216 / 240
生涯の恋 2
しおりを挟む「暁がいないなんて嫌っ‥‥私はっ‥そんなの‥‥‥」
心細くて、寂しくて、悲しくて
本当に進む先が暗闇があると思ったのは初めてだった。
いつも、少し前を歩く暁が居てくれた‥
この手を引いてくれる人が‥‥‥目の前に居ない道。
アレクシスは、はぁ‥とため息をこぼして髪を掻き上げた。
《仕方ないんだ。君は死んで‥》
「やだ‥‥っ‥‥‥怖いっ‥‥‥。」
《大丈夫だ‥‥私がちゃんと送り届けよう‥‥きっと新しい恋人が》
「私はっ‥‥暁しかしらないっ‥‥好きにならないっ‥」
《君の今の記憶は無くなるから心配ないよ。》
「怖いっ‥‥こわいっ‥‥あきっ‥‥‥あきっ‥‥‥」
どこまで手を伸ばしても、喚いても
私は死人だった‥‥‥。
生きている暁に手が届くはずなどない‥
2度と、会えない‥‥‥私は生き返りはしない‥‥‥。
自分が死んでしまうなんて、大抵思わない‥‥。
生きることに疲れても、明日がしんどく思っても、
死にたいと思っても、朝はやってくるって‥‥
そう思ってた。
でもいざ死んでしまったら、魂の感情は消える事なく、大切な人を残してしまった死人の自分も、
こんな気持ちになる。
誰も見たことのない死後の世界。
大切な人と離れるかもしれないと言う覚悟は、誰も持ち合わせて居ない。
「あきっ‥‥‥暁っ‥‥‥‥。」
体をギュと縮こませて泣いた。
あんなに幸せだって日々が‥‥一瞬で変わるなんて。
暁は‥‥
暁の生きる姿を、年老いていく姿をこの目で見る事はできない。
《‥‥‥そんなに苦しいのなら、私は尚更次の人生を進めるよ。早くこの悲しさを手放しなさない‥‥。》
アレクシスが礼蘭の手を掴んだ。
掴まれた手は、暁と違う。
「あぁっ‥‥いやっ‥‥‥待ってっ‥‥待ってぇっ‥‥‥。」
大粒の涙が宙を舞う。
この人の言っている事はきっと正しいのだろう‥‥‥。
暗闇を進めば、何もなく、暁を愛して居た事も‥‥。
お腹の子供も‥‥何もかもなくなってしまうのだろう‥‥。
ああ‥‥‥嫌だ‥‥‥怖い‥‥‥。
《君がそんなふうになるのだって、冥福を祈らないせいだ。
安らかに眠れない事が‥‥受け入れられないから‥‥。
君の夫は‥‥君に依存し精神を崩壊させ、君に手を合わせる事もない。
大丈夫、消えてなくなるんだ。そのすべてが。》
少し強引に手を引いて礼蘭は光の方へ進む。
けれど、礼蘭にとってそれは光などではなかった‥‥。
ガシャンッ‥‥‥‥
《ん‥‥‥なんだ‥‥?》
引いていた礼蘭の身体が動かなくなった。身体が引き留められる様に。
「きゃあっ‥‥っ‥なにっ‥‥っ‥‥‥」
よろめいて、礼蘭はしゃがみ込んだ。
《なんだこれは‥‥‥。》
アレクシスは眉を顰めた。
座り込んだ礼蘭の両手に巻き付く鎖が見えた。
礼蘭は、目を見開いた。まさに手錠だ‥‥‥。
「ぁ‥‥‥」
後ろから両手首を掴む様なその鎖を見て、愛しさがつのる。この手首に巻き付いているこの鎖が・・・。
それはやがて全身を包み込んだ。
暖かさはない。
銀色に光る冷たい鎖だ。
≪なんと・・・信じられないな・・・。≫
アレクシスは怒り、その鎖に手を伸ばす。
≪愛する妻にこんな鎖をかけるなんて・・・。≫
アレクシスは目の前に右手をかざしてスッと目の前にスライドさせた。
そこに映し出された光景は、想像を超えるものだった。
≪チッ・・・・ふざけたことを・・・・。なんという執念だ・・・・。≫
「暁っ・・・・暁っ・・・・・」
目の前に映し出された光景に、礼蘭は両手をついて這い寄った。
アレクシスが映し出した光景はもやもやと揺れ見えた。
暁が、死人となった礼蘭の体を抱きしめて涙を流していた。
冷たくなった礼蘭の体を温めるように抱きしめる。
嘆きの涙を流し、固くなった体に腕枕をして・・・・。
