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「あー、なんでこの世ってテストなんかあるんだよ、だれか爆破してくれ」
「真田は頭悪いもんねぇ?あはは」
「ちょっと北野!お菓子のカスが落ちてくるから食べるのやめてくれないかしら?」
バタン
「…………おい刈谷、俺は疲れてるんだろうか。今幻覚と幻聴が見えたのだが」
「もし、生徒会役員共のことなのでしたらそれは紛れも無い現実ですよ」
「なんであいつらがいるんだよ!!」
「まぁ、生徒会室ですしね、いてもおかしくはないでしょう」
俺が扉の前で頭を抱えるのを見かねた刈谷が扉を開けて中に入って行った。
「あ、おい!」
慌てて俺も生徒会室に入って行く。
ていうか、なんであいつらここにいるんだ………どういう風の吹きまわしだ?
「皆様、お久しぶりですね。もうあの転校生の尻を追い回すのはやめたんですか?」
「あ、しょーちゃんじゃーんおひさー」
「お、刈谷、俺の宿題やってくんね?」
「あら、刈谷…」
刈谷のチクチク言葉にもろともせず役員共は各々な反応を示す。
右から軽い口調の見た目も頭も軽い男は北野雪。着崩した制服にえ、お前ちょっと前まで金だったよな?と言いたくなる今の髪色。
その隣にいるのは庶務の真田伊織。
常にだるそうにし、起きている所を見るのはかなりレアで、あれだ、だるそうにしてるのがかっこいいと思ってる痛い系あれが許されるのは二次元だけな
それで、オネエ口調の矢野悠一は美意識が異常に高く薄っすら化粧もしている。
て、おいおいひさびさに見て気づいたが、こいつらキャラ濃過ぎだろ…
「てめえら、何しにここにきた。仕事しにきたわけでもねえんだろ?」
「当たり前じゃん。だってー今太陽いないしー」
「そそ、太陽いねぇから久々にきたの、俺、ここのソファ好きだし」
「私はデスクにネイルずっと置きっ放しだったから」
各々の意見をべらべら述べているのを見ると、どうやらあのクソ転校生は今ここにはいないようだ。
それだけでも助かった。あいつがいちゃ仕事にならん。
「……ん?でしたら、副会長様はどちらへ?」
刈谷の質問に俺はようやく副会長がいないことに気づいた。
「副会長は太陽とランデブー中だよー」
「10日は帰って来ねえっつってたな」
「10日って長くなーい?あーぁ、いいなあ副会長太陽の体独り占めかあ」
「ま、副会長は初恋だし、執心するのも分かるけど」
「10日だと?おいおい、そんな休んで学校は大丈夫なのかよ」
10日も、しかも二人で学校を休むなんてあの馬鹿ども…また生徒会の評判がさがるじゃねぇかクソが!
「もー会長ってば怖い顔しないでよぉ、副会長レベルになると10日ぐらいどうってことないでしょー。太陽も理事長の甥なんだしー」
「あーあ、俺も休みてえよ」
「私は流石にどうかと思うけど?今回は会長に同意ね」
「え、なにー矢野ってば副会長に嫉妬してんのお?らしくなーい」
だらだら続く会話にこれ以上こいつらの話に付き合ってても意味ねえなと思い自分のデスクに向かう
「おい、刈谷メシは?」
「それなんですが……会計様そちらの空の弁当箱はもしかしてこちらに置いておいたものですか?」
「そーだけどー?あは、もしかしてー会長のだったぁ?ごめーんお腹すいてたから食べちゃった」
テヘとでも言いたげな顔でそう悪びれもなくいう北野に俺は怒る気も失せる。
「………会計様、御言葉ですが自分の職務も全うせず、果てには雫様の御昼ご飯までも許可なく食べてしまわれるのは如何なものでしょうか」
俺以上にピキッてるこいつに俺は微妙な顔になる。
そういや、刈谷北野のこと嫌いだったけ。
「しょーちゃーん怒んないでよー綺麗な顔が台無しーアハハ」
「その蔑称やめていただきたいのですが?」
こいつらの間になにがあったかしらねぇがいつからかこいつらが会えばいつもこんな感じだ
北野のいうしょーちゃんは刈谷の祥一朗という名前から付けたらしい
仲良いのか悪いのかよくわかんねぇ奴らだなあ
「あーあーもういい、腹減ったから俺は食堂行くぞ。刈谷お前はこいつらが変なことしねえように見張っとけ」
そう言い立ち上がると刈谷はわかりましたと言いつつも鋭い目線を北野に向けている
「はぁー?俺らが何かするとか思ってんの?会長って自意識過剰だよなお前なんかに興味ねえよ」
「真田、怒って用紙がぐちゃぐちゃだけど、それ提出用じゃない?」
「会長~真田は生理中だから怒らさない方がいいよーあは」
「誰が生理だ!てめぇ……」 バタン
後ろでごちゃごちゃいう奴らを無視して扉を閉める。
あー、何もしてねえのにどっと疲れた…
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