人生に一度だけ舞い降りた競馬の神様

超ビギナーな私の馬券術

便利な投票パターンを知った私は、現地にわざわざ行かなくても投票ができる投票口座を作り、競走馬の最近の着順を調べたりして川崎ナイターに続く同じ南関東４競馬の船橋で馬券を初的中させることができた。配当は２６０円と本命サイドのワイドだが２００円購入していたので５２０円の払い戻しになった。

その後のその日の船橋のレースは的中と不的中とを繰り返し最終的には１０００円の利益が出た。ビギナーズラックとしてはなかなかの出来栄えで十分満足のいく結果ではなかったのかもしれないが、この段階で引き返していればとも思うところである。

この船橋の１０００円の小さな利益に感動したことがさらに拍車をかけて競馬の世界にどんどん足を踏み入れていくことになったのである。基本的に日本の競馬はJRA（中央）が土日に開催されて、平日は主に地方が開催されていることがわかったが、土日も開催されることもある大井には後に何度もはしごをしていた思い出がある。

この頃のまだビギナーな段階の私にとって地方のなかでも大荒れのレースが頻繁に続く大井は非常に難しく感じられるものでなかなかはじめのうちは的中できなかったが、競馬新聞の予想を見比べたり地元のトラックマンの予想などを参考にしたりすることで人生初の万馬券を的中させることができた。

ＪＲＡでも福島や小倉、京都などは異常に荒れるレースが多かったがあらゆる競馬新聞を見比べたり、何十人もいる予想のなかから一人だけ印を付けている馬から馬券を買ったりしたことで大穴もいくつか的中させることができた。これは本当の意味での素人が考える馬券戦術だがこのような方法が偶然性で馬券を当てられる方法なのだろう。

いままででは非現実的だった５００倍の馬券などを的中できていたのだからもうこの段階では競馬の世界にどっぷり足を踏み入れていた。