「あきらっ・・・・・あきっ・・・・・・。」
その暁を見て、礼蘭の鎖がシャランと鳴る。これは暁の執念と愛だ。
その音すら、愛する事が出来た。
自分を放すまいとする。けれど、その見たこともない泣き顔は心を抉った。
「あきっ・・・・・ぁきっ・・・・・。」
手を伸ばしても、触れられない。死人の礼蘭に暁は触れられるのに、
その温もりを感じることは出来ない。
確かに抱きしめられているのに・・・・何も感じる事は出来ない。
涙はとめどなく溢れて手をついた場所を通り抜けて底のない闇に落ちていく。
泣いてる暁の顔に・・・。心の中で後悔が石のように重なる。自分の選んだ行動が引き起こした事だ。
目が充血し、こすった涙に頬が赤くなる。赤くなった鼻先もすべて
自分が起こした行動ゆえだ。
それでも生きていられたなら・・・。暁の側に居られた未来があったのなら・・・・。
守れた事に後悔はないのに・・・・こんなに悲しい。
暁の時は流れ、死人の自分を見る光景に、虚しさが増えていく。
流れていた涙は、止まらないけれど・・・・。
連れて行くなと・・・・泣き叫ぶ暁の愛が・・・・・。
痛くて・・・痛くて・・・・悲しい。
私が生きていたならば・・・・。暁はこんなに苦しむことはなかったのだ・・・・。
それでも、人を助ける事に理由などない。
命をつないだ女の子も・・・無傷で居られた愛する人も・・・・。
私の行動は間違っていなかったけれど・・・・残された暁はどんな絶望の涙を流しているのだろう。
「っ・・・・暁・・・・・暁っ・・・・・・・。」
冷たい唇に、キスをする暁を見た。ドラマのワンシーンのような・・・・。
けれど、どこか他人事に見えた虚しさ・・・。
確かに自分にキスをする・・・。それでも温もりは感じない。
甘くて熱い・・・・暁のキスを・・・・受け止めることは出来ない。
もう二度と・・・・暁の元へは戻れない・・・・。
死しても尚、暁の愛が纏わりついているのが・・・・唯一の幸福だった。
「っ・・・暁が・・・・行くなって・・・・。」
≪そんな物巻きつけていたら、君は生まれ変われないだろう。≫
「そんなのいい・・・・っ・・・暁が泣いてるの・・・っ・・・・私を呼んでっ・・・」
なんて切ない声・・・・行き場をなくした愛情・・・・。
暁は、こんなに自分を愛している。自分がいなくなった事で・・・・。
私は駄目ね・・・・。
死に別れても・・・・暁の愛がうれしくて・・・・。泣いてる暁に触れたい・・・・。
そしたらいつか・・・手が届くかもしれないと・・・・。
これは夢だと・・・・。
悪夢だと・・・・。
タキシードを着た暁の隣をウェディングドレスで歩く私の明日があるんじゃないかと・・・・。
≪君までそんな風になってしまったら・・・どうするつもりだ?浮遊霊になるつもりか?≫
「っ・・・・このまま・・・暁の側に居たい・・・っ・・・離れたくないっ・・・・。
暁の居ない世界は・・・行きたくないっ・・・・行きたくないよっ・・・・」
現実はこんなに残酷で、死に別れると生まれ変わり、生きている人達と交わることのない人生が待っている。
ただ、暁だけの時間は過ぎていく・・・。
私の心は此処に残ったまま・・・・。
「あいしてるっ・・・・・あいしてるよっ・・・・。」
返事をするように、暁に向かって呟いた。
ずっと、離れないと、いつも言っていた愛の言葉・・・。
返事をするのに、届かない・・・。
もう二度と・・・届かない・・・・・。
それでもあなたの側を離れたくない‥‥‥。
鎖で繋いで居られるのなら、そうしていて欲しい‥‥。
けれど、泣き崩れる愛する人を、こんなふうに見るのが
とても苦しかった。
暁の時は刻々と過ぎ、身体ごと離れる瞬間は訪れる。
《天国なんて行くなっ!!!俺がいないところになんて行かせるなぁぁ!!!!!!
