたまま、耳元に唇を寄せた。
「好きだよ、伊野」
 涼音の言葉に伊野はしばらく固まっていたが、涼音は伊野と繋がったままだったところに違和感を覚えた。
「えっ、ちょ、ちょっと、なんでまた大きく……っ」
「今のは涼音くんが悪いと思う」
 ガバッと体を起こした伊野は、涼音の足を持ち上げ、さっきより少しだけ強引に涼音の奥へと入り込んだ。
 その目は、獲物をしとめ、これから味わおうとする肉食動物そのものだった。


 あっという間に夏休みは終わりを迎え、始業式を明日に控えて久しぶりに一人で風呂に入った涼音は、少し緊張した面持ちで、流れ落ちるシャワーの水流と向き合っていた。
 夏休み期間中、たっぷりと伊野から“上書き”をされ、逆に変な“条件”や“反射”が追加されていないか不安になるくらいだが、とりあえずは、もともとの目的が達成されているかを確認する必要がある。
 涼音は、意を決してシャワーを頭へと向けた。目を閉じ、緊張で早鐘を打つ心臓の音を聞きながら、濡れて重みをもち始めた髪へと意識を向ける。そのすべてが水を含んだことを確かめると、そっと目を開いた。
「……っ!!」
 涼音は立ち上がり、急いで風呂場から出て濡れた体のまま脱衣所に置いておいたスマホを手に取った。

 そのころ、自宅へと戻った伊野は、スマホを机に置いたまま、その周りをうろうろとあるきまわっていた。
 スマホが涼音からの着信を知らせると、慌ててスマホを手に取り、耳にあてた。

<伊野! 大丈夫だった!! 勃ってない!!>
 電話越しに聞こえる涼音の声は今までにないほど明るく、伊野は思わず腰が抜けたようにその場に座り込んだ。
「よかった……本当に」
<うん……ありがとう、伊野>
「今度お祝いしよ」
<うん。でも、まだ本当に治ったかどうかはわからないから、しばらくは様子見かな>
 今のところリセットできたのは「一人でシャワーを浴びた時」という条件だけで、他の条件もすべてリセットできたとは限らない。特に、外で突発的に水を浴びるという体験は、そもそも遭遇率が低いうえに、検証しづらいため、用心するに越したことはない。

「そうだね。しばらくは気を付けるとして、とりあえずは第一段階クリアってとこかな。最終的には俺と一緒の時も“バグ”が起きないようにしたいし」
<そうなの?>
「うん、一緒にいる時に急に雨降ってきたり、うっかり水がかかったりして、それがすぐになんとかできる場面だとは限らないし。そのせいで、一緒にいるのイヤとか言われたら俺は死ねる」
<まぁ確かに、伊野と一緒じゃなきゃ勃たないんだもんね>
「えっちょっと! ダメだよ?! 俺、本当に死ぬよ?!」
<おもっ……。じゃーせいぜい僕に飽きられないようにがんばって>
「うん。でも、大丈夫。知ってるでしょ? 俺、しつこいんだよ」
 伊野が涼音に一目ぼれをしたのは、今からもう十年以上も前。それ以来、ほぼ顔を見ることもなく、ただひたすらに涼音を思い続けていたのだ。その執着心は半端ではない。そして、それを隠す気もないのだから“大概”だ。
<怖いって。まぁ僕も離れるつもりなんてないけど……>
 聞こえるか聞こえないかくらいの小さな声だったが、伊野の心をつかむには十分だった。
「……かわいすぎて俺が勃ちそう……」
<変態。じゃー僕まだお風呂の途中だから切るね>
「えっもしかして裸なの?! 急いで電話してくれたの嬉しいけど、ダメだよ、風邪ひいちゃうよ」
<はいはい。じゃーねー>
「あっちょっと!」

 あっさりと電話を切られた伊野は小さくため息をつき、画面の向こうの涼音に思いをはせる。ずっと一緒に過ごした夏休みがもうすでに恋しいと、涼音も自分と同じように思ってくれているだろうか、などと思いながら冷房で冷やされたベッドへと寝転がった。
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