7 / 13
六歩目.泊っていきなよ。
しおりを挟むこの世界は異能が使える世界
そんな世界の説明が入る、この世界は
俺にとっては皮肉じみている
みんなが夢見るその世界=異能が使える世界
そんな世界になっても犯罪も法律も消えやしない
今もきっと誰かが植物を踏み潰している
自然を命を大事に
その言葉はただの秩序の塊
だから俺は醜く生まれ
俺は醜く生きて
私は醜く殺して
俺と私は醜く死ぬんだ
だってそれが現実なのだから
ジリリリリ、ジリリリリ
とけたたましい目覚まし時計が鳴る
ガチャ
虚ろな瞳を眠たそうに開け窓の外を見ると
親鳥が雛に餌をやっているところが見える
カーテンをガラッと閉め、頭をかきながら
まだ寝ぼけた頭でアレの名を呼ぶ
「おい、出てこいオーエン」
タ…タ…タ…タ…と通学路を歩く
落ちた枯れ葉を踏みながら歩いていると
「ゆ~うきっ!」
と後ろから声がして抱きつかれる
もしやと後ろを振り返ると
「ゲ、ミアン」
「『ゲ』ってなによ!ってか棒読みだから本当にそう思っているかもわからないじゃない!」
こいつは中学校時代から突っかかってくる先輩のミアン
正直言って鬱陶しい
こいつは俺を国立能力統一学校に推薦した奴だ
「だって俺は姿を変える能力だ今はこんな姿だが本当はぐちゃぐちゃの化け物かもしれねぇのに突っかかって靴やつがいるとは思えねぇ」
「いや~思うだけで実はいるんだな~ここに」
ウザッ
「ミアンは上級異能者、俺は下級異能者だ。俺をここに推薦したのもそうだが他の上級異能者とでも仲良くすればいいじゃないかなんで俺に突っかかってくる?」
「んー煽りかな?」
「サイテー」
「あー!上級異能者への悪口は犯罪なんだよ!」
江戸時代の百姓みたいな気分だ
だが実際にこれは法律としてある
本当にこれが人種差別ってやつだよな
「大丈夫だ、これは挨拶だ」
「挨拶っ!?」
異能者と言っても位が4つくらいに分かれている
上級異能者、中級異能者、下級異能者
そして上級異能者の上に君臨するのは
四天王というやつが世界を統べている
一人は風の使い手 グリア 頭が良いらしい
一人は火の使い手 メシア 脳筋
一人は水の使い手 バルン 性格悪い
一人は木の使い手 スタン 本気で痛い
という曲者揃いだ
「上級異能者って頭イってる人が多いのか?」
「私、頭イってると思われてるの!?」
おっとついつい声に出してしまった
これは失敬失敬
と話している間に高校が近づく
俺の通っている国立能力統一学校は実際、俺のような
下級能力者が入るところじゃないのだが…
ミアン(先輩&生徒会長)が俺を推薦したせいで俺だけ一人、下級異能者だ
これはいじめられる予感がするぞ…
「君は上級異能者ほどの実力を持っていそうなんだけどなぁ」
「そんなわけない」
いや、そんな訳あるかもな…俺の能力は
2つある
1つ目は姿を変える…いや自分自身の身体を自由自在に操れる能力
2つ目は…悪魔を呼び出す能力だ
なんで隠しているか…そんなの1つに決まってる
此ノ世界二終焉ヲモタラスタメ
「どうしたの?優希が微笑むなんて珍しい…」
「俺だって微笑むよ、少し学校生活が楽しいからな」
「前は超嫌がってた癖に~」
そうして始まる俺の終わりへと向かう物語が…
そんな世界の説明が入る、この世界は
俺にとっては皮肉じみている
みんなが夢見るその世界=異能が使える世界
そんな世界になっても犯罪も法律も消えやしない
今もきっと誰かが植物を踏み潰している
自然を命を大事に
その言葉はただの秩序の塊
だから俺は醜く生まれ
俺は醜く生きて
私は醜く殺して
俺と私は醜く死ぬんだ
だってそれが現実なのだから
ジリリリリ、ジリリリリ
とけたたましい目覚まし時計が鳴る
ガチャ
虚ろな瞳を眠たそうに開け窓の外を見ると
親鳥が雛に餌をやっているところが見える
カーテンをガラッと閉め、頭をかきながら
まだ寝ぼけた頭でアレの名を呼ぶ
「おい、出てこいオーエン」
タ…タ…タ…タ…と通学路を歩く
落ちた枯れ葉を踏みながら歩いていると
「ゆ~うきっ!」
と後ろから声がして抱きつかれる
もしやと後ろを振り返ると
「ゲ、ミアン」
「『ゲ』ってなによ!ってか棒読みだから本当にそう思っているかもわからないじゃない!」
こいつは中学校時代から突っかかってくる先輩のミアン
正直言って鬱陶しい
こいつは俺を国立能力統一学校に推薦した奴だ
「だって俺は姿を変える能力だ今はこんな姿だが本当はぐちゃぐちゃの化け物かもしれねぇのに突っかかって靴やつがいるとは思えねぇ」
「いや~思うだけで実はいるんだな~ここに」
ウザッ
「ミアンは上級異能者、俺は下級異能者だ。俺をここに推薦したのもそうだが他の上級異能者とでも仲良くすればいいじゃないかなんで俺に突っかかってくる?」
「んー煽りかな?」
「サイテー」
「あー!上級異能者への悪口は犯罪なんだよ!」
江戸時代の百姓みたいな気分だ
だが実際にこれは法律としてある
本当にこれが人種差別ってやつだよな
「大丈夫だ、これは挨拶だ」
「挨拶っ!?」
異能者と言っても位が4つくらいに分かれている
上級異能者、中級異能者、下級異能者
そして上級異能者の上に君臨するのは
四天王というやつが世界を統べている
一人は風の使い手 グリア 頭が良いらしい
一人は火の使い手 メシア 脳筋
一人は水の使い手 バルン 性格悪い
一人は木の使い手 スタン 本気で痛い
という曲者揃いだ
「上級異能者って頭イってる人が多いのか?」
「私、頭イってると思われてるの!?」
おっとついつい声に出してしまった
これは失敬失敬
と話している間に高校が近づく
俺の通っている国立能力統一学校は実際、俺のような
下級能力者が入るところじゃないのだが…
ミアン(先輩&生徒会長)が俺を推薦したせいで俺だけ一人、下級異能者だ
これはいじめられる予感がするぞ…
「君は上級異能者ほどの実力を持っていそうなんだけどなぁ」
「そんなわけない」
いや、そんな訳あるかもな…俺の能力は
2つある
1つ目は姿を変える…いや自分自身の身体を自由自在に操れる能力
2つ目は…悪魔を呼び出す能力だ
なんで隠しているか…そんなの1つに決まってる
此ノ世界二終焉ヲモタラスタメ
「どうしたの?優希が微笑むなんて珍しい…」
「俺だって微笑むよ、少し学校生活が楽しいからな」
「前は超嫌がってた癖に~」
そうして始まる俺の終わりへと向かう物語が…
3
お気に入りに追加
34
あなたにおすすめの小説