あぁっ‥‥やめてってぇ‥‥‥っうぅ‥‥やめぇ‥‥‥って、ねぇ!!!‥‥れいら連れてかないでっ‥‥‥
おれもっ・・・おれもいっしょにっ・・・うぅぅぅっぅうあああああああああああ!!!!!!!
やめろぉぉっっ・・・あぁぁぁぁぁっ・・・・・・・れいらぁぁぁ!!!!》
「っ‥‥‥ぁぁっうぅぅぅ‥‥‥っ‥‥」
暁の泣き叫ぶ声が、自分の身体がなくなる事が‥‥
両親達の泣き顔が、この世に未練を残させる。
《これ以上は君が見ても仕方がないよ。
はぁ‥‥‥その鎖を外そう。》
アレクシスが礼蘭の手に触れようとした。
《生きている人間は、時を刻む‥君を失った悲しみが今すぐ消える事は無くても、彼らの時間は進みいつかは痛みが和らぐ事だろう‥。そんなに心配しなくていい。》
その言葉は、残酷で真実だった。
例え大きな傷を体に負ってもその裂けた傷がくっついていくように‥‥。
この悲しみも時が経てば‥‥少しは薄れていくだろう‥‥。
どんなに悲しくても、必ず‥‥彼らに朝はやってくる。
生きていれば‥‥必ず‥‥。
このままでいるはずがない‥‥。
「‥‥‥‥‥‥」
礼蘭の瞳は暗闇に支配され、黙ってアレクシスを受け入れた。
冷たい鎖が一つ一つと解けていく。
それを眺めながら涙をこぼした。
私に朝は、永遠に来ない。
ここを抜け出さなければ‥永遠に‥‥‥。
身体もない、心も無くなる‥‥。
それでも、暁を愛していたかった‥‥‥。
でもそれも、叶わない‥‥。
0
お気に入りに追加
35
あなたにおすすめの小説

真実の愛は、誰のもの?
ふまさ
恋愛
「……悪いと思っているのなら、く、口付け、してください」
妹のコーリーばかり優先する婚約者のエディに、ミアは震える声で、思い切って願いを口に出してみた。顔を赤くし、目をぎゅっと閉じる。
だが、温かいそれがそっと触れたのは、ミアの額だった。
ミアがまぶたを開け、自分の額に触れた。しゅんと肩を落とし「……また、額」と、ぼやいた。エディはそんなミアの頭を撫でながら、柔やかに笑った。
「はじめての口付けは、もっと、ロマンチックなところでしたいんだ」
「……ロマンチック、ですか……?」
「そう。二人ともに、想い出に残るような」
それは、二人が婚約してから、六年が経とうとしていたときのことだった。
旦那様、前世の記憶を取り戻したので離縁させて頂きます
結城芙由奈@コミカライズ発売中
恋愛
【前世の記憶が戻ったので、貴方はもう用済みです】
ある日突然私は前世の記憶を取り戻し、今自分が置かれている結婚生活がとても理不尽な事に気が付いた。こんな夫ならもういらない。前世の知識を活用すれば、この世界でもきっと女1人で生きていけるはず。そして私はクズ夫に離婚届を突きつけた―。

【完結】勤労令嬢、街へ行く〜令嬢なのに下働きさせられていた私を養女にしてくれた侯爵様が溺愛してくれるので、国いちばんのレディを目指します〜
鈴木 桜
恋愛
貧乏男爵の妾の子である8歳のジリアンは、使用人ゼロの家で勤労の日々を送っていた。
誰よりも早く起きて畑を耕し、家族の食事を準備し、屋敷を隅々まで掃除し……。
