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㊹愛の誓い【最終話】
しおりを挟む「レイラ、綺麗だよ。」
ミカがわたくしを見て褒めてくれる。
今日はわたくしたちの結婚式です。
「ミカも素敵だわ。素敵すぎてドキドキしちゃうわ。」
ミカは本当にカッコイイ。少し伸びた右の横髪だけ耳に掛ける髪型は、黒髪がミカの綺麗な顔立ちを縁どって際立たせる。片目がはっきりと見えて、サファイアブルーの瞳がキラキラと輝いて見えて、思わず見とれてしまう。
本当にミカのお嫁様になるのね・・・
「どうした?」
わたくしが見つめていると
ミカが覗き込んでくる。
「わたくし、本当にミカのお嫁さんになるんだなーって感動してたの。こんなに素敵なミカに出会えてわたくしは幸せだわ。」
「レイラが俺を拾ってくれたから出会えたんだよ。レイラが居なかったら今頃俺はここには居ない。ありがとう。」
目を細めて見つめられて顔が火照る。
わたくしは照れながら微笑み返すことしか出来ない。
すると、ミカがわたくしの前に片膝をついて座って、わたくしの手を取る。
「レイラ、愛してるよ。ミカエルとして生き返った時からずっと、君は俺の天使だ。俺の妻になる事は大変だし、命の危険もある。だけど、きっと君を守るから、これからもずっとそばにいて欲しい。」
ミカ・・・クロード様が改まってプロポーズのような言葉を言ってくれる。
「もちろんよ。わたくしこそ、ミカに出会った日から、わたくしはミカが居ない生活なんて考えられないようになっていたの。あなたを愛しているの。これからもずっと一緒に居てください。お願いしますわ、クロード様。」
そう言った後ニッコリ微笑むと、クロード様が立ち上がってわたくしを抱きしめて、そっと口付けをした。
「コホン、本番は今からなのに、ちょと長すぎですよ!」
シド様の言葉に、クロード様が唇をそっと離す。
わたくしは顔を真っ赤にしてしまったのだけれど、クロード様が「続きは式の後で」と微笑むので、さらに真っ赤になる事になった。
「さあ、行こうか。」
「ええ。」
わたくしはクロード様に手を取られて離宮を後にした。
ーーーー 七年後 ーーーー
「お母様、聞いてください!」
「まぁ、何かしら?」
「お父様が僕はお母様と結婚できないって言うの!ひどいと思わない?」
母の元に駆け寄ってきたのは五歳の可愛い男の子。
シルバーグレーの髪にサファイアブルーの瞳をキラキラさせて母親を見る。
「まぁ、困ったわね、どうしましょう?」
「お母様は僕と結婚出来ないの?本当?」
泣きそうな目で母親を見つめる。
「ミカエル、ダメじゃないか、お母様を困らせたらお腹の子に伝わるだろう?」
そう言って現れたのは黒い衣装を纏った黒髪、サファイアブルーの瞳を持つ男の子の父親だ。
「お父様!」
父親を見た瞬間、母親に駆け寄って膝にしがみつく。
「ミカエル、お母様はお父様と結婚したから、ミカエルとは結婚できないんだよ?」
そう言って、ミカエルと呼ばれる男の子を片手で抱き上げる。
そしてもう片方の手で母親を抱き寄せる。
「クロード。」
抱き寄せられた母親がクロードを見上げると、クロードは母親にキスをする。
「ミカエル、レイラは俺の物だ。ミカエルも大きくなったら大事な人を見つければいい。だからしばらくはお母様を貸してあげるけど、ミカエルの物にはならないよ。」
そう言われてプクっと頬を膨らませてふくれるミカエル。
「ミカエル、アイシャ姫が遊んでほしそうよ?」
母親に言われて、扉を見ると、三歳になったばかりの小さな女の子が、母親に手を引かれて立っていた。
アイシャは母親譲りの黒髪に父親譲りのターコイズブルーのくりくりの瞳でミカエルを見る。
「しょうが無いな・・・お父様、降ろして。」
そう言って降ろしてもらうと、アイシャの方へかけていく。
「アイシャ、こっちへおいで。」
ミカエルは小さなアイシャの手を取ってぬいぐるみが置いてある方へ連れていく。
「アイリス、来ていたのか。」
「ええ、お兄様、レイラお姉様の出産が近いんでしょ?お手伝いするわ。」
アイリスの言葉に、クロードは微笑む。
「ありがとう。」
そう言って愛おしそうにレイラの大きなお腹を見つめた後、レイラの紫の大きな瞳を見つめる。
「レイラ、愛しているよ。」
ーーー END ーーー
~~~ あとがき ~~~
これでレイラとミカの物語は終わりです。
この後もずっと幸せに仲良く暮らして行くのだと思います。
至らない点が多々ありご不快をおかけした面もありますが、最後までお付き合い頂きましてありがとうございました。
ここまでお付き合い頂きました皆様に感謝致します。
月野さらさ
※宣伝※
既に次のお話を書いております。
男の子が転生して女の子になってしまい、イケメンにモテるというよくあるお話しです。
興味ある方は覗いていただければ幸いです。
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調子のいいことを言ってますが、期待しないでお待ちくださいませ(¯―¯٥) ՞ ՞ ՞
完結おめでとうございます!!
毎日楽しみにしていたので終わってしまってすこし悲しいような…
新作の方も追わせていただきます!!!
素敵な作品ありがとうございました
お疲れ様でした!
最後まで見守って頂きありがとうございました(∗•ω•∗)
そして、温かいお言葉ありがとうございます!とても励みになります(*^_^*)
自作は元気な男の子が主人公なので、雰囲気が変わると思いますが(たぶん(^_^;))楽しんで頂けるよう書かせて頂きます。
今後ともお付き合いよろしくお願い致しますm(_ _)m
いつも読んで頂きありがとうございます(*^_^*)
39話中頃から呼んでますよ〜(^_^;)
吹っ切れたようです(笑)