美形×平凡の子供の話
めちゅう
BL
美形公爵アーノルドとその妻で平凡顔のエーリンの間に生まれた双子はエリック、エラと名付けられた。エリックはアーノルドに似た美形、エラはエーリンに似た平凡顔。平凡なエラに幸せはあるのか?
──────────────────
お読みくださりありがとうございます。
お楽しみいただけましたら幸いです。

フローブルー
とぎクロム
BL
——好きだなんて、一生、言えないままだと思ってたから…。
高二の夏。ある出来事をきっかけに、フェロモン発達障害と診断された雨笠 紺(あまがさ こん)は、自分には一生、パートナーも、子供も望めないのだと絶望するも、その後も前向きであろうと、日々を重ね、無事大学を出て、就職を果たす。ところが、そんな新社会人になった紺の前に、高校の同級生、日浦 竜慈(ひうら りゅうじ)が現れ、紺に自分の息子、青磁(せいじ)を預け(押し付け)ていく。——これは、始まり。ひとりと、ひとりの人間が、ゆっくりと、激しく、家族になっていくための…。

あなたの隣へ一歩ずつ。
なつか
BL
あの人と初めて会ったのは、校庭の桜の葉が青々と茂り始め、強くなっていく太陽の日差しで汗ばむ季節が近づく春の終わり。
態度がでかいとか、生意気だとか、何かと俺のことが気に食わない部活の先輩方にいわゆる“いびり”を受けている最中だった。
「おい、邪魔なんだけど」
後ろから聞こえてきた苛立ちを帯びた声に驚いて振り向くと、そこにいたのは思わず目を奪われずにはいられないような人だった……。
◆◆◆
男子高校生の両片思いを攻め目線から書いたお話です。
本編11話+おまけ3話。
Side Storyを3話追加しました。
受け目線はこちら。
↓↓
「きみの隣まで、あと何歩。」
https://www.alphapolis.co.jp/novel/199356113/646805129
後輩に嫌われたと思った先輩と その先輩から突然ブロックされた後輩との、その後の話し…
まゆゆ
BL
澄 真広 (スミ マヒロ) は、高校三年の卒業式の日から。
5年に渡って拗らせた恋を抱えていた。
相手は、後輩の久元 朱 (クモト シュウ) 5年前の卒業式の日、想いを告げるか迷いながら待って居たが、シュウは現れず。振られたと思い込む。
一方で、シュウは、澄が急に自分をブロックしてきた事にショックを受ける。
唯一自分を、励ましてくれた先輩からのブロックを時折思い出しては、辛くなっていた。
それは、澄も同じであの日、来てくれたら今とは違っていたはずで仮に振られたとしても、ここまで拗らせることもなかったと考えていた。
そんな5年後の今、シュウは住み込み先で失敗して追い出された途方に暮れていた。
そこへ社会人となっていた澄と再会する。
果たして5年越しの恋は、動き出すのか?
表紙のイラストは、Daysさんで作らせていただきました。


目標、それは
mahiro
BL
画面には、大好きな彼が今日も輝いている。それだけで幸せな気分になれるものだ。
今日も今日とて彼が歌っている曲を聴きながら大学に向かえば、友人から彼のライブがあるから一緒に行かないかと誘われ……?
【完結】相談する相手を、間違えました
ryon*
BL
長い間片想いしていた幼なじみの結婚を知らされ、30歳の誕生日前日に失恋した大晴。
自棄になり訪れた結婚相談所で、高校時代の同級生にして学内のカースト最上位に君臨していた男、早乙女 遼河と再会して・・・
***
執着系美形攻めに、あっさりカラダから堕とされる自称平凡地味陰キャ受けを書きたかった。
ただ、それだけです。
***
他サイトにも、掲載しています。
てんぱる1様の、フリー素材を表紙にお借りしています。
***
エブリスタで2022/5/6~5/11、BLトレンドランキング1位を獲得しました。
ありがとうございました。
***
閲覧への感謝の気持ちをこめて、5/8 遼河視点のSSを追加しました。
ちょっと闇深い感じですが、楽しんで頂けたら幸いです(*´ω`*)
***
2022/5/14 エブリスタで保存したデータが飛ぶという不具合が出ているみたいで、ちょっとこわいのであちらに置いていたSSを念のためこちらにも転載しておきます。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる