いつもの毎日をきみと

なつか

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8. 運命・後編

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 それからどれくらいたったんだろう。もしかしたらほんのわずかな時間だったのかもしれない。それでも途方もない時間が流れたような気がするほど、打ち鳴る心臓の音だけが頭に響いていた。
 その中に唐突に飛び込んできたカチリ、という小さな金属音。
 開いた扉から、涙をその大きな瞳に浮かべた維人が見えた途端に腕を伸ばしていた。

 そのまま胸の内に閉じ込め、抱きしめると、ふわりと維人の香りが鼻に触れる。
 澄んだ冬の朝のような、混じりけのない真っ直ぐな香り。そこに春の気配を足したような甘さが加わる。これが、Ωになった維人のフェロモンの香り。
「いい香り……たまんない」
 もちろん不快感なんてない。俺の番だ、運命だとαの本能が悦んでいる。でも本能に呑まれないように堪えなければ。
 維人を傷つけるようなことはもう絶対にしない。
 腕の中で身を固くしている維人は、耳まで真っ赤になっている。その熱を持った耳元に唇を寄せ、囁いた。
「好きだよ、維人。ずっと会いたかった」
 維人を包む腕に少し力を入れると、合わせるように維人もぎゅっと諒の胸元を握った。
「僕も、諒が好き。ずっと、ずっと好き。きっと、初めて会ったときにはもう好きになってた」
 あぁなんて愛しい。好きで、好きで堪らない。
 堰を切った想いは留まることなくあふれ出し、その勢いに乗って唇を重ねる。でも、勢いが余り過ぎて歯がカチリとぶつかってしまった。
「ご、ごめん。俺こういうの初めてで……」
 結構痛かった。しかも言い訳のように経験値の低さまで暴露してしまって、とてつもなくかっこ悪い。
 でも、残念ながら本当に経験がないのだ。ありがたいことに好意を向けてくれる人はそれなりにいたが、高校時代は維人にべったりだったし、大学に入ってからも他の人になんて微塵も目がいかなかった。だから当然恋愛経験もなければ、こういうこともしたことがない。
 それが意外だったのか、維人は驚いたように目を丸めた後、ニッととんでもなくかわいらしくいたずらっ子のような顔をして見せた。
「僕は初めてじゃないよ?」
「えっ?!」
 驚きのあまり思っていた以上に大きな声が出た。
 まさか、やっぱり田所と…‥。いや、維人はかわいいから他にも言い寄る人はたくさんいただろう。会ってなかった期間、ずっとフリーだったなんてありえないことだったのかもしれない。失意に肩を落とすと、維人はアハハッと吹き出すように笑った。
「七年前に僕の番と、ね」
 七年前に、番と。頭の中で繰り返して、かみ砕いて、飲み込むのに数秒。
「あっ、俺……?」
 そうだった、七年前、キスどころかそれ以上もしているじゃないか。そして、諒にはないその時の記憶が維人にはちゃんとあるのだ。
 安心したような、それでもやっぱり悔しいような、複雑な気持ちに思わずその場にしゃがみ込む。過去の自分に嫉妬するなんて思わなかった。
「覚えてないの本当に悔しい……」
「仕方ないよ、あの時は僕も諒も本能に呑まれちゃってたんだから。実は僕も途中までしか覚えてないしね」
 同じように屈み、維人は頭をポンポンと撫でてくれた。その手を掴み、また指先に唇を付ける。そして真っ直ぐと維人の瞳を見つめた。
「もう一回、やり直してもいい?」
 じいっと見つめた先にある維人の顔がみるみるうちに赤く染まっていく。あちこちに泳ぐ視線が止まると、維人は抱えていた膝に顔をうずめながら「いいよ」と呟いた。
「どこまで?」
 今度は諒がいたずらっぽく笑って見せると、維人はすでに赤くなった顔を湯気でも出るんじゃないかと思うほどさらに真っ赤に染めた。
「き、キスまで!!」
 掴んでいた腕をそのまま引き、また唇を重ねる。今度はぶつからないよう丁寧に。
 そう意識した分、維人の唇の柔らかさをより一層感じる。何度も位置を変えながら唇をついばみ、その柔らかさを堪能していると、維人から漂う香りはさらに甘さを増した。
 その香りに身体の芯が熱を持ち、痺れていく。気が付けば、維人の頭に手を添え、床に押し倒していた。
 本能を抑え込むように細かく吐き出していた息を呑みこみ、見下ろした維人の額にそっと口付ける。
 そのまま同じように息を荒げる維人の瞼や鼻、頬にキスを落としていくと、維人はくすぐったいよと笑った。
 その笑顔のあまりの柔らかさにきゅうっと密度を増した想いを乗せて、もう一度唇を重ねる。その隙間から表面をぺろりと舐めると、維人はビクッと肩を震わせた。中へ入れて欲しいと舌先でノックをするようにつつく。すると遠慮がちに小さくその扉が開いた。
 すかさず入り込み、少し強張った維人の舌をゆっくりとなぞっていく。舌先に伝わる艶めかしい感触と、味蕾に乗る唾液の甘さが堪らなく興奮を煽る。
 もちろんそれだけではとどまらず、上あごも頬の粘膜も歯の裏側も余すところなくたっぷりと味わっていると、維人は時々苦し気に吐息交じりの声を小さく漏らした。
 漂う香りも、漏れる息も、絡まる舌も、すべてが甘くて溶けてしまいそうだ。
「りょ、くるし……んっ」
 その声にハッとしてようやく唇を離すと、維人は熱を吐き出しながらとろけんばかりに瞳を潤ませていた。
 そんな顔をされてはとてもじゃないけど発情を抑えられない。その証拠に熱を集めた昂りが痛いほどに腫れあがっている。
 でも、維人は「キスまで」だと言った。だから“それ以上”はできない。
「ごめん、調子に乗った……ちょっと薬飲んでくる」
 “そのままヤっちまえよ”なんて囁くαの本能をハンマーで叩きつぶし、緊急時用の抑制剤を取りに行こうと体を起こすと、くいっと服の裾が引かれた。
 驚いてその先を確かめると、頬を赤く染めた維人がうるんだ瞳で諒を見上げている。
 その表情を見てすぐに分かった。維人の中にあるΩの本能も諒を欲している。
「維人、これ以上したらもう止まれない。それでも、いいの?」
 服の裾を掴む維人の手にそっと手を重ねる。
 維人は諒の言葉に少し戸惑ったように視線を伏せた後、グッと唇を結んでこくりと頷いた。その答えにはΩの本能だけではなく、維人自身の意思が確かに含まれている。
 もう止めるものも、抗うものもない。
 背から一気に湧きあがるように発情が増し、再び維人の唇を奪い取ろうとしたその瞬間、それを遮るようにドアチャイムの音が鳴り響いた。
 これまで二人の息遣いしか存在していなかった部屋に突然舞い込んだ第三者の気配。しかも一度までならず、二度も、三度もピンポーン、ピンポーンと高らかにその存在を主張してくる。
 心のどこかで、無視してもいいよ、と言われる期待を込めて維人をチラリと見たが、
「あっもしかして真結かな」
 なんて言われたらもう即時終了。
「俺が出てくるよ」
 と起き上がり、素早く身なりを整える。発情の色が滲み出ている維人を他人に見せたくなんてないから当然の対応だ。
 でも、その時ドアモニターを確認しなかったのは失敗だった。
「はーい」
 いいところを邪魔された、なんて思いがにじみ出ないように、どんなモンスターペイシェントにだって笑顔で対応! を植え付けられた下っ端研修医としての本領を発揮して、“良い笑顔”でドアを開ける。その先にいるのはおそらく真結とご近所さん、違っても配達の人だろう、とそう思って。
「は?」
 ところが、聞こえてきたのは聞き覚えのある低音だった。
 その声に身体がざわりとわななく。
「田所……」
 そう気づいた瞬間、一はあの時と同じように諒の胸ぐらに掴みかかっていた。
「なんでお前がいるんだ!!」
 その勢いに身構えることもできず、ドンッと大きな音を立てて床に倒れ込んだ。胸ぐらをつかんだまま圧し掛かる一の顔は怒りに満ちている。これもあの日と同じ。
 違うのは、今ここには維人がいるということ。
「は、一?!」
 音に驚いて出てきたのだろう。慌てて駆け寄る維人を見た一は奥歯をギリっと噛みしめ、諒を掴む手にいっそう力を込めた。
「おまえ、また維人に……!!」
 まだ頬に赤みが差し、発情のあとが色濃く残る維人の様子を見れば、“何をしていたか”なんて一目瞭然だろう。
 前科のある諒が何を言ったところで、きっと意味はない。
 されるがままにその怒りを受け入れようと迫りくる拳にギュッと目を閉じると、それが振り下ろされる前に維人が一を止めた。
「落ち着いて、一! 違うから!!」
「何が違う?! なんで家に入れたりなんかしたんだ!」
「偶然、会ったんだよ! とにかく手を離して。これじゃあ話もできない」
 まだ一は諒に圧し掛かったままだし、維人はさっき諒に振り下ろされた一の腕をホールドしている。ギュッと抱え込むように一の腕にしがみつく維人の様子に、こんな状況にもかかわらずモヤついてしまう自分の独占欲が憎い。
 一は維人の言葉でまだ諒を掴んでいた手をようやく離して起き上がると同時に、維人の両肩を掴んで自分の方へと抱え込むように引き寄せた。その間もずっと、切れ長の眼が鋭く諒を睨みつけている。
 そもそも一にとって諒は維人を傷つけた大罪人で、そこへさらに今、“ストーカー”という新たな疑惑が加わったわけで。そりゃもう、維人に少しでも近づけてなるものかと思うのは当然だ。
 とは思うが、さっき諒はようやく維人と思いを通じ合わせたところ。知らないとはいえ、維人を我が物のように扱う一の態度には正直、腹が立つ。でも、それを口にすることが憚られるのは、一が維人をどれほど大切にしているのかを知っているせいだ。

