ダルメシアンのマーブル物語

３人は未来の新しい家族

「マーブルのお腹なでてあげてよ」

「ほんとだ、やわらかくて温かい、マーブルちゃん可愛い」

次の瞬間、マーブルは由比にキスを交わした。

「Ｋさん、マーブちゃんがいまキスしてくれた」

「はじめて？」

「そう、はじめて」

「じゃあ僕も」

「口のまわりも肌触りもやわらかいね」

「うん、そしてすっごく温かい」

「これって間接キスってやつなのかな」

「Kさんが言ってた私たち３人は新しい家族なのよ」

「僕がお父さん、由比さんがお母さん、マーブルが２人の女の子」

「そうそう」

しばらく沈黙が続く

「由比さん、僕、由比さんが一人前の獣医になるまで待ってるから」

「ええ」

「そうしたら、その時は結婚して３人でまたここに来よう」

「うん、その時、わたしはマーブルちゃんのお母さん」

「僕いつまでも待ってるから、勉強に専念できるように」

「うん、ありがとう」