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第一戦を終えて
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夜7時に桜木町駅近くのカレーショップで待ち合わせをしていた私は、父の様子からスワンステークスは的中しなかったとわかり、明日のG1レースの天皇賞の話をしていた。天皇賞の前売りのオッズではブエナビスタが人気になっていたが、いままで馬券圏内から外れたことが一度もない牝馬で当時では話題になっていた名馬だ。
天皇賞は穴馬らしき穴馬が見つからないし、ブエナビスタが馬券圏内に入ればよほどの大穴の馬が3着までに入らなければ配当は期待できないとレースは買わないとしていた私だが、父の予想を漠然と聞き、スワンステークスが的中できたことは言わずに自分の胸の内にしまっておくことにした。
私は、まったく天皇賞の馬券を買うつもりはなかったがゲン担ぎだと言ってカツカレーを食べ父の予想に耳を傾けて「その馬は来るよ」と共感した。レース中はできるだけ離れるようにしていたが、いままでの経験から馬券を買っていて近くにいた場合に2人とも的中することはなかったからだ。ジンクスなのかどうなのかはっきりとした理由はわからないのだが、私が馬券を買っていて父が近くにいた場合は80%以上の確率で馬券が的中しなかった。
10月は交通量調査の仕事が多く、馬券の元手を稼ぐには良い時期だったと記憶している。12月になると寒さがいっきに厳しくなるため屋外の仕事を長時間するのならば10月や11月にまとまってやっておくのが賢明だと思った。ちょうどこの頃は掛け持ちしていた夜のバイトを辞めていたことやもうひとつのバイトもシフトを減らしてほしいと申し出たため時間的に余裕ができていた。だから交通量調査といういままでやったことのない仕事にも参加することができた。
小さい頃から少しずつでも貯金をしていたら急な出費があったような時は困らなかっただろうと自分の浪費癖を恨むこともしばしばあったが、当時30代前半にして10万のお金でこんなにうれしがるという自分って何だろうと感じていた。
文房具に執着があって欲しくなり特別必要でもないのに買ってしまうというお話はしたが、文房具のほかにもゲームにはまっていた時期もあり、これはストリートファイターというゲームだった。いまはゲームから完全に離れたが、高校時代の友人が好きだったゲームで最初のうちはレバーの操作などが難しく面白いとは思わなかったが、だんだんと引き込まれるようになり、ゲームセンターに10時間以上いて対戦相手と勝つまで対戦したりゲーム機やストリートファイターのソフトを購入したりとゲームに対してもかなりの時間と費用を知らないうちにかけていた。
このままでは、このような浪費癖を直さないと人生に支障をきたすしいくら仕事をしてもお金を貯めることができないとこの年になってやっとわかってきた。そう思うと行き当たりばったりで計画性のない何も考えない人生を送ってきたのだということになってしまうがこれはしょうがないことなのかも知れない。こんなこともこの時考えていたようだ。
とにかくこの日は、久しぶりに参加した競馬で大勝利できたことで自分にも競馬の神様が舞い降りたと感じられた一日だった。
天皇賞は穴馬らしき穴馬が見つからないし、ブエナビスタが馬券圏内に入ればよほどの大穴の馬が3着までに入らなければ配当は期待できないとレースは買わないとしていた私だが、父の予想を漠然と聞き、スワンステークスが的中できたことは言わずに自分の胸の内にしまっておくことにした。
私は、まったく天皇賞の馬券を買うつもりはなかったがゲン担ぎだと言ってカツカレーを食べ父の予想に耳を傾けて「その馬は来るよ」と共感した。レース中はできるだけ離れるようにしていたが、いままでの経験から馬券を買っていて近くにいた場合に2人とも的中することはなかったからだ。ジンクスなのかどうなのかはっきりとした理由はわからないのだが、私が馬券を買っていて父が近くにいた場合は80%以上の確率で馬券が的中しなかった。
10月は交通量調査の仕事が多く、馬券の元手を稼ぐには良い時期だったと記憶している。12月になると寒さがいっきに厳しくなるため屋外の仕事を長時間するのならば10月や11月にまとまってやっておくのが賢明だと思った。ちょうどこの頃は掛け持ちしていた夜のバイトを辞めていたことやもうひとつのバイトもシフトを減らしてほしいと申し出たため時間的に余裕ができていた。だから交通量調査といういままでやったことのない仕事にも参加することができた。
小さい頃から少しずつでも貯金をしていたら急な出費があったような時は困らなかっただろうと自分の浪費癖を恨むこともしばしばあったが、当時30代前半にして10万のお金でこんなにうれしがるという自分って何だろうと感じていた。
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このままでは、このような浪費癖を直さないと人生に支障をきたすしいくら仕事をしてもお金を貯めることができないとこの年になってやっとわかってきた。そう思うと行き当たりばったりで計画性のない何も考えない人生を送ってきたのだということになってしまうがこれはしょうがないことなのかも知れない。こんなこともこの時考えていたようだ。
とにかくこの日は、久しぶりに参加した競馬で大勝利できたことで自分にも競馬の神様が舞い降りたと感じられた一日だった。
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