「それで、偶然会った?」
 ダイニングテーブルで向かい合って座った一はイライラした様子を少しも隠さず、相変わらず諒を睨みつけている。諒が知っている高校時代の一は基本的に無表情で、笑った顔は維人にしか向けないし、それ以上に怒っている顔など一度も見たことはなかった。でも今の一は鬼の形相という言葉がよく似合うほどに、圧倒的な怒りに満ち溢れている。取り調べをされている容疑者のような気分だ。
 案外感情豊かだったんだな、なんてあえて余裕を心の中で保っていないと、簡単に吞まれてしまいそうになる。
 でも今回は負けるわけにはいかない。ようやく会えて、互いの気持ちを確かめ合った直後にまた引き離されるなんて、そんな悲劇は絶対に願い下げだ。
「会ったのは偶然だけど、ずっと探してた。七年前、維人に何があったか知ったから」
 そうして、一に今総合病院で働いていること、そこで偶然維人のカルテを見たこと、全てを知り維人たちを捜していたことを話した。
 一は少し驚いた顔をしたが、「だから?」と顔をしかめたまま冷たく言葉を諒に投げかけた。
「七年前に俺が維人にしたことはおまえに言われた通り許されることじゃない。でも、俺はこの七年、何もできなかった。だからこれからは側で、ずっと一緒にいたい。もう、俺だけ蚊帳の外にいるのは嫌なんだ」
 この七年の日々は絶望しているだけで何の意味もなく過ぎてしまった。その間に維人は真結を産み、育て、きっと目まぐるしい日々を過ごしていたんだろう。そしてそれを一が支えていたのかもしれない。それがとてつもなく悔しい。

 妊娠中、つわりはつらかった? 緊急帝王切開になったとき、きっと怖かったよな。真結が産まれた時、維人はどんな顔をしていた? 生まれたばかりの真結の声はどんなだった?
 夜泣きは大変だったかな。真結が初めて立った時、初めて言葉を話した時、どう思った?
 維人にとって真結がいることが当たり前になった毎日はどんなふうに過ぎていった?
 そのいつもの日々の中で、

 ――俺のこと思い出すときはあった?

 絞り出した言葉と共にあふれ出ようとする涙をぐいっと拭い、一を見据えた。

「維人のことが、好きなんだ」

 一はきっと諒のことを許さないだろう。それでいいと割り切ることもできるかもしれない。でも、維人にとって一は大切な存在で、関係ないと切り離せるようなものではないこともわかっている。
 だから、せめて知って欲しい。維人のことをどれほど想っているのかを。

 少しの沈黙のあと、一は深くため息を吐き、テーブルに両肘をついて顔を覆った。
「ずっとどこかで思ってた。おまえはきっとまた維人の前に現れるんだろうって。でも、あえてこのタイミングかよ」
 一はあざけるように「ハッ」と鼻で一笑する。
「蚊帳の外にいるのはずっと俺の方だ」
 その声は今にも泣きだしそうなほどか弱い。
 さっき諒の横に座ることを一に咎められ、二人の斜め前に座っていた維人がそっと手を差し伸べると、一はやにわにその手を掴んだ。
 驚いて「わっ」と声を上げた維人と、思わず立ち上がった諒を無視して、一は維人をじっと見つめ、ゆっくりと口を開いた。
「維人、この間の返事聞かせて」
 その言葉に維人は動揺を見せた。
「えっ、今?!」
 チラッと諒を見た維人の視線は明らかに気まずそうだ。
 さっき一が「あえてこのタイミングで」と言っていたし、この様子は告白でもされたかな、と察する。
 さっき維人は諒のことが好きだと言ってくれた。だから、きっと一を選ぶことはないと思ってはいても、心臓がバクバクと早鐘を打ち始める。落ち着くためにもとりあえずは座り直し、維人の答えを待った。
「一には本当に感謝してる。僕のわがままにずっと付き合ってもらった。一は僕にとって大切な幼馴染で家族だ。……家族だからこそ、やっぱり一を異性としては見れない。だから……ごめん、結婚はできない」

 ――け、結婚?!