幸いジリアンは【魔法】が使えたので、一人でも仕事をこなすことができていた。
ある夏の日、彼女の運命を大きく変える出来事が起こる。
一人の客人をもてなしたのだ。
その客人は戦争の英雄クリフォード・マクリーン侯爵の使いであり、ジリアンが【魔法の天才】であることに気づくのだった。
【魔法】が『武器』ではなく『生活』のために使われるようになる時代の転換期に、ジリアンは戦争の英雄の養女として迎えられることになる。
彼女は「働かせてください」と訴え続けた。そうしなければ、追い出されると思ったから。
そんな彼女に、周囲の大人たちは目一杯の愛情を注ぎ続けた。
そして、ジリアンは少しずつ子供らしさを取り戻していく。
やがてジリアンは17歳に成長し、新しく設立された王立魔法学院に入学することに。
ところが、マクリーン侯爵は渋い顔で、
「男子生徒と目を合わせるな。微笑みかけるな」と言うのだった。
学院には幼馴染の謎の少年アレンや、かつてジリアンをこき使っていた腹違いの姉もいて──。
☆第2部完結しました☆

忙しい男
菅井群青
恋愛
付き合っていた彼氏に別れを告げた。忙しいという彼を信じていたけれど、私から別れを告げる前に……きっと私は半分捨てられていたんだ。
「私のことなんてもうなんとも思ってないくせに」
「お前は一体俺の何を見て言ってる──お前は、俺を知らな過ぎる」
すれ違う想いはどうしてこうも上手くいかないのか。いつだって思うことはただ一つ、愛おしいという気持ちだ。
※ハッピーエンドです
かなりやきもきさせてしまうと思います。
どうか温かい目でみてやってくださいね。
※本編完結しました(2019/07/15)
スピンオフ &番外編
【泣く背中】 菊田夫妻のストーリーを追加しました(2019/08/19)
改稿 (2020/01/01)
本編のみカクヨムさんでも公開しました。

まだ20歳の未亡人なので、この後は好きに生きてもいいですか?
せいめ
恋愛
政略結婚で愛することもなかった旦那様が魔物討伐中の事故で亡くなったのが1年前。
喪が明け、子供がいない私はこの家を出て行くことに決めました。
そんな時でした。高額報酬の良い仕事があると声を掛けて頂いたのです。
その仕事内容とは高貴な身分の方の閨指導のようでした。非常に悩みましたが、家を出るのにお金が必要な私は、その仕事を受けることに決めたのです。
閨指導って、そんなに何度も会う必要ないですよね?しかも、指導が必要には見えませんでしたが…。
でも、高額な報酬なので文句は言いませんわ。
家を出る資金を得た私は、今度こそ自由に好きなことをして生きていきたいと考えて旅立つことに決めました。
その後、新しい生活を楽しんでいる私の所に現れたのは……。
まずは亡くなったはずの旦那様との話から。
ご都合主義です。
設定は緩いです。
誤字脱字申し訳ありません。
主人公の名前を途中から間違えていました。
アメリアです。すみません。

【完結】大好き、と告白するのはこれを最後にします!