 まさかプロポーズをされていたとは思わず、つい声を上げそうになったが、さすがにそれはダメだというくらいの空気は一応読める。
 そして断ってくれたという安堵で肩の力を抜くと、喉がからからに乾いていたことに気が付いた。自分でも気づかないくらい緊張していたんだろう。
「木暮が好きなのか?」
 つい気を抜いていたところに落ちてきた一の低い声に思わずビクリと肩が震えた。確かにまだ、一は維人の答えを受け入れていない。
「……うん。ずっと、ずっと好き」
 少しはにかんだ笑顔で答えた維人に一はまた深くため息を吐いて、掴んでいた手を離した。
「結局俺は、邪魔をしただけだったな」
 そう呟いた一は、またギロリと諒を睨んだ。
「また維人を傷つけたらどうなるか覚えておけ。ひねりつぶしてやる」
「もう、そう言うこと言わないでよ! っていうか、気になってたんだけど、二人はもしかしてどこかで会ったの?」
 そう言われてみると、七年前、一と維人のアパートの前で会ったことを維人には言っていなかった。
 そのことを掻い摘んで説明すると、維人は少し拗ねたように唇を尖らせた。
「諒には何も言わないでって言ったのに……」
「俺だってたまたま会ったりしなかったら言わなかったよ」
 あの日、あそこで一に会わなかったら何か変わっただろうか。
 もし何も知らずに目の前から維人が消えてしまっていたとしたら、きっと今と同じように維人を捜しただろう。
 でも、病院にいるなんて気が付くわけもなく、当てもないまま何年も探し回っていたかもしれない。
 いくら考えても、“起こらなかったこと”の正解なんてわからない。だから、起こったことと一緒に日々を過ごしていくしかないんだ。
 でも、一つだけ、
「田所、あの時俺に『維人をΩの代わりにした』って言ったの覚えてる?」
「あぁ。そんなようなことを言ったな」
「それだけは絶対に違う。代わりにしたんじゃない。俺はあの日、自分の意思で維人を選んだ。俺が欲しいのはずっと維人だけだから」
 これだけは自信を持って言える。諒の言葉に顔を赤くして俯く維人を見て、田所はだるそうに目を細めた。
「あーもーやってらんねーから邪魔者は退散するわ」
「えっ」
 そう言って立ち上がった一は、後ろを向いてひらひらと手を振りながら部屋を出ていってしまった。
 慌てて後を追う維人について部屋を出ると、一が開けたドアの前には真結が立っていた。
「はーくん!」
 そのまま勢いよく一に飛びついた真結の後ろにはさっき会ったお隣さんがいる。こそこそと維人の側により、真結がアパートに入っていく一を見つけ、帰ると言い出したから連れてきたと教えてくれた。
「何とか時間を稼いでから連れてきたけど、修羅場ってなくてよかったぁ」
 あははっと笑い飛ばすお隣さんに、こちらもあははっと返すしかない。実際、少し前まで修羅場っていたのだ。時間的にはギリギリセーフといったところか。
 それにしても、思った以上に真結は一に懐いているようで、明日はどうする? なんて話をしている。でも、一はチラリと諒を見たあと、少し困った顔をした。
「明日はお父さんと遊んだほうがいいんじゃないか? せっかく会えたんだし」
 何やら変な気の回し方をしているようだ。
 それどころか、このままフェードアウトするつもりなのかもしれない。確かに、真結に会うということは即ち維人に会うということで、プロポーズを断られた相手のところに顔を出すなんて、諒だったらかなり精神に来る。
 とは言え、懐いている真結を突き離すこともできず、どうすべきか戸惑っているのだろう。
 俺のことは気にしないで、と声を掛けようとして口を開くと、不満げなかわいらしい声がそれよりも前に一を咎めた。
「明日ははーくんとおでかけする約束してるんだから、お父さんは関係ないでしょ?」
 その通り。後ろで頷くと、真結はにこーっと維人によく似た笑顔をこちらに向けた。
 真結は人の心を読みとって掬ってくれる天才かもしれない。なんて早くも親ばかを発揮できそうだ。
 一は少しの間考えた後、「そうだな」と呟いた。
「また明日、迎えに来るよ」
「うん!」
 まるでカップルみたいな会話だな、なんて思いながら一を見送った。
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