高瀬船
恋愛
侯爵家の嫡男、レオン・アルファストと伯爵家のミュラー・ハドソンは建国から続く由緒ある家柄である。
7歳年上のレオンが大好きで、ミュラーは幼い頃から彼にべったり。ことある事に大好き!と伝え、少女へと成長してからも顔を合わせる度に結婚して!ともはや挨拶のように熱烈に求婚していた。
だけど、いつもいつもレオンはありがとう、と言うだけで承諾も拒絶もしない。
成人を控えたある日、ミュラーはこれを最後の告白にしよう、と決心しいつものようにはぐらかされたら大人しく彼を諦めよう、と決めていた。
そして、彼を諦め真剣に結婚相手を探そうと夜会に行った事をレオンに知られたミュラーは初めて彼の重いほどの愛情を知る
【お互い、モブとの絡み発生します、苦手な方はご遠慮下さい】

【完結済】隣国でひっそりと子育てしている私のことを、執着心むき出しの初恋が追いかけてきます
鳴宮野々花@書籍2冊発売中
恋愛
一夜の過ちだなんて思いたくない。私にとって彼とのあの夜は、人生で唯一の、最良の思い出なのだから。彼のおかげで、この子に会えた────
私、この子と生きていきますっ!!
シアーズ男爵家の末娘ティナレインは、男爵が隣国出身のメイドに手をつけてできた娘だった。ティナレインは隣国の一部の者が持つ魔力(治癒術)を微力ながら持っており、そのため男爵夫人に一層疎まれ、男爵家後継ぎの兄と、世渡り上手で気の強い姉の下で、影薄く過ごしていた。
幼いティナレインは、優しい侯爵家の子息セシルと親しくなっていくが、息子がティナレインに入れ込みすぎていることを嫌う侯爵夫人は、シアーズ男爵夫人に苦言を呈す。侯爵夫人の機嫌を損ねることが怖い義母から強く叱られ、ティナレインはセシルとの接触を禁止されてしまう。
時を経て、貴族学園で再会する二人。忘れられなかったティナへの想いが燃え上がるセシルは猛アタックするが、ティナは自分の想いを封じ込めるように、セシルを避ける。
やがてティナレインは、とある商会の成金経営者と婚約させられることとなり、学園を中退。想い合いながらも会うことすら叶わなくなった二人だが、ある夜偶然の再会を果たす。
それから数ヶ月。結婚を目前に控えたティナレインは、隣国へと逃げる決意をした。自分のお腹に宿っていることに気付いた、大切な我が子を守るために。
けれど、名を偽り可愛い我が子の子育てをしながら懸命に生きていたティナレインと、彼女を諦めきれないセシルは、ある日運命的な再会を果たし────
生まれ育った屋敷で冷遇され続けた挙げ句、最低な成金ジジイと結婚させられそうになったヒロインが、我が子を守るために全てを捨てて新しい人生を切り拓いていこうと奮闘する物語です。
※いつもの完全オリジナルファンタジー世界の物語です。全てがファンタジーです。
※この作品は小説家になろう、カクヨムにも投稿しています。

【改稿版・完結】その瞳に魅入られて
おもち。
恋愛
「——君を愛してる」
そう悲鳴にも似た心からの叫びは、婚約者である私に向けたものではない。私の従姉妹へ向けられたものだった——
幼い頃に交わした婚約だったけれど私は彼を愛してたし、彼に愛されていると思っていた。
あの日、二人の胸を引き裂くような思いを聞くまでは……
『最初から愛されていなかった』
その事実に心が悲鳴を上げ、目の前が真っ白になった。
私は愛し合っている二人を引き裂く『邪魔者』でしかないのだと、その光景を見ながらひたすら現実を受け入れるしかなかった。
『このまま婚姻を結んでも、私は一生愛されない』
『私も一度でいいから、あんな風に愛されたい』
でも貴族令嬢である立場が、父が、それを許してはくれない。
必死で気持ちに蓋をして、淡々と日々を過ごしていたある日。偶然見つけた一冊の本によって、私の運命は大きく変わっていくのだった。
私も、貴方達のように自分の幸せを求めても許されますか……?
※後半、壊れてる人が登場します。苦手な方はご注意下さい。
※このお話は私独自の設定もあります、ご了承ください。ご都合主義な場面も多々あるかと思います。
※『幸せは人それぞれ』と、いうような作品になっています。苦手な方はご注意下さい。
※こちらの作品は小説家になろう様でも掲